« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2011年12月

 スペイン語翻訳者になろう vol.229

 おはようございます。アースです。
 2011年宇宙の旅ももう終わりに近づいていますね〜。(ちがう?)
 SFの巨匠アーサー・C・クラークの超有名作『2001年宇宙の旅』では、
 21世紀初頭には普通の人が普通に月に行けるようになってたはず
 なんですけど、2011年でもダメだったか。
 同書では月のステーションに「合衆国管区」「ソビエト管区」が
 あると書かれているのですが、現実にはソビエトはもうないし、
 ま、世の中何が起こるかわかりませんですね。
 来年は、何かあっと驚く楽しいことが起こる・・と夢想しながら
 年を越すことにします。
 今年も宇宙に気の散っているアースのくだらない話にお付き合い
 いただき、ありがとうございました!なんと、本メルマガは来週から
 冬眠に入ります。
 年末年始の配信予定については史上最長の編集後記でピーチが
 具体的な日付をお伝えしております。
 ちゃ〜んと真ん中を読んでから、どうぞ心置きなく後記をお読み
 くださいませ。

 それでは本年最後のメルマガ、れっつらご〜!

==<もくじ>===========================
   1) 経済ワードをスペイン語で学ぼう【EPA/FTA】
   2) 実例を見てみよう
==================================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1│ 経済ワードをスペイン語で学ぼう【EPA/FTA】
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

11月、野田首相は「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉への
参加方針を表明」しました。TPPはその名の通り、太平洋の周辺国に
よる協定で、ペルーやコロンビアなどのラテンアメリカ諸国も参加を
表明しています。

ということで今回はTPPにしようかなと思ったのですが、それよりは
汎用性(?)の高い、「経済連携協定」と「自由貿易協定」をとりあげます。

経済連携協定(EPA)=Acuerdo de Asociacion Economica(AAE)
自由貿易協定(FTA)=Tratado de Libre Comercio(TLC)

です。

それぞれの内容は様々なところで説明がなされていますので、興味が
おありの方はどうぞご自分で調べてみてくださいね。

ざっくり言いますと、FTAはその名の通り、財やサービスの自由な
貿易を志向するもので、関税障壁を取り払ったり、貿易に障害となる
規制をなくしたりといったことが中心となります。

一方のEPAはFTAを基本として、貿易だけでなく投資や政府調達、
知的財産権、人の移動など様々な分野で連携を強めようというものです。

日本が締結しているEPAは数えるほどですが、ラテンアメリカでは
経済協定の締結に積極的な国が多数あります。スペインの加盟する
EU(欧州連合)も積極的に貿易協定を推進しています。

次のコーナーではFTAを使った文章の例を見てみましょう。

※なおTPPは
 Acuerdo de Asociacion Transpacifico
または
 Acuerdo Estrategico Trans-Pacifico de Asociacion Economica
等、複数の言い方があるようです。
英語は Trans-Pacific (Strategic Economic) Partnership です。

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃2│ 実例を見てみよう
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇本日の課題
A partir de manana 98% de los productos y servicios exportables de
Colombia podran entrar a Canada sin arancel, gracias a la entrada
en vigencia del Tratado de Libre Comercio entre Colombia y el pais
del norte.

【語注】
exportables:輸出できる、輸出向きの
arancel    :関税
entrada en vigencia:(協定などの)発効

【直訳】
明日から、コロンビアとその北の国の間の自由貿易協定の発効のおかげで、コ
ロンビアの輸出向けの製品とサービスの98%が、関税なしでカナダに入ること
ができる。

※ exportables は -able が入っていますのでどうしても「可能」のニュアン
 スが漂いますが、ここは productos exportables で「輸出製品、輸出財」
 ほどの意味です。

※ el pais del norte はもちろん「カナダ」のことを指しています。

※「輸出製品」は自動車や機械などモノを外国に送ることなのでイメージしや
 すいですが、「輸出サービス」はちょっとわかりにくいですね。例えばソフ
 トウェア関連のサービスやアウトソーシングなど、実際にモノが移動しない
 輸出を言います。

◇本日の課題(再掲)
A partir de manana 98% de los productos y servicios exportables de
Colombia podran entrar a Canada sin arancel, gracias a la entrada
en vigencia del Tratado de Libre Comercio entre Colombia y el pais
del norte.

