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2010年12月

 スペイン語翻訳者になろう vol.188

 おはようございます、アースです。
 なんと、本メルマガ、年内最後の配信となります。
 今年は一度もセミナーなど対面のイベントを行わなかったため、
 読者(の一部)の皆様のお顔を拝見できずに、少々寂しい1年と
 なりました。
 でも、相変わらず読者数は「日々超微増」を続けており、
 わたしたちってそんなに魅力的かしらん?と自己満足にひたる
 毎日です(ちがうって)。
 顔が見えないからいいのじゃというウワサも・・(そうなの?)。
 ともあれ、今年もご愛読ありがとうございました!!

 それでは今年最後のメイン記事、始めて参りましょう。

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┃  そろそろ翻訳者になりませんか? 〜翻訳者疑似体験編 その7
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さて、先回で原稿を受け取りましたので、ようやく仕事にかかれます。

いきなり訳し始める?いやいや、まずは全文にざっと目を通します。
もしそれほどの量がなく、話に筋のあるものなら、声に出して
読むのもいいと思います。

50枚100枚などという大量の案件の場合でも、できればざっと目を通した
ほうがいいとは思いますが、そこは時間との兼ね合いで、どこまで
深く読み込むかを決めればよいでしょう。全体として話に流れがある
ような文書の場合はとくに、ざっとでも目を通した方がいいかと思います。

そこで内容の理解に不安があれば、まずはネットや手持ちの資料で
ベースとなる知識を固めます。原文の量や内容にもよりますが、実際に
訳に入る前にかなりの時間を費やすこともあります。

ここをおろそかにすると、原文にひっかかっては調査して、ひっかかっては
調査して・・を繰り返すことになり、どうにも効率が悪くなります。
それくらいなら最初から土台となる知識を固めておくのが良。あわてんぼ
さんは要注意です。

この前調べの段階で繰り返し出てくる重要ワードが目についた場合は、
原語・訳語ともに抜き出しておくと、あとあと助かります。ただし
またきちんと調査する必要がありますけれどね。

また、内容はわかるけれども、日本語(スペイン語)では通常どのような
言い回しや雰囲気で書かれているのがわからない・・というようなときにも、
一度参考となるものを見てからの方がずっと効率が良くなります。
できあがりの質も段違いです。

たとえば契約書などの法律文書をふだんの生活で目にすることは
ほとんどありませんが、仕事としては結構あります。それを、見たことが
ないからといっていきなり「わたし流」で訳してそれで良いのかというと、
いいわけがありません。

極端な話、契約書を「会話調」で訳してしまうというような、場違いな
ことになる可能性もあります(そんなことをする人はいないと思いますが)。

ただ、あまりに既存の文章を気にし過ぎると、翻訳が「まねっこの
切り張り」になり、「どこがどうとはいえないが、このままでは
使えない」などと言われたりします。

とくに自分が不案内な内容の場合、どうしても他人の文章を参考にせねば
ならないときがありますが、それもあくまで参考に。まねっこはダメです。
(調査し過ぎるとドツボにはまります。自戒)

もちろん、なかには「大得意!辞書も調査もいらねーぜ」という原文の
場合もありますが、そういうときは「ぬけ」と「誤訳」にとくに注意!!
わたしたちの経験でも、慣れほど恐ろしいものはない・・です(再び自戒)。

前工程を終えましたら、ようやく翻訳に入ります。が、それは来年以降に
お預けといたしましょう。お楽しみに。

◆編集後記◆
ピーチです。
冒頭でアースが書いております通り、今号が2010年の最終号となります。
2011年第一号は1月19日に配信の予定です。
「あらま。ずいぶん先ね〜」
と思われたそこのあなた、あっという間に年が暮れて、
えっという間に年が明けて、おっという間に1月半ば、ですよ(多分)。
それはさておき、今年も御愛読、ありがとうございました!
兎年も、変わらぬご愛顧を宜しくお願い致します。
皆さまが御元気で佳いお年をお迎えになられますことを、草葉の陰から
祈っております(・・って、日本語の使い方間違ってますって!
わたし、ヨレヨレながらもまだ生きてますって!)

