スペイン語翻訳者になろう vol.131
おはようございます。アースです。
おととい7日は、二十四節気の「白露(はくろ)」でした。
露が降りて秋が深まり始めるころということなのですが、
例年なら「秋なんてまだまだぜんぜん」という時期ですよね。
でも今年はまさにずばりどころか、二十四節気よりずっと早く
季節が進んでいるような気がします。
というか今年の当地は夏がなかったし。扇風機もいちおう出した
けれど、ほとんど活躍しないままにしまうことになりそう。
まさかこのまま厳冬に突入!なんてことがないように祈りたい
ものです(寒いのは好きですが、雪かきは嫌い)。
さて、きょうも引き続き経済ワードシリーズの「ちょくねり篇」です。
「もう経済はいいよ〜!」という方のために、来週はちょっと息抜き
する予定。でもまずは今週、がんばってちょくねっちゃいましょう。
※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)
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┃ 経済ワードをスペイン語で学ぼう【ちょくねり篇】
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今回は、先週学んだ crecimiento economico というワードの入った短文を
訳してみましょう。
「GDP」の回(vol.129)で言いましたように、経済成長率とは、
「ある期間のGDP額と別の期間のGDP額を比べて、どれだけの
割合で減ったか増えたか」を見るものでした。それを踏まえて
読んでください。
◇本日の課題
El Banco de Mexico (central) reviso' a la baja su pronostico de
crecimiento economico en 2009, cuando preve' una contraccion del PIB
de entre el 6,5 y el 7,5% por la crisis economica mundial.
※単純な構造ですので、いつもの構造図は省略します。
【語注】
Banco de Mexico (central):「メキシコ銀行」ですが、カッコ内にあるとお
り central すなわち各国の「中央銀行」に当たりますの
で、通常は「メキシコ中央銀行」と訳されます。
reviso'<revisar:見直す
pronostico :予想、予測
preve'<prever :予想する、予測する
contraccion :縮小
【直訳】
メキシコ中央銀行は、2009年における経済成長の同行の予測を下方へ見直し
た。2009年には、世界的な経済危機による6.5%から7.4%の国内総生産
(GDP)の縮小を予想している。
※ 関係副詞 cuando は直前の 2009 を受けています。辞書通りに訳せば
「(中銀は)その年=2009年に、成長率を○%の縮小と予測する」つまり
「予測する」という動作が行われたのが「2009年」ということになります
ね。もちろん今回の文章でもそれは事実なのですが、より具体的に言えば、
ここでは「(中銀は)2009年"について"、成長率を〜と予測している」こ
とを指しています。
【練り訳案】
メキシコ中央銀行は世界的な経済危機を受けて2009年の経済成長率予測を下方
修正し、-6.5%〜-7.5%とした。
※ この文章の難点は、後半の contraccion del PIB が crecimiento
economico (正確にはマイナスの crecimiento )と同じであるという点で
す。スペイン語ではこのような言い換えが頻繁に行われますが、直訳にそっ
て原文通りに訳すと、たとえば
メキシコ中央銀行は2009年の経済成長率の予測を引き下げた。世界的な
経済危機が原因で同年の国内総生産(GDP)の縮小率は6.5%〜7.5%
になると同行は予想している。
のようになり、若干しつこい印象になります。「GDP」の回で書きました
とおり、「経済成長率」とは「GDP成長率(マイナスならGDP縮小
率)」のことですから、案1のように日本語ではひとつにしたほうがわかり
やすくなります。
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◆編集後記◆
ピーチです。
皆さま、「どうぞ後置話法」をご存知ですか?
・・実はこれ、わたしが勝手に命名したものですので、誰もご存知ない
はずなのですが、 最近この話法が勢力範囲をじわじわ拡大している
ような気がします。
「それ、なんじゃい?」
と思われるでしょうから説明しますと、通常前に置かれるべき「どうぞ」
という言葉を後ろに持ってくる話法のことです。例を挙げれば、
「よろしくどうぞ」
「お大事にどうぞ」
「ごゆっくりどうぞ」
等々。
気のせいかもしれませんし、意識しているせいかもしれませんが、
最近上記例のような言い回しが、頻繁に我が耳に飛び込んでくるのです。
この話法の台頭の理由に関して、あれこれ考えてみたところ、
「『どうぞ』を前に持っていくと、言葉が長くなる(例:どうぞよろしく
お願いします) から、省力のため」
「どうぞを文末にもってくることで、手軽に丁寧感を出そうとしている」
などが思い浮かびました・・が、真相はもちろんわかりません。
ただ、個人的好みでいえば、わたしは前置のほうが好きで、例えば病院で
「お大事にどうぞ〜」
といわれるよりも
「どうぞお大事に〜」
といわれる方が心地よく、早く回復しそうな気すらします(これは個人的
好みの問題ですかね)。
・・・ということで、次号もどうぞよろしく!
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ピーチ:都会の翻訳者。「ものぐさ星」からやってきたものぐさ星人。
夏休みの宿題は9月1日まで手をつけないタイプ。何に役立つ
のかよくわからない発作的なアイデアと瞬発力だけを頼りに生
きる。
アース:田舎の翻訳者。本人に自覚はないが、こつこつ星人に見えるら
しい。夏休みの宿題は7月中に終わらせるタイプ。長い渋滞で
も決してイライラしない忍耐強さと何でも楽しんでしまう器用
さ(お気楽さ?)が武器。
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