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2010年6月30日

 スペイン語翻訳者になろう vol.169

 おはようございます。ピーチです。
 今号が配信される頃には、サッカー日本代表の命運が決まっているはず
 ですが、さて、どうなっているのでしょうね。
 サッカーに関心がないわたしも、水曜の朝起きたらたぶん真っ先に
 試合結果をチェックするんだろうな、と思います(マスコミの
 扇動力はすごいな・・・・)。
 本メルマガ読者諸氏の中にも、深夜の観戦で寝不足気味の方が多い
 のでは・・と推測しますが、通勤通学や外出の折には、電車を乗り
 過ごしたり、階段から滑り落ちたりしないように
 十分お気をつけくださいね。

 さて、今回は、サッカー選手にとっても翻訳者にとっても非常に重要な
 「○○力」について考えることといたしましょう。
 また、金沢セミナーのアンケートも引き続き受け付けておりますので、
 ちらりとでも関心がお有りの方は気軽なお気持ちでの御協力、宜しく
 お願い致します。

 ==<もくじ>===========================
   1) そろそろ翻訳者になりませんか?  〜持久力編
   2) 金沢でのセミナー開催に関するアンケート(再掲)
 ==================================

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1│ そろそろ翻訳者になりませんか?  〜持久力編
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2回にわたって、もってまわった話をながながと続けてきました
このシリーズ、今回からようやく話が具体化します。

※それ、まだ見てないよ〜という方はこちらをご覧ください。
http://tinyurl.com/29r4ose(第167号)
http://tinyurl.com/2dfzfyc(第168号)

先回は、「結局、翻訳者ってやつはサラブレッドでなく木曽馬でないと
やっていけないわけよ」(それが質のいい翻訳者ってことだよ)という
お話をしました。そのココロはいろいろあるのですが、きょうはまず
「持久力」について。

「翻訳の持久力」とはずばり「一定量の翻訳文を一定期間に仕上げる力」
です。

スペイン語の翻訳講座などで与えられる課題文は、少なければせいぜい
100ワード、多くても2000ワードといったところでしょうか。それを
1週間から長ければ1ヶ月くらいかけて訳すわけですね。「読む」だけの
原文はもっと多いかもしれませんが、「提出訳」はだいたいその程度
なのではないかと思います。

しかし仕事となれば量は段違いに多く、納期は段違いに短いことが多く
なります。「目を通す」だけの原文(資料)は信じられないくらい多く
なります。

「それくらいわかってるわよ」と言われるかもしれません。でも・・
「実感」としてはわかっていない人が多いように思います。

たとえば。

翻訳者志望のあなたのもとに、きょうトライアルの合格通知が届いたと
します。やったね! しかも幸運なことに、すぐに依頼が。次の日の朝の
電話で、こう言われたとします。

 「1500ワードなんですが・・
  3日後の夕方までにお願いできるでしょうか」

ここ数年、まじめに翻訳講座を受けて、月に2000ワードの提出訳も
なんなくこなしてきたあなたでしたが、ここで突然、3日で1500ワード
やってくれと言われて、ホイホイ受けられるかというと・・二の足を
踏むのが当然です。

(※参考:本メルマガのちょくねり課題は30〜50ワード程度)

しかし、内容にもよりますが、「3日で1500ワード」程度の仕事は甘い
納期の部類に入ります。ここで量と納期を理由に断っては、次の仕事は
来ないかもしれません。石にかじりついても、泣きながらでも、とにかく
やらねばなりません。

厳しいことを言わせてもらえば、ほんのちょっぴりの原文を、ひたすら
長い時間をかけて素晴らしい翻訳に仕上げたからといって、誰も褒めては
くれません。いや、褒めてはくれるかもしれないけれど、実務翻訳者
としての評価は高いものにはなりません。

何も考えずに突き進み、最初の仕事で一大ショックを受けながらも
ハードルをポンと越えてしまう人もいますが、ハードルがあるのが
わかっているので、怖くて仕方がないという人もとても多いようです。
でも、越えなければ先へは進めません。

学習段階でこの緊張感を実感することは難しいと思いますが、もし自信が
ないのであれば、期限を自分なりに厳しくして課題文を仕上げてみるとか、
一日まったく休まずにどれだけの分量をこなせるのか測ってみるとか、
そのくらいの備えはできるのではないでしょうか。とにかく一度やって
みなければ、その感覚はつかめませんから。

なかには「400ワードを2時間で」などという超短納期の仕事も
あります。そういった仕事では、持久力というより瞬発力が必要に
なります。これまた、「模擬体験」しておくと良さそうです。

会社側としても新人さんへの依頼はリスクが高いので、最初はなるべく
短い案件を頼むことが多いようです。そうすると、自然と納期も短く
なります。ベテランなら「200ワードを2時間」でやるところ、「丸一日」
あげているのに断るなんて!!!もう仕事なんかやらん。ということにも
なりかねません。

ただ・・どれだけ模擬体験したとしても、本番の緊張感には遠く
及びません。本番体験を少しずつ積み重ねていくことでしか、本当の
自信はつかないのです。だからこそ、第一歩。とにかく最初の一歩を
踏み出すことが重要です。そこだけは越えていただかねばなりません。

