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2014年7月

 スペイン語翻訳者になろう vol.327

  おはようございます。ピーチです。
  前回の前書きがやはりちーとばかし長過ぎた・・との有難いご意見を
  一部の方から いただいた(まったくの正論です!)ので、きょうは
  さくっと本題に入らせて いただくこととします。
  今回の課題はあまり練る余地がなさそうではありますが、
  お時間のある方は是非オリジナルの練り訳に挑戦してみてくださいね。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 経済ワードをスペイン語で学ぼう【ちょくねり篇】
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【relajacion de la politica monetaria】

昨年の本メルマガ(第290号)で、「異次元緩和」を取り上げた回があり、
そこで「金融緩和策」については説明しましたが、前記と後記にしか
目を通さなかった方のために、もう一度ご説明します。

relajacion de la politica monetaria=「金融政策の緩和」すなわち
「金融緩和政策」は、「信用(credito)の拡大」、つまり企業や個人に
十分に資金を行き渡らせ、景気を良くすることを目標とした政策です。
ここで言う credito は、クレジットカードのクレジットではなく、
「信用」つまりおカネのことを指しています。

◇本日の課題(前回の続き)
El BCE recorto' sus tasas de interes rectoras y aprobo' medidas
para incrementar la relajacion de su politica monetaria y
"respaldar el credito a la economia real".

【語注】
BCE(Banco Central Europeo):欧州中央銀行(ECB)
recorto'<recortar:切る、カットする
rectoras          :主要な
respaldar         :支援する、支える
credito           :信用、クレジット
economia real     :実体経済

※ tasas de interes rectoras:tasa が複数形になっていることに注意して
  ください。tasa de interes=「金利」ですので、「主な(複数の)金利」
  の意味になります。この原文では、「リファイナンス金利(短期の資金供給
  に適用される政策金利)」と、「中銀預金金利(市中銀行がECBに資金を
  預け入れる際の金利)」を指していると考えられます。それぞれについて説
  明すると長くなりますので、興味のある方は調べてみてくださいね。

【直訳】
ECBは主要金利をカットし、金融政策の緩和を増大して「実体経済への信用
を支援する」ための方策を承認した。

◇本日の課題(再掲)
El BCE recorto' sus tasas de interes rectoras y aprobo' medidas
para incrementar la relajacion de su politica monetaria y
"respaldar el credito a la economia real".

【練り訳例1】
ECBは主要金利を切り下げた。また、金融緩和政策を推進することで「実体経
済への信用供与を支援する」措置を承認した。

【練り訳例2】
ECBは主要金利を引き下げると同時に、金融緩和策を拡大し、「実体経済へ
の信用供与を下支えする」方策を承認した。

◆編集後記◆
アースです。
仕事でネット調査をしていると、様々なサイトで様々な広告に
出会います。最近は自分向けのピンポイントな広告が多くて、
じつに不気味なのですが(一部は自分で整理できるようですけどね)、
先日、自然の森の音声をリアルタイムで配信する有料チャンネルの
広告がありました。
BGMがいつも音楽ばかりでは芸がないので、たまにはいいかなと
思って、試聴してみたところ・・・
試聴1:なんだかわかんないけどきれいな鳥の声。
朝方など、家の周りでけっこう聞こえます。
試聴2:ヒグラシの声。
ふつーに鳴いてます。
試聴3:ホトトギスの声。
たまにならいいですが、一日中鳴いてることがあって、
やかましいです。(「テッペンカケタカ」です)
ついでに言うと、最近は我が家上空がトンビの縄張りの境界に
あたるらしく、警戒音がピ〜ヒョロピ〜ヒョロうるさいこと!
それに刺激されるのか、アオサギが上空を滑空しながら、
恐竜みたいな(聞いたことないけど)「ギャーーーー」という
声をやたらにあげる。
何事も、度が過ぎるとうるさいということですのね。
それはともかく、我が家の周りにマイクを設置して、有料で配信
したら儲かるってこと?
でも・・・「わけわからん!」とかいう仕事中のわたしの声まで
配信されてしまいそうなので、やっぱりやめときましょう。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.326

  おはようございます。ピーチです。
  多くの地方で梅雨明けして、太陽ぎらぎらの季節がやってきましたね。
  わたし自身はあまり汗をかかない体質なのですが、きょう電車の中で、
  終点に着いたのに眠りこけている見知らぬ青年の肩を軽く揺すった時に、
  彼のポロシャツが汗を吸って重く硬くなっていたことで、
   「ああ、本格的に汗ばむ季節になったんだなあ」
  と感じました。人さまの身体で季節を知る、というのも何か変(というか、
  一歩間違えれば変態・・?)であるかもしれませんが。
  ちなみに、「終点で深い眠りに入っている人を起こす」のはわたしに
  とってのプチ社会貢献(?)であり、老若男女問わず対応しております。
  決して若い男性限定ではございませんので、念のため。

  ああ、「無益な雑談的前書きを書くのはなるべくやめよう」とここのところ
  自制していたのですが、今週は元の木阿弥になってしまっているかな・・。
  来週からガンバ路!(→なんつー文字変換!)。

  ということで早急に軌道修正し、本題へ! 経済ワードをスペイン語で
  学んでまいりましょう。
  きょうのキーワードは個人的に好きな用語です。
  なぜ好きなのか考えてみたら、辞書を書いていた頃のことをありありと
  思い出させてくれるから・・みたいです。
  あの辞書では用例もそうですが、用語説明に相当の労力を注ぎました
  (少しでも分かりやすく!と)。
  ときどき辞書のユーザーさんから、
    「この辞書、用語説明もよくできてるね!」
  的な賛辞をいただくと、嬉しくて、危うく天狗になりそうになります
  (なりませんけどね。自分ひとりの功績じゃないことは身に沁みて
  わかってますから)。

  では、ピーチの思い入れが勝手に深い「インフレ期待」に早速
  (・・じゃないけど)入ってまいりましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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【expectativas de inflacion】

きょうのキーワードは「インフレ期待」です。アース&ピーチが
編著者として参加した『スペイン語経済ビジネス用語辞典』では
単数形の expectativa inflacionaria の形で載せていますが、
意味は同じです。上記辞書にある用語説明は以下の通り。

インフレ期待、インフレ心理
=将来に向けて抱かれる物価上昇期待。この心理が蔓延すると期待は
  実現されて、インフレ・スパイラルが発生する。

世間では「消費者や企業が予想する将来のインフレ率(=期待インフレ率)」
を指して使われることも多いのですが、厳密には異なります。

◇本日の課題(前回の続き)
"Las expectativas de inflacion a medio y a largo plazo para la zona
del euro siguen firmemente ancladas en consonancia con el objetivo
del consejo de gobierno de mantener las tasas de inflacion en un
nivel inferior, aunque proximo, al 2 %", anade el BCE.

【語注】
a medio y a largo plazo:中・長期的に
zona del euro          :ユーロ圏
firmemente             :しっかりと、きっぱりと
ancladas<anclar       :固定する
en consonancia con...  :〜と調和して、〜と一致して
consejo de gobierno    :欧州中央銀行(ECB)の「政策理事会」

【直訳】
「ユーロ圏にとっての中・長期的なインフレ期待は、2%を下回るがそれに近
いレベルにインフレ率を維持するという、政策理事会の目標と一致してしっか
り固定され続けている」とECBは付け加える。

※ un nivel inferior, aunque proximo, al 2 %:上記直訳にある通り、「2
  %は下回るが、2%に近いレベル」という、なんとも回りくどい表現です。
  しかしこれは実際にECBの発表で使われた表現ですので、そのまま正確に
  訳す必要があります。例えば日経新聞は「2%未満だが2%に近い水準」
  「2%未満だがそれに近い水準」などとしています。

◇本日の課題(再掲)
"Las expectativas de inflacion a medio y a largo plazo para la zona
del euro siguen firmemente ancladas en consonancia con el objetivo
del consejo de gobierno de mantener las tasas de inflacion en un
nivel inferior, aunque proximo, al 2 %", anade el BCE.

【練り訳例1】
さらにECBは、「ユーロ圏の中・長期のインフレ期待は、“2%未満だがそ
れに近い水準”という政策理事会のインフレ目標の数値に確実に固定され続け
ている」と述べた。

【練り訳例2】
またECBは、「ユーロ圏の中長期のインフレ期待は引き続き、“2%未満だ
が、その近辺”という政策理事会のインフレ目標にしっかり沿う形で推移して
いる」とした。

◆編集後記◆
アースです。
昨日、翻訳会社の方と納期の話をしていて、「チェッカーの方の
夏休みもあるので云々」と言われ、はたと気がつきました。自分の
夏休みについて、何も考えていなかったことを。
家族の仕事の事情もあって、わたしはもともと7〜8月に長期
の休みをとることはないのですが、世間様がお休みのときに少しでも
休んでおきませんと、世間様が働き出したときにもズルズル働いて
しまい、結局、休みナシということになりかねません。
とはいいながら、そういうときに巨大案件でも入れば、電話なし、
メールなし、訪問者なしで、案外、進行が速く、稼ぎ時である・・
という事実もあります。
ああ、どうしよう。
こまったこまった。
と、結局、休みを宣言することもできず、さりとてこれといった
大きな仕事も入らず、たばこ屋のばーちゃんのような生活をする
ことになるのだろうな・・・(店番はしているが、ほとんど
お客が来ないので、結局一日テレビを見ている)。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.325

  おはようございます。ピーチです。
  今回の課題文(前回の続きです)は、短いですが、なかなかやりがいが
  ありますよ。
  経済分野初心者の方が「経済記事らしく訳す」訓練として適しているの
  ではないかと思います。是非挑戦してみてください!
  (今回も「後記」は楽しいですけれど、本文を読んでからのお楽しみ・・
  でお願いします(^o^))

  では早速入ってまいりましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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【deflacion】

きょうのキーワードは deflacion です。inflacion の場合は、
これだけで「インフレ率」を意味することが多いと言いましたが、
deflacion の場合も同様です。(ただし「デフレ率」という言葉が
使われることはほとんどありません)

◇本日の課題(前回の続き)
En su boletin mensual de junio, publicado hoy, el BCE sigue
descartando que exista un riesgo de deflacion.

【語注】
boletin:定期刊行物、学術報告、(公的な)報告[書]
publicado<publicar   :公表する、発表する、出版する
descartando<descartar:拒絶する、認めない、退ける、除外する

【直訳】
今日発表された6月のその月刊刊行物の中で、BCEはデフレの危険性が存在
することを拒絶し続けている。

◇本日の課題(再掲)
En su boletin mensual de junio, publicado hoy, el BCE sigue
descartando que exista un riesgo de deflacion.

【練り訳例1】
欧州中央銀行(ECB)は今日発表した月次報告の中で、デフレの危険性が存
在することを否定し続けている。

※ boletin mensual:直訳にある通り、意味は「月間刊行物」ですが、欧州中
  銀が毎月発行する boletin は通常「月次報告(月報)」と訳されます。こ
  こで調査の時間を惜しんで「月間刊行物」のままにすると、違う発行物を指
  していると受け取られかねませんので、要注意です。

【練り訳例2】
12日公表の6月の月報で欧州中央銀行(ECB)は、依然としてデフレリスク
の可能性を退けている。

※ sigue descartando:seguir+現在分詞は「〜し続けている」ですが、経済
  記事では、「練り訳例2にあるように「依然(として)〜している」とした
  り、「引き続き〜している」などとすると、それらしくなるようです。

◆編集後記◆
アースです。
先日、東京の知人が遠路はるばる、車で当地にやってきました。
とりあえず県庁所在地のA市に入った彼から電話が。
「ナビによると、あと3時間半と出ているのですが」
「は? そこからなら正味2時間もかかりませんよ」
「○号線と○号線を使って、どこそこで曲がって・・と出てます」
「基本的に、○○自動車道を始点から終点まで走って、あとは
  右折するだけですよ」
「どう設定しても、ナビにその自動車道は出ないんですけど」
A市まで何十回も往復しているわたしの言うことと、ナビの
言うことと、どっちを信用するんじゃ!と叫びたいのをこらえつつ、
地図を見てもらいながら、結局わたしが口頭でナビゲート。
右左折のポイントと、だいたいの距離をメモしてもらい・・・
ほら、1時間半で着いたじゃん。
ナビがどんな道を指示したのかは不明ですが、このあたりでは
よくこういうことが起こります。
「ナビのデータは最新にしてあるから」
と自信満々でおっしゃる方に限って、ナビーちゃんにトンデモない
道を指示され、やたらめったら時間をかけておいでになります。
うちの車にはナビをつけていないので、いったい、どこがどう最新
なのか皆目わかりませんが、皆さんもド田舎に行かれる際は、
ナビはGPSとしてのみ使用して、指示は無視し、あとは地図を
見て「自分の感覚」だけで進むことを強く強くお勧めします。
(でも、方言のきつい地域では、地元の高齢者に道を聞くのは
お勧めしません。たぶん英語やスペイン語よりムズカシイ)

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 スペイン語翻訳者になろう vol.324

  おはようございます。ピーチです。
  きょうから始まる新シリーズは、久々の登場の、
    「経済ワードをスペイン語で学ぼう【ちょくねり篇】」
  です!
  こんなシリーズがあったこと、皆さまはもうお忘れになっていた
  のではないでしょうか?
  今回扱うキーワードは、経済ワードの中でも基礎中の基礎
  inflacion です。
  「そんな用語、いまさら説明されなくてもよく知っているよ。」
  と思われるかもしれませんが、経済記事の実例のなかで
  どのように使われているのかを見て、実際に翻訳に挑戦してみる
  ことで、ワードに対する理解がより深まるかと 思います。
  今回の記事も一見単純なようでいて、翻訳にあたっては
  気をつけるべき個所がいくつもあるものですので、注意深く
  臨む必要がありますよ。
  経済分野が得意な方も苦手な方も、腕試しとして、是非ちょくねりに
  挑戦してみてください。

