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2010年10月

 スペイン語翻訳者になろう vol.180

 おはようございます、ピーチです。
 気がつけば11月がもう目の前に!
 ・・ということは今年も残りわずか、ということじゃないですか!
 皆さんにとって2010年は(現時点で)どんな年でしたか?
 わたしにとっては色々な意味で試練の年で、イメージとしては盤面が
 ほぼ黒で埋まったリバーシ(オセロ)・・です(Ay!)
 残り2ヶ月で、いくつの黒石をひっくりかえせるかな?
 苦戦の中にも楽しみを見出したいと思います。
 それでは今週も始めて参りましょう。

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┃  そろそろ翻訳者になりませんか? 〜翻訳者疑似体験編 その2
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先週は「翻訳依頼」の様子を少しだけお話しましたが、今週は「受けるか
受けないか、それが問題だ・・」です。

長いこと翻訳者をやっていますと、複数の会社から納期の長いもの
短いものとりまぜて、同時並行あるいは五月雨式に複数の仕事を受けねば
ならないケースが出てきます。というより、分野によってはそれが
日常だったりします。

もちろん内容にもよりますが、仮にワード数が同じだったとしても、
1つの案件よりは複数の案件にまたがる方がずっと疲れますし、
時間もかかります。

質を向上させる上では「手元の案件は常に一件」が理想であることは
確かなのですが、ある程度の収入を得ようとするなら、贅沢は
言っていられません。

したがって、少なくとも2つの仕事を同時進行させてもパニックに
陥らないくらいの安定感は必要です。

可能なら、同時に3つ4つと受けることももちろんOKです。
ある翻訳の見直しをする前に、まったく別の仕事をすると、いい
気分転換になるという効果もあります。

ただし、当然のことではありますが、複数抱えることによって
納期に遅れたり、質が悪くなったりすることは問題外ですから、
自分の限界とよく相談して決めましょう。

と、ここまではある程度慣れた翻訳者さんの場合でした。
次は新人さんの場合を見てみましょう。

駆け出しのころは、案件が重なってというよりは、「自分に
できるのか」という不安が先に立って、受けることをためらって
しまうことが多いようです。仕事が安定しないうちはとくにそう。
受けるたびに違う分野だったり、量や納期が極端に違ったりして、
どれをとっても初めてづくし。不安に思うのも当たり前です。

でも・・いい加減、耳タコ状態になっているとは思いますが、
あえて言います。やってみなければわかりません。

前にもいいましたように、駆け出しさんに仕事を出すのは翻訳会社に
とってもリスクですから、それほど無茶な発注はしないはず。とくに
初めての場合は、「少なくて簡単な仕事」のことが多いのではないかと
思います。

ですから、とにかくやってみましょう。石にかじりついてでも最初の
仕事をこなすことで、「自信の種」ができるのだと思います。
この自信は「本番」だからこそ生まれるものです。

実際、心臓が口から飛び出しそうな緊張感のなかでこなした小さな仕事
ひとつが、何年分もの学習にあたるとさえ思います。大げさでなく。

と、いつのまにか話がど根性ガエル化してきました。放っておくと
みなさんにグラウンド10周を命じかねないので、きょうはこれくらいに
しておきましょう。(走りたい方はどうぞ走ってください! 体力も
翻訳者には必要です)

◆編集後記◆
アースです。
ピーチがたまにみょ〜な表現を槍玉にあげていますけれど、
きょうはわたしもひとつ。
「〜とは思います」という言い方です。
もちろんこれ自体は間違いでもなんでもありません。しかし
時と場合によってはヘンテコに響くことがあります。
たとえば試合に勝ってやや興奮気味のスポーツ選手が
 「うれしいです。ここまで来られたのも皆さんのおかげ。これからも
  ○○して△△してがんばっていけたらとは思います」
違和感・・ありません?
本来「○○とは思います」は「(○○とは思います)が、実は○○です」
というニュアンスが込められているはず。
 「あかちゃんキリンはどうでしたか?」
 「とっっってもかわいいとは思いました」
思いましたがなんなのですか〜
キリンさんに何か含むところでもあるのでしょうか〜
・・・と、ついツッコミたくなります。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.179

 おはようございます。アースです。
 よ〜〜〜〜〜うやくという感じで秋めいてきましたね。
 先日、庭に下りて気がついたこと。
 カマキリの卵が産み付けてある場所が異常に高い!!
 「カマキリが卵を産み付ける場所が高いほど雪が多い→つまり冬が厳しい」
 という観天望気(か言い伝えか?)があります。
 正直、気象庁の予報より信頼が置けるような〜。でもそうすると
 今年の冬はとっても寒くて雪が多いということ。そんなのやだ。
 尋常でない今夏の暑さで、カマキリさんの頭もボケ気味なのだと
 思うことにしましょう。(わたしの頭もそうか?)

