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 スペイン語翻訳者になろう vol.474


おはようございます。ピーチです。
「人間を二種類に分けると〇〇と〇〇だ」という言い方がされることが
よくありますが、わたしにとってそれは
「詩を書ける人と書けない人」
です。文章を書ける人は沢山いますが、それに比べると、
詩をかける人というのは極端に少ないのではないでしょうか?
素晴らしいエッセイや翻訳書の書き手のプロフィールを見ると
詩人である(または「詩人でもある」)ことが結構な頻度であります。
小説などに比べたら極端に限られた字数の中で、時に小説以上に
想像力をかきたてることのできる詩人たちは、日々言葉の海を細心の
注意で航海し、不要なものを全て取っ払った最小にして最高純度の
小宇宙を作り出しています。そこには、おそらく持って生まれたセンスと、
それをさらに磨き上げるための血の滲むような研鑽があるはずです。
そんなことを考えていたら、S井J子さんが「詩人最強説」を説いている
のを発見しました。
「もしも文章のさまざまなジャンルの代表が異業種格闘技をしたら、
最強なのが詩人なのではないか」と。う〜ん、完全同意!
ちなみにわたし自身はもちろん「詩を書けない人」。そのことは、
毎回ダラダラ長い(だけで実がない)前書きを書いていることから
容易に想像していただけると思います。例えばM井G郎さんのような
詩が一遍でも書ける才能があったら、この欄も「長さ3分の1、
充実度300倍!」になるのでしょうけれど・・。
それでは、今回もはやぶさ2くんの活躍を見てまいりましょう。


  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)


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┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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【はやぶさ2(3)】

◇本日の課題
El pasado septiembre la sonda Hayabusa 2 poso' dos pequenos robots
sobre la superficie del asteroide que tomaron imagenes del mismo,
en lo que fue un hito cientifico. Las imagenes que tomaron los
robots mostraron que la superficie de Ryugu es mas rocosa de lo
esperado, por lo que la toma de muestras, prevista para octubre,
se pospuso hasta febrero.


【語注】
sonda :探査機
poso'<posar:置く、のせる
asteroide :小惑星
hito :画期的出来事
rocoso :岩の多い
se pospuso<posponer:延期される
muestra :サンプル


【直訳】
昨年9月、探査機はやぶさ2は、その小惑星の表面上に2機の小さなロボット
を置いた。そのロボットが小惑星の画像を撮ったのだが、そこには科学上の画
期的出来事があった。ロボットが撮った画像は、リュウグウの表面が予想され
ていたよりも岩だらけであることを示していた。そのため、10月に予定されて
いたサンプルの採取は、2月まで延期された。


◇本日の課題(再掲)
El pasado septiembre la sonda Hayabusa 2 poso' dos pequenos robots
sobre la superficie del asteroide que tomaron imagenes del mismo,
en lo que fue un hito cientifico. Las imagenes que tomaron los
robots mostraron que la superficie de Ryugu es mas rocosa de lo
esperado, por lo que la toma de muestras, prevista para octubre,
se pospuso hasta febrero.


【練り訳例】
昨年9月、はやぶさ2から切り離された2機の探査ローバーが小惑星リュウグ
ウの地表に着陸、その表面の写真を撮影した。これは、科学上の画期的な出来
事と言える。ローバーが撮影した画像から、リュウグウの表面は予想よりも岩
が多いことが判明したため、当初10月に予定されていた試料の採取は今年2月
まで延期された。


◆編集後記◆
そもそも詩的な表現は諦めているアースです。
ま、文学でなく実務翻訳、その中でも、さらに狭い狭い分野の翻訳しか
していない我々に、詩的な表現が必要な場面はほとんどないのですが。
とくに駆け出しの頃は、うっかり自分が素晴らしい翻訳者(書き手)
であると勘違いしそうな瞬間があって。
「原文のまさにこの部分には、この表現がぴったり!!!
わたしってもしかして天才じゃん!!」
とか。そこまで行かなくても、何となく
「これっていい感じだわ〜」
と自己満足に浸っていると、周囲とのバランスがめちゃ悪くても
気がつきません。
そ。問題はバランスなんですよね。表現一つがどれだけ素晴らしくても、
周りと釣り合っていなければ百害あって一利なし。嘆息。
だから、最初の訳出時に思いついた「素晴らしい」表現がそのまま使える
ことなんて、4回に1回もありません。
かなりの確率で、ダメ。嘆息。
ところで、このメルマガ前記・後記は、アース&ピーチにとって「一定数
の人が目にする可能性のある修業の場」でもあります。自分の文章を人に
見てもらうというのは、かなりの緊張感ですから、なにがしかの役には
立っているはず・・たぶん。おそらく。きっと。
ってことで、計算してみました。
今号のピーチの前書きは約620字。第474号だから、単純計算すると。
おわっ!
なななんと、これまでに約30万字ですと!
原稿用紙にすると・・あれ? 750枚。
300枚以上が長編小説と言われているから、なんだ小説2本分。
こんだけ書いてまだ長編小説2本なのか。
異常な(失礼)多作で知られる赤川次郎氏などは、いままでに500冊
以上っていうんですから、当然の話ですが、ケタが違うわあ。
それなら前記・後記が「長さ3分の1、充実度300倍!」になる日は
まだまだ先のことだな。ウン。これからもダラダラ稚拙な表現で
書き続けよう。

 

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