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2017年11月

 スペイン語翻訳者になろう vol.430

  こんばんは。ピーチです。
  今号は趣向をちょっと変えて、翻訳のお勉強をお休みし、その分、
  アースの日食旅行記をたっぷりお送りします(単に、本題をサボって
  いるのでは?と思われた方、性格ねじ曲がってます…じゃなくて
  勘が鋭すぎます)
  あさってにはもう12月なんですね〜。皆さまお忙しいと思いますが、
  どうぞお元気で師走を乗り切って下さいね(この時期が苦手な自分の
  前には何百ものハードルがだだ〜っと並んでいます。いくつ越えられる
  かな)。
  それでは、アースの旅行記をお楽しみ下さい!

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┃ アースの皆既日食旅行記(8)
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日食の前日。宿泊予定のオレゴン州レドモンドに向け、ドライブを続ける。

相変わらず、コロンビア川沿いのビューポイントでは、少し前から
渋滞が始まり、ポイントを抜けると渋滞がなくなる、という状態である。
我々は観光をすべて諦めてひたすら東進し、その後コロンビア川に
別れを告げて南に向かった。

このあたりは、少し足を伸ばせばあちこちに興味深い地質学的ビュー
ポイントがあることはわかっているが、すべて無視してひたすら南下
する。皆既帯に近づけば、もっと激しい渋滞となる可能性もあるからだ。

かなりの高速でぶっとばしているにもかかわらず、道路両脇の風景は
ほとんど変化がない。これだけ広大な大地、ちょっと走っただけで
激しい変化があったら逆に大変だが。おおお〜アメリカらしいのう。
と楽しめたのはほんのしばらくの間で、じきに飽きてしまう。一人で
運転していたら、あっという間に寝てしまいそうだ。

じつは現在、東京に向かう北陸新幹線の中でこれを書いている。
トンネルが異常に多いという難点はあるものの、車窓の風景は
いい具合に変化があって、飽きることがない。現在、富山辺りを
進行中・・すでに厚く雪をかぶった立山が美しい。左は日本海が
広がっているはずである。

アメリカの乾燥しきった大地に話を戻そう。

コロンビア川から南へ進み始めると、空気の色がだんだんと白くなって
くる。山火事の余波である。オレゴン州の最高峰 Mt.Hood も、雲か煙か、
かすんでしまって、いまひとつよく見えない。

白い。白い。空気が白い。明日の日食は大丈夫だろうか。煙の粒のように
核となるものがあると、水蒸気がその回りに集まり、雲ができやすくなる。
そのためわたしの高校の天文気象部では、観測旅行に行っても、花火だけは
絶対にご法度だった(それ以外は何でもアリである。徹夜あけでソフト
ボールをやるのが恒例だったが、それを知った先生が気絶しそうなくらい
驚いていたことを思い出す。高校生とはいえ、徹夜明けでそんなことを
すれば死んでもおかしくない・・ことは、いまなら分かる)。実際には
花火の煙ていどで雲ができるとも思わないが、今回の場合は飛行機から
見えるほどの煙である。あれが雲や雨を呼んでもまったくおかしくない。

と、頭の左半分では心配しつつ、右半分では、相変わらずおしゃべりに
余念がない我々である。

そうこうするうちに、明日の目的地が近づいてきた。皆既帯の真ん中、
皆既時間が最も長いとされるマドラスの町である。

以前も書いたように、マドラスは人口6000人足らずのごく小さな町
である。だが道路は、6車線すべてが、かなりの数の車であふれ返って
いた(人口6000人の町でなぜ6車線も必要なのか不明だが)。

道端に、日食Tシャツやバッジを売る店・・「日食観測場所貸します。
2時間20ドル」の看板・・待ちきれないのか、はたまた模擬撮影のためか、
さっそく望遠鏡を組み立てる人たち・・皆既日食のいつもの風景が見えて
きた。いやがうえにも気分が盛り上がる。

しかし全体として、皆既日食で町全体がひっくり返っている、という
印象ではないのが意外である(当日はまた違うのだろうが)。

1994年11月、ジョン&サラと知り合ったチリでの皆既日食の時は、
ペルー国境に近いプトレという町が、まさにひっくり返っていた。
標高3500m超、普段の人口約2000人の小さな小さな町が、世界中から
来たバカどもに覆い尽くされた。町の人々が一世一代の稼ぎ時!と
思ったかどうかは分からないが、道という道、角という角には屋台が
ずらりと並び、ありとあらゆるグッズが売られていた。Empanadaも
売っていたように思う。屋台で買ったキャップはいまでもとってある。