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 スペイン語翻訳者になろう vol.187

 おはようございます、ピーチです。
 先日、「世界文学としての村上春樹」というシンポジウムに行って
 きました。
 日本文学者、中国文学者、ロシア文学者、アメリカ文学者がそれぞれ、
 夏目漱石、魯迅、ドストエフスキー、ドン・レリーロとの比較的見地から
 村上文学を語るという形式のもので、わたしのお目当ては、ロシア文学者の
 亀山郁夫先生だったのですが、実際に報告を聞いて一番興味を惹かれたのは
 中国文学者の藤井省三先生のものでした(阿Qが村上氏にそこまで影響を
 与えていたとは・・)。
 それにしても、自分、中学生のころから村上作品を読んできているにも
 関わらず、そして、「簡単なことを難解に語る」的な悪質な学者はその場に
 いなかったにも関わらず、話についていけないことがしばしばで・・・
 言葉にこめられた意味を理解しようと脳内苦闘するあいだに話がどんどん
 展開していくので、「シンポジウムを拝聴」というよりは、「至極苛酷な
 脳トレ」を強いられているような気分でした。。。
 日ごろから、もう少し論理的に物事を考える癖をつける必要があることを
 痛感させられました(基本的な教養不足は言うまでもなく・・)。

 前置きが長くなりましたが、きょうのテーマに入ってまいりましょう。

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┃  そろそろ翻訳者になりませんか? 〜翻訳者疑似体験編 その6
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先回は、「自分ではとても訳せそうにない」原稿を依頼されることも
あるけれど、簡単には諦めずとにかくやってみましょう、という
お話をしました。

しかし、どう読んでも、どう調査しても、どうひっくりかえっても
理解できない、訳せないという判断に達したら、早めに翻訳会社に
相談しましょう。

「プロとして依頼を受けたのに放り出すなんて許されない」というと、
いかにもかっこいいのですが、それは「エセプロ」の考え。

本当にその文章を翻訳する力がないのだとしたら、連絡が遅れれば
遅れるほど翻訳会社とクライアントに迷惑がかかります。

「依頼したときに不安そうだったので少し心配だったが、その後
連絡がないので大丈夫だったんだなと思っていた。そうしたら納期の
直前になって、とてもできないと泣きつかれ、大慌てで代わりの
翻訳者を探した」

という翻訳会社さんの話を聞いたことがあります。担当者さんに
してみれば、「できないなら早く言ってよ!!」と言いたく
なりますよね。当然です。

ですから、本当の本当にダメそうなら、なるべく早くその旨を
連絡しましょう。正式に受注した後に原稿を見せてもらった場合は
とくに断りにくいでしょうけれど、登山で言うならば
「早めに引き返す勇気」が必要です。

と、なんだか脅かすような話になってしまいました。

実際に上記のような事例があるということなので一応お話し
しましたが、トライアルに受かる実力のある人なら、まずこんなことは
起こらないはずです。アースもピーチも、難易度の問題で一度引き
受けた仕事をキャンセルしたことはこれまでなかったように思います。

それより、圧倒的に多いと考えられるのが「量的に無理」な場合です。
大丈夫だと思って始めてみたが、案外と調査に時間がかかったり、
内容がわかりやすくても意外に訳しにくかったりして、予定通りに
進まないことは少なくありません。そういった場合もなるべく早めに
連絡して、量を減らしてもらうなり、納期を延ばしてもらうなりの
対処が必要です。

もちろん、そういった措置を採ってもらうのは、翻訳者として
ありとあらゆる努力をしたうえで、それでも無理なら、という
条件付きですけれどね。

仕事の入り方にもよりますが、最初の1年はとくにキツイと思います。
すべてが初めてで、どれもこれも「とてもできそうにない」と
感じるものばかりだからです。

しかし、先回も申しましたように、「いまの実力で完璧にできるもの」
だけやっていては、いつまで経っても力は伸びません。ちょっと無理かなと
思えるものでもがんばってこなしているうちに、いつの間にか「あ、一段階
上がったな」と感じる瞬間が訪れるはず。

もっとも、そうなったらそうなったで、今度は「慣れと慢心」との戦いが
始まります。先は長いです。(嘆息)