 パリスちゃんのちょくねりも先週で終了し、今週からは、夏前の
  「そろそろ翻訳者になりませんか?」
 そして9月前半にお届けした
  「トライアルを受けよう」
 に続く
  「そろそろ翻訳者になりませんか? 〜翻訳者疑似体験編」
 が始まります。アースとピーチの真の姿がついに明かされる!?
 かもしれない本シリーズ、どうぞお楽しみに。
 では始めましょう。

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┃  そろそろ翻訳者になりませんか? 〜翻訳者疑似体験編 その1
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「そろそろ翻訳者になりませんか?」シリーズ、再開です。

このシリーズでは、翻訳者を馬に例えて、「足が速いだけのサラブレッド」
ではなく、「足がそこそこ速いうえに、デコボコ道が歩けて重い荷物を引く
力をもつ木曽馬」じゃないとプロとしてはやってけないよん。という
お話をしています。

そのなかで、

 ・翻訳力(調査力等も含めて良質の訳文を作る力)
 ・持久力(一定量を一定期間で処理する力)
 ・悪文対応力

が必要だよ、という指摘をしました。最後の悪文対応力は、翻訳力や
持久力と並べるほどの重要性はないのですが、とくに学習段階にある
人には想像しにくい部分だと思い、あえて1回分を割いて説明しました
(日ごろの憂さ晴らしの部分がなきにしもあらず・・)。

ところで、「翻訳者にはこんな力が必要だ」とはっきり明示できるのは、
じつはこれくらい。あとはなんと言いましょうか、とりたてて強調する
ようなものではないけれど、翻訳のプロとしての力を最大限発揮する
ための「付随能力」とでもいうべきものがどっさりあります。

それらは「これこれこういう力です」と説明するのは非常に難しい
のですが、そのうちたったひとつが欠けてもプロの翻訳者としては
困ったことになる、とても大切な能力です。なかには、能力という
よりは「心構え」とでもいうべきものもあります。

いまも言いましたように、ひとつひとつの力や心構えについて説明する
ことは難しいので、これまでのわたしたちの経験、そして実際の仕事の
プロセスを追うことで多少なりとも明らかにしてみようと思います。

これまでもわたしたち2人の狭い経験の範囲内でお話をしていると強調
してきましたが、ここからはなお視野が狭くなります。世の中には
わたしたちとまったく異なる優雅な(?)ワークライフを送っている
翻訳者さんや、全然違う仕事の仕方をしている翻訳会社さんもあるかも
しれませんので、あくまでも「一例」ということでお受け取りくださいね。

また、ここでは「フリーランス翻訳者(個人事業主)」主体で
話を進めますので、ご了承下さい。それでは始めましょう。

    ★          ★          ★

仕事はまず「翻訳依頼」から始まります。

依頼は常に唐突・・というわけではありません。「来週のいついつに
これくらいの分量のものがあるので、予定しておいてください」と
言われることもあります。

そうした依頼を受けたら、当然ですが、必ずその期間は空けておく
ようにします。他から依頼が来ても断ります。ときには、タッチの差で
「A社じゃなくてB社の依頼のほうを受けたかったのに!!」という
こともあります。くすん。

ともあれ、来週のいついつなんて言われることはあまりなく、だいたいは
唐突に仕事が始まります。まずは依頼の電話がかかってきて、

 「○ワードを○日までにお願いします。いまから送りますので」

つきあいが長くなると、まず原稿をメールで送ってきてから

 「いまからお電話します」

とか、依頼はメールのみということもあります。メールをこまめに
チェックしていないと、仕事を逃しかねません。

どのパターンにせよ、

 「ええ・・御社のあれがまだ進行中で・・納期はまだ先ですが・・
  でも明日の朝からなんとかかかれるかも・・」

などとモゴモゴ言っていると、

 「あっ、明日の朝からで十分です!それではお願い致します!」

などと明るく押し切られます。悩むこと自体がすでに「半分やる気」という
わけです。(「朝からで十分」って、その判断はいったいどこから・・?)