もう一つ思い出した。このとき我々は、米国旅行社のごり押しだか
粘り強い交渉だか分からないが、チリ陸軍の兵舎で食事・宿泊させて
もらうことができたため、日食もチリ陸軍の兵士の皆さんと一緒に
観察した。(当然ながら個室がないため、男女が別々の兵舎で寝た
のだが、女性用兵舎のお世話をしていた兵士の皆さんがものすごく
うれしそうだったことを思い出す)

そして翌日。日刊紙 El Tercero の一面に、兵士2人がいかにも
という格好で日食グラスを掲げ、日食観察をしている写真がデカデカと
載ったのだが、そのすぐ後ろでやはりうれしそうに日食を観察している
我々がしっかり写り込んでいたのである。もちろん、その新聞も大切に
残してある。

また脱線してしまった。

我々はとりあえずマドラスを通り過ぎ、皆既帯ぎりぎりの場所にある
レドモンドに向かった。恐れていた史上最悪の渋滞もなく、ホテルに
たどり着くことができた。

は〜さすがに疲れたよね。きょうはもう寝ようか。ポートランドの
ホテルはクイーンサイズのベッド2つだったけど、ここはキングサイズ
2つだよ・・などと言いながら、渡してもらった鍵で部屋に入ると、
なんと。クイーンサイズのベッドが1つの部屋である!このホテルを
とったのは1年前。しかもぼったくりの200ドル。明日は皆既日食。
ホテルの入り口には、No Rooms Available の看板が掲げてあった・・。

◆編集後記◆
アース@東京です。東京到着後からバタバタで、配信がこんな時間になって
しまいました!
そういうわけで、今号はわたしの書き散らしだけになってしまい、申し訳
ありません。来週はまともな・・内容になるような気がします。
たぶん。恐らく。きっと。
それではみなさま、おやすみなさい。

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  スペイン語翻訳者になろう〜プロが教える実践翻訳術
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 スペイン語翻訳者になろう vol.429

  おはようございます。今月は日にちの感覚が完全になくなるほど
  忙しかったピーチです(もう下旬だなんて!スーパーなどで
  クリスマスソングが流れてくると何故かイラッとします)
  さて、日食の記事、今週が本当に本当の最終回です。
  ただ、アースの旅行記は「一回休み」で、来週おそらく続きが
  読めるものと思われますので、日食フィーバー(本メルマガ限定(^_^;))
  はまだ終わらなそうですね。
  ではこのへんで本題に入って参りましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【皆既日食(8)】

◇本日の課題
Es por eso que muchas instituciones educativas y cientificas han
solicitado a la gente durante este eclipse participar con
informacion en diversos proyectos de ciencia ciudadana.

【直訳例】
それゆえに、多くの教育と科学の機関は人々に対し、この日食の間、様々な市
民の科学プロジェクトに情報をもって参加するよう要請しているのである。

【練り訳例1】
今回の皆既日食期間中に、数多くの教育・科学機関が人々に対し、市民レベル
の様々な科学プロジェクトに参加して、動物の行動に関する情報をもたらして
くれるよう要請しているのはそのような事情からである。

【練り訳例2】
そのため今回の日食では、市民レベルの科学プロジェクトに参加、情報提供す
るよう、多くの教育・科学機関が呼びかけている。


◆編集後記◆
アースです。
ここのところ、このメルマガでは久しぶりのダラダラ駄文を載せている
わけですが、ピーチ以外に誰か1人でも楽しんでくださっているかどうかは
ともかく(つまんねぇ〜という方は当然ですが読み飛ばしていただければ・・
しくしく)、なにしろ「原文」という縛りがないので、書いている方は
楽しいんですなぁこれが。
しかも日記と違い、読者の皆さんの目を意識して書かざるを得ないわけで
(誰も読まないにせよ・・しくしく)、これが大変にいい日本語の練習に
なる。ウンウン。
あ、「その割にヘタクソな日本語じゃん」というつっこみはなしで。
というわけで、今後どうなっていくのか、筆者にも皆目検討のつかない
日食旅行記ですが、とりあえず日食が終わるところまではせめて書きたいと
思っております。


