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2017年10月11日

 スペイン語翻訳者になろう vol.423

  おはようございます。ピーチです。
  アースの皆既日食旅行記、興味深すぎて、発行人の1人であることも
  忘れ、続きの原稿を楽しみに待ってしまっております。
  読者諸氏の中にもそんな同志が大勢いらっしゃることを願いつつ、
  今週もさっさか本題に入って参ります(ピーチの戯言、載せている場合じゃ
  ないわ、これは)。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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【皆既日食(3)】

◇本日の課題
Es un fenomeno tan emocionante que vale la pena dejar todo lo que uno
este' haciendo en ese momento para mirar al cielo (con anteojos
especiales, por supuesto). Pero ademas de producir unos minutos de
noche en medio del dia, ?que' otro impacto tiene el eclipse sobre la
Tierra?

【語注】
fenomeno   :現象
emocionante:感動的な
anteojos   :(複数形で)メガネ
eclipse    :(太陽・月の)食

【直訳】
あまりに感動的な現象なので、人は空を見るためにその瞬間にしている全ての
ことをやめる価値がある(もちろん、特別なメガネを用いて)。しかし、昼間
に数分の夜を作り出すことのほかに、日食は地球にどのような他の影響を持つ
のだろうか?

◇本日の課題(再掲)
Es un fenomeno tan emocionante que vale la pena dejar todo lo que uno
este' haciendo en ese momento para mirar al cielo (con anteojos
especiales, por supuesto). Pero ademas de producir unos minutos de
noche en medio del dia, ?que' otro impacto tiene el eclipse sobre la
Tierra?

【練り訳】
この現象はあまりに感動的なので、そのときやっていることを全部やめて、空
を見上げる価値がある(当然だが特別な日食用グラスを用いる必要がある)。
それにしても、「真っ昼間に数分間だけ夜をもたらす」ことのほかに、日食は
地球上にどのような影響を及ぼすのだろうか。

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┃ アースの皆既日食旅行記(2)
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わたしを含め、世界に皆既日食に取り憑かれた人々が何万人いるのか
知らないが、日食があるたび、その人たち(というか我々)は何とか
カネをかき集め、何とか休みをとり、一部の人は借金までして、その
素晴らしき瞬間に居合わせようと画策する。そうした人々が世界中から
集まるだけでも、交通機関や宿泊施設が大変な状態になることは想像
できよう。

特に今回の場合、アメリカ合衆国のど真ん中を皆既帯※が通るとあって、
日食が何なのかもまったく知らないくせに、「日食でも見てみるか」という
失礼なヤカラも含めて(失礼)、日食前後は数百万人が一斉にアメリカ
国内を移動する・・という予想が出ていたほどだ。

※皆既帯
  皆既日食が見られるベルト状の地域。幅は数km〜百数十km、長さは
  数百km〜数千km。
  今回は西海岸のオレゴン州から東海岸のサウスカロライナ州まで、
  アメリカ大陸を横断する形となった。皆既帯の幅は110kmであった。
  東京〜富士山山頂の距離95kmと比較すると分かりやすいだろうか。

理論上、「皆既帯」からほんの数十メートルでも外れれば、「皆既日食」
ではなく「部分日食」になる。そして、皆既帯の中心線に近づくほど
「皆既時間※」が長くなる。となれば、その日その時に中心線にできる
だけ近づくために、当日の交通渋滞も考慮して、前日までにしかるべき
場所までたどりついていなければならない。

※皆既時間
  月が完全に太陽を隠している時間。今回は最大で2分17秒。

以上の理由から、日食旅行は1年以上前から準備を始める必要がある。

海外の日食に行く場合、通常は天文ツアーに慣れた会社の日食ツアーに
参加するのが手っ取り早い。観測場所は下見したうえできちんと用意して
くれるし、トイレ等の準備も手抜かりはないからだ(最低でも数時間は
滞在する必要があるので、荒野のど真ん中でなくとも、トイレは
クリティカルな問題となる。特に個人で動く場合は確保が難しい)。

ただ、そうした専門の日食ツアーに参加する皆さんは、あまりに勤勉
すぎて、わたしにはついていけないことが多い。

他の国の天文ファンと比べて、日本の天文ファンの「観測機材充実度」は
半端ない。老若男女おしなべて、望遠鏡はもちろん、カメラからビデオから、
ものすごい量の機材を現地に持ち込む。

わたしが荷物持ちをするわけではないので、自由にしてくれればいいのだが、
一つ問題がある。皆既日食を撮影するには、正確に太陽を追尾しなければ
ならないため、「予行演習」が必要となるのだ。

目的の町に到着し次第、とるものもとりあえず、みんなして観測場所に
おもむき、北はどっちで東はどっちで、北緯40度だから本番の太陽の高さは
これくらい、方向はあっち、ここにカメラを置くとあの建物が邪魔になる、
こっちは木が邪魔だ、三脚を置く地面の様子はどうか・・・等々の条件を
吟味し、なるべく本番と同じ時間、場所で望遠鏡やカメラを設置してみて、
模擬日食撮影を行うわけだ。そのために、(多くは)なんもない現地に
足を運び、半日ほどを費やす。その時間がツアーに組み込まれるため、
その日は他に何もできない。

わたしはあくまでも肉眼・体感派なので、そうした準備は一切必要なく、
肉眼観察用の黒いレンズを持って、皆既帯に足を運び、天を仰ぎさえすれば
よい。皆さんが予行演習をしている間、できれば他のことがしたい。
でもツアーでは、それは難しい。

こうした様子は、たまたま同じ場所に居合わせた日本のツアーの人に話を
聞いて知っているだけで、わたし自身、参加したことはない。これまでは
自力で現地にたどりつくか、予行演習のスケジュールなんか一切設けない
外国発のツアーに参加するかのどちらかだった。ジョン&サラ夫妻に
出会ったのも、アメリカの天文雑誌が企画したチリ日食旅行ツアーであった。

そして今回。日本で起きる日食ならば、恐らくわたしがホテルや交通機関を
手配して彼らを連れ回すであろうように、今回はすべてジョン&サラに
おんぶにだっこの楽な旅行とあいなった。

ジョンは1年以上前から、皆既帯の端に位置するモーテルに予約を入れて
くれていた。しかし通常ならば1部屋30ドルくらいのやっすいモーテルが、
200ドル強。強気である。部屋やベッドはそれほど悪くはなかったが、
石鹸は使いかけのちっこいのがあるだけだった。まあ普段は30ドルなの
だから、仕方ない。

それでも相当良心的なところを選んだようで、ジョンの言うのに、
$1600/night low end motel もあるとのことだった。どんなやねん。

日本発の日食ツアーも一応チェックしてみたが、観光付きで7泊100万から、
2泊4日の超弾丸ツアー30万まで、法外といっていい値段設定になって
いた。常識的な日程で、ほんの少しだけ観光がついた5泊6日のツアー
でも40〜50万。

アマゾンの密林地帯に行くわけでもアフリカの奥地に行くわけでもない。
ただのアメリカである(失礼)。日食中毒患者の足元を見る姑息な
商売だ(失礼)。

今回、ただのアメリカ(失礼)とはいえ、現地に行くまでの足の問題も
あり、ジョンとサラがいなければ、わたしもツアーに参加せざるを
得なかっただろう。2人には感謝したい。(このメルマガを読んで
いるわけはないが)

◆編集後記◆
(日食旅行記連載中につきお休みとさせていただき。アース)

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