◆編集後記◆
アースです。
きょうのお話は「慣れと慢心との戦い」で終わっていますけれど、
他にも「思い込みとの戦い」もなかなかに激しいものがあります。
考えに考え、そのときは「これしかない!」という結論に至った訳文
であっても、1日後とか数日後とかに見ると、「な、な、なんで
こんな訳?!」と自分でも目を白黒させてしまうことが少なく
ありません。
「考えすぎるからダメなんだ」と思って次はあまり考えないように
すると、必ず「思慮不足」の訳になります。すると次はまた考えすぎて
しまいます。延々とこれの繰り返しで、学習能力がまったくないんじゃ
ないかと自分でも呆れてしまうほど。
これに限らず、原文から離れすぎ/尊重しすぎ、見直しをしすぎ/しなさ
すぎ、時間をかけすぎ/かけなさすぎ、調査しすぎ/しなさすぎ・・と、
翻訳者というのは、ありとあらゆるところでバランス感覚を求められる職業
なんだなあとつくづく思います。
同僚がいるわけでもなく、上司がいるわけでもなく、すべて自分一人の
判断でやらなければならないので、余計に悩んでしまうのでしょうね。
翻訳者を名乗るようになってから、はやウン年。退職?するまで
同じことで悩み続けるのだろうなあ・・。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.186

 おはようございます、アースです。
 先週は、つい最近起きた事件を急いで読む!という新企画をお送り
 しましたが、いかがでしたでしょうか。
 テレビをつけていれば、いやでも耳に入ってくる言葉がずらっと
 並んでいるので、普段は関心のないことでも興味深く読めるだろうし、
 なにより読みやすいだろう、こういうチャンスを生かさない手はない!
 ということで、慌てて企画しました。
 今後も何か事件があれば、積極的にとりあげていくつもりですので、
 楽しみにしていてくださいね。
 願わくば、良い事件であらんことを祈ります。

 さて、企画が多すぎて話が途切れがちなこのメルマガ、きょうは
 メインストリームに戻りまして、「翻訳者疑似体験編 その5」です。

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┃  そろそろ翻訳者になりませんか? 〜翻訳者疑似体験編 その5
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横道にそれまくりの「そろそろ翻訳者になりませんか?」シリーズ、
お楽しみいただいているでしょうか。

前回は、やっと依頼を受ける心構えができたところで終わっていました。

きょうはメールで原稿を受け取ったところから。

※原稿は、依頼の打診の段階で全部または一部渡されることもありますし、
 正式に引き受けるまで見せてもらえないこともあります。今回は後者の
 ケースで話を進めます。また郵便やファクスでの原稿送付もありますが、
 基本的な対応はメールの場合と同じです。

いただいた原稿は必ずすぐに開いて確認します。中身(難易度)が
気になるというのも大きな理由ですが、その他に

 ・ファイルが壊れていないか
 ・表組みなど翻訳以外の作業が予想される場合、それもやるのか
 ・翻訳箇所が明示されているか

などを点検します。不明点があったらすぐに確認。不明点がなくても、
「原稿を受領・確認しました」旨のメールは必ずすぐに返します。

たまに「明日○時に原稿を送ります」と言われたのに、いつまで
経っても来ないなんてことがあります。

あっちが忘れているんならいいや、そのぶん納期も遅くなるでしょ、
などと甘く構えていると、納期はもともとの取決め通りなんてことも
あります。というか、それが普通です(それっておかしくないすか?)。

よってなるべく早くプッシュするのがよい、と思います。ごくまれに
ですが、メールの不達や宛先間違いということもありますしね。

それから・・・

これは最も起きてほしくないことですが、「自分ではどうにも
訳せそうにない」と感じた場合。

一見してなんともかんとも手の付けようがないと感じたものでも、
ひとつひとつゆっくりと読み解いていくと案外なんとかなるものですので、
簡単には諦めないこと。これが大事です。

アースもピーチも、一目見て顔面蒼白になるような原文に何度も
お目にかかったことがあります(悪文も含め、ですが)。それでも
何度も目を通し、声に出して読み、ありとあらゆる辞書をひっくり
かえし、調査を繰り返し、自分にはない知識を持っていると思われる
人に端から聞きまくっていくうちに、少しずつ光明が見えてくる
ものです。

こういう厳しい原稿を泣きそうになりながら何度もこなすうちに、
原文読解力、日本語力、持久力、スピード、時間の管理能力等々、翻訳の
総合力は少しずつ上がっていきます。

そして以前はできなかったであろう質・量の仕事ができるように
なっていることに、ふと気がつく瞬間が必ずやってきます。

逆に言うと、いつも「今の自分の力」でできる仕事ばかりを
やっていては、大幅な実力アップは望めません。ですから簡単に
諦めることはせず、とにかくトライしてみましょう。

