« 2019年2月 | トップページ | 2019年4月 »

2019年3月

 スペイン語翻訳者になろう vol.476


おはようございます。ピーチです。
先週号で「次号の前書きは極短で行きます」と宣誓したので、
それを実行に移すことにします。

コウキヨンデネ!

言いたいのはこれだけです(それだけ重要な内容です)。
あ、本題もお忘れなきよう・・(日本171位、由々しき事態です)。


  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【女性閣僚(1)】

◇本日の課題
Espana es el pais con mas mujeres ministras, el 64,7%, mientras que
la media mundial es del 20,7 por ciento. El numero de mujeres jefas
de Estado y de Gobierno disminuyo' en 2018 mientras que las que
ocupan carteras han aumentado ligeramente en el mismo periodo, si
bien los hombres aun ocupan cuatro de cada cinco ministerios a nivel
mundial, segun los datos publicados por la Union Interparlamentaria
(IPU) y ONU Mujeres.


【語注】
media :平均
jefa :長、リーダー
disminuyo'>disminuir:減る、減少する
cartera:大臣の地位
si bien:(+直説法)〜ではあるが、たとえ〜でも
ocupar :(地位などに)就く、占める
ligeramente:やや、軽微に
ministerio :大臣職、閣僚
Union Interparlamentaria:列国議会同盟
ONU Mujeres:UNウイメン
※正式名称は「ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関
(Entidad de la ONU para la Igualdad de Genero y el Empoderamiento
de la Mujer)」


【直訳】
スペインは、最も多い女性閣僚、64.7%を持つ国である一方、世界の平均は
20.7%である。列国議会同盟とUNウイメンによって公表されたデータによる
と、世界レベルでは、男性はいまだに大臣職5つにつき4つを占めているが、
国と政府の女性の長の数は、2018年に減少した一方、大臣の地位に就いてい
る女性は、同じ期間に少し増えた。


◇本日の課題(再掲)
Espana es el pais con mas mujeres ministras, el 64,7%, mientras que
la media mundial es del 20,7 por ciento. El numero de mujeres jefas
de Estado y de Gobierno disminuyo' en 2018 mientras que las que
ocupan carteras han aumentado ligeramente en el mismo periodo, si
bien los hombres aun ocupan cuatro de cada cinco ministerios a nivel
mundial, segun los datos publicados por la Union Interparlamentaria
(IPU) y ONU Mujeres.


【練り訳例1】
閣僚に占める女性の割合が世界で最も高い国はスペインで、64.7%に達する
が、世界平均は20.7%にとどまる。2018年、国や政府の首長に就任した女性の
数は減少した。一方、同じ期間に大臣職に就いた女性の数はやや増加したが、
世界的に見ると、閣僚5人のうち4人は未だに男性が占めている。列国議会同
盟とUNウイメンが以上のデータを公表した。

【練り訳例2】
女性閣僚の比率が世界で最も高い国はスペインで64.7%ですが、全世界の平均
は20.7%となっています。列国議会同盟とUNウイメンが公表した2018年のデー
タによれば、世界レベルでは、閣僚ポストの8割を依然として男性が占めてお
り、女性閣僚は微増したものの、国家や政府の長を務める女性の数は減少して
います。

 

◆編集後記◆
アースです。
今回は(今回も)非常に長く、もはや後記とは言い難い状況となっていますの
で、お時間のあるときにどうぞ。
         ☆         ☆
我々アース&ピーチは一応、翻訳者の末席に連なっているわけですが、そんな
末席にいる我々でも、翻訳に関して許せない一線があります。

随分前のこと、タイトルに惹かれて、ある分野の翻訳書○○を購入しました。
ノンフィクション系、とだけ言っておきます。落ち着いて読みたかったので、
昨年夏の旅行に持って行き、読み始めたところ。

ひどい。これは・・ひどい。現役翻訳者の目から見て、人様に見せられる、ま
して、おカネをいただいて良いレベルの翻訳(日本語)ではない。うう。それ
でも内容的には興味深いのでがんばって読みましたが、数十ページで耐えられ
なくなり、放り出してしまいました。

