« 2012年2月1日 | トップページ | 2012年2月15日 »

2012年2月8日

 スペイン語翻訳者になろう vol.234

 おはようございます。ピーチです。
 過日、DNA解明の世界的権威、村上和雄先生の講演を聞いてきました。
 いやぁ、まさか偉い学者先生の講演会で爆笑の波状効果を体験することに
 なるとは、思いもよりませんでした。
 さすが吉本興業と共同で(だったかな?)笑いと遺伝子の関係をも
 研究されているだけのことはあります。
 村上先生はノーベル賞の有力候補になっているそうですが、受賞された
 際のスピーチ、さぞかし楽しいことでしょう!
 今から楽しみです(ぜひ受賞して頂きたい)。
 ちなみに、お笑いはお笑いでも、詰まらんお笑いを耳にすると、優れた
 遺伝子のスイッチはOFFになってしまうそうなので、
 皆様もご用心を!(あ、「詰まらんメルマガ」も、か?・・・・爆)

 それでは今回も桐野さんの記事の続きを読んでまいりましょう(5回目
 ともなると少々飽きてきました?そうじゃないかと思って、次回から数回、
 別のテーマをはさむつもりです。そちらも、お楽しみに。。。)

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【桐野夏生の文学世界(5)】※全9回です。

◇本日の課題
Despues de ganar en 1993 el premio Edogawa Rampo con su novela Kao ni
furikakaru ame (Un rostro mojado de lluvia), Kirino se dedico' a
escribir de tiempo completo. En 1998 gano' con Out el Premio de la
Asociacion de Escritores de Misterio de Japon y fue nominada al
premio norteamericano de novela negra Edgar Allan Poe. Cuatro anos
mas tarde la misma novela fue llevada al cine por el director
Hideyuki Hirayama.

【語注】
se dedico' a...<dedicarse a...
                      :〜に従事する、専念する
de tiempo completo    :フルタイムで
Premio de la Asociacion de Escritores de Misterio de Japon
                      :日本推理作家協会賞
nominada<nominar     :ノミネートする
premio norteamericano de novela negra Edgar Allan Poe
                      :米国のエドガー・アラン・ポー賞

【直訳】
1993年に小説『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞した後、桐野はフル
タイムで書くことに従事した。1998年には『アウト』で日本推理作家協会賞を
獲得し、米国のミステリー作品のエドガー・アラン・ポー賞にノミネートされ
た。さらに4年後、その同じ小説は平山秀幸監督によって映画へと導かれた。

※ premio de Edgar Allan Poe は米国のミステリー作品から選ばれる「エド
 ガー・アラン・ポー賞」のことです。novela negra には、「探偵小説」
 「ハードボイルド」「スリラー」「犯罪小説」等々の意味がありますが、
 「エドガー・アラン・ポー賞」という名称で定着していますので、novela
 negraの部分は無理に訳出しなくていいものと思われます。

◇本日の課題(再掲)
Despues de ganar en 1993 el premio Edogawa Rampo con su novela Kao ni
furikakaru ame (Un rostro mojado de lluvia), Kirino se dedico' a
escribir de tiempo completo. En 1998 gano' con Out el Premio de la
Asociacion de Escritores de Misterio de Japon y fue nominada al
premio norteamericano de novela negra Edgar Allan Poe. Cuatro anos
mas tarde la misma novela fue llevada al cine por el director
Hideyuki Hirayama.

【練り訳例1】
1993年に小説『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞した後、桐野は専業
作家になった。1998年には『アウト』が日本推理作家協会賞を受賞し、米国の
エドガー・アラン・ポー賞にもノミネートされた。4年後、同作は平山秀幸監
督によって映画化された。

※原文では、「1998年に協会賞の受賞とポー賞へのノミネート、2002年に映画
 化」と読めてしまいますが、正確には「1998年に協会賞受賞、その4年後の
 2002年に映画化、2004年にポー賞へのノミネート」だそうです。

 練り訳例1では原文通りの順序としましたが、やはり誤解を招く可能性が高
 いので、思い切って例2のように順序を変え、さらに情報(2004年という
 年)を補足するのも一つの手です。

【練り訳例2】
1993年に『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞した桐野は、小説家の仕
事に専念するようになった。1998年には『アウト』で日本推理作家協会賞を受
賞し、その4年後には平山秀幸監督が同書を映画化した。また同作は、2004年
に米国のエドガー・アラン・ポー賞にノミネートもされた。

◆編集後記◆
アースです。
iTunesU というツールをご存知でしょうか。iTunes はもともと音楽ソフト
ですが、それを使って大学や研究機関、高校〜幼稚園などの教育機関が講義を
配信するものです(音声だけでなく映像もあり)。
日本ですと東京、京都、慶応、早稲田等の大学や、国立情報学研究所などが
配信しています。アメリカなどに比べるとあっと驚く配信本数の少なさ
なのですが、それはともかくとして。
先日、東京大学の「学術俯瞰講義」から
 「137億年の物質の旅ービッグバンからみどりの地球へー」
という全13回の講義の第1回、
 「物理屋の偏見、夜空のムコウ(物理学専攻の須藤 靖先生)」(2008/10)
を聴いてみました。
たった1コマ、しかも「俯瞰」講義の「導入」部分とはいえ、様々な示唆に
富む濃い内容のうえに、(当たり前ですが)日常生活ではあまりお目に
かからない語彙を使って話す先生はなかなかの早口。1時間半ちょっと、
話についていくだけで息が切れてしまいました。
わたしはたぶん、多くの読者の方よりは科学的な思考に触れることの多い
環境にいると思うのですが(家族の影響です)、なんといいますか、日常
生活や、普段自分が読んでいる金融・経済の文章とはまったく違う分野の
思考プロセスや視点に触れることで、巨人に脳みそをウニョウニョもまれて
いるような、はたまた小人さんたちに脳の中を整理整頓してもらったような、
そんな心地よさを感じました。
上記講義の須藤先生も、「理系の学生はもとより、文系の学生も多数
聴講することを期待している」と言っておられます。本メルマガの
圧倒的多数を占めると思われる文系のみなさんも、たまにはまったく
違う世界の思考プロセスに触れてみてはいかがでしょうか。
(iTunes をお持ちの方であれば、"iTunes Store"から探せます)

|
|

« 2012年2月1日 | トップページ | 2012年2月15日 »