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 スペイン語翻訳者になろう vol.428

  おはようございます。ピーチです。
  読者の皆さまは「まだ続くのか」と思われるでしょうが、
  まだ続きます、皆既日食の記事。そしてアースの日食旅行記。
  前者は多分来週で終わり。後者は〜、いつまでだろ?
  できるだけ長く読んでいたい気もしますけれどね。
  今回の旅行記は日食とは直接関係のないエピソードで、これまでと
  違った楽しみ方ができる回となっております。お楽しみに。
  しかし、こんなにいろんなことを議論できるアースの英語力、裏山です。
  英語のメルマガも出してほしいなあと個人的には思います(わたしは
  協力できませんけどね(+_+))
  それでは本題に入って参りましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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【皆既日食(8)】

◇本日の課題
Sin embargo, hay que aclarar que la mayor parte de la informacion
sobre el comportamiento de los animales es anecdotica y no hay
muchos estudios cientificos sobre el tema.

【語注】
aclarar:明らかにする
comportamiento:振る舞い、行動
anecdotica:逸話

【直訳】
しかし、動物の行動に関する情報の大部分は逸話で、そのテーマに関する科学
的研究はあまりないことを明らかにする必要がある。

◇本日の課題(再掲)
Sin embargo, hay que aclarar que la mayor parte de la informacion
sobre el comportamiento de los animales es anecdotica y no hay
muchos estudios cientificos sobre el tema.

【練り訳例1】
だが日食中の動物の振る舞いについての情報は、その大半が逸話の類いであっ
て、このテーマに関する科学的な研究があまり為されていないことは指摘して
おかねばならない。

【練り訳例2】
とはいえ、指摘しておく必要があるのは、日食中の動物の行動に関する情報の
大半は根拠が薄いものである点、及びその行動に関する科学的研究がまだ十分
におこなわれていない点である。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ アースの皆既日食旅行記(7)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

8月20日、いよいよ日食の観測予定地に向けて出発した。

ポートランドからコロンビア渓谷に沿って東進し、途中で川と分かれる
形で南下。ざっと300kmの道程である。普段なら大したことのない距離だが、
この日はさすがにところどころで渋滞にぶつかった。

コロンビア渓谷でも特に美しい場所、興味深い場所になるべく寄って
いこう、という考えは誰もが同じだったようで、数kmごとに現れるビュー
ポイントの前はすべて渋滞。結局、前日にわたしとサラが作成したリストの
うち、まともに消化できたのは1つ、しかも出発してすぐのポイントだけ
であった。

しかしこの日は、途中で止まっても、ちょっと待っていればすぐ動くし、
ビューポイントを過ぎれはスムーズに流れ出すし、大したことないな、と
わたしは思い始めていた。わたしが「最も厳しい状況」として思い浮かべて
いたのは、日本のお盆やGW並みの渋滞だったからだ。

しかしカリフォルニアの5車線のフリーウェイでがんがん飛ばすことに
慣れているジョンとサラは、予想通りというべきか、こらえ性がない。
性格的にはのんびり屋さんで、がつがつしたところはまったくない2人
だが、やはり相対的な問題だろうか。

すぐに予定をすべてすっ飛ばして、停車は最小限にとどめ、とにかく先に
進もう、ということになった。

しかし車内では、文化的背景の違うわたしという人間がいるせいか、硬軟
両面で話が尽きることがない。

地球温暖化の問題。
遺伝子組み換え大豆の使用の是非。
フリーウェイとハイウェイの違い。
保安官の選び方。
フリーウェイが無料なら清掃代や落下物除去の費用はいったい
どこから出てくんのさ問題。
いったいどうやって3つの文字(漢字・平仮名・片仮名)を
使いわけてんのさ問題。
昨日ネットで見たアンパンマンの巻き寿司で、ほっぺに使ってあった
ピンクの物体はなんなのさ問題。
さっき道路脇にぽつんとポスト(郵便受け)が置かれていたけど、
ポストの持ち主の家が遠過ぎて見えないじゃん。
的な話題まで、話は止まらない。

