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2016年3月16日

 スペイン語翻訳者になろう vol.376

  おはようございます。アースです。
  韓国の囲碁トッププロが、囲碁ソフト「アルファ碁」を相手に1勝4敗!
  科学技術の急速な進歩を望むわたしですが、これはショックだわ〜。
  将棋よりも展開が複雑とされる囲碁で、コンピュータが人間を負かすのは
  20年も30年も先と言われていましたが、あっさり勝ってしまいました。
  翻訳者としては、つい
  「機械翻訳が進化してしまったら仕事がなくなるっ」
  と考えてしまいます。でも・・当面は大丈夫かな。
  例えば先日、国債市場についての英文に(英語でスミマセン)
    action-packed ECB delivery
  という表現が出てきたのですが、これを機械翻訳にかけると、
  「アクション満載のECB配信」
  になりました。いやはや、笑わせてくれます。
  これを訳すには、欧州中央銀行(ECB)が中央銀行であって、中央銀行
  は何をする機関であって、つい先週、金融緩和のため持てる政策を
  総動員した・・ということが分かっていなければならんわけで。
  機械には到底無理な話ね。ふっ。
  ま、とりあえず、人間にしかできない翻訳をめざしましょ〜。

  さて、ジカ熱と五輪、第4回に入って参りましょう。
  (きょうの課題は、機械翻訳でもできちゃうかも・・)

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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【ジカ熱とリオ五輪(4)】

◇本日の課題
Las autoridades sanitarias investigan si existe un vinculo entre el
contagio de zika entre mujeres embarazadas y el aumento de la
incidencia de defectos congenitos.

【語注】
sanitario :衛生の、公衆衛生の
investigan<investigar:調査する
vinculo   :関係、関連
contagio  :感染、伝染
embarazado:妊娠した
incidencia:(病気の)発生率、罹病率
defecto congenito:先天的欠陥

【直訳】
衛生当局は、妊娠した女性の間のジカの感染と、先天的欠陥の発生率の増加と
の間に関係があるかどうかを調査している。

◇本日の課題(再掲)
Las autoridades sanitarias investigan si existe un vinculo entre el
contagio de zika entre mujeres embarazadas y el aumento de la
incidencia de defectos congenitos.

【練り訳例1】
衛生当局は、妊婦のジカ熱感染と、新生児の先天性障害の発生率が上昇してい
ることとの間に関連があるか否かを調査中である。

【練り訳例2】
衛生当局は、妊婦へのジカ熱感染と先天的疾患の罹病率上昇との相関関係につ
いて調査中だ。

◆編集後記◆
ピーチです。
ロシアの小説家であり翻訳家でもあるボリス・アクーニン氏を
ご存知でしょうか?
帝政ロシア末期の19世紀末から20世紀初頭を舞台にした
探偵小説「エラスト・ファンドーリン」シリーズが1500万部(!)も
売れている大人気作家です。
アクーニンという名はペンネームですが、これは日本語の
「悪人」と無政府主義者のバクーニンをかけて作ったもの
なのだそうです。
「なぜ日本語?」と思われる方も多いでしょうが、アクーニン氏は
もともと日本文学研究者で、かつて、三島由紀夫をはじめ、
島田雅彦、井上靖、安部公房、星新一、開高健などそうそうたる
作家陣の作品のロシア語訳を手がけたことがあるのだとか。
上掲の「ファンドーリン」シリーズの中にも、例えばアオノギンタロウ
という日本人が登場する本があるそうですが、19世紀の日本人の
描き方として、他の(日本のことをろくに知らない)作家には到底
なしえない、秀逸かつ日本への愛情が感じられる描き方をされて
いるらしいです(未読なので、「・・らしい」としか言えないのですが)。
アクーニン氏、現在は欧州(イギリス?)に暮らしているのですが、
ロシアの現状を憂い、
「なぜロシアでは自由化の試みが常に強権支配の復活で終わるのか」
の答えを「過去」の中に求めるべく、最近ではロシア史の執筆に
傾注しているそうです。10年かけて取り組む予定のプロジェクトで、
「しばらくは日本とサヨナラする」と宣言(?)したとのこと。
すでに3冊の歴史書を出しているらしく、アクーニン氏の歴史観と
現状分析に関心がある自分はとても気になっているのですが、
ロシア語じゃ読めな〜〜い(沼野先生、翻訳ポルファボール!)
そしてアクーニン氏には、10年のプロジェクトが終わったら、
またイポーニャとの縁を復活させて頂きたいです(永遠に
「ダスビダーニャ!」じゃ淋しいですわ・・)

それにしても、このメルマガ!本文に比して、前書きと後記の
長さが・・・((+_+))
「食パンで作ったハムサンド」どころか、今号あたりは
「バゲットサンド(具はぺらっと薄いハム一枚)」に到達した感が
あります・・(いうまでもなく、パンが前書きと後記、ハムが
本文を指してます)。
こんなことでいいんでしょうか!?
皆さんが「バゲットで食傷して、ハムの味が分からない〜」なんて
ことになっていないことを切に祈ります。

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