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2014年9月

スペイン語翻訳者になろう(アンコールシリーズ 第6回)

  8月20日号より、本メルマガのバックナンバーから厳選した記事を
  お届けしています。既読の方も新たな気持ちで読んでくださいね。

                      アース&ピーチ

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃1│ 経済ワードをスペイン語で学ぼう【外国為替】
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きょうは「外国為替」をとりあげます。この「為替」という日本語、
じつは一筋縄ではいかない言葉でして、国語辞典を引きますと

 手形や小切手によって貸借を決済する方法。(大辞林)

のように、本来の意味でしか載っていないことが多いようです。
もちろん、いまでも郵便局に行けば(紙の)「普通為替」などを買う
ことはできますが、カード決済や電子マネーが普及した昨今、さすがに
利用頻度は減少しているのではないでしょうか。

現在では、経済の世界で「為替」といえば「外国為替」を指すことが多く、
1ドルを何円と交換するなどの「交換レート」のことを「外国為替レート
(相場)」といいます。きょうはこの「外国為替」にまつわる言葉を見て
いきましょう。

※「為替」を和西辞典で引くと giro と cambio の2つが出てきますが、
 日本で言ういわゆる郵便為替などの類いが giro、そして通貨の交換の
 意味での「(外国)為替」が cambio です。

まず「外国為替市場」には

 mercado de divisas
 bolsa de cambios

などの言い方があります。「外国為替」=cambio extranjero と載っている
辞書もあるようですが、実際にはあまり見かけたことはありません(つまり
mercado de cambio extranjero などとは言わない)。

なお divisas はそれだけで「外国通貨」の意味があります(この意味の
場合はふつう複数形で使われます)。

外国為替に関する話でよく出てくる言葉(名詞)を拾ってみますと、

 regimen de cambio fijo   固定為替相場制
 regimen de cambio flotante 変動為替相場制
 apreciacion        (相場の)上昇
 depreciacion        (相場の)下落
 fluctuacion cambiaria    為替変動
 riesgo cambiario      為替変動リスク

などがあります。「(相場)制」では regimen の替わりに sistema なども
使われます。日々の為替相場の変動に関する表現としては、こういった
名詞だけでなく、動詞や形容詞を含んだ表現も多くありますので、それらは
次のコーナーで見てみましょう。

また、参考までに「(為替)相場、(為替)レート」を示す名詞としては、

 cotizacion
 tasa de cambio
 tipo de cambio
 tipo de conversion

などがあります。重要な用語ですので、いずれか1つでも覚えておくと
役に立つかもしれません。

さて、それでは実際の使用例を見てみましょう。

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┃2│ 実例を見てみよう
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◇El dolar bajo' ante el euro, el yen y otras grandes divisas,
afectado por los datos macroeconomicos difundidos en Estados Unidos.
米国のマクロ経済指標の発表を受けて、米ドルは対ユーロ、対円、その他対主
要国通貨で下落した。

◇La depreciacion del peso frente al dolar se han convertido en un
arma de las grandes empresas argentinas.
ペソの対ドル安が、アルゼンチンの大企業にとっての武器になっている。

◇La debilidad del bolivar fuerte cambio' fuertemente los flujos de
comercio y turismo en la region de frontera entre Colombia y
Venezuela.
ボリバル・フエルテの相場下落によって、コロンビア・ベネズエラ国境地域の
貿易や観光の流れが大きく様変わりした。

※ bolivar fuerte はベネズエラの通貨名です。

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スペイン語翻訳者になろう(アンコールシリーズ 第5回)

  8月20日号より、本メルマガのバックナンバーから厳選した記事を
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                      アース&ピーチ

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃1│ 経済ワードをスペイン語で学ぼう【金利(利率)】
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日本では預金金利がスズメの涙ほどになってから何年も経ち、
お金を借りるとき以外は金利のことなど見向きもしない今日この頃
ですね(かつては8%なんて時代もありました・・)。きょうは
その「金利(利率)」を取り上げます。

