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2009年8月12日

 スペイン語翻訳者になろう(アンコールシリーズ 第4回)

  7月22日から5週にわたり、本メルマガのバックナンバーから
  記事を厳選してお届けしています。既読の方も新たな気持ちで
  読んでくださいね。
                  アース&ピーチ

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┃  紙の辞書を引こう その2
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このメルマガは〜。西和辞典に頼りすぎるなと言ったり、端から引きまくれ
と言ったり、言うことがコロコロ変わるんだからっ!

・・・とお腹立ちの皆さま、お怒りごもっとも。でも、どちらも真実なので
仕方がないのです。その場その場で、いまの自分にとって最も大切なことは
何かを常に考えながら、追及すべきは追及し、引くべきところではさっと
引いて、最もバランスの良い学習・翻訳プロセスを目指しましょう。

さて、今回は紙の辞書を使うとよい理由その2です。

●「寄り道」が大事

おそらく皆さんのお宅では紙の新聞をとっておられるでしょう。
でもきっと、ネット上のニュースもごらんになりますよね。もう紙の
新聞を取るのはやめた、というお宅があるかもしれませんが、まあ
昔のことを思い出してみてください。

だいたいの新聞は、紙媒体でもネット媒体でもほぼ同じ内容のニュースを
流しています。その違いについて、意識したことはありますか?

記事そのものは、コンピュータ画面が大嫌い!という人でなければ、
ネット上のほうが字を大きくできるし、読みやすいですよね。リンク
などが張ってあることもあり、便利です。

しかし。その記事を読み終わった後、次の記事に移るのに、ちょっと
面倒ではありませんか?それに、新聞は見出しからリード部分、本文の
すべてが一度に目に入るのに対し、ネット上のリスト画面にはタイトル
しかなくて、内容が一瞥できませんよね。

そう、この「一瞥できない」というのが電子辞書の大問題なのです。

最初に電子辞書を使い始めたときに、

 「ええ〜用例見るのにボタンいちいち押すの。めんどくさ〜」

と思った人も多いでしょう。最初の画面は見出しのリストが中心だし、
次の画面には語彙しかありません。もっとも、これが逆に便利なことも
あります。納期2時間!などという翻訳をやっている場合には、事実、
助かります。とにかく速く引かねばなりませんから。

でも、そうして最初に出てきた語彙に飛びついては訳し、また飛びついては
訳し…ということを普段から繰り返していると、そのうちに「スペイン語と
日本語の一対一単語帳」が頭の中にできてしまいます。例えば「libro=本」
という具合です。

英語は、well, bear, bank など、ひとつの単語でまったく違う意味を
持つものが多いと言われますよね。スペイン語も、英語ほどではない
にしても、さまざまな意味があるのは確か。

例えば白水の西和辞典では libro に6つの意味を当てていますね。私は
そのほとんどの意味で使われているのを見たことがあります(6番目の
「(反芻動物の)第3胃」は見たことないですが!)。

私たちの経済辞書でも、「帳簿、台帳」の意味の libro を含む語を数十個も
採用しています。うふ。

・・・ともあれ、「libro=本」であると思い込み、辞書を引かず、
どんな文脈かをまったく考えずに、なんでもかんでも「本」と
訳すようになったら・・・?

これはもう翻訳者としてはレッドカード状態。退場願います。

紙の辞書なら、最初の語義と用例、次の語義と用例、イディオム、
さらには類語や参考語の説明まで、さほど努力しなくても目に入って
きます。つまりその項目全体を「読む」ことが簡単にできるのです。
その時には必要でない語義やイディオム、補足情報が、「なんとはなしに
目に入ってくる」、この状態は非常に貴重です。

同じことを電子辞書でやろうとすると、逆に途方もなく時間と手間が
かかります。

この「辞書を読む」行為の繰り返しが、どれほど役に立つかわかりません。
複数の辞書を並べてみるのと同様に、その項目に最初から最後まで
「目を通す」ことができる、これが紙の辞書の第2の利点です。

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