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 スペイン語翻訳者になろう vol.521


おはようございます。アースです。
きょうは後記で、ピーチが翻訳メルマガらしいことをじっくりとっくり
お話しているので、前は短めで。
天文普及委員会からお知らせです。
6月21日(日)16時前後から、日本全国で部分日食が見られます。
南へ行くほど食分(欠ける割合)が大きく、那覇で8割程度、札幌で
3割程度です。
ずうっと前に本メルマガに18回にわたり掲載、大好評を博さなかった
「アースの皆既日食旅行記」にも書きました通り、皆既日食の美しさとは
じぇんじぇん比べ物になりませんが、部分日食はそれなりの楽しみ方が
ありますので、時間と場所と興味のある方はぜひご覧くださいね。
夕方ですので、当然ながら西に開けたところで見る必要があります。
以下の国立天文台のサイトで場所と時間、「絶対にやってはいけない
こと」をご確認のうえ、お楽しみください。
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/06-topics03.html


  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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【民間有人宇宙船(3)】

◇本日の課題
SpaceX ha contado con financiacion de la NASA para fabricar la nave.
El lanzamiento del sabado es la prueba final en el proceso de
desarrollo. En el espacio, la Crew Dragon debera' acoplarse a la
Estacion Internacional y, despues, regresar a la Tierra. Si todo sale
bien, la NASA tiene previsto llevar a cabo el primer lanzamiento
funcional. Este tendria lugar el 30 de agosto y la tripulacion de la
nave incluiria al astronauta japones Noguchi Soichi.


【語注】
contado con<contar con:〜を持つ
financiacion:出資、資金供給
lanzamiento :打ち上げ
acoplarse :連結される
funcional :実用的な、運用の
tripulacion :乗組員


【直訳】
スペースXは、宇宙船を製造するためにNASAの出資を持った。土曜日の打ち上
げは、開発プロセスの最後のテストである。宇宙でクルードラゴンは、国際ス
テーションに連結され、その後地球へ戻らなければならないだろう。すべてが
良好に進めば、NASAは初めての実用的な打ち上げを実施する予定である。これ
は8月30日に起こる予定で、その宇宙船の乗組員には、日本人宇宙飛行士の野
口聡一が含まれるであろう。


【練り訳例】
スペースXは、NASAの出資を受けて宇宙船を製造した。土曜日の打ち上げは、
開発段階の最終テストに相当する。宇宙船「クルードラゴン」は、国際宇宙ス
テーションにドッキングした後、地球に帰還する予定である。すべてが順調に
進んだ場合、NASAは8月30日にも運用初号機を打ち上げるが、この船には、日
本人宇宙飛行士の野口聡一氏が乗組員として搭乗することになっている。

 

◆編集後記◆
ピーチです。
*以下、長くて退屈なので、暇な方だけお読みください(爆)。
コロナによる自粛期間に入ってから少しずつ読んでいた、NHK出版の
スペイン語文法の参考書(全380ページ)を、やっと読み終えたところ
です。
「入門から上級まで」と謳ってありますが、どう考えても入門者には
難しすぎる・・というのは“語学参考書あるある”ですね・・。
それはともかくとして、説明が丁寧で、用例が豊富で、文字が大き目
(これ大事!)な、とても良い本でした。
ひろやすせんせい、mil gracias!
同じように、自粛期間中に読み始めた、もう15年以上も前のスペインの
小説"La sombra del viento"(全478ページ。とにかく分厚くて重い)。
辞書を引いてもあまりに algarabia なので、14年前に発売されて一読
したきり本棚にしまってあった日本語翻訳版を引っ張り出してきて、
西語でわからない部分(ほとんど全て?)を日本語版で確かめながら、
読んでおります。
・・が、しかし、「ひえ〜、超美技巧!」と感嘆の声をあげたり、
「へ?辞書引いてもこの訳には至らないんですけど・・なぜ?なぜ?
どんな魔法を使ったの?」と脳内に疑問符をちりばめたりと忙しくて、
一向に前へと進みません。
上・下巻でおよそ800ページにもなる同書、訳者はさぞかし大変だった
ことでしょう。
それとも、「その苦労が楽しくって仕方ない」と思えるくらいのM(?)
でないと、ここまで高レベルの訳文を“大量生産”(何と言っても800
ページですから!)することはできないのでしょうか?
原書が素晴らしくても、翻訳版でがっかりさせられることの多い出版界
ですが、上掲書のように、ネガティヴな予想を完膚無きまで裏切って
くれる本に出会えると、訳者とエアハイタッチしたくなるくらい嬉しい
ものです(きむらせんせい、bravo!)。
最近では、ベルンハルト・シュリンク著「オルガ」に、時間も我も諸用も
まとめて忘れるほど、怒涛で極上の読書体験をさせて頂きました。
歴史、地理、時代背景等を調べに調べてから翻訳にあたられたのだと
思いますが、そうした翻訳家の地道な努力が美しい結晶となった姿を、
2000円やそこらで読ませて頂けるというのは、なんという贅沢なことか!
と思います。
まつながせんせい、Danke Schon!
皆さんも、もし「これぞ、良質の翻訳書!」というものがございましたら、
ぜひ教えて下さいね!(ジャンル、言語は問いません)
それでは、水分補給をしっかりして、来週までお元気で〜。
追伸:このメルマガの本題で「文芸」を扱うことは、今後も絶対に
ありません(carcajada)。

 

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