まず、誰が貸すか借りるかに関わらず、「利子率」という意味で
広く使われているのは

 tasa de interes / tipo de interes

です。「inflacion(インフレ率)」と同様に、tasa de や tipo de なしで
interes だけでも「金利、利率」の意味になります。

ところで、ひとくちに「金利、利率」といっても様々なものがあります。
代表的なものを挙げてみますと(以下 tasa や tipo は省略)、

 貸出金利 interes activo / interes de colocacion
 預金金利 interes pasivo/ interes de captacion
 ゼロ金利 interes cero
 変動金利 interes ajustable
 実質金利 interes real
 政策金利 interes politico

など。上記はあくまでも一例で、他にも国や地方、業界によって様々に
異なった言い方がありますので、興味のある方は調査してみてくださいね。

さて、次のコーナーでは実際の使用例を見てみましょう。

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┃2│ 実例を見てみよう
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◇En los 1970, habia muy pocos creditos automotrices.
 1970年代には自動車ローンがほとんど存在しなかった。

◇Las tasas de interes de captacion y colocacion han descendido
 persistentemente.
 預金金利、貸出金利ともに低下が続いている。

◇El banco aumento' un punto a la tasa de interes de los creditos
 para vivienda.
 銀行は住宅ローン金利を1ポイント引き上げた。

※ un punto は「1ポイント」、たとえば「3%を4%にした」ということで
 す。

◇Las tasas de interes de las tarjetas de credito llegan
 practicamente al 50 por ciento.
 クレジットカード金利は実質50%に達している。

◇El Banco Central Europeo decidio' mantener los tipos de interes de
 la zona euro en el 1%, el nivel mas bajo en la historia de la
 institucion.
 欧州中央銀行は、ユーロ圏の金利を同行発足以来最低の1%に据え置くこと
 を決定した。

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スペイン語翻訳者になろう(アンコールシリーズ 第4回)

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                      アース&ピーチ

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   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃1│ 経済ワードをスペイン語で学ぼう【失業率】
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きょうは、景気後退時にはとくに頻繁に耳にする「失業率」を
取り上げます。

まず、「失業」は desempleo あるいは paro です。desempleo は中南米、
paro はスペインでの使用が多いと言われますし、確かに私たちの受ける
印象でもその通りです。しかし例えば中南米の人々が絶対に paro を
使わないかというと、そうでもないようです。(ただし、paro には
「ストライキ」などの意味もあるので、要注意)

また頻度は少ないですが、desocupacion を使うこともあります。

さて、「失業率」は tasa de inflacion(インフレ率)などでおなじみの
tasa を使って

 tasa de desempleo / tasa de paro / tasa de desocupacion

とするか、あるいはもう少し専門的な感じのする indice を使って

 indice de desempleo / indice de paro / indice de desocupacion

とすることもあります。(indice は最初の i にアクセント)

「経済成長率」の回で、crecimiento はそれだけで「成長“率”」を示す
こともあると言いましたが、失業率の場合も同じで、tasa や indice なし
でも「失業率」を意味することがあります。

ところで、「失業率」の意味を正確にご存じでしょうか?『大辞林』では、

 働く意思と能力がある人(労働力人口)のうちに占める失業者の比率。
 失業人口を労働力人口で割った数字。

という語義を載せていますが、正確にはもう少し細かい定義が存在します
(たとえば「労働力人口」は単に「働く人」というだけではありません)。

定義そのものが国によって異なることがありますので、興味のある方は
調べてみてくださいね。

また「失業率」の関連ワードとしては、

 desempleo abierto(完全失業)
 desempleo voluntario(自発的失業)

などがありますので、こちらも興味のある方は意味を調べてみてください。
(できればスペイン語で!)