アンパンマンのほっぺに使われていたのが「田麩(でんぶ)」だと
いうことは見てすぐに分かったが、その正確な説明についてはネットに
頼るしかなく、日本人として忸怩たる思いであった。

堅い方の問題では、オバマケア開始後のアメリカの医療保険の状況を
聞こうと意気込んでいったわたしだが、車内で話を持ち出したところ、
「あーそれは。複雑怪奇。車の中で話せる話題じゃないから、また後でね」
と言われ、そのまま立ち消えになってしまった。残念。

しかしひとつだけ教えてくれ。そもそも、なんでアメリカの医療費は
バカ高なんじゃ(盲腸の手術だけで数百万とか)。との質問に対し、
「そりゃ値上がりするしねえ」という身も蓋もない返事が返ってきた。
もちろん、それが第一の理由ではない、とのフォローはあったが。

言われてみれば、日本人はデフレに慣れきってしまい、健康保険の負担
割合の上昇こそ心配するが、医療費そのものが「値上がり」することは
ないとなんとなく思っている人が多いのではないか。

しかし考えてみれば、他の商品が値上がりするのに、医療費だけが
据え置きなんてことは、それこそあり得ない。それでも盲腸で何百万は
行き過ぎだと思うが。

あと、渡米前からひとつ気になっていたことがあった。T大統領に対する
2人の見方である。

日本人は、ミスターTの単なる物言いや態度だけを見て、ああだこうだ
言い放題であるが、彼らにとっては、曲がりなりにも中央行政府の長であり、
軍隊の最高司令官であり、自国や自分たちの運命を左右するかもしれない
存在である。ジョンやサラは、性格的にはどう考えてもミスターTとは
合わないが、政策的にはもしかしたら支持者ということがあり得るかも
しれない。

もちろん、それならそれで構わない。ミスターTに対するわたしの印象は、
数々のメディアやネットの情報で、きついバイアスがかかったものかも
しれないし、彼らが特定の政治家の支持者だったからといって、我々の
関係が変わることはあり得ない。だがミスターTに関しては、支持する
しないを巡って口論となり、離婚した夫婦すらいると伝えられるように、
支持するかしないか、またその理由によっては、少し見方が変わる可能性は
あるな、と思っていた。

そこで、ポートランドでの最後の晩、おそるおそる聞いてみた。
ミスタープレジデントについてどう思う?

ミスターTがテレビに映った瞬間のジョンのマネだといって、サラが
その場でやってくれたのは、足でテレビのチャンネルを変えるジョンの
仕草であった。ああこれは・・以前の日本の某政治家に対するわたしの
反応とまったく一緒だ。

これでわたしの心に引っかかっていた小さなトゲがとれ、ハレバレ楽しい
旅路に没頭できたのであった。

あ。今回、日食とまったく関係がない。ま、いいか。

※先週分で、「オレゴン州」とすべきところ、なんと「ポートランド州」
  としていました。日本人でもうっかり「金沢って金沢県だっけ?」とか言う
  人がごく稀にだがいるくらいなので、許して(笑)。

◆編集後記◆
(日食旅行記連載中につきお休みとさせていただき。アース)


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 スペイン語翻訳者になろう vol.427

  おはようございます。ピーチです。
  前回「日食の記事は今週で最終回です」と書きましたが、
  それ、間違いでした。
  まだちょっと続きがありました。
  「げ〜、日食記事はもう飽きた〜」
  という方は、アースの旅行記だけでも読んで下さい(本来の
  メルマガの意味はどこへ・・・?)
  では早速旅行記へ、じゃなかった、本日の課題へ入って
  参りましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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【皆既日食(7)】

◇本日の課題
Como el evento es muy breve, la oscuridad no causa ma's que un
momento de confusion para los animales domesticos.
En 1932, la Sociedad de Historia Natural de Boston observo' animales
durante un eclipse solar que se prolongo' por 10 minutos y descubrio'
que la mitad de los animales observados parecia atemorizado.