でも翻訳者の場合、周りに助けてくれる同僚や先輩がまったくいないのが
普通で、最初からひとりぼっち。そこがつらいところですよね。駆け出し
さんには、翻訳会社や担当者さんが、なんとかして間違いを見つけて
やろうと待ちかまえている天敵のように見えることもあるでしょう。

でも、翻訳会社は敵ではありません。

以前の話ですが、激しい緊張が伝わったのか、アースはこういわれたことが
あります。「私はアースさんの“敵”ではなく“味方”ですので、ご安心
ください」と。

こんなことを口に出して言ってくれる会社はあまりありませんが(涙が
ちょちょぎれました)、「より良いものを一緒に作ろう」とする気持ちは
どこも同じなのではないかと思います。

だから、大丈夫。量の多さと納期の短さが最初の大きな壁であることは
間違いありませんが、ある程度経験を積めば慣れることができます。その山を
実際に越えてきたアースとピーチが言うのだから本当です。

誰にでも初めの一歩はあります。ハードルの前で萎縮してしまってくるりと
後ろを向くか、えいやっと飛び越えるか。あなた次第です。

※ワード数は Microsoft Word でカウントできます。Word 2003では
 [ツール]→[文字カウント]、Word 2007ではステータスバーの左下に
 表示されています。(Mac もほぼ同様です)

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┃2│ 金沢でのセミナー開催に関するアンケート(再掲)
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アースです。

わたしたちアース&ピーチが最後にセミナーを開催してから、すでに1年が
経過してしまいました。2人ともにいろいろと事情がありまして、なかなか
開催にこぎ着けられないのですが、心のなかではいつも「なんとかやりたい」
と考えております。

ところで、これまでのわたしたちのセミナー開催地は、名古屋での一回を
除くとすべて東京。他の翻訳学校でも「太平洋側の大都市」での開催が
多いようです。

しかし田舎の翻訳者アースとしましては、どうしても、大都市圏の恵まれた
学習環境の恩恵にあずかれない方々のお力になりたい!

・・というわけでいささか唐突ではありますが、まずは日本海側の真ん中と
いうことで、金沢にて以下のようなセミナーの開催を考えております。

 開催時期:未定

 開催場所:石川県金沢市内(近県からの参加も可能とするため、金沢駅近く
      を予定)

 受講料 :10,000〜15,000円を予定(3〜4時間+α)

 内容  :初級者〜上級者までなるべく幅広く対応。翻訳の学習だけでな
      く、たとえば翻訳界の実情や翻訳者の生態(?)についてのお話な
      どもできればと考えています。

ただし一定数の参加が見込めなければ開催に踏み切ることは難しく、
まずはアンケートをとらせていただきたいと思います。ご興味のある方は

http://form.mag2.com/slaephaetr

に行っていただき、ご記入をよろしくお願いいたします。少しでも行って
みようかなと思われた方はぜひご記入下さいね。そうしないと「開催の検討」
すらできない可能性がありますので・・。

また、開催場所だけは「金沢市内」に固定させていただきますが、いまの
段階ではどんなレベルのどんな希望者さんがいらっしゃるのか見当が
つきませんので、内容や開催日時についてはなるべく参加者の方のご要望を
踏まえつつ、柔軟に企画していくつもりです(そのため、アンケートの
メールアドレス欄にはなるべくご記入をお願いいたします。ご相談の
メールを差し上げる可能性があります)。

これまでにアース&ピーチで行ったセミナーの概要については

http://www.pie.vc/report/course_report01.html
http://www.pie.vc/report/course_report02.html

をどうぞご覧くださいね。

なお諸般の事情から、このセミナーはアース単独で行わせていただきます。
ピーチファンのみなさま、ごめんなさい。いつか必ずまた2人で
かけあい漫才でなくセミナーをやりますので、それまでお待ちください。

北陸地方で人知れず(?)スペイン語翻訳を学んでいる皆さん、ぜひご一緒に
勉強しませんか。(すでにプロの方々ももちろん歓迎です)

※アンケートの結果、また開催時期調整の結果等によって「開催見送り」に
 なる可能性もございますので、どうかご了承下さい。

※富山や福井はもちろん、金沢へのアクセスが比較的楽だと思われる滋賀、
 京都、大阪、新潟、そのほか一度金沢に行ってみたいとお考えの全国の
 みなさんのご参加も切にお待ちしております。

◆編集後記◆
アースです。
なんともはや唐突な金沢セミナーの企画ですが、ちら・・ほら・・と
反応をいただいております。(アンケートをお寄せいただいた皆様、
ありがとうございます(開催が決まるまで気長にお待ちくださいね)。
北陸周辺にも、案外隠れた学習者さんがいるのではないかとわたしは
にらんでいるのですが、ひょっとして、「自分にはとても無理
(レベルが高過ぎる)」と思い込んで二の足を踏んでいる方が
いらっしゃるのではないでしょうか。
今回は大都市圏以外での初の試みということもあり、何もかも手探り状態
ですが、翻訳はまったく未経験という方にも参加していただけるような
ものにしたいと考えていますので、ぜひ参加をご検討くださいね。

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