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2009年4月

 スペイン語翻訳者になろう vol.118

 おはようございます、アースです。
 極端に寒くなったり暑くなったりの変なお天気が続いていますが、
 みなさま風邪などお召しではないでしょうか?
 わたしはこのアホさ加減が奏功してか?風邪は何年もひいたことが
 ないのですが、気管支の具合がいまいち・・早く気温が安定して
 ほしいものです。

 さて、本日のメルマガも盛りだくさんで参ります。
 2ヶ月にわたってお送りしてきました「おくりびと」はついに最終回。
 すべてあわせても普通の新聞記事の半分にしかならない量を、よくも
 まあここまで丁寧にやったものよ・・と我ながら(我々ながら?)
 思います。GWのあいだにでもぜひ通して見直してみてくださいね。

 そして5月のセミナーは、明日30日の23時59分59秒で申し込み
 受付を終了します!ご興味のある方はきょう明日中にご検討くださいね。
 初心者向けのセミナーでは、「おくりびと」のさらに上をゆく丁寧さで
 講義をお届けすることになるかと思います。また上級のほうは残席僅少と
 なっておりますので、ご希望の方は今すぐどうぞ!詳細は本号の中ほどを
 ご覧ください。

 最後は先日の臨時号でもお知らせいたしました「スペイン語翻訳
 解説書」の製本版発売のご案内です。

 それでは、れっつらご〜。

 ==<もくじ>===========================
   1) 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
        〜翻訳初心者さんのためのちょくねり練習講座〜
   2) 「スペイン語翻訳セミナー」のご案内
   3) 「スペイン語翻訳解説書」製本版発売のご案内
 ==================================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1│ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┃ │  〜翻訳初心者さんのためのちょくねり練習講座〜
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回の課題文は、前の7号(第111〜117号)に続く文章です。それらを
ざっと見直してから、今号に取り組むことをお勧めします。

【「おくりびと」(8)】

◇本日の課題
A diferencia de sus homologos en muchos paises, los empleados de
funerarias o 'noukanshi' realizan la preparacion del cadaver en
presencia de la desconsolada familia.

※単純な構造ですので、いつもの構造図は省略します。

【語注】
A diferencia de...:〜とは異なって
empleados     :従業員
funerarias    :葬儀社
cadaver      :遺体
en presencia de...:〜のいる前で
desconsolado(a)  :悲嘆に暮れた、絶望した

※ homologos は「同じ地位の人、同業の人」で、Presidente de Espana
 (スペイン首相)の homologo といえば他の国の大統領や首相を指し、
 例えば
    El Presidente Zapatero se reunio' con
               su homologo mexicano, Calderon.

 のように使います。このスペイン語を直訳すれば「サパテロ首相は彼と同じ
 地位にあるメキシコ人のカルデロンと会談した」のようになりますが、もち
 ろんこれでは日本語としてはおかしいので、「サパテロ首相はメキシコのカ
 ルデロン大統領と会談した」などと言い換える必要があります。

 今回の文章の場合、homologos は「納棺師と同業の人」になりますが、少な
 くとも欧米では「納棺を専門に行う職業」はないだろうと思いますので、直
 訳では「納棺師と同じ仕事をしている人」などとしておき、あとは練り訳の
 段階でよりふさわしい言い回しをすればよいでしょう。

※ empleados de funerarias o 'noukanshi':この o は「または」ではな
 く、「つまり」、「言い換えれば」の意味です。小学館の西和中辞典には
 Corrieron diez millas, o unos dieciseis kilometros.(彼らは10マイ
 ル、すなわち約16キロ走った)という用例が載っています。

◇本日の課題(再録)
A diferencia de sus homologos en muchos paises, los empleados de
funerarias o 'noukanshi' realizan la preparacion del cadaver en
presencia de la desconsolada familia.

【直訳】
多くの国における彼らの同業者とは異なり、葬儀社の従業員、すなわち「納
棺師」は、悲嘆に暮れる家族のいる前で遺体の準備を行う。

※直訳では A diferencia de...から原文通りの語順で訳しましたが、

 A diferencia de sus homologos en muchos paises,
    <<los empleados de funerarias o 'noukanshi>> realizan...