【練り訳例】
コロンビア・カナダ間の自由貿易協定が発効することから、コロンビアは明日
から財・サービスの98%をカナダに無関税で輸出できる。

◆編集後記◆
ピーチです。
前回「手袋をよく失くす」という話を書きましたが、その翌日、またしても
片方紛失しました・・・舌の根も乾かぬうちに、とはこのことでしょうか?
(ちょっと意味が違う気も)自分の迂闊さを心底呪ってしまいます。
迂闊といえばつい最近、夕食の支度後、近所に出かける用があったのですが
あまりにおなかがすいていたので、おかずをちょこっとつまみ食いしてから
出かけました。
一応歯も磨いたから大丈夫、と思い、行った先でちょっと真面目な話をして
帰ってきて、手を洗いながらふと鏡を見たら、唇と口の上の2カ所に
3ミリほどのブロッコリーのかけらがついているのを発見!
ブロッコリーって、どんなにちいさな断片でも「わたしブロッコリー!」
と主張しているものなんだな〜・・
なんて妙なところで感心している場合じゃない! 
口にブロッコリーをつけたまま、ひとさまと話をしていたわたし、全然
説得力ないどころか、さぞかし不真面目に見えたことでしょう(なんとなく
顔を注視されている気がしていたのは気のせいじゃなかったのか・・)。
「つまみ食いしたけど歯を磨いたからばれやしない」なんておもって
いましたが、思いがけないところでぼろが出ました・・・
今後はつまみ食いした後は鏡チェックを欠かさないようにせねば
(・・というより、出かける前につまみ食いすること自体をやめるのが
賢い選択ですね)

ところで、前書きでアースが触れている通り、本メルマガ、年内はこれが
最終号です。年末年始のお休みを3週いただき、年明け第1号は
1月11日配信となります。
2011年最後のメルマガ後記がこんなブロッコリーな顛末じゃ、
あまりにも・・・なので、かなり長くなりましたが、最後にちょこっと
ためになりそうなお話を。

先月末、某翻訳連盟が主催する翻訳祭に参加してきました。その際、
目下100万部超の売上を記録している翻訳書の訳者さんの講演
(「翻訳者の営業方法」というお題目)を聴いてきたのですが、
翻訳の営業で大事なのは「相手の身になって考えること」だそうです。
その場合の「相手の身になって」とは「翻訳料を安くしてあげる」
ということではなく、「自分という翻訳者を使うことが相手にとって
どういう点でメリットになるか」を示すことであり、それができれば
強力なセールスポイントになる、という意味。
ポイントは、自分の「強み」を知り、「ブランド化」をはかること、
というわけですが、これ、言うは易し行うは難し、ですよね。
自分の強みとは、セールスポイントとは何だろう?・・・と考えている
だけで、年が明けてしまいそうです。年明け第1号のメルマガを出す頃には、
その問いの答えは見つかっているのでしょうか?
サッカーの中田ヒデ氏の自分探しと同じくらい、見つけるのに苦労しそう
です(ところで中田氏の自分探しの旅って、まだ続いているのでしょうか?
無事「自分」を見つけられたのでしょうか?微かに気にかかるところです)

あれあれ、また脱線だ。そして、「これ、後記ですか?」と問いたくなる
ほどの長文になってしまいました(後記の最長記録更新?)。
ううむ、本文よりも長いかも・・・・申し訳ありません。
まあ、年忘れ後記祭り、、、ということでお許しくださいませ。
それでは皆様、少し早いですが、今年もご愛読ありがとうございました!
どうぞお元気で、佳いクリスマスと年末年始をお迎えください。
今年は震災はじめ、辛いことが多い1年でしたが、来年は少しは明るい
兆しが見え、皆さんが笑顔でいられる日が増えることを祈っています
(TPPのことを考えるとわたしの笑顔はひきつるのですが)
それでは、こんどこそほんとに、さようなら、です。
Feliz Navidad y Prospero An~o Nuevo!