その後数ヶ月経って、今度は爆発的に売れているという翻訳書△△を購入。説
明を読む限り、非常に興味を惹かれる内容だったからです。メッセージアプリ
で、こんな本買ったよ、とピーチに話している最中。
 E「ぎゃーーーーーー!!!!!!!!」
 P「何がぎゃーーーーー? Gでもいた?」
 E「例の○○を訳した翻訳者Xが△△訳してる!!!」
そのときたまたまP家にも未読の△△があり、二人して恐る恐る目を通したと
ころの感想が、
「だめだこりゃ・・・なぜ訳書というだけでこんな日本語が許されるのか。
原文が完全に透けて見えるよね」
「本当に原文スケスケ。骨格丸見え。直訳だ。練ってない。読みづらい」
うんぬんかんぬん。酷評が続きました。

そして3日前の朝。ピーチから、いま爆発的に売れているらしい□□も、翻訳
者Xの訳であると、衝撃の報告がありました。PもEも非常に心惹かれる内容
だっただけに、身もだえ。

□□は、あまり聞いたことのないA出版社が出したものですが、○○と△△は
誰もが知っている大手出版社BとC。B出版社は○○を、A出版社は○○と
△△をろくに読みもせず、売れた本の翻訳者というだけで依頼したのだろう、
もしちゃんと読んだのなら、それはただのバカだ・・と再び酷評。

全部が全部とは言いませんが、部分的に見ると、我々のメルマガで【直訳】と
して掲載している訳文にうぶ毛が生えたくらいの日本語が、何度も何度も出て
くるのです。

Amazon や Kindle のレビューはあまり当てになりませんが、理由をしっかり
説明したうえで「翻訳がひどすぎる」と☆1つにしている人が一定数いますの
で、これは我々だけの感想ではないはず。一方で、☆5つにしている人もかな
りの数に上っていて、内容そのものが素晴らしかったとしても、なぜあのよう
に不自然な日本語が「訳書」というだけでまかり通るのか、我々は頭を抱えて
います。

特にノンフィクション系では、翻訳者の力量が足りないがゆえに、下手に意訳
されるより原文が透けて見える方が内容を把握しやすくてよい、という声があ
ります。そんな声を許している翻訳業界。実に情けない。情けなさすぎる。

翻訳者X氏の本当の翻訳力は分かりません。時間をかければ、しっかりした日
本語が書ける人なのかもしれない。単に、仕事が速いから採用されたのかもし
れない。いずれにせよ、あれでヨシとしている翻訳者X、編集部、出版社。全
方面に猛省を促したい。

そして翻訳を仕事にしようとしている皆さん。現在の翻訳業界は、本当に水準
の低下が著しい。世に出回っている翻訳の一部は、決して手本にしてはいけま
せん(手本というより「この程度で大丈夫なのか」と思ってはいけない)。

もちろん、報酬の低さがこうした事態を招いている、という見方もできます。
しっかり稼げる職業なら、より多くの人が参入し、翻訳業界全体のレベルが自
然と底上げされるはずだからです。以前のメルマガ後記で、わたしはこう言っ
たことがあります。
「レートの低下もここに極まれりといった状況の通訳・翻訳業界。プロもアマ
も、能力の安売りをせず、正当な労働には正当な報酬を求めるべきである」
と。

しかし一方で、「正当な労働」をしない限り、「正当な報酬を受けることはで
きない」という当然の事実を、翻訳業界、出版業界全体で改めて肝に銘じなけ
ればならない。強くそう思います。

