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 スペイン語翻訳者になろう vol.426

  おはようございます。ピーチです。
  今号の課題文は、例の羅列であり、内容的にちょくねりするほどのもの
  でもないとの判断から、練り訳のみを掲載しています。
  それにしても、皆既日食の間、生き物たちはこんな動きをするんですね〜。
  日光が戻ってきたとき、彼らは
  「あれ?おれ、一体なにしてんだ?」
  とでも思うのでしょうか?
  巣を壊してしまった蜘蛛は壊滅的ショックを受けるのでしょうか?
  彼らの心境(?)、じつに興味深いです。
  さて、日食の記事は今週で最終回ですが、アースの旅行記はまだ(まだ
  まだ、かはわかりませんが)続きます。今回も読み応えずっしりです。
  お楽しみにー!では、本題に入って参りましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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【皆既日食(6)】

◇La mayoria de los organismos vivos tienen un reloj biologico
  sincronizado con el ritmo del Sol. Durante el periodo de oscuridad,
  por mas breve que sea, los animales entienden que es de noche y
  actuan en consecuencia.
  大半の生き物は、太陽のリズムと同調した体内時計を持っている。暗くなる
  時間がどんなに短くても、その間は動物たちは今が夜であると解釈し、それ
  に応じた行動をとる。

◇Las aves diurnas comienzan a chillar y a dispersarse en busca del
  nido o se agrupan y permanecen en silencio, mientras que las
  nocturnas inician su actividad, los grillos y las lechuzas
  comienzan a dar sus conciertos nocturnos, las polillas remplazan
  a las mariposas, las abejas regresan a sus panales, las hormigas
  van a sus nidos y algunas aranas desarman sus redes.
  夜行性の鳥が活動を開始する一方で、昼行性の鳥は甲高い声をあげ、それぞ
  れの巣に向かって飛び去り始めるか、群れを作って沈黙を守る。コオロギや
  フクロウは夜の音楽会を繰り広げ、蝶に替わって蛾がとび始める。ミツバチ
  やアリは巣に戻るが、蜘蛛の中には巣をバラバラにしてしまうものもある。

◇Los mosquitos salen a buscar victimas y las larvas de langostinos
  y almejas nadan hacia la superficie del mar para buscar alimentos
  en la seguridad que les brinda la oscuridad de la noche.
  蚊は犠牲者を求めて飛び立ち、エビの幼生や二枚貝は、夜の暗闇に守られな
  がら食べ物を探そうと海の表面に向けて泳ぎ出す。

◇Las mascotas como gatos o perros probablemente no sientan el
  efecto de la sombra de la Luna.
  猫や犬などのペットは、月の陰がもたらす効果を感じないかもしれない。

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┃ アースの皆既日食旅行記(5)
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ポートランド空港に到着。

空港ビルのあちこちに、2017 Total Solar Eclipse のポスターが貼って
あり、いやがうえにも気分が盛り上がる。

レンタカー会社の差し向けたバンに乗って、レンタカー屋へ。長い行列が
できているのに、スタッフが2人しかおらず、丁寧なのか何も考えて
いないのか、とにかく一人の客に長い時間をかけている。

いつものことだが、ジョンの突出したフレンドリー度がこういった場所でも
発揮されるため、ますます時間がかかる。借り受けるまでに15分は話して
いたろうか。これに慣れているサラとわたしは、すみっこでおとなしく
待つのであった。

いまここで車を借りようとしている猛者がいる。無理だろう。日食前後は、
ポートランド中のレンタカーがすべて借り上げられる、という予想もある
ほどなのだ。しかし考えてみれば、ちょうど夏休みの時期、何も知らずに
ポートランド観光をしに来た人々にしてみれば、ワケのわからない状態
だったかもしれない。

わたしはもちろん、ジョン&サラも「全米一住みやすい街」をゆっくり
見たいということで、ポートランドには計3泊したが、まともに行ったのは
オレゴン科学産業博物館のみで、あとはホテル近くの河原でだらだらしたり、
町をぶらぶらするだけで終わってしまった。だが、わたしを含め、そもそも
そういうタイプの旅行者なので、それでいいのである(他人と旅行する際、
この種の感覚がずれていると、絶対にうまく行かないだろう)。

オレゴン科学産業博物館は少し町外れにあったため、面倒くさがりやさんの
3人は、初めて「ウーバー」を使った(慣れない街中を運転したくない
ということで、レンタカーも諦めた)。

※ Uber(ウーバー)は、自動車の配車ウェブサイト/アプリで、一般的な
  タクシーの配車に加え、一般人が自分の空き時間と自家用車を使って
  他人を運ぶ仕組みを提供。(Wikipediaより)