したがって、本当の本当に無理なのであれば、あまり悩むそぶりを
見せず、すぱっと断ることが肝要です。そうしないと、まさに自分で
自分の首をしめることにもなりかねませんし、軽く受けていい加減な
仕上がりになっては翻訳会社にも迷惑。

このように、仕事を受けるか受けないか、この一点だけでもすでに
自己管理能力が問われるわけですね。その部分について、来週はもう少し
詳しくお話したいと思います。お楽しみに!

◆編集後記◆
ピーチです。
職業柄、言葉に敏感に反応してしまうことの多い自分であります(自らの
ハチャメチャな 言葉遣いは潔く高い棚の上へ・・)ので、この欄でも
ときおり、巷で耳目にしたみょ〜な表現を槍玉にあげて参りました。
「どうぞ後置法(例:よろしくどうぞ、お大事にどうぞ)」もその一つ
でしたが、最近「よろしくどうぞ」の丁寧表現(?)のような
「よろしくどうぞ御願い致します」
を耳にする機会が増えた気がします。
え?それって、「どうぞ宜しく御願い致します」が正しいのでは?
それとも「よろしくどうぞ御願い致します」でもおかしくはないのか
(耳になじまず奇異に感じるだけか)?
日本語文法に(も)疎いわたしは頭を抱えております。
どなたかお分かりになる方がいらしたら、是非御教示下さい。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.178

 おはようございます。ピーチです。
 電車の中でのこと。
 向かいの席に若い女性が2人並んで座っていました(2人は他人同士)。
 女性Aはシステム手帳を開き、前傾姿勢でページを繰ったり書き込みしたり
 していたのですが、それを女性Bが後ろからずっと眺めていました。
 わたしが車内にいたのは10分ほどでしたが、その間ずっと、BはAの手帳に
 目を落としていたのです(BはすっかりAのスケジュールに通暁して
 しまったに違いあるまい)。
 「Aよ!Bに見られてるぞ〜、そろそろ気づけよ〜」
 とAにテレパシーを送り続けたのですが、もちろん、無駄でした(わたしも
 閑だな)。
 Aをそこまで集中させ、Bの関心を惹き続けたあの手帳には
 一体何が書かれていたのか・・非常に気になります。

 それでは、ちょっと気になる人生を送るP嬢の記事の最終部分に
 入ることに致しましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回の課題文は、第177号に続く文章です。それらをざっと見直してから、
今号に取り組むことをお勧めします。

【お騒がせパリス(4)】※全4回です。

◇本日の課題
Hilton fue detenida hace unas semanas tras el partido entre Holanda y
Brasil por la copa mundial en Port Elizabeth, Sudafrica, bajo
sospecha de tenencia ilicita de marihuana. El caso fue luego
sobreseido.
※単純な構造ですので、構造図は省略します。

【語注】
detenida<detener:逮捕する
sospecha:疑い、疑惑
tenencia:所有、所持
ilicita :違法の、不法の
sobreseido<sobreseer:棄却する

【直訳例】
ヒルトンは数週間前、南アフリカのポートエリザベスでのワールドカップのオ
ランダ対ブラジル戦の後、マリファナの不法所持の疑いで逮捕された。その一
件はその後棄却された。

【本日の課題(再掲)】
Hilton fue detenida hace unas semanas tras el partido entre Holanda y
Brasil por la copa mundial en Port Elizabeth, Sudafrica, bajo
sospecha de tenencia ilicita de marihuana. El caso fue luego
sobreseido.