さて、次のコーナーでは実際の使用例を見てみましょう。

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┃2│ 実例を見てみよう
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◇La tasa de paro sigue siendo todavia muy elevada pese al
crecimiento economico.
経済が成長しているにも関わらず、失業率は依然として非常に高い水準で推移
している。

◇La tasa de desocupacion paso' de 5.6% a 5.2%, su primera baja desde
mayo de 2002.
失業率は5.6%から5.2%に低下した。低下するのは2002年5月以降で初めて。

※ pasar de ... a ...はスペイン語ではよく見る表現ですが、こういった経
済の統計値について述べる場合、日本語では「〜から〜へと変動する」などと
ニュートラルな表現はあまり使わず、「上がったか下がったか」をはっきりと
言うことが多いようです。上記訳でもそのようにしてみました。

◇El impacto de la crisis economica se traduce en un incremento
significativo de la tasa de desempleo.
経済危機の影響は、失業率の急上昇となって表われている。

◇El Departamento del Trabajo anuncio' una leve reduccion del
desempleo en julio a 9,4 por ciento tras llegar el mes anterior a 9,5
por ciento, el nivel mas alto de las ultimas dos decadas.
労働省の発表によると、7月の失業率は、過去20年間で最高を記録した前月の
9.5%から9.4%へとわずかに低下した。

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スペイン語翻訳者になろう(アンコールシリーズ 第3回)

  8月20日号より、本メルマガのバックナンバーから厳選した記事を
  お届けします。既読の方も新たな気持ちで読んでくださいね。

                      アース&ピーチ

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃1│ 経済ワードをスペイン語で学ぼう【経済成長率】
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きょうは、先回の「GDP」に関する重要ワード「経済成長率」を
取り上げます。

まず、「成長」は crecimiento ですので、「経済成長率」を
スペイン語で正確に表現すると

 tasa de crecimiento economico

になります。ただし、実際には crecimiento(economico)だけで
「(経済)成長率」を表すことのほうが多いようです。以前の西和
辞典には語義として crecimiento=「成長率」を載せていないものも
あったようですが、最近はほとんど掲載されているようですね。

さて、では「経済成長率」とはそもそも何か?「経済」の「成長率」で
あることは明らかですが、具体的にはどういうことか。ここで先回の
ワード「GDP(PIB=Producto Interior Bruto)」が登場します。

GDPとは、

 国内の居住者(国籍を問わない)が1年間に生み出した付加価値の合計。
           (『スペイン語経済ビジネス用語辞典』より)

でしたね。

あるスペイン語のサイトでは、tasa de crecimiento economico を

 variable que aumenta o disminuye el producto interior bruto
 GDPの増加もしくは減少の変動(幅)

のように説明していました。わかりやすいように数字をごく小さく
単純にした例で考えてみます。たとえば

 2008年のA国のGDP総額 100万円
 2009年のA国のGDP総額 102万円

だった場合、2009年の経済成長率は「2%」になります。
もちろん、数字が減った場合は「-2%」などになります。

なお、ふつう「経済成長率(crecimiento economico)」と言った
場合は、「実質GDP成長率(crecimiento real del PIB)」のことを
指します。(「実質」「名目」についてはまた取り上げることもあろうか
と思います)

ちなみに日本の2009年1‐3月期のGDPは、昨年同期に比べて14.2%の
減少(14.2%のマイナス成長)だったそうです。前年同期には約115万円
ほどもあったものが、今期は100万円になってしまったということ。
こうしてみるとすごい減りようですね。う〜む。

さて、次のコーナーでは実際の使用例を2つ見てみましょう。

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┃2│ 実例を見てみよう
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◇En 2007 Coahuila fue el estado que registro' el mayor crecimiento
economico con un alza de 10.2%.
コアウイラは2007年に10.2%という最高の経済成長率を記録した州である。
2007年にコアウイラは10.2%という最大の経済成長率を記録した。

◇La prevision de crecimiento economico para 2009 se mantiene en un
8% negativo, mientras que en 2010 volvera' a cifras positivas del 2,8%.
2009年にマイナス成長に陥るという予想は据え置かれているが、2010年は
2.8%のプラス成長に回復しそうだ。

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