【語注】
oscuridad:暗さ、暗闇
confusion:混乱
animal domestico:家畜、ペット
Sociedad de Historia Natural de Boston:ボストン自然史協会
se prolongo'<prolongarse:伸びる、続く
atemorizado<atemorizar  :脅えさせる、怖がらせる

【直訳】
イベントはとても短いため、暗闇は、ペットにとって一瞬の混乱だけしか起こ
さない。
1932年、ボストン自然史協会は、10分続いた日食の間に動物を観察し、観察さ
れた動物の半分が脅えているように見えることを発見した。

◇本日の課題(再掲)
Como el evento es muy breve, la oscuridad no causa ma's que un
momento de confusion para los animales domesticos.
En 1932, la Sociedad de Historia Natural de Boston observo' animales
durante un eclipse solar que se prolongo' por 10 minutos y descubrio'
que la mitad de los animales observados parecia atemorizado.

【練り訳例1】
日食というイベントはあっという間に終了するので、ペットが暗闇に混乱する
のはほんの一瞬だ。
ボストン自然史協会は、1932年に起きた10分間の日食の際に動物たちの行動を
観察し、その結果、半数が怯えた様子を示したことを明らかにした。

【練り訳例2】
日食の継続時間は非常に短いため、暗闇がペットにもたらす混乱もほんの一瞬
にすぎない。
1932年にボストン自然史協会は、10分間の日食継続時間中、動物の状態を観察
し、それらの動物の半数が恐怖心を示していたことを発見した。

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┃ アースの皆既日食旅行記(6)
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日食の前々日。

ポートランドからは、なぜか人気(ひとけ)が消えた。我々が行った
場所がたまたまだったのかもしれないが、この静けさは尋常ではない。
そろいもそろってのんびり屋さんの3人であったが、もしかして
みんなもう、皆既帯に向かってしまった?と若干不安になってきた。

以前説明したように、皆既日食が見られる幅約110kmの「皆既帯」は、
米国の北西部から南東部まで、数千kmの長さがあった。しかし当然ながら、
山岳地帯や砂漠のど真ん中まではなかなか行けないため、普通の人々は
一般道と皆既帯が交差する地域を目指すしかない。

そういう次第で、今回も皆既帯上にある町は、大きさを問わず、人で
あふれ返ったはずだ。中でも、(太陽と月が完全に重なる)「皆既」の
時間が最も長くなる中心線、つまり皆既帯の南北110kmの真ん中を目指す
人が多かったことと思う。

皆既日食を、単に美しいだけの天文イベントとして捉えている人が多い
かもしれないが、太陽の周囲に広がるコロナや太陽表面のプロミネンスなど、
普段は太陽光が邪魔で観測できない現象を観測するのに絶好の機会となる。
また皆既中は月のシルエットが見えることになるので、月の地形を調査する
ことも可能である。

※コロナ:太陽の周囲に広がる薄いガスの層で、太陽直径の4〜5倍に
  わたって広がる。皆既日食中は、柔らかいベールのように太陽を取り囲む
  様が肉眼で見える。これが実に美しい。

※プロミネンス:太陽からガスが吹き上げる現象で、太陽表面からの高さは
  5万〜10万km。大きなプロミネンスが太陽の縁にあると、日食中はそこだけ
  が月の後ろから飛び出す形で明るく見える。

そのため研究者たちは、一般人よりもはるかに熱心かつクレイジーに
皆既日食を観測するため、自前の移動手段を確保し、最高の条件で観測が
出来る地域ならどこへでも、それこそ砂漠の真ん中へでも出かけていく。

・・・と、昔はそうだったらしい。だが最近は、なんと宇宙に打ち上げた
衛星から観測することが多いそうだ。したがって今回の場合も、研究者自身は
アメリカ大陸からはるか離れた研究室でコンピュータをにらんでいただけ
かもしれない。

月の地形に至っては、例えば日本が月に送り込んだ探査機「かぐや」が、
月面上の高度100kmから舐めるように調査を行ったため、地球からの観測は
ほとんど意味がなくなった。(地球から月までの距離は約38万km)

解説が長くなった。

我々が一応の目標地点としたのは、ポートランド州の中北部に位置する
マドラスという町である。

マドラスの普段の人口は、なんと6000人たらず。日食当日は、それが10倍に
なるとも100倍になるとも言われていた。ホテルなどは、2、3年前から
旅行社の予約で埋まっていたとか。

よって我々のような完全な個人旅行者は、皆既帯の中ではあるが、中心線
からは離れたところに宿をとる人が多かったように思う。我々も、かろうじて
皆既帯の中に入るレドモンドという町(人口2.6万人)に宿泊した。当日は、
そこからできるだけ中心線に近づこう、という計画である。