【半練り訳例】
ヒルトンは数週間前に、南アフリカのポートエリザベスで行われたサッカー
ワールドカップのオランダ対ブラジル戦の後、マリファナの不法所持の疑いで
逮捕された。この事件はその後起訴されたものの、棄却された。

※El caso fue luego sobreseido.:原文では話がちょっと飛んでいます。
 「起訴」されない限り「(裁判所による)棄却」もできないわけなので、そ
 のあたりを補ってもいいでしょう。

【練り訳例】
ヒルトンは、数週間前に南アフリカのポートエリザベスで行われたワールド
カップのオランダ・ブラジル戦観戦後にマリファナを不法所持していたとし
て逮捕されたが、この件に関する起訴は棄却された。

◆編集後記◆
アースです。
じつは我が家のテレビは94年製ブラウン管です。つまりまだアナログ。
上下左右にうっとおっしいテロップが出るのにも慣れてしまい、
画面がときどきぶれる、なんとなくぼやけている、とくに人のセリフが
聞き取りにくい等々挙動不審ではあるものの、3月くらいまでがんばるか、
と言っていたら、先日、ぷちっ!という、いかにもどこかで何かが
キレましたという感じの音とともに、「ざ〜〜〜〜〜〜〜」という音が
入るようになってしまいました。
これはさすがにまずいというので、あわててテレビを物色。
で、改めて電気屋さんでテレビを見たところが、画像がきれいです
ねぇ〜〜。って、いまごろ何を言うとりますかという感じでしょうか。
新しいテレビの購入手続もすませ、昨日久しぶりに古いテレビの裏を
見たところが、う〜ん。よくこれで発火しなかったなぁ〜。
こんどこそちゃんと掃除するぞ!というアースの決心がいつまで続くか、
当たった方には豪華商品プレゼント!(ウソ)

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 スペイン語翻訳者になろう vol.177

 おはようございます。アースです。
 先日、久しぶりに釣りに行きました(わたしは波の音を聞きながら
 本を読むだけなのですが)。
 いつもの堤防に足を踏み入れた途端、目に入ってきたのは、
 墨汁のような色の殴り書き。水墨画か前衛芸術かといった感じで
 そこらじゅうが塗りたくられています。
 な、なんなんだこれは〜!!・・とおもったら、その正体は
 正真正銘の「イカ墨」でした。イカ釣りの時期だったんですね。
 釣り針から外すときに暴れて墨を吐くのでしょうけれど、
 う〜む、もったいない。これだけあれば、イカ墨のパスタに
 パエリャにイカの黒煮がどれだけ作れるでしょうか。
 え、我が家の釣果?それはヒミツです。

 さて、きょうもパリスちゃんシリーズは続きます。それでは
 始めましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回の課題文は、第176号に続く文章です。それらをざっと見直し
てから、今号に取り組むことをお勧めします。

【お騒がせパリス(3)】※全4回です。

◇本日の課題
El teniente Wayne Holman, de la policia de Las Vegas, senalo' que
Hilton seguia detenida a las 2 del sabado y anadio' que probablemente
saldria en libertad por la manana despues de que se comprometa a
comparecer en una corte.
※単純な構造ですので、構造図は省略します。

【語注】
teniente :警部補
se comprometa<comprometerse:(固く)約束する
comparecer:出頭する
corte   :裁判所

【直訳例】
ラスベガスの警察のウェイン・ホルマン警部補は、ヒルトンは土曜の午前2時
の時点で拘留され続けていると指摘し、裁判に出頭することを約束した後、お
そらく午前中に自由にされるだろうと付け加えた。

【半練り訳例】
ラスベガス警察のウェイン・ホルマン警部補は、ヒルトンは土曜午前2時の段
階で拘留が続いていると指摘し、裁判所への出頭を約束した後、おそらく午前
中には釈放されるだろうと付け加えた。

【本日の課題(再掲)】
El teniente Wayne Holman, de la policia de Las Vegas, senalo' que
Hilton seguia detenida a las 2 del sabado y anadio' que probablemente
saldria en libertad por la manana despues de que se comprometa a
comparecer en una corte.

【練り訳例1】
ラスベガス警察のウェイン・ホルマン警部補は、土曜午前2時の段階でヒルト
ンは依然拘留されているとし、裁判所への出廷を確約すれば、おそらく午前中
には釈放されると語った。

【練り訳例2】
ラスベガス警察のウェイン・ホルマン警部補によると、土曜午前2時時点でヒ
ルトンは依然として拘留されている。裁判所への出廷を約束すれば午前中には
釈放される見込みだ。

◆編集後記◆
ピーチです。
今回はとくにお知らせすることもないので、短いですがこれにて〜・・・。

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