◆編集後記◆
ピーチです。
最近、年若い友人の話に触発されて、考えたことがあります。
〜〜
人はたいてい誰でも「良い方向に向かっていきたい」と願うものです。
ものの本には「本気で望めば叶わないことはない」とありますし、
それは実際そうなのだろうと思います(「本気で望む」のは
ときにとても難しいですが)。
他方で、その「本気」に度を過ぎた「執着」が混じってしまうと、
これまたうまく進まないようです。
それは何故なんだろう?と考えたとき、思い当たったのが、「執着」
というのは、
「どうしてもこうなってほしい!」
という気持ち、すなわち「未来」に期待しすぎて「現在」を
おろそかにすることとほぼ同義だからではないだろうか、ということ。
できるかぎり「今、目の前のこと」に集中して努力していれば、
「是が非でも!」という執着の気持ちが外れ、心の中には「純粋な本気」
だけが残る・・ような気がします。
〜〜〜
そんなことをぼーっと考えながら仕事する初冬の朝です(・・目の前の
ことに集中せよ!)

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 スペイン語翻訳者になろう vol.185

 ピーチです。おはようございます。
 冷えますね〜 皆さま、お風邪などひいていませんか?
 末端冷え性のわたしは、家では五本指靴下が手放せなく・・いえ、
 足放せなくなっております(でもあれって、外で、靴を脱ぐ場所ではくのは
 ちょっと勇気が要りません?)
 さてさて、今週号では新企画をお送りします。
 「ごく最近起きた出来事をスペイン語で読む!」
 という意欲的な新コーナーです。
 東アジアの平和を願いながらお読み頂ければ、と思います。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃  最新のテーマを急いで読もう!【北朝鮮の砲撃】
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☆Corea del Norte realizo' hoy una serie de disparos de artilleria en
su costa occidental hacia territorio surcoreano, cerca de la zona
fronteriza del Mar Amarillo.
北朝鮮はきょう、半島西部の海岸に位置する砲台から、黄海の国境付近の韓国
領土に向けて一連の砲撃を行った。

☆Los proyectiles fueron lanzados sobre las 14.24 hora local (05.34
GMT) e impactaron en aguas de Corea del Sur y en la isla surcoreana
de Yeongpyeong, a lo que Corea del Sur respondio' con disparos de
artilleria.
砲弾は現地時間14時24分(グリニッジ標準時5時34分)に発射され、韓国領海
と延坪島に着弾した。韓国はこれに対して砲台からの応射を行った。

☆El Gobierno japones condeno' hoy el ataque de Corea del Norte sobre
una isla surcoreana habitada por civiles, que califico' de
"intolerable", y expreso' su respaldo a Corea del Sur en esta crisis.
日本政府はきょう、民間人が居住する韓国の島への北朝鮮による攻撃につい
て、「耐え難い」として非難し、今回の危機に際して韓国に対する支援を表明
した。

※日本では「一般市民が生活している地域への砲撃であり、許し難い蛮行だ。
韓国の立場を強く支持する」という菅首相の言葉として報道されているようで
す。

☆El Ministerio de Defensa surcoreano ha pedido a todos los periodistas
que estaban trabajando en la isla surcoreana de Yeonpyeong, atacada
por Corea del Norte el martes, que abandonen la isla ante posibles
acciones provocativas de Pyongyang.
韓国国防省は、火曜日に北朝鮮の攻撃を受けた同国延坪島で活動するすべての
メディア関係者に対し、北朝鮮の挑発行為が行われる可能性があるとして、島
から退去するよう要請した。

◆編集後記◆
おはようございます、アースです。
昨年の今ごろだったか、エリンギの栽培セットを買ったという話を
しました。それなりに収穫できて、味ももちろんおいしかったのですが、
「食べた〜」という量には程遠く。
で、今年もしょうこりもなく「シイタケの栽培セット」を買いました。
最初は高さ30センチほどの「ほだ木」がただぼんとあるだけ。
毎日霧吹きで、少々の湿り気を与えます。
すると・・・ぼこ。ぼこ。ぼこぼこぼこぼこぼこぼこという
感じで、出るわ出るわ、床についている面以外はすべてシイタケで
覆い尽くされてしまいました。
サイズは小さくて「立派なシイタケ」とは言いかねますが、
数と味は文句なし!
ようやくリベンジを果たせたのでした。
次なる収穫に向けて、ほだ木はつるっぱげにされたところです。
それにしても・・冷蔵庫で山盛りになっているシイタケ、
どうするの?(わたしが食います)

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