|

 スペイン語翻訳者になろう vol.228

 おはようございます。ピーチです。
 寒くなりましたね〜。皆様お風邪などひいていらっしゃいませんか?
 わたしはこの季節になると、(ただでさえ愚かな)自分を(ますます)
 呪いたくなります。
 なぜなら、冬と言うとあったか小物(手袋、帽子、マフラー等)が
 付き物ですが、わたしはそれらをほんと〜〜によく失くすからです。
 とくに手袋は、右手ばかりをなくす(右利きなので、何かしたいとき
 無意識に右手袋を外しているため・・・と思われます)ので、引き出しを
 あけると左手のみの手袋がごっそり出てきて、もう本当にうんざり
 させられます。
 せめて左右を同じような頻度で失くしていれば、色味の似たもの同士を
 組み合わせて活用できるのに・・・ 
 そういえば、唯一失くしていなかった右手を、ごっそりある左手の1つと
 組み合わせて使っていたら、やけに人の視線を感じました。
 右がクリーム色、左が黒というのは、そんなに奇異に映るのでしょうか。。
 だって、左手は全部黒しか残っていないんです・・・
 人生はおろか、手袋すら思うようにできない、無能の人・ピーチでした。

 では、「ニカラグア・ごみポイ捨て撲滅」の最終回に入って
 まいりましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ニカラグア・ごみポイ捨て撲滅(6)】

◇本日の課題
Segun los datos oficiales, Nicaragua produce cada dia 3,500 toneladas
de basura. No se sabe cua'nto de eso queda en las carreteras del
pais, pero causan efectos al medio ambiente. La campana esta siendo
apoyada financieramente por empresas ambientalistas.

【語注】
causan<causar :引き起こす
apoyada<apoyar:支持する、援護する、支える
financieramente:財政的に、資金的に

【直訳例】
公式データによれば、ニカラグアは毎日3500トンのごみを生産する。そのうち
のいくらが国の道路にとどまるのか知られていないが、環境に影響を及ぼす。
そのキャンペーンは環境保護の企業によって財政的に支えられている。

※ cua'nto de eso=cua'nto de 3,500 toneladas de basura です。つまり、
 3,500 toneladas de basura を受けたものが eso というわけです。

 文脈から考えて causan の主部にあたるのはこの cua'nto de eso ですが、
 cua'nto が単数形ですから、causan も本来ならば causa と単数形になるの
 が自然です。しかし、おそらく筆者の頭の中には 3,500 toneladas de
 basura が残っていて、それに引きずられて複数形としたものと思われます。

◇本日の課題(再掲)
Segun los datos oficiales, Nicaragua produce cada dia 3,500 toneladas
de basura. No se sabe cua'nto de eso queda en las carreteras del
pais, pero causan efectos al medio ambiente. La campana esta siendo
apoyada financieramente por empresas ambientalistas.

【練り訳例1】
公式情報によると、ニカラグアでは日々3500トンのごみが発生する。そのうち
どれほどが国内の道路に捨てられているのかは分からないが、環境に影響を及
ぼしている。今回のキャンペーンは、環境保護を推進する企業からの財政支援
を受けている。

※上記練り訳例の「どれほどが捨てられているのかは分からないが、環境に影
 響を及ぼしている」を読んで、なんとなく座りが悪いと感じた人もいるので
 はないでしょうか。

 はい、「〜わからないが、環境に影響を及ぼしている“ことは確かだ”」な
 どと補足したくなりますよね。しかし原文に「確かだ」に当たる部分はあり
 ませんので、本来ならば勝手に付け加えることは許されません。ただ、仕事
 で「日本語の質の高さを最優先に仕上げてください」などと言われている場
 合は、この程度であれば入れることがあります。練り訳例2も参考にしてく
 ださいね。

【練り訳例2】
公式データによれば、ニカラグアの一日あたりのごみ排出量は3500トンとのこ
とだ。そのうち道路に投棄されるのが何トンであるかは不明だが、環境への影
響は否めない。今回のキャンペーンでは、環境意識の高い企業が資金面での
バックアップを行なっている。

◆編集後記◆
アースです。
なんと〜いつのまにか師走になってしまいましたね。
先週東京に行ったときは「あつっ!」と思ったものでしたが、
いまごろ乾ききった空気のなかで皆さん凍えているのでしょうか。
そういえば先日、近年の冬の東京の湿度は、サハラ砂漠の年間平均
湿度より低くなっているという話を聞きました。
お肌のパリパリ、金属に触れるたびにバチバチくる電撃、悩みは
尽きませんよねえ・・ウンウン。
日本海側は、これから3〜4カ月のあいだ、雨・曇・雪がほぼ9割を
占める日々が続きますが、湿度が高いので、その手の悩みとは
まったく無縁です。
どんよりどよどよの曇り空の下でお肌ピチピチがいいか。
ぴーかんお空のもとで、電撃を受けまくるか。
あなたならどちらを選びますか?
(わたしのお肌がぴちぴちということではないです、ハイ)

|

« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »