« 2010年6月16日 | トップページ | 2010年6月30日 »

2010年6月23日

 スペイン語翻訳者になろう vol.168

 おはようございます、アースです。
 先週から「そろそろ翻訳者になりませんか?」シリーズが
 始まりましたが、第1回はいかがでしたでしょうか。
 このシリーズ、けっこう長く続きそうですので、どうぞ楽しみに
 していてくださいね。
 翻訳を仕事にするつもりはないという方も、翻訳という仕事の実態
 (翻訳者の生態?)を知る読み物としてお楽しみいただければと
 思います。
 またきょうは、おっとびっくりなお知らせもございますので、
 (一部地域の方は)最後までしっかりとご覧ください。

 ==<もくじ>===========================
   1) そろそろ翻訳者になりませんか?  〜木曽馬になろう編〜
   2) 金沢でのセミナー開催に関するアンケート
 ==================================

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1│ そろそろ翻訳者になりませんか?  〜木曽馬になろう編〜
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

前回は、スペイン語翻訳の需要についてぶっちゃけた話をするはずが、
なんとなく奥歯に物が挟まったような言い方しかできず、心苦しく思って
おります。

でも前回も書きました通り、一介の翻訳者が「いまのスペイン語翻訳界は
こうだっ!」などと断言できるはずもなく、あのような形になりました。

ここからは、一介の翻訳者でも断言できることに話を絞って、自信を
もって進めていきたいと思います。

先週は「質のいい翻訳者は少ないが、そういう人になれば仕事が
来ますぜ!」と期待を持たせるようなことを言いつつ、じゃあ
「質のいい翻訳者ってなんだ?」という問題を提起したところで
終わっていました。

じつは、このテーマをつきつめることによって、一生懸命勉強しているが
どうしても不安でプロへの第一歩が踏み出せない、あるいはなんとか
トライアルには受かったが、仕事の依頼がなかなか安定しない・・
といった悩みを持っている人に解決の糸口が見えてくるかもしれません。

まさにその立場にいる!という方は、現在のご自分の状況を再確認
しながら読んでみてくださいね。

      ★       ★       ★

プロ寸前で足踏みしてしまっている人々の頭のなかには、「質の良い翻訳者」
というものに対する確固としたイメージがあるようです。理想といっても
いいでしょう。そしてそこにたどり着けない自分に苛立ちを感じ、どうすれば
そうなれるのか日々悩んでいます。その精神状態は非常によくわかります。

しかし実際にプロになって経験を積んだわたしたちから見ますと、その
イメージと実際の(質のいい)翻訳者との間には若干のズレがあるように
思います。

もちろん、どんな職業でも実際にやってみなければ本当のところは
わからないわけで、その道のプロに言わせれば「現実はそんなもんじゃ
ないよ」ということが多いでしょう。

しかし。

通常の企業ならば仕事の詳細を知らなくても入社できるのがふつうです。
専門職でも、板前などはその世界に入ってから研鑽を積めるしくみが
ありますし、弁護士や医師などは資格をとればとにかく道が拓ける可能性が
高いですよね。

ところがこの翻訳というやつ。資格は必要ない。じゃあまったくの初心者で
いきなりやれるのかというとそうでもない。といって、「これこれの条件を
備えたのであなたはプロの世界に入ってよろしい」と誰かが宣言してくれる
わけでもない。でも一度でもお金をもらって仕事をすれば、その瞬間から
立派に翻訳者を名乗れてしまう。

つまり、翻訳界というのは学習者とプロとを分ける線が極めてあいまいで
わかりにくいという、かなり特殊な世界なのです。

多くの学習者さんがプロの扉をたたくのに二の足を踏む理由は、この
「学習者とプロを分ける線がわかりにくい」という特徴にあるのでは
ないかと思います。

しかしその線はあります。厳然と。

そしてここが大事なのですが、じつのところその線は多くの学習者から見て
はるか彼方にあるわけではありません。その線に限りなく近づいている人、
すでに越えている人は大勢いるはずで、本人たちがそれに気がついていない
だけなのです。

わたしたちはこれまでに多くの学習者さんを見てきましたので、これは
断言できます(セミナーなど開きますと、「なんでワレワレが講師なのか
ぜんぜんわからん」状態に陥ることもあるわけで)。

なぜ気がつかないのかといえば、ここでやっと最初の話に戻るのですが、
「学習者が抱いている翻訳者のイメージと現実の翻訳者の姿とのあいだに
ズレがあるから」。つまり目標の設定の仕方が間違っているということ
です。

これではわかりにくいかもしれませんので、馬に例えてみます。

馬といえばサラブレッドを思い浮かべる人が多いでしょう。そしてサラブ
レッドといえば足が速い。木曽馬は太刀打ちできません。でもサラブレッドは
デコボコ道は歩けないし、力もそれほどありません。木曽馬はちょっとした
山なら平気で歩き回るうえ、重い荷物を引くこともできます。足も、仮にも
馬なのですからそこそこは速いはずです。

と書いてくればもうおわかりでしょうか。そう、本来なら木曽馬に
ならなければならないのに、サラブレッドを目指している学習者が
多いのです。

多くの学習者のみなさんは、足はとっても速くて、すでにプロ並み。
もう立派に翻訳者としてやっていけるはずなのです。その意味では、
すでに素人とプロの境目は越えています。

でも翻訳という仕事の実情を知らないので、もっと足が速くなければ
ダメなんだと思い込み、怖くてプロの世界に足を踏み入れられない・・
という悪循環に陥っている人が多いように思います。

もちろん足は速い方がいいのですが、無駄に速い必要はありません。

それより、翻訳者としてそれなりの評価をもらおうとすれば(すなわち質の
良い翻訳者になろうとすれば)、それ以外の部分、すなわち重い荷物が
引けるとか、デコボコ道を歩けるといった能力が思いのほか重要になって
きます。

「そんなぁ〜。これまでの私の努力はどうなるの!」という悲鳴にも似た
声が聞こえてきます。でも大丈夫。これまでの努力は決して無駄には
なりません。

すでにプロ並みの足に加えて、いまから「重い荷物を引く力」や「荒れた
道を歩く力」をつけていけばいいのです。遅くはありません!

どうにも抽象的な話が続いて恐縮ですが、次回からはいよいよ(やっと?)
具体的な話に入ります。楽しみにしていてくださいね。

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃2│ 金沢でのセミナー開催に関するアンケート
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アースです。

わたしたちアース&ピーチが最後にセミナーを開催してから、すでに1年が
経過してしまいました。2人ともにいろいろと事情がありまして、なかなか
開催にこぎ着けられないのですが、心のなかではいつも「なんとかやりたい」
と考えております。

ところで、これまでのわたしたちのセミナー開催地は、名古屋での一回を
除くとすべて東京。他の翻訳学校でも「太平洋側の大都市」での開催が
多いようです。

しかし田舎の翻訳者アースとしましては、どうしても、大都市圏の恵まれた
学習環境の恩恵にあずかれない方々のお力になりたい!

・・というわけでいささか唐突ではありますが、まずは日本海側の真ん中と
いうことで、金沢にて以下のようなセミナーの開催を考えております。

 開催時期:未定

 開催場所:石川県金沢市内(近県からの参加も可能とするため、金沢駅近く
      を予定)

 受講料 :10,000〜15,000円を予定(3〜4時間+α)

 内容  :初級者〜上級者までなるべく幅広く対応。翻訳の学習だけでな
      く、たとえば翻訳界の実情や翻訳者の生態(?)についてのお話な
      どもできればと考えています。

ただし一定数の参加が見込めなければ開催に踏み切ることは難しく、
まずはアンケートをとらせていただきたいと思います。ご興味のある方は

http://form.mag2.com/slaephaetr

に行っていただき、ご記入をよろしくお願いいたします。少しでも行って
みようかなと思われた方はぜひご記入下さいね。そうしないと「開催の検討」
すらできない可能性がありますので・・。

また、開催場所だけは「金沢市内」に固定させていただきますが、いまの
段階ではどんなレベルのどんな希望者さんがいらっしゃるのか見当が
つきませんので、内容や開催日時についてはなるべく参加者の方のご要望を
踏まえつつ、柔軟に企画していくつもりです(そのため、アンケートの
メールアドレス欄にはなるべくご記入をお願いいたします。ご相談の
メールを差し上げる可能性があります)。

これまでにアース&ピーチで行ったセミナーの概要については

http://www.pie.vc/report/course_report01.html
http://www.pie.vc/report/course_report02.html

をどうぞご覧くださいね。

なお諸般の事情から、このセミナーはアース単独で行わせていただきます。
ピーチファンのみなさま、ごめんなさい。いつか必ずまた2人で
かけあい漫才でなくセミナーをやりますので、それまでお待ちください。

北陸地方で人知れず(?)スペイン語翻訳を学んでいる皆さん、ぜひご一緒に
勉強しませんか。(すでにプロの方々ももちろん歓迎です)

※アンケートの結果、また開催時期調整の結果等によって「開催見送り」に
 なる可能性もございますので、どうかご了承下さい。

※富山や福井はもちろん、金沢へのアクセスが比較的楽だと思われる滋賀、
 京都、大阪、新潟、そのほか一度金沢に行ってみたいとお考えの全国の
 みなさんのご参加も切にお待ちしております。

◆編集後記◆
ピーチです。
今回はメイン記事に、「あるかもしれない金沢セミナー告知」まで加わって
文章量がかなり多くなりましたので、皆さんお疲れでしょう。
そこでピーチの戯言はやめにして、ここで店じまいと致します。
蒸し暑い日が続きますので、水分と栄養の補給および良質の睡眠を
こころがけて元気にお過ごしくださいね。

|
|

« 2010年6月16日 | トップページ | 2010年6月30日 »