 

|

 スペイン語翻訳者になろう vol.475


おはようございます。ピーチです。
数回にわたって読んできた「はやぶさ2」の記事、惜しまれつつも
今週が最終回です。とはいえ、はやぶさ2くんが新たな偉業を
成し遂げたら、このメルマガでは何を差し置いても真っ先に
取り上げることになると思いますので、はやぶさ2のファンの方は
楽しみにしていてください(世界中にはやぶさ2ファンがいるという
報道に、何故か誇らしい気分になりました。自分は一ミリも関わって
おらんのに・・)。
はやぶさ2の大活躍、数年後にはドキュメンタリー映画か何かに
なりそうな気がします。おそらくワンシーンだけで、かの「カメ止め」の
総制作費(300万円)を超えることでしょう。
とはいえ、潤沢な資金をつぎ込めば面白い作品が出来上がるわけでは
ないことは、国内外のインディペンデント系映画の快作を観れば明らか
です。
過日、新人監督が全額自腹を切って製作したという、たぶん「カメ止め」
並みにお金がかかっていない雄編(Siblings of the Cape)と出会い、
凡庸な言い方ですが、全身に電気がビリッと走るような衝撃を受け
ました。
作品の持つ熱量の高さもさることながら、特筆すべきは主役の2人の、
暴力的なまでに剥き出しな役者魂。それは「体当たり」とか「捨て身」
とかいう通俗な表現では到底追いつかない nivel で、「彼らでなくては
絶対成立不可能」な切羽詰まった憑依のリアリティーにより、観る者(P)
の心を震撼させたのです。
未完の大作「ガラスの仮面」で北島マヤの演技を見た月影先生が
「マヤ・・恐ろしい子!」
と呟いたのと同じように、PもWMさんとMYさんの才能の発露に喫驚しました。
そうそう、映画といえば、全世界的にメガヒットしているボヘラ(ボラプ
ともいうらしいですが)を、E氏に遅れること数ヶ月、やっと観ることが
できました。
全国でも珍しい(らしい)「極音(=極上音響)」上映館だったので、
痺れる音を存分に堪能。ただ、前夜が超睡眠不足だったため、ところどころ
半醒半睡で、ストーリー上大切な部分を恐らく幾つかは見逃しており、
「ああ、勿体無いことをした〜」とハンカチの端を噛んで悔しがるPです。
幸い、ボヘラはとうぶん続映しているようなので、リベンジしに行くか否か、
時間と財布に相談中・・(なんつー地味な会議)。
・・なんて書いていたら、うわっ!またまた「前」が長大になってしまい
ました。
やはり自分は「詩人」にはなれそうにありませんので、詩人の面々を畏怖
しつつ、今後も粛々と冗長な駄文道を突き進むことにします(ブローマ。
次回は「極短」を目指します!)。


  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【はやぶさ2(4)】

◇本日の課題
La nave japonesa llego' a Ryugu en junio de 2018, despues de mas de
tres an~os y medio de viaje, y logro' situarse a una orbita de 20
kilometros de altitud, algo complejo por la leve gravedad del cuerpo
celeste.
Hayabusa 2 regresara' a la Tierra a finales de 2020 con valiosas
muestras del asteroide para que los cientificos puedan analizarlas
en detalle.


【語注】
nave :(宇宙)船
orbita :軌道
leve :軽い、軽微な
gravedad :重力、引力
cuerpo celeste:天体
valioso :貴重な、有益な
muestra :サンプル
asteroide:小惑星


【直訳】
その日本の宇宙船は、3年半以上の旅行の後、2018年6月にリュウグウに到着
し、その天体の軽微な重力によって、やや複雑な、高さ20kmの軌道の位置につ
くことを達成した。
はやぶさ2は、科学者たちが詳細にそれらを分析できるために、小惑星の貴重
なサンプルと共に2020年末に地球に戻るであろう。


◇本日の課題(再掲)
La nave japonesa llego' a Ryugu en junio de 2018, despues de mas de
tres an~os y medio de viaje, y logro' situarse a una orbita de 20
kilometros de altitud, algo complejo por la leve gravedad del cuerpo
celeste.
Hayabusa 2 regresara' a la Tierra a finales de 2020 con valiosas
muestras del asteroide para que los cientificos puedan analizarlas
en detalle.


