« 2016年11月16日 | トップページ | 2016年11月30日 »

2016年11月22日

 スペイン語翻訳者になろう vol.403

  おはようございます。ピーチです。
  今週の課題は、先週号の後記でアースが触れていたスーパームーンです。
  ムーンと言われて真っ先に思い浮かんだのがなぜか月影千草だったの
  ですが、月影氏、ガラかめの第1巻から自分はもう余命いくばくもない
  みたいなことを延々と言い続けてすでに50巻近く。まだご存命のようです
  (最近フォローしていないので正確なところは知らないのですが)。
  おそらく最終巻まで元気に登場し続けるのでしょうね。それよりも、
  ガラかめが完結するまで肝心の美内先生が達者でいて下さるかのほうが
  心配です。
  それでは本題の La superluna の記事に入ってまいりましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇本日の課題
La superluna 2016 ha dejado imagenes realmente espectaculares en
todas las partes del mundo. Y es que el satelite se encontraba a la
distancia mas cercana de la Tierra en 69 an~os, con lo que ha lucido
mas grande y brillante que nunca.
La superluna se ha mostrado un 30% mas brillante debido a una
cercania de 30.000 kilometros. Si te la has perdido estos dias,
el proximo 14 de diciembre podras apreciar de nuevo este fenomeno
aunque en menor intensidad.
Curiosamente, en la astrologia moderna se usaba el termino superluna
para referirse a la luna nueva o llena. Ahora, se usa para hacer
referencia a una luna llena que esta mas cerca de la Tierra que la
media.

【語注】
superluna   :スーパームーン
satelite    :衛星
apreciar    :観賞する、賞味する
intensidad  :強さ、激しさ
curiosamente:不思議なことに、奇妙なことに
astrologia  :占星術
termino     :用語、単語

【直訳】
スーパームーン2016は、世界のすべての部分で本当に素晴らしいイメージを残
した。それは、月が69年で地球に最も近い距離にあったということであり、そ
れによって、これまでで最も大きく、明るく光った。
そのスーパームーンは、3万kmという近さのおかげで30%多い明るさを示し
た。もしあなたが近頃それを逃したのならば、次の12月14日、より小さい強さ
ではあるが、この現象を改めて観賞できるだろう。
興味深いことに、近代占星術では、新月または満月に言及するためにスーパー
ムーンの用語を使っていた。今は、平均より地球に近い満月に言及するために
使用される。

◇本日の課題(再掲)
La superluna 2016 ha dejado imagenes realmente espectaculares en
todas las partes del mundo. Y es que el satelite se encontraba a la
distancia mas cercana de la Tierra en 69 an~os, con lo que ha lucido
mas grande y brillante que nunca.
La superluna se ha mostrado un 30% mas brillante debido a una
cercania de 30.000 kilometros. Si te la has perdido estos dias,
el proximo 14 de diciembre podras apreciar de nuevo este fenomeno
aunque en menor intensidad.
Curiosamente, en la astrologia moderna se usaba el termino superluna
para referirse a la luna nueva o llena. Ahora, se usa para hacer
referencia a una luna llena que esta mas cerca de la Tierra que la
media.

【練り訳例】
2016年のスーパームーンは、世界各地で実に素晴らしい光景を見せてくれた。
地球の衛星である月が、過去69年間で最も近い位置まで近づき、これまでにな
く大きく明るく光ったためだ。
このスーパームーンは、地球と3万kmの距離まで近づいたことから、光度は
30%増大した。今回を逃した人は、明るさは劣るものの、来月12月14日にまた
同じような月を楽しむことができる。
興味深いことに、近代占星術で「スーパームーン」という言葉は、単に「新
月」や「満月」を意味する言葉として使われていた。だが現在では、地球と月
との距離が平均よりも近い場合の満月に使われている。

※内容について、編集後記をご覧ください。

◆編集後記◆
アースです。
上記の原文(と訳)を読んで、2ヵ所で「ち、ちがうだろ〜!!」と
叫んだ方。あなたは正解です。

1)原文には、「スーパームーンは、地球と月の距離が平均より近い場合」
とありますが、実際には「最も接近した場合」です。

2)原文に「地球と3万kmの距離まで月が近づいた」とありますが、
本当に3万kmの距離まで月が近づいたら、色々恐ろしいことが起こる
はずです。まさに天変地異。
地球と月の平均距離は「38万km」で、今回は35万kmまで接近しました。
よって、善意の善意で解釈するなら、著者は「平均距離より3万km近い」と
言いたかったのかもしれませんが、それでも平均の話が出てくるのは
3段落目ですので、かなり無理があります。

実は、2段落の冒頭部分は
En Espana, por ejemplo, la superluna se ha mostrado...
となっていました。しかし、少し考えれば分かることながら、スペイン
だろうがスリランカだろうが、地上の気象条件さえ同じなら、月の
明るさは同じだったはずです。
そのため、とりあえずこの部分は直しましたが、他にもバカスカ
間違いが出てきて、直す気が失せました。
いやはや。
はっきり言って、目茶苦茶な内容の原文でした。ここまで明らかな
間違いを(バカスカ)含む原文は初めてです。
普段の翻訳業務でも、「これ、間違ってるんじゃ?」と思える原文は
少なからずありますが、自分の勘違いや、単に筆者との考え方の違い
ということも多くて、「これはミスだと思います」とコメントをつける
にもなかなか勇気が要ります。(当然ながら、正しいものを間違いだと
指摘して納品すれば、翻訳者としての評価は最悪です)
しかーし。
今回のこの原文は。あんまりだ。あんまりだとおもう。
そこの記者!もうちょっと推敲してから発表しなさい!!!
(と言っている我々も、時にひどい間違いをおかしているやもしれ
ません・・その場合はどうかご容赦ください!!ご指摘、お待ち
しております)

|
|

« 2016年11月16日 | トップページ | 2016年11月30日 »