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2011年9月14日

 スペイン語翻訳者になろう vol.216

 おはようございます。ピーチです。
 「残暑が厳しいザンショ」という懐かしい駄洒落がしきりと脳裏を
 かすめる長月です。

 先日証明写真が必要となり、数年ぶりにスピード写真の「箱」の中に
 入りました。
 そこでびっくりしたのですが、最近のスピード写真って、200円余分に
 払うと、美白(?)してくれたり、しわやしみなどの欠点を消してくれたり
 するコースがあるのですね〜。(プリクラでは目を大きくしたり小顔に
 したりというのが出来る、とは聞いたことがあったのですが、まさか証明
 写真の世界にまでその波(?)が及んでいるとは思いもせず!)

 興味本位で200円余分に払ってそのコースを選択し、ワクワクしながら
 出来上がりを 待つこと数分・・・・はたして出てきたのは、日焼けした
 顔色が若干白くなってはいるかな、という程度の、見慣れた凡庸な自分の
 顔でした。
 まあ、「200円分別嬪さんにしてあげる!」と書いてあったわけじゃない
 のですから、看板に偽りがあったわけでも何でもないのですけれどね。
 落胆を隠せなかった自分の単細胞ぶりに少々呆れます。
 それにしても、通常のコースを選択していたら、ワタシ、いったい
 どんな顔に撮れていたのでしょうか?(しわしわのまっくろくろ・・
 だったりして)。

 さて、今号では通常の記事以外に、すばら式書籍のご紹介もありますよ。
 ぜひ最後までしっかりお目通しくださいね!

==<もくじ>===========================
   1) 経済ワードをスペイン語で学ぼう【円高/円安】
   2) 実例を見てみよう
   3) スペイン関係書籍発売のご案内 『現代スペインの経済社会』
 ==================================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃1│ 経済ワードをスペイン語で学ぼう【円高/円安】
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最近は経済ニュースで「円高」という言葉を聞かない日はないくらい
ですね。そこできょうは「円高」と「円安」を取り上げます。

スペイン語では、

 円高:fortaleza del yen/alza del yen
 円安:debilidad del yen

などの表現があります。del yen の前は、「高さ/強さ」
「安さ/弱さ」を意味する単語であれば、どんな単語でも入る
可能性があります。その点、日本語や英語などよりも
スペイン語はかなり柔軟性(?)が高いようです。

なお上記の表現は、「円が高い/安い状態にあること」を意味して
いますので、例えば fortaleza(強さ)を fortalecimiento(強化)に
変えれば、「円が高くなること」の意味での「円高」になります。

次のコーナーでは、「円高」の使用例を見てみましょう。

※言うまでもないことですが、yen の代わりに他の通貨の名前を
 入れれば、その通貨の高い安いを表現することができます。
  例)fortaleza del euro frente al dolar:対ドルのユーロ高

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┃2│ 実例を見てみよう
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◇La actual fortaleza del yen no persistira' debido a la fragil
 situacion fiscal de Japon.
 日本の脆弱な財政状況を考えれば、現在のような円高が継続することはない
 だろう。

◇Las reservas en divisas extranjeras de Japon alcanzaron la cifra
 record de casi 1,218 billones de dolares, en agosto, por la
 intervencion del Gobierno tras el alza del yen.
 日本の外貨準備高は、円高を受けて政府が為替介入を行なった結果、8月時
 点で過去最高の約1兆2180億ドルに達した。

◇El nuevo ministro de Finanzas de Japon, Jun Azumi, respondio': "No
 creo que las alzas excesivas del yen hagan bien a la economia
 mundial, y quisiera compartir esa vision comun".
 日本の安住淳新財務相は次のように返答した。「行き過ぎた円高は世界経済
 にいい影響を及ぼさない。そこは共通認識を持てればと思っている」。

 ※上記は安住財務相の実際の発言です。

◇El fortalecimiento del yen quita competitividad a las exportaciones
 japonesas, que son un motor de la economia del pais.
 円相場が上昇すれば、日本経済の原動力である輸出産業の競争力が削がれ
 る。

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┃3│ スペイン関係書籍発売のご案内『現代スペインの経済社会』
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

めったに広告を入れない本メルマガですが(冒頭部分の広告はまぐまぐ!に
よるものです)、発行を開始した頃(約4年半前)は、毎週、次のような
広告を掲載しておりました。

   日本初の本格的なスペイン語経済辞典!
     『スペイン語経済ビジネス用語辞典』 大修館書店
      (カシオ電子辞書 XD-B7500 搭載、書籍版はありません)
    詳細はこちら→http://casio.jp/exword/products/XD-B7500/

あまたあるスペイン語関連書籍の中で、なぜこれだけ宣伝するのか?

なんとなれば。

本人たちにとっては忘却の彼方の事実なのですが(単に忘れっぽい)、
実は我々アース&ピーチは、なんと、上記辞書のメインの編著者に
名を連ねているので〜す!