【練り訳例】
日本の小惑星探査機はやぶさ2は、3年半余にわたる航行の末、2018年6月に
「リュウグウ」に到達し、高度20kmの軌道に乗った。リュウグウの重力が小さ
いため、やや複雑なプロセスであった。
はやぶさ2は、この小惑星の貴重なサンプルと共に2020年末に地球に戻る予定
で、これが実現すれば、サンプルを詳細な科学的分析にかけることが可能とな
る。


◆編集後記◆
アースです。
最近、読む本がミステリや社会科学に偏りすぎていたので、ここらで
久々に別の分野に行こうと、いつもの書店で早川書房の
『リヴィジョンズ 時間SFアンソロジー』
を手に取りました。
え、さらに偏った?まあまあ。
わたしはアイザック・アシモフをはじめとする正統派の古典ハード
SFが好きなのですが、なかでも「時間物」が三度のメシより好き。
映画やドラマでも、時間が絡んだ話だと何となく見てしまいます。
なので、昨年発売されたこのアンソロジー、書店に入るなり、速攻で
手に取りました。
その日は荷物が多くあったので、この本を平積みの本の上に
ちょこっと置かせてもらい、他の本をぱらぱら見ていると。
書棚の間を歩いていた男子高校生が2人、この本に気がついた模様。
「この本なに?」
「絶対場所違うよね」
(スマン、それはわたしのだ)
「えーっと」
(一人が手に取る)
「じかんえすえふ・・あん、あんそろ・・」
「あんころもち?」
(それは金沢銘菓っ)
「アハハ」
「SFかあ」
「嫌いじゃないけどね」
(おお青少年。SFを読むのは良いことだぞよ。カチカチ頭の
大人にならぬよう、いまのうちにしっかり読んでおけ!)
「んでなによ、アンソロジーって」
「しらねー」
・・・いいのだ、青少年。
アンソロジーなんてのは所詮ラベルに過ぎん。
エスエフでもラノベでもハーレクインでもアンコロモチでも、
なんでも今のうちにガンガン読んでくれ。
でないと立派な翻訳者にはなれないぞ(!?)。

 

|

 スペイン語翻訳者になろう vol.474


おはようございます。ピーチです。
「人間を二種類に分けると〇〇と〇〇だ」という言い方がされることが
よくありますが、わたしにとってそれは
「詩を書ける人と書けない人」
です。文章を書ける人は沢山いますが、それに比べると、
詩をかける人というのは極端に少ないのではないでしょうか?
素晴らしいエッセイや翻訳書の書き手のプロフィールを見ると
詩人である(または「詩人でもある」)ことが結構な頻度であります。
小説などに比べたら極端に限られた字数の中で、時に小説以上に
想像力をかきたてることのできる詩人たちは、日々言葉の海を細心の
注意で航海し、不要なものを全て取っ払った最小にして最高純度の
小宇宙を作り出しています。そこには、おそらく持って生まれたセンスと、
それをさらに磨き上げるための血の滲むような研鑽があるはずです。
そんなことを考えていたら、S井J子さんが「詩人最強説」を説いている
のを発見しました。
「もしも文章のさまざまなジャンルの代表が異業種格闘技をしたら、
最強なのが詩人なのではないか」と。う〜ん、完全同意!
ちなみにわたし自身はもちろん「詩を書けない人」。そのことは、
毎回ダラダラ長い(だけで実がない)前書きを書いていることから
容易に想像していただけると思います。例えばM井G郎さんのような
詩が一遍でも書ける才能があったら、この欄も「長さ3分の1、
充実度300倍!」になるのでしょうけれど・・。
それでは、今回もはやぶさ2くんの活躍を見てまいりましょう。


  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【はやぶさ2(3)】

◇本日の課題
El pasado septiembre la sonda Hayabusa 2 poso' dos pequenos robots
sobre la superficie del asteroide que tomaron imagenes del mismo,
en lo que fue un hito cientifico. Las imagenes que tomaron los
robots mostraron que la superficie de Ryugu es mas rocosa de lo
esperado, por lo que la toma de muestras, prevista para octubre,
se pospuso hasta febrero.


【語注】
sonda :探査機
poso'<posar:置く、のせる
asteroide :小惑星
hito :画期的出来事
rocoso :岩の多い
se pospuso<posponer:延期される
muestra :サンプル


【直訳】
昨年9月、探査機はやぶさ2は、その小惑星の表面上に2機の小さなロボット
を置いた。そのロボットが小惑星の画像を撮ったのだが、そこには科学上の画
期的出来事があった。ロボットが撮った画像は、リュウグウの表面が予想され
ていたよりも岩だらけであることを示していた。そのため、10月に予定されて
いたサンプルの採取は、2月まで延期された。


◇本日の課題(再掲)
El pasado septiembre la sonda Hayabusa 2 poso' dos pequenos robots
sobre la superficie del asteroide que tomaron imagenes del mismo,
en lo que fue un hito cientifico. Las imagenes que tomaron los
robots mostraron que la superficie de Ryugu es mas rocosa de lo
esperado, por lo que la toma de muestras, prevista para octubre,
se pospuso hasta febrero.


【練り訳例】
昨年9月、はやぶさ2から切り離された2機の探査ローバーが小惑星リュウグ
ウの地表に着陸、その表面の写真を撮影した。これは、科学上の画期的な出来
事と言える。ローバーが撮影した画像から、リュウグウの表面は予想よりも岩
が多いことが判明したため、当初10月に予定されていた試料の採取は今年2月
まで延期された。


◆編集後記◆
そもそも詩的な表現は諦めているアースです。
ま、文学でなく実務翻訳、その中でも、さらに狭い狭い分野の翻訳しか
していない我々に、詩的な表現が必要な場面はほとんどないのですが。
とくに駆け出しの頃は、うっかり自分が素晴らしい翻訳者(書き手)
であると勘違いしそうな瞬間があって。
「原文のまさにこの部分には、この表現がぴったり!!!
わたしってもしかして天才じゃん!!」
とか。そこまで行かなくても、何となく
「これっていい感じだわ〜」
と自己満足に浸っていると、周囲とのバランスがめちゃ悪くても
気がつきません。
そ。問題はバランスなんですよね。表現一つがどれだけ素晴らしくても、
周りと釣り合っていなければ百害あって一利なし。嘆息。
だから、最初の訳出時に思いついた「素晴らしい」表現がそのまま使える
ことなんて、4回に1回もありません。
かなりの確率で、ダメ。嘆息。
ところで、このメルマガ前記・後記は、アース&ピーチにとって「一定数
の人が目にする可能性のある修業の場」でもあります。自分の文章を人に
見てもらうというのは、かなりの緊張感ですから、なにがしかの役には
立っているはず・・たぶん。おそらく。きっと。
ってことで、計算してみました。
今号のピーチの前書きは約620字。第474号だから、単純計算すると。
おわっ!
なななんと、これまでに約30万字ですと!
原稿用紙にすると・・あれ? 750枚。
300枚以上が長編小説と言われているから、なんだ小説2本分。
こんだけ書いてまだ長編小説2本なのか。
異常な(失礼)多作で知られる赤川次郎氏などは、いままでに500冊
以上っていうんですから、当然の話ですが、ケタが違うわあ。
それなら前記・後記が「長さ3分の1、充実度300倍!」になる日は
まだまだ先のことだな。ウン。これからもダラダラ稚拙な表現で
書き続けよう。

 

