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 スペイン語翻訳者になろう vol.486


おはようございます。ピーチです。
ここのところ、「そこまでするか」と言われても仕方がないほど、
どうでもいい話をながながながとしていた本欄でしたが、何十回目かで
心を入れ替え、今回は与太話は控えることにします(キリッ)。
今週の本題、前回までと比べて、原文の難易度がかなり上がっていますが、
それ以上に気づいていただきたいのが、訳す人の数だけ違った訳文が
並びそうな、間口の広い(練りがいのある?)原文であるという点です。
今回の練り訳例では2例をあげるに留めましたが、1と2で雰囲気を
ガラリと変えてみました。2はちょっと遊びすぎたかもしれません
(「膝を正して」のあたりは「座る」との言葉遊びですし(^^;;)。
こんなん出して大丈夫だろか、と心配になって、アースに相談したら
「これくらい大丈夫」と“信頼と実績のアース判”を押してくれたので、
すべての責任をアースに押し付けてPは逃げることにします(ピュ〜)。
ブロミータはさておき、2人でメルマガを作っていると、誤訳の
相互チェックができることは勿論、1人で作るときの2倍、3倍・・の
アイデアが出ること、暴走しそうな時は止め(ようとし)てくれる相手が
いること等々、良いことづくめです。
・・なので、このメルマガ、どちらかが欠場した週には休刊になりますし、
どちらかが完全にヤル気を失った場合は、残念ですが廃刊になります。
予めご了承ください(まだ当分は大丈夫であろう・・とは思うのですが、
Quien sabe!)。
それでは、今週の本題に入ってまいりましょう。


  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)


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┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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【一日中座ってない?(1)】

◇本日の課題
Si esta's sentado leyendo esto, preparate para recibir malas
noticias. Un creciente corpus de evidencias apunta hacia algo que
muchos de nosotros hemos sospechado durante largo tiempo: nuestros
estilos de vida sedentarios son nuestra ruina.


【語注】
creciente :増加する、増大する
corpus :(資料等の)集成
evidencia :証拠、明白さ
apunta>apuntar:を向く、示す
sospechado>sospechar:疑う、〜ではないかと思う
estilo de vida :生活様式
sedentario:座った姿勢での
ruina :破滅、滅亡


【直訳例】
もし君がこれを座りながら読んでいるのならば、悪い知らせを受け取るために
準備しなさい。増加する証拠の集成が、我々の多くが、長い時間、疑ってきた
ものを指し示している:我々の座った姿勢での生活様式は、我々の破滅であ
る。


◇本日の課題(再掲)
Si esta's sentado leyendo esto, preparate para recibir malas
noticias. Un creciente corpus de evidencias apunta hacia algo que
muchos de nosotros hemos sospechado durante largo tiempo: nuestros
estilos de vida sedentarios son nuestra ruina.


【練り訳例1】
もしあなたがこれを座って読んでいるのなら、心してこの知らせを受け止めて
もらいたい。我々の大半が抱えてきた長年の疑念---今の座りっぱなしの生活
様式が我々自身を破滅に追い込んでいるのではないか---が事実であることを
示す証拠が、大量に集まっているというのだ。

【練り訳例2】
この記事を座って読んでいる皆さん、バッドニュースです。膝を正して聞いて
下さい。「座りっぱなしの生活スタイルは、壊滅的なまでに健康を蝕むのでは
ないか」という説が長年取りざたされてきましたね。この説が「正しい」こと
を裏付ける証拠がどんどん増えているそうなのです。


◆編集後記◆
アースです。
ツイッターで、あるミステリ作家さんをフォローしています。
作品にまつわる話は一切なくて、その日のヨシナシゴトをふと
語っているだけのツイートなんですが、作家さんだけにこれが
いちいちおもしろい。
それに、何もかもを140文字にまとめるテクニックが素晴らしい。
よしなしごとだけに、それほど驚いたり感動したりすることはない
のですが(ぷぷっと笑えるくらい)、先日のツイートにはぶっとび
ました。
どこかの大学の入試にその作家さんの作品が採用されたらしいのですが、
なんと引用部分がミステリの真相そのものだったというのです!!!
著作権の問題はもちろんないのでしょうが、その作品を楽しむ読者
としての権利をどーしてくれんのよ!!!! と声高に叫びたい。
世の中、いくらでも入試に適切な作品、入試に適切な部分があふれて
いるだろうに、どーして、よりにもよって、ミステリの「真相部分」
なのさ! しかもこれ、二度目だっていうんです。
元通信講座の講師として、問題作りの大変さはよく分かる。入試で
文学作品の解釈を問う問題を載せたいのも理解できる。しかし、
文学の存在意義を根本から否定するようなことを平気でやってのける
その神経を疑う。
と、これは大袈裟か。でもこれって言ってみれば、映画館で上映中に
ネタバレする行為と同じですやん。
わたしが受験生だったら、原作者の名前を見てミステリ作家だと
わかった瞬間にテスト用紙を裏返し、目をつぶって首を振り両耳を
たたきながら「ワー!ワー!」と叫ぶであろう(音は関係ないけど
そーいう気分になると思う)。
(その作家さんは、入試への掲載は拒めないが、過去問集への
収録は胃が痛い、とおっしゃってます。とーぜんです)

 

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