話をポートランドに戻す。

いささかの出遅れ感を感じながら、我々も翌日からの移動・日食観察に
向けて、ささやかな準備にとりかかった。

ポートランドから観測予定地のマドラス近辺までは、途中、多数の美しい
滝が見られるコロンビア渓谷沿いの道を通るので、本当のところ、あちこち
で止まっては景色を楽しみたいところだ。だが長さ数千kmの皆既帯全体で
とはいえ、数百万人が移動するとされている20日、最悪の場合はポートランド
からマドラスまでの約300kmの道程のほとんどの道が渋滞するのではないか
との予想すらあった。

となれば、問題は食料・飲料である。

わたしが「水とか食料とか買っとく?」と提案したところ、サラがニヤニヤ
しながらカバンから取り出したのは、ジップロックに詰めるだけ詰め込んだ
スニッカーズのような各種バー(スニッカーズよりはやや健康に配慮したバー
だったが)と、これまたジップロックに詰め込んだ、何年分やねんという
くらい大量のアーモンドであった。さすが。

それでも、これだけでは飽きるだろうということで、現地のスーパーに行き、
チーズやクラッカーなどを買い込んだ。水はもちろんである。

さらに問題はトイレであるが、こればかりは止まれる所でなるべく早めに
対処するしかない。

渋滞が思ったほどでもない場合は、当然ながら自然に触れるのが好きな我々
だけに、できればコロンビア渓谷沿いをゆっくり楽しみたいところである。
そこで、運転手のジョンには先に寝てもらって、サラとわたしは大きな地図を
机の上に広げ、寄りたい所のリストを作成した。

※何百km、場合によっては1000km越えの行程を予定していたのに、想定する
  運転手がジョン1人というので驚いたが、運転手が増えると、その分
  レンタカー代がかなり増えるのだそうだ。

前回わたしが海外に出たのは、携帯端末が爆発的に普及するより前のこと
である。そのため、久々に海外に足を踏み入れるなり感じたのは、「世界が
変わった」ということであった。わたしの頭の中に残っていたのは、ホテルや
航空機の予約こそネットでとるけれども、その他はまだまだアナログで、
特にガイドブックや地図は紙製、という世界だったからだ。

その感覚を引きずりながら、誰も彼もがスマホかタブレットを手にしている
情景ーー日本でいつも目にしている情景のはずだがーーをしみじみ見ると、
まさに隔世の感があった。いや、これは大袈裟かもしれない。

18年ぶりに会った我々も、当然ながらそれぞれにIT化の波をくぐり抜け、
それぞれに21世紀の人間になっていた。おもしろかったのは、米国人の
サラとジョンが韓国Samsung社、日本人のわたしが米国Apple社の携帯端末を
使っていることである。

わたしがApple命なのに対し、ジョンはアンチApple。

わたし「だってAppleかわいいんだもん」
ジョン「だから嫌いなんだもん」
サラ  「使えればどーでもいいでしょうが」

まったくこの通りの会話があったかどうかは覚えていないが、まあこんな
ようなやり取りをしたものである。道中、ジョンが Damn Apple!(くそったれ
あっぷる)と言っていたのを何度か聞いた。まあお下品な。

ともあれ。

昔ながらの折り畳んだ大型地図を机の上にばりばりと広げながら、21世紀の
人間でも、やっぱり地図を俯瞰する時は紙がいいんだね、まだまだローテク
だね、と言って笑い合った我々であった。

◆編集後記◆
(日食旅行記連載中につきお休みとさせていただき。アース)

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 スペイン語翻訳者になろう vol.426

  おはようございます。ピーチです。
  今号の課題文は、例の羅列であり、内容的にちょくねりするほどのもの
  でもないとの判断から、練り訳のみを掲載しています。
  それにしても、皆既日食の間、生き物たちはこんな動きをするんですね〜。
  日光が戻ってきたとき、彼らは
  「あれ?おれ、一体なにしてんだ?」
  とでも思うのでしょうか?
  巣を壊してしまった蜘蛛は壊滅的ショックを受けるのでしょうか?
  彼らの心境(?)、じつに興味深いです。
  さて、日食の記事は今週で最終回ですが、アースの旅行記はまだ(まだ
  まだ、かはわかりませんが)続きます。今回も読み応えずっしりです。
  お楽しみにー!では、本題に入って参りましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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【皆既日食(6)】