アプリが最寄りのウーバータクシーを自動検索してくれるので、良さそうな
一台を選んでOKしたら、5分としないうちにやってきた。

一般人が空き時間にやるタクシー稼業なんて、どんなもんじゃと不安だった
が、今回の旅行では、3回使って3回とも、親しみやすい運転手ときれいな
車で、実に快適であった。たまたまかもしれないが。

印象的だったのは、運転手が3人とも「副業」でやっていたこと。みな
空き時間を利用してお金をため、今後の人生に生かしたい(勉強や起業)
ということだった。確かに、手っ取り早く資金を貯める手段としては
いいかもしれない。

オレゴン科学産業博物館に行った時のウーバー運転手(スーザン)との
会話。

スーザン「あなたたちも日食?」
ジョン 「そう。ボクたちね、1994年のチリの皆既日食の時に
          知り合って・・(以下略)」
スーザン「ザンネンだわ〜。仕事がなければ、あっ仕事って本業の方ね。
          それがなければ、私も見に行くんだけど。でもポートランドは
          部分日食でも99%欠けるんですってね。なら皆既日食とほとんど
          おんなじ?」
ジョン 「いやいやいやいや。ぜんっぜん違うのだよそれが。
          なぜって・・(以下略)」
サラ  「完全同意」
わたし 「右に同じ」
スーザン「へえ〜。くやしいなあ」
ジョン 「ポートランドから離れられないなら、ボクが実におもしろい
          部分日食の観察方法を教えてあげよう。それはね、太陽を
          見るんじゃなくて、地面を見るんだよ。いやじょーだんじゃ
          なくて・・(以下略)」

ジョンの力説をさえぎってしまったので、代わりにわたしが説明しよう。
部分日食しか見られないと不満をもらした人全員をつかまえてジョンが
教えていたのは、地面に映った木漏れ日を見る方法である。

葉っぱの間を通ってきた太陽光が地面に映ると、ピンホールカメラの
原理によって、「そのときの食の形」になる。例えば太陽が50%欠けて
いれば半月の形、70%ほど欠けていれば三日月の形になるのだ。

言葉で聞くと信じられないかもしれないが、ネット上に写真がたくさん
あるので、「日食 木漏れ日」などで画像を検索してみてほしい。

さて。

科学産業博物館は、その名の通り科学と産業の博物館である。
ポートランドで唯一行ったランドマークがそれ?と言われそうだが、
なにしろアメリカの天文雑誌 Sky & Telescope に広告が掲載されていた
Scientific Expedition 社(科学探険旅行社)の日食ツアーで知り合った
我々である。これでいいのだ。

わたしがもう一つ考えていたのはオレゴン歴史博物館であるが、展示
内容を見る限り、1人でじっくり回った方が良さそうということで、
次回(いつ?)に延期した。

科学産業博物館の展示内容は、それなりに個性はあるものの、特に
突飛なわけでもないので説明は省略するが、ひとつだけエピソードを
紹介しておく。

博物館のそばに、米海軍が実際に使用していたディーゼル潜水艦が
あり、その内部を回って見られるガイドツアーがあったので、ジョンと
参加した(サラは「狭くて油臭いに決まってるから、外でのんびりする」
というので不参加。確かに通路などはひどく狭く、そして臭かった)。

参加者は15名ほどだったが、小学生くらいの非常に熱心な男の子の
的確な質問と、やはり質問が抑えきれないジョンのせいで時間が押し、
最初はゆっくり丁寧だったガイドさんの説明がどんどん速くなる。

※海外でいつも思うことだが、周囲が全員大人であろうと、まったく
  質問をためらわない子供たちの姿勢に感心する。あの男の子のなれの
  果てがジョンなのだろう。

おそろしげな武器の部分はともかく、ソナーの探知距離だの、潜望鏡の
長さだの、バラストタンクの容量だの、潜水艦なのにディーゼルってか!
みたいな部分だのは非常に興味深いものの、専門用語の羅列と速まる一方の
会話に、「だめだもうついていけない」とわたしが白旗を上げたころ、
ようやくツアーは終盤に。(もちろんそれまでも、何の話をしているかが
どうにかこうにか分かる程度である。念のため)

最後に兵士用の食堂に入り、いかにもまずそうな食事の説明が一通り
終わった後。疲弊しきったわたしの頭に響いてきたのは、なんとも
かわいらしい女の子の、たいへんに分かりやすい質問であった。

「この、アイスクリームつくりきは、いまも、うごくんですか?」

◆編集後記◆
(日食旅行記連載中につきお休みとさせていただき。アース)

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