・・・なんてことはどうでもいいのでして、今日は、この『スペイン語
経済ビジネス用語辞典』の総監修をしてくださった元関西大学経済学部
教授の楠 貞義先生による新刊本を紹介させていただきます。

思えば21世紀に入ってからの5、6年、わたしたちは明けても暮れても
寝ても覚めてもとにかく辞書じしょジショ編纂の毎日を送っておりました。

わたしたちは経済の専門家ではありませんから、正真正銘の専門家であり、
かつスペイン語も堪能でいらっしゃる楠先生には、辞書作成に当たって
たいへんたいへんお世話になりました。

アースとピーチの間で、「これは先生行き」「これは先生に相談」
「これは先生にお任せ」「これは先生が考える」などの言葉が
何度出たことでしょうか。

そんな楠先生が「経済が専門でない人を意識して」書かれたという
『現代スペインの経済社会』がこの秋出版されます。

発売は10月18日ですので、当然ながらわたしたちもまだ拝見しては
おりませんが、アース&ピーチの細かくしつこい問い合わせにも
(たぶん)嫌な顔一つせず応えてくださった先生のご本ですから、
誰にとっても読みやすく理解しやすい内容になっているのではないかと
思います。

スペインやその経済に興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。

  『現代スペインの経済社会』
       楠 貞義/著(勁草書房)
          発売日:2011年10月18日
          価格 :3,150円

  ※ご予約はこちら
  →http://tinyurl.com/3tfwah9(アマゾン書店。価格以外の詳細情報は
   まだ掲載されていないようです)

  ※お得情報!
   この本をお読みいただいて質問等があれば、アース&ピーチを介して
   先生から直々にお答えを頂けるそうですよ!

★楠先生から、とくに本メルマガのためにご挨拶を頂きました。

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『現代スペインの経済社会』について紹介(PR)させて頂きます。

 1994年に筆者は、不思議の国スペインというコンセプトで『スペインの現代
 経済』出版の機会を勁草書房から与えられました。

 当時のスペインは、「長い不況のトンネル」から抜け出て「回復期」を終え
 ようとする段階で、私にとってもスペインは、まだ解き明かせない謎を秘め
 た魅力ある国でした。

 あれから17年、なぞ解きを続けた結果のご報告を幸いにもおなじ出版社から
 できる喜びと、財政難のスペイン政府から出版助成金を給付された幸運を、
 まず読者の皆さまにお伝えします。
                       「あとがき」より

なぞ解きは、次のように展開されます。

 序章 スペインのヨーロッパ回帰と「ヨーロッパ統合」への参加

 I部  移民の送出し国から受入れ国へーー繁栄期のあかし(その1)
    第1章 ラテンアメリカへの殖民と移民
    第2章 欧州への移民
    第3章 受入れ国となったスペインの移民問題

 II部 直接投資の受入れ国から送出し国へーー繁栄期のあかし(その2)
    第1章 スペインへの外国直接投資
    第2章 スペインの多国籍企業と海外進出

 III部 長期安定成長(1996〜2007年)の生成と展開そして終焉
    第1章 繁栄期をもたらした諸要因
    第2章 繁栄期のハイライトーー住宅建設ブームからバブルへ
    第3章 住宅バブルの崩壊とスペイン経済の現状

 むすび スペイン政府はソブリン危機を回避できるか

ご参考まで、紙幅の関係でボツになる可能性がありますが、

 2011年7月、欧州銀行監督者委員会CEBSが実施した資本不足の査定「ス
 トレステスト」の結果、自己資本のうち普通株や内部留保などで構成される
 中核的自己資本(Tier1)の総リスク資産にたいする比率「6%の基準」を
 クリア出来なかった金融機関は、27行のうち突出したある貯蓄金庫グループ
 を含めて5行で、緊急事態に備えて補充すべき資金は合計で20億ユーロに達
 した。(原稿より)

といった、なぞ解きも含まれています。
ご購読頂ければ幸いです。

       2011年盛夏   摂津郷小野原村にて    楠 貞義

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◆編集後記◆
アースです。
久しぶりに辞書制作時のことを思い出しました。
会議などでたまにメンバー同士顔を合わせることはあるものの、辞書に
関するやり取りはほとんど電子メールで行なっていました。
混乱を避けるため、基本的には「内容1件につき1通」にしていました
ので、それはもう恐ろしいほどの数のメールが行き来しました。
最後の数年、アース&ピーチ間のメール本数はなんと年平均5000通。
辞書編纂の時期はちょうどブロードバンドの普及と時を同じくして
いましたので、そのようなことが可能でしたが、インターネットや
電子メールがなかったら、いったいどうなっていたやら・・・
まだ完成のメドすら立っていないかもしれません。
そんなのやだ。
いまこのように、心穏やかに皆さんにメルマガをお届け
できることを嬉しく思います。
(ピーチの前書きの話。それって「証明写真」じゃなくて「偽造写真」
なんじゃ・・・)

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