  それでは本日の課題に入ってまいりましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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【inflacion】

きょうのキーワードは inflacion です。正確には今回の記事のように
tasas de inflacion=「インフレ率」
ですが、inflacion だけで「インフレ“率”」を意味することも多い
ようです(これ、豆知識として覚えておくと役立つかもしれませんよ)。
それでは実際の文章例を見てみましょう。

◇本日の課題
El Banco Central Europeo (BCE) preve' que las medidas aprobadas
el pasado jueves "contribuira'n a un retorno de las tasas de
inflacion a niveles mas proximos al 2 %".

【語注】
Banco Central Europeo:欧州中央銀行(ECB)
preve'<prever:予見する、予知する
medidas       :(複数形で)対策、措置、方策
retorno       :回帰、戻ること

【直訳】
欧州中央銀行(ECB)は、去る木曜日に承認された対策は、「2%により近
いレベルへのインフレ率の回帰に貢献するだろう」と予見した。

※ retorno de las tasas de inflacion a ...:この「約2%への回帰」とい
  う表現からは、2%まで「上昇して戻る」と「低下して戻る」の両方が考え
  られますが、ユーロ圏諸国が日本と同様に低インフレに苦しんでいるという
  状況を踏まえれば前者であることが分かります。つまり、「2%より低い水
  準から、2%近くまで上昇するだろう」というニュアンスで訳す必要があり
  ます。

◇本日の課題(再掲)
El Banco Central Europeo (BCE) preve' que las medidas aprobadas
el pasado jueves "contribuira'n a un retorno de las tasas de
inflacion a niveles mas proximos al 2 %".

【練り訳例1】
欧州中央銀行(ECB)は、去る木曜日に承認された対策によって「2%近辺
の水準にインフレ率が戻るだろう」と予想した。

※ preve' que...は、訳しにくい表現ですね。原文の構造通り訳すと「“○○
  だろう”と予想した」になりますが、日本の新聞ではまずお目にかからない
  表現です。よって、いつもよりもう一歩踏み込んだ「練り」が必要なようで
  す。練り訳2以降を見る前に、どうすれば自然な表現になるか、考えてみて
  ください。(recordar など、prever 以外の動詞でも同様の問題が発生しま
  す)

【練り訳例2】
欧州中央銀行(ECB)は、12日木曜日に承認を受けた措置を講じることで
「インフレ率を2%付近まで押し上げることが可能となるだろう」との予測
を発表した。

※ las medidas aprobadas はどうしても「承認された措置」などと訳したく
  なりますし、上記2つの練り訳でもそのようにしています。しかしながら、
  この訳し方は、日本語の性質上、「ECBが、別の機関に承認してもらった
  措置」であるかのようにも読めてしまうのが難点かもしれません。

  las medidas aprobadas は実際には「ECBが自ら実施を決めた措置」を意
  味していますので、誤解を生じさせないような訳語を考えてみても良さそう
  です(具体的には例3と例4を参考にしてみてください。)

◇本日の課題(再掲)
El Banco Central Europeo (BCE) preve' que las medidas aprobadas
el pasado jueves "contribuira'n a un retorno de las tasas de
inflacion a niveles mas proximos al 2 %".

【練り訳例3】
欧州中央銀行(ECB)は、12日承認した措置は「インフレ率を2%前後まで
押し戻すのに寄与するだろう」との予想を示した。

※欧米系のマスコミの文章では、今回の記事のように曜日のみが記載されてい
  ることが多いのですが、日本では必ず日付を入れる習慣がありますので、正
  確な日付が分かるのであれば、「○日」あるいは「○日(曜日)」などとし
  ても良いでしょう。

