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 スペイン語翻訳者になろう vol.488


おはようございます。ピーチです。
やって来ました、共食いのシーズンが。
そう、ドゥラスノの季節です。
今年初のドゥラスノを口に入れ、嚥下しては、
「甘〜い、美味〜い」
と口福に浸る、共食い野郎であります。
さて、ガラスのハートを持ったピーチに似て、傷つきやすい
皮膚を持ったドゥラスノ。八百屋の店先では、
「桃に触らないでください」
などという注意書きをよく目にしますが、ある店では、
「モモ押し禁止!」
なる直截的な注意喚起がなされていて、「!」マークの裏に、
店主の切実なる哀訴を感じましたっけ(指の跡がついたら
売り物にならないでしょうからねえ)。
一方、拙宅の近所の八百屋はというと、
「イタイから押さないでね。モモより」
と、涙を流すドゥラスノのイラスト入りの貼り紙がしてあります
(3箇所も)。
普段なら我先にと指を伸ばしていそうなおばさまたち(失礼・・)も、
じ〜っと見較べただけで、「多分一番柔らかくて一番瑞々しそう」と
見込んだ皿をレジへと運んでいたので、
「この書き方が一番効果があるのではないだろうか?」
と感じました。
「桃押し」に悩む全国の八百屋さんには、この貼り紙を模倣されることを
お勧めします(本メルマガ読者様の中に、八百屋関係者がどれだけ
いらっしゃるのか、とんと見当がつきませんが)。
それでは、予想外に訳出に苦戦した、今回の本題に入ってまいりましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)


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┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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【一日中座ってない?(3)】

◇本日の課題
La investigacion muestra que pasarse mucho tiempo sentado es terrible
para nuestra salud y bienestar. En 2017, un estudio estadounidense
ugirio' que estar sentado durante periodos prolongados de tiempo es
un factor de riesgo para una muerte temprana, incluso si se hace
ejercicio.


【語注】
investigacion:調査
bienestar :福祉、快適さ、満足、幸福
sugirio'>sugerir:示唆する、暗示する
prolongado :延びた、長くされた
riesgo :危険性、リスク
temprano :早期の
ejercicio :運動


【直訳例】
調査は、座って多くの時間を過ごすことは、我々の健康と快適さにとって恐ろ
しい、と示す。2017年、米国の研究は延びた時間の間、座っていることは、た
とえ運動していても、早期の死亡にとってリスク要因である、と示唆した。


◇本日の課題(再掲)
La investigacion muestra que pasarse mucho tiempo sentado es terrible
para nuestra salud y bienestar. En 2017, un estudio estadounidense
ugirio' que estar sentado durante periodos prolongados de tiempo es
un factor de riesgo para una muerte temprana, incluso si se hace
ejercicio.


【練り訳例1】
調査から分かるのは、長時間座って過ごすことは、健康だけでなく、生活に対
する満足感にも悪影響を及ぼす、ということだ。2017年に実施された米国の研
究によると、たとえ運動をする人でも、長時間座って過ごす習慣は早死にの危
険因子になり得るという。

【練り訳例2】
調査結果によれば、長時間座ったままの姿勢で過ごすことで、健康で幸福な人
生が損なわれていくそうです。2017年に発表された米国のある調査論文は、こ
の「長時間座りっぱなし生活」により、運動習慣の有無にかかわらず、寿命が
縮まるリスクが増大することを示唆しています。


◆編集後記◆
アースです。
先週の続き。ネットのアホサイトについて。
「あまり聞いたことのない経験則という言葉について説明・・」
えっ。
「“経験則”はビジネスシーンでのみ使われる言葉で・・」
は? いつからそうなったのだ。
「“経験則”を語弊のないように使うには、よく理解してから・・」
経験則くらい経験から学べよ。
普通の人と違って、よく知っている言葉もつい調べてしまう習性が
ある翻訳者だからこそ気がついたのかもしれませんが、どうもこの手の
サイト、これから社会に出て行こうとしている、あるいは出たばかりの
若い皆さんに、上から目線で説明しているところが多い模様です。
用語辞典とはいえ、辞書を作った身だから分かるのか、本当にあんた、
この言葉わかってんの?と言いたくなるような説明も多く、こんなもの
を見て分かったつもりになっている若者が大勢いるかと思うと、関係
ないけど冷や汗が出ます。
(いつものことですが、しっかり説明しているサイトももちろん
あります)
翻訳の際、理解していない言葉はもちろん、理解はしていても、自分の
身に付いていない言葉を使うと、なぜか分かりませんが、そこだけ
「浮いて」見えます。
どう考えてもその言葉がぴったりなのに、前後をうまく整えられない
せいで諦めた表現がこれまでいくつあったことか。ウン十年生きてきて、
身の丈にあった文章を書く術はそれなりに身に付いてはいる。しかし
原文が自分の身の丈を超えていれば、知らない言葉の海に飛び込みざる
を得ない。
どぶーん。
あっ溺れた。
溺れないようにするには、安近短の説明サイトになど頼らず、大量の
文章をがつがつ読んで蓄積する。それしかない。
というわけで、手元にある『時間帝国の崩壊』と『台風について
わかっていることいないこと』をこれからがつがつ読むのです。
フン。

 

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