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2013年4月3日

 スペイン語翻訳者になろう vol.280

  おはようございます、アースです。
 なんと、いつのまにやら4月ですね。
 個人事業主は年度が変わってもな〜んにも関係ないのですが、
 春!なのは確かなのでして、確実にストーブをつける時間が短くなって
 いくのはうれしいことです。
 当地でも雪が完全に融けて、ようやく庭の地面が顔を出しました。
 桜は、まだまだぜんぜん。
 梅がなんとか咲き始めたところです。でも、いつの間にか
 田おこしが始まっていて、すぐにも水が張られるかもしれません。
 そうするとカモメがやってきて、アオサギが戻ってきて、カエルが
 ゲコゲコ鳴き出して、うちのバードテーブルがスズメで山盛りに
 なって、タヌキが毎晩クークー鳴いて、カッコウもホトトギスも
 鳴き出して、そうして夏になっていくんですねえ。
 え、人間の話はないのかって?
 ええと。ないです。

 というわけで(どういうわけで?)、きょうは久しぶりに
 経済ワードをお届けします。お時間と余力のある方は、まずは
 ご自分で意味を調べてご覧になるといいかもしれません。
 では始めましょう〜。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃  経済ワードをスペイン語で学ぼう【bancarizacion 前編】
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わたしたちが『スペイン語経済ビジネス用語辞典』の編纂作業を
していたとき、

 ・ネット上では多数使われている
 ・日々の翻訳でも頻繁に目にする
 ・俗語や口語ではなく、報道機関などでも使われている

そういう用語なのに、西和辞典に載っていない、英和辞典で似た単語を
見つけることもできない・・ということが何度もありました。

きょうはそうした用語の一つ、bancarizacion をご紹介します。

何となく banco(銀行)に関係があるということはお分かりと思いますが、
その正確な意味となると、なかなかに理解しづらいものがあります。
Real Academia Espanola には一応載っているのですが、

 Accion y efecto de bancarizar.
 (bancarizar という行為とその影響)

だけ。ううむ、煙に巻かれました。気を取り直して、bancarizar を
調べてみましょう。

Desarrollar las actividades sociales y economicas de manera
creciente a traves de la banca.

   ※ banca(女性形)は集合名詞で「銀行界、銀行業」。banco は
      個々の銀行を指します。

ううむ。

「銀行界を通じた社会的・経済的活動を次第に強めること」と言われても、
やっぱりよく分かりませんよね。しかし、辞書作成のときに膨大な数の
用例に目を通した経験から言いますと、この語義、なかなか正確なんです。

ただあまりに抽象的すぎるので、わたしたちの経済辞典では最初の
語義として「銀行利用」を載せています。

中南米などでは金融システム全体への信頼度が低く、金融機関の
利用率もいまだに低いので、「いままでタンス預金していたお金を
銀行に預けること」とか、「(違法業者からではなく)銀行から
お金を借りること」とか、要するに「(合法的な)金融機関を
活用する習慣・文化」がだんだん形成されてきているよ、という
ニュアンスです。

cultura de bancarizacion などという表現もあるほどです。

しかしまあ、こんな抽象的な意味で使われることは実際には
あまりなくて、最もよく目にする意味は「銀行の利用率」です。
銀行を活用する習慣が根付いた度合い、つまり「普及率」と
いってもいいでしょう。

実は最近、スペイン語と英語の翻訳で立て続けにこの単語を目にして、
少々驚きました。スペイン語では辞書に載っていないのが不思議な
くらい、よく見る言葉ですが、英語で見たのは初めてです(当然
ながらスペルは bancarization)。

ただ、英語 bancarization を Google 検索してもヒット数は
わずか2190件で、スペイン語の約50万件とは比べるべくもありません。

今回はブラジルの銀行に関する英文の中に出てきましたので、
中南米に関する英文では登場することがある、ということかも
しれません。(こういうとき、わたしたちはスペイン語で調査が
できるので、純粋な英語翻訳者さんと比べてちょこっと有利です)

次のコーナーでは実際の用例を見ましょう・・と、気が付いたら
ここまででも最近にない長さとなってしまいましたので、例文は
来週お届けすることにします。お楽しみに。

※こんなお得な単語まで載っている『スペイン語経済ビジネス用語
  辞典』は、CASIO の電子辞書「エクスワード XD-N7500」(2013年
   2月15日に最新機種発売)に搭載されていま〜す。

  と、どさくさまぎれに宣伝。書籍版はありません。ごめんなさい。

◆編集後記◆
ピーチです。
書店などで自分の目当ての棚のブロックにすでに誰かがいるとき
(しかもしばらく動きそうもない時)、皆さんならどうされますか?
まったく同じブロックに関心のある本がある場合、好むと好まざるとに
関わらず、先人に身体を密着(?)するようにして本を物色することに
なってしまうわけですが、 それをすると露骨にいやそうな態度を
示されることがあります。
というか、同じブロックに歩み寄っただけで、先にいた人から
「あっちいけオーラ」が ダダモレているケースもあるような・・・
(わたしの被害妄想が強すぎるんでしょうか)
最近書店に行くと、同じ棚のブロックの前に2人以上の人を見ることが
ない気がするのは、皆さん先に人のいる棚を避けているせいなのか、
それとも深刻な本離れにより書店を冷やかす客数自体が減っているせい
なのか?
その点、スーパーでの買い物は気楽ですね。先に人がいようと
比較的気楽に売場へ切り込んで(?)いけますから。
ひとは何をよんでいるのかは隠したい、でも何を食べているのかは
知られても構わない・・・と思うものだから、かもしれません(逆の
人もいるでしょうし、両方とも気にしない人もいるでしょうから、単なる
わたしの憶測です、ハイ)。
それはそうと、最近殆ど読書らしい読書をしていないので、そろそろ
勇猛果敢に(ネガティブオーラに負けず!)書店に突入していきたいと
思います。
この雨で桜はすっかり散ってしまいそうですが(@南関東)、皆さん、
佳い春をお過ごしください。

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