【練り訳例4】
欧州中銀(ECB)は、12日承認の措置で「インフレ率は2%に近い水準に押
し戻せる」との見込みを示した。

◆編集後記◆
アースです。
先日、ある翻訳案件の調査中に、ネット通販のアマゾンが
「予測配送」なるものを検討しているという話を読みました。
いわゆるビッグデータを活用して、消費者がどんな商品を次に
購入するかを予測し、注文が入る前に発送する・・というもの
だそうです。
どなたかが「もはや何を言っているのか分からない」と書いて
いるのを見ましたが、まさに「はあ???」という感じですよね。
わたしも、注文前に発送といったって、最終的に頼まなかったら
どーすんのよ、玄関前に積んで帰るのかい、と一瞬思ったのですが、
たぶん、最寄りの配送センターまで事前に届けておくとか、
そういうことなんでしょうね。
特に、国土の広い米国では、そうすることで配送時間を相当
短縮することができるのでしょう。
それにしたって、そこまでやるか、という感は拭えません。
と言いつつ、小さな店舗の店主が、今後どんな商品が売れるかを
勘と経験だけで予測し、在庫として準備しているものを、
アマゾンはビッグデータを使用して予測し準備する、という
だけのことなのかもしれません。
いや、考えてみれば、店主の頭の中にある膨大かつ総合的な
情報とその分析こそ、ビッグデータそのものなんじゃないか。
そう思えてきます。
違うのは、事業規模だけ。
なんてことを考えながら仕事ができる翻訳、楽しいです(^^)。


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 スペイン語翻訳者になろう vol.323

  おはようございます。ピーチです。
  今回の記事の中の disponible は訳しにくい用語のひとつですね。
  辞書にある訳語のなかからぴったりくるものを探そうとしても
  無理なことが多いです。
  この手の単語は厄介ですが、「工夫のし甲斐があり、翻訳力を
  伸ばしてくれる語」とも考えられるでしょう。
  「この種の輩に出逢うと武者震いする!」くらい言えるようになると
  いいですよね。
  それでは早速本題に入ってまいりましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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【携帯を探す(4)】

◇本日の課題
La aplicacion incluye 30 voces distintas para que personalices la
respuesta y ofrece la opcion de que elijas que' es lo que quieres
gritar para activar el sistema. Marco Polo se encuentra disponible
para descarga en todo el mundo y tiene un precio de $0.99 USD.

【語注】
personalices  :個人の好みに合わせる、カスタマイズする
elijas<elegir:選ぶ、洗濯する
se encuentra<encontrarse:(+形容詞・副詞などの状態で)ある
disponible    :手元にある、自由に処分できる

【直訳】
そのアプリケーションは、答えをカスタマイズするための異なる30の声を含
み、システムを活性化させる、あなたが叫びたいことは何かを選ぶという選択
肢を提供する。マルコポーロは、世界中でダウンロードのために手元にある状
態であり、0.99米ドルの価格を持つ。

※ disponible を辞書で引くと、語注にあるように「手元にある、自由に処分
  できる」などの語義が載っています。ただ、これらの訳語がそのまま使える
  ことはほとんどありません。例えば今回の課題では、disponible para
  descarga で「ダウンロードのために手元にある」→「ダウンロードできる
  状態にある」という意味になります。常に、前後関係を考慮してニュアンス
  をくみ取った訳語を探す必要のある形容詞だと思います。

【練り訳例1】
このアプリケーションには、答えをカスタマイズするため30の異なる声が含ま
れており、システム起動のため叫びたい言葉を選ぶこともできる。マルコポー
ロは世界中でダウンロードでき、価格は0.99米ドルである。

【練り訳例2】
このアプリには30種類の声が準備されており、答える声を好きなようにカスタ
マイズすることができる。またシステム起動の言葉も選択することが可能だ。
マルコポーロは世界中でダウンロード可能で、0.99米ドルで購入できる。

◆編集後記◆
アースです。
去年4月、我が家の隣が空き家になったので、次は誰が
来るかなぁ〜と楽しみにしていましたら、ある日、ぱりっと
背広を着こなした紳士が現れました。
当地はドドド田舎ですので、背広を着ている人なんて、ほとんど
見かけません。なので、「なんじゃ、新手の訪問販売か?」と
思ったら、新しいお隣さんのごあいさつでした。
「これはぜったいにこのあたりの人じゃない」とわたしが
見込んだ通り、100キロ以上も離れた都会からやってきた
学校の先生でした。
よくわかりませんが、都会と田舎の交換人事だかなんかで、
数年の期限で当地の学校に赴任したそうです。
ですから、なんと単身赴任。先生の単身赴任なんて聞いた
こともありませんが、ともあれ、いまも1人暮らしをして
おられます。
引っ越しのごあいさつで、とってもおいしいドレッシングを
持ってきてくれたので、我が家では「いい人だ」という評価が
定着しかけたのですが・・・・いや、たぶん、良い方なんです。
でも・・・・
せんせい。お庭がぼさぼさです。
お引っ越ししてから、草刈りを一度もしていただいて
いません。昨年から、やたら蚊が増えているのは、たぶん
せんせいのお宅の庭がぼーぼーだからです。
なんとかしてけれ。

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