|

 スペイン語翻訳者になろう vol.473

  おはようございます。ピーチです。
  先日レジで「ポイントカードをお持ちですか?」と聞かれ、
  財布を開くと、古いレシートや一回行ったきりの店のショップカードなど、
  いらないものがぎっちり詰まっていました。
  うーん、この中からポイントカードを見つけ出すのは至難の技だから
  ポイント要らないかな、と思いつつも、一応「ぎっちり」の中をかき分け
  探していると、
  「あ、今ありました!」
  と言うレジのお姉さんの一声。
  「え?そうですか、ありましたか?」
  ともう一回最初からパラパラやってみると、
  「ほら、そこっ!」
  お姉さんの鋭い声に急いで指を止めると、確かにありました。
  これも動体視力?と思いつつお礼を言うと、
  「良かったですね〜」
  とにっこりしながら会計をしてくれました。
  「ポイントカードを探す手伝いをする」は「接客マニュアル」には載って
  いないものでしょうが、マニュアルにない親切な対応を受けるとちょっと
  だけ元気パワーを注入される思いがします(中年以上の店員さんならして
  くれる人もいそうですが、「マニュアル(以外はやらない)世代」と思しき
  若い店員さんだったから、余計新鮮だったのかもしれません)
  今後セルフレジがますます拡大していくらしいですが、そうなるとお店の
  人とのちょっとした交流も無くなってしまうのかと思うと少々寂しい思いが
  します。ちなみに、わたしが時々行く八百屋とドラッグストアの店員さん
  (ともに60代以上と思われる女性)は、お釣りを渡すときにこちらの手を
  ぎゅ〜っと握ってきます。あれは絶対マニュアルじゃないと思いますので、
  一種のサービスなんですかね。(某ハンバーガーチェーンでいうところの
  「スマイル0円」みたいな)
  それでは以上の話とは全く関係のない、「はやぶさ2」の記事の続きを
  読んでまいりましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【はやぶさ2(2)】

◇本日の課題
Se cree que es una reliquia de los primeros dias de nuestro Sistema
Solar, hace 4.600 millones de an~os, lo que significa que podria ser
rico en minerales combinados con agua. Estudiar la roca podria
arrojar luz sobre las combinaciones moleculares que contribuyeron al
origen de la vida en la Tierra.

【語注】
reliquia :遺物
Sistema Solar:太陽系
minerales combinados con agua:含水鉱物
arrojar  :放つ、発する
molecular:分子の

【直訳】
(小惑星は)46億年前、我々の太陽系の最初の日々の遺物であると信じられて
おり、それは含水鉱物に富んでいる可能性があることを意味する。その石を研
究することは、地球における生命の起源に貢献した分子化合物について光を放
つ可能性がある。

◇本日の課題(再掲)
Se cree que es una reliquia de los primeros dias de nuestro Sistema
Solar, hace 4.600 millones de an~os, lo que significa que podria ser
rico en minerales combinados con agua. Estudiar la roca podria
arrojar luz sobre las combinaciones moleculares que contribuyeron al
origen de la vida en la Tierra.

【練り訳例】
小惑星は、46億年前、すなわち太陽系最初期の頃の遺物と考えられている。つ
まり含水鉱物が豊富に含まれている可能性があるということだ。この岩を分析
すれば、地球生命の起源となった分子化合物の解明に役立つかもしれない。

◆編集後記◆
アースです。
これまで何度も書いていますが、通勤数歩、時間にして数秒、段差なしの
生活を送っていますと、運動不足どころか運動欠如になってしまうので、
最近は、休みの日にはとにかくなんだかんだと理由をつけて、いや理由が
なくとも外出するようにしています。
だいたい、意味もなく街の中心部に向かい、ぶんぶん歩き、だらだら店を
のぞき、土日祝日ならば兼六園に行って(県民無料)、帰りに図書館に
寄って、カフェでお手製のぶどうパン(180円)+セイロンをいただくのが、
最近のスタンダードコースです。
ところで、金沢の中心部すなわち観光地では、多くの観光客の皆さんに
出会います。
先日、21世紀美術館の真ん前で、美術館はどこかと問われ、あまりに
真ん前だったので(非常に特徴的な建物の全景が見える位置。入り口まで
約15メートル)、これは何かのジョーダンかといぶかりつつ
「えっ。これ・・ですが」
と言いながら右手親指を後ろに向けて指し示すという、じつに失礼な
対応をとってしまいました。スマン。反省。もう少しおもしろい応対を
すればよかった(そっち?)。
「忍者寺ってどこですか?」
と聞かれたこともあって、その時もなんだかつまんない答えをしたように
記憶しています。ヒソヒソ声で
「そこの壁。色の違うところを押してみてください」
とか言えばよかった。

|

« 2019年2月 | トップページ | 2019年4月 »