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2016年1月27日

 スペイン語翻訳者になろう vol.369

  おはようございます。ピーチです。
  「今週のひと」といえば、やはり、日本出身力士として10年ぶりの
  優勝を果たした琴奨菊関ですよね。
  相次ぐ怪我と角番の艱難辛苦の日々の末、やっと掴んだ賜杯、
  どれほどの欣幸であることでしょう。
  でも画面や紙面に踊る満面の笑みの琴奨菊を見るたび、
  「ここで有頂天になっちゃだめ! 来場所、結果を残せなかったら、
  マスコミ恒例の『手のひら返しバッシング』が始まるんだからね。
  優勝したことは忘れるくらい気を引き締めていかなきゃね!」
  とまるで姉のように案じてしまったりもします。
  良い波に乗ったように思えても調子には乗らず、ますます
  謙虚に砥礪していけるひとだけが、超一流になっていくの
  でしょうね。がんばれ、琴奨菊!

  雑談が長くなりすみません。今回の課題です。
  実は去年10月末にこの話題を新聞で読んで、少なからぬ衝撃を受け、
  アースに報告、そのうちメルマガで取り上げようということになった・・
  という経緯があります(取り上げるまで3カ月かかりましたが)。
  エストニアのみならず、ラトビア、ウクライナも防壁を構築する計画
  であり、
  「構想が実現すればロシアが東欧と接する境界は、友好国ベラルーシ
  との国境を除いて、大半が高い防壁で隔てられることになる」
  とのことです。
  ロシア軍の脅威が増しているとはいえ、苦しい財政状況の中でこんな壁
  を作る価値があるのか、懐疑的な声も相当あがっているようですが、
  実際にロシアと言う大国が隣で軍事活動を活発化させているのを体感
  できる距離にいる小国としては、手をこまぬいているわけにはいかない
  のかもしれません(ただ、エストニアの人口の4分の1はロシア系だと
  いいますから、事態はさらに複雑なのですが)
  このメルマガでは記事の一部しか紹介できませんが、もっと深く知りたい
  方は、日本の新聞やスペイン語の新聞を検索して、読んでみて下さいね。

  それでは、前書きがやたら長い割にさくっと短い本文ですが、入って
  参りましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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【新ベルリンの壁(1)】

◇本日の課題
El pasado 25 de agosto, la agencia fronteriza estonia declaro' que
tiene intenciones de construir una valla de 108 km en la frontera
con Rusia, que costara' a la UE y a los contribuyentes estonios
71 millones de euros.

【語注】
agencia   :(公的機関の)庁、局
fronterizo:国境の
estonio(a):エストニアの
declaro'<declarar:宣言する、言明する
intencion :意図、目的
valla     :柵、垣根
contribuyente:納税者

【直訳】
8月25日、エストニアの国境庁が、ロシアとの国境に108kmの柵を建設する意図
を持っていると宣言した。その柵の建設は、欧州連合(EU)とエストニアの納
税者にとって7,100万ユーロがかかるだろう。

※ costara'以下は、「EUとエストニアの双方が建設費を負担する」ように読
  めます。事実関係を調べてみましたが、EUが実際に負担を表明しているかど
  うかまでは分かりませんでした。よって、以下の練り訳例では、原文から読
  み取れる通り「EUとエストニアがともに建設費用を負担」ということを前提
  として訳しました。あらかじめご了承ください。

【練り訳例】
エストニアの国境庁は去る8月25日、ロシアとの国境地帯に長さ108kmに及ぶ防
壁を建設する方針であると言明した。建設費は7,100万ユーロで、EUとエスト
ニア国民が負担することになる。


◆編集後記◆
アースです。
メルマガ最上部に問答無用で入ってしまうPR部分を除き、めったに
宣伝をすることのない本メルマガですが、きょうは個人的なお知らせを
させてください。
じつはこの2月から、翻訳会社のテンナイン・コミュニケーションさんが
運営する「通訳者・翻訳者のすべてが分かる HiCareer」というサイトで、
「金融翻訳ポイント講座」を受け持たせていただくことになりました。
http://www.hicareer.jp/trans/financial/
分野は(ばりばりの)金融、言語は英語→日本語のみと、本メルマガの
読者の皆さんとは縁遠い内容ではありますが、将来、できれば英語翻訳も
やってみたいとお考えの方、経済・金融分野の翻訳に興味がある方は、
ぜひ読んでいただければと思います。
ありきたりの内容では(わたしが)おもしろくありませんので、単なる
訳出にとどまらず、商品として高い付加価値をつけるためにはどうすれば
良いのか、という点に特に着目して進めて行くつもりです。
本メルマガでは、いわゆる通常の翻訳講座よりはかなり踏み込んだ
練り訳をいつもお見せしていますが、それに通じる内容となる
可能性大、です。

なんて、大層なことを書いていますが、要は、「一段上の翻訳」を
目指してガバガバ稼げるようになろう(高い報酬をとっても、グウの音も
出させないような翻訳者になろう)ということです。
本メルマガの前記・後記で、笑いをとらなきゃ前に進まないってな感じの
アースとはぜんっぜん違う感じで進むことになりますが、面食らわず、
読んでいただければ幸いです(笑)。


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