◇La mayoria de los organismos vivos tienen un reloj biologico
  sincronizado con el ritmo del Sol. Durante el periodo de oscuridad,
  por mas breve que sea, los animales entienden que es de noche y
  actuan en consecuencia.
  大半の生き物は、太陽のリズムと同調した体内時計を持っている。暗くなる
  時間がどんなに短くても、その間は動物たちは今が夜であると解釈し、それ
  に応じた行動をとる。

◇Las aves diurnas comienzan a chillar y a dispersarse en busca del
  nido o se agrupan y permanecen en silencio, mientras que las
  nocturnas inician su actividad, los grillos y las lechuzas
  comienzan a dar sus conciertos nocturnos, las polillas remplazan
  a las mariposas, las abejas regresan a sus panales, las hormigas
  van a sus nidos y algunas aranas desarman sus redes.
  夜行性の鳥が活動を開始する一方で、昼行性の鳥は甲高い声をあげ、それぞ
  れの巣に向かって飛び去り始めるか、群れを作って沈黙を守る。コオロギや
  フクロウは夜の音楽会を繰り広げ、蝶に替わって蛾がとび始める。ミツバチ
  やアリは巣に戻るが、蜘蛛の中には巣をバラバラにしてしまうものもある。

◇Los mosquitos salen a buscar victimas y las larvas de langostinos
  y almejas nadan hacia la superficie del mar para buscar alimentos
  en la seguridad que les brinda la oscuridad de la noche.
  蚊は犠牲者を求めて飛び立ち、エビの幼生や二枚貝は、夜の暗闇に守られな
  がら食べ物を探そうと海の表面に向けて泳ぎ出す。

◇Las mascotas como gatos o perros probablemente no sientan el
  efecto de la sombra de la Luna.
  猫や犬などのペットは、月の陰がもたらす効果を感じないかもしれない。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ アースの皆既日食旅行記(5)
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ポートランド空港に到着。

空港ビルのあちこちに、2017 Total Solar Eclipse のポスターが貼って
あり、いやがうえにも気分が盛り上がる。

レンタカー会社の差し向けたバンに乗って、レンタカー屋へ。長い行列が
できているのに、スタッフが2人しかおらず、丁寧なのか何も考えて
いないのか、とにかく一人の客に長い時間をかけている。

いつものことだが、ジョンの突出したフレンドリー度がこういった場所でも
発揮されるため、ますます時間がかかる。借り受けるまでに15分は話して
いたろうか。これに慣れているサラとわたしは、すみっこでおとなしく
待つのであった。

いまここで車を借りようとしている猛者がいる。無理だろう。日食前後は、
ポートランド中のレンタカーがすべて借り上げられる、という予想もある
ほどなのだ。しかし考えてみれば、ちょうど夏休みの時期、何も知らずに
ポートランド観光をしに来た人々にしてみれば、ワケのわからない状態
だったかもしれない。

わたしはもちろん、ジョン&サラも「全米一住みやすい街」をゆっくり
見たいということで、ポートランドには計3泊したが、まともに行ったのは
オレゴン科学産業博物館のみで、あとはホテル近くの河原でだらだらしたり、
町をぶらぶらするだけで終わってしまった。だが、わたしを含め、そもそも
そういうタイプの旅行者なので、それでいいのである(他人と旅行する際、
この種の感覚がずれていると、絶対にうまく行かないだろう)。

オレゴン科学産業博物館は少し町外れにあったため、面倒くさがりやさんの
3人は、初めて「ウーバー」を使った(慣れない街中を運転したくない
ということで、レンタカーも諦めた)。

※ Uber(ウーバー)は、自動車の配車ウェブサイト/アプリで、一般的な
  タクシーの配車に加え、一般人が自分の空き時間と自家用車を使って
  他人を運ぶ仕組みを提供。(Wikipediaより)

アプリが最寄りのウーバータクシーを自動検索してくれるので、良さそうな
一台を選んでOKしたら、5分としないうちにやってきた。

一般人が空き時間にやるタクシー稼業なんて、どんなもんじゃと不安だった
が、今回の旅行では、3回使って3回とも、親しみやすい運転手ときれいな
車で、実に快適であった。たまたまかもしれないが。

印象的だったのは、運転手が3人とも「副業」でやっていたこと。みな
空き時間を利用してお金をため、今後の人生に生かしたい(勉強や起業)
ということだった。確かに、手っ取り早く資金を貯める手段としては
いいかもしれない。

オレゴン科学産業博物館に行った時のウーバー運転手(スーザン)との
会話。

スーザン「あなたたちも日食?」
ジョン 「そう。ボクたちね、1994年のチリの皆既日食の時に
          知り合って・・(以下略)」
スーザン「ザンネンだわ〜。仕事がなければ、あっ仕事って本業の方ね。
          それがなければ、私も見に行くんだけど。でもポートランドは
          部分日食でも99%欠けるんですってね。なら皆既日食とほとんど
          おんなじ?」
ジョン 「いやいやいやいや。ぜんっぜん違うのだよそれが。
          なぜって・・(以下略)」
サラ  「完全同意」
わたし 「右に同じ」
スーザン「へえ〜。くやしいなあ」
ジョン 「ポートランドから離れられないなら、ボクが実におもしろい
          部分日食の観察方法を教えてあげよう。それはね、太陽を
          見るんじゃなくて、地面を見るんだよ。いやじょーだんじゃ
          なくて・・(以下略)」

ジョンの力説をさえぎってしまったので、代わりにわたしが説明しよう。
部分日食しか見られないと不満をもらした人全員をつかまえてジョンが
教えていたのは、地面に映った木漏れ日を見る方法である。

葉っぱの間を通ってきた太陽光が地面に映ると、ピンホールカメラの
原理によって、「そのときの食の形」になる。例えば太陽が50%欠けて
いれば半月の形、70%ほど欠けていれば三日月の形になるのだ。

言葉で聞くと信じられないかもしれないが、ネット上に写真がたくさん
あるので、「日食 木漏れ日」などで画像を検索してみてほしい。

さて。

科学産業博物館は、その名の通り科学と産業の博物館である。
ポートランドで唯一行ったランドマークがそれ?と言われそうだが、
なにしろアメリカの天文雑誌 Sky & Telescope に広告が掲載されていた
Scientific Expedition 社(科学探険旅行社)の日食ツアーで知り合った
我々である。これでいいのだ。

わたしがもう一つ考えていたのはオレゴン歴史博物館であるが、展示
内容を見る限り、1人でじっくり回った方が良さそうということで、
次回(いつ?)に延期した。

科学産業博物館の展示内容は、それなりに個性はあるものの、特に
突飛なわけでもないので説明は省略するが、ひとつだけエピソードを
紹介しておく。

博物館のそばに、米海軍が実際に使用していたディーゼル潜水艦が
あり、その内部を回って見られるガイドツアーがあったので、ジョンと
参加した(サラは「狭くて油臭いに決まってるから、外でのんびりする」
というので不参加。確かに通路などはひどく狭く、そして臭かった)。

参加者は15名ほどだったが、小学生くらいの非常に熱心な男の子の
的確な質問と、やはり質問が抑えきれないジョンのせいで時間が押し、
最初はゆっくり丁寧だったガイドさんの説明がどんどん速くなる。

※海外でいつも思うことだが、周囲が全員大人であろうと、まったく
  質問をためらわない子供たちの姿勢に感心する。あの男の子のなれの
  果てがジョンなのだろう。

おそろしげな武器の部分はともかく、ソナーの探知距離だの、潜望鏡の
長さだの、バラストタンクの容量だの、潜水艦なのにディーゼルってか!
みたいな部分だのは非常に興味深いものの、専門用語の羅列と速まる一方の
会話に、「だめだもうついていけない」とわたしが白旗を上げたころ、
ようやくツアーは終盤に。(もちろんそれまでも、何の話をしているかが
どうにかこうにか分かる程度である。念のため)

最後に兵士用の食堂に入り、いかにもまずそうな食事の説明が一通り
終わった後。疲弊しきったわたしの頭に響いてきたのは、なんとも
かわいらしい女の子の、たいへんに分かりやすい質問であった。

「この、アイスクリームつくりきは、いまも、うごくんですか?」

◆編集後記◆
(日食旅行記連載中につきお休みとさせていただき。アース)

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