 のうち、sus はその後の <<  >> で囲った部分を指しますので、練り訳で
 は <<  >> の部分を A diferencia de sus homologos より先に訳した方
 がはるかに分かりやすい文章となります。

【練り訳案1】
葬儀社の従業員である「納棺師」は、多くの国の同業者とは違って、悲嘆に暮
れる家族の前で遺体を棺に納めるための準備を行う。

※練り訳にあたってのポイント※
1) sus homologos は直訳すると「(納棺師の)同業者」つまり「納棺師」
 を指していることになりますが、直訳解説でも言ったように、諸外国には日
 本の「納棺師」にあたる職業はおそらくないものと思われますので、練り訳
 案1の「納棺師は、多くの国の同業者とは違って」という訳にやや違和感を
 感じる人がいるかもしれませんね。その場合の代案として、案2のように
 「同業者」という言葉を使わずに済ませる方法もあります。ただその場合
 は、他国と日本との対比であることがはっきりするように、原文にはありま
 せんが「日本の」という言葉を入れるといいと思います。

2)原文では los empleados de funerarias o 'noukanshi' と o(すなわ
 ち)という言葉を使って2つの言葉をつないでいるので、「葬儀社の従業
 員」が全員「納棺師」であるようにも読めてしまいますね。この記事を書い
 た人は日本における事情を知らないため、このようなスペイン語となったの
 かもしれませんが、私たち日本人としてはそのあたりに誤解が生じないよう
 に訳す必要があります。練り訳ではいろいろと工夫していますので、参考に
 してください。

【練り訳案2】
他の多くの国の場合と異なり、日本では葬儀社のスタッフとして働く「納棺
師」が、悲しみに打ちひしがれた遺族の面前で遺体を棺に納める準備をする。

なお前回と同様、【超練り訳案】を2つ最後に載せておきます。原文とこれら
の訳文を一語ずつ対照させて見ると、「原文から離れ過ぎているのでは・・」
という感想を持つ人もいらっしゃるかもしれません。でも、一歩下がって全体
を見渡してみてください(木を見ず森を見る感じ)。「原文が全体として伝え
たかったこと」と「訳文」とが、ちゃんと重なっているように感じられません
か?・・とはいえ、「翻訳」においてはいつでもこのような技巧的な訳し方を
しなければならないというわけではありません。「文章の流れや訳文の雰囲
気、読者層、訳文が掲載される媒体などによってはここまで練る必要が生じる
こともある」ということです。つまり、どういう訳文が求められているか、と
いう「相手のニーズ」を正確にキャッチし、それに的確に応えた訳文を作り上
げることがポイントになるのです。そのポイントをおさえた訳文こそが、まさ
に「西文和訳」ではない「翻訳」といえるのではないでしょうか。

【超練り訳案1】
外国ではあまりみられない日本特有の習慣として、「納棺師」として働く葬儀
社スタッフが、悲愁に満ちた遺族の前で納棺の儀式を執り行うというものがあ
る。

【超練り訳案2】
葬儀社職員の身分を持つ「納棺師」は、悲しみに沈む遺族を前に「故人の旅立
ち」の準備を行なう。この儀式は諸外国の葬儀社が行うことのないものであ
る。

※実際の映画の中で主人公が「それでは只今より 故人様の安らかな旅立ちを
 願いまして納棺の儀、取りおこなわせて頂きます」といいながら儀式を始め
 ていたそうですので、その台詞を踏襲する形で「故人の旅立ち」という言葉
 を使ってみました。

★「翻訳初心者さんのためのちょくねり練習講座」は今回でとりあえず終了と
 なりますが、原文を一語一語日本語に引き写しただけの【直訳】から、全体
 として原文の言わんとするところを伝え、しかもネイティブの日本人が読ん
 で違和感を感じない【練り訳】に至るまでのプロセスを大体理解していただ
 けたのではないかと思います。

 本メルマガに載せた「練り訳案」はいずれも可能性のごく一部。翻訳者が10
 人いれば、10種類どころか100種類の訳文ができ上がることだってあるはず
 です。皆さんもぜひ挑戦してみてくださいね。

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃2│ 「スペイン語翻訳セミナー」のご案内
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先日からお知らせしております5月末の翻訳セミナーの申込み締切は
<30日の23時59分59秒>となっております。参加ご希望の方は
お早めにどうぞ!!

  ◎5月23日(土)
   「翻訳初心者のためのちょくねり翻訳講座」
    (13:00 〜 16:30)

  ◎5月24日(日) <残席僅少>
   「スペイン語翻訳上級講座〜西文和訳から“翻訳”へ」
    (10:00 〜 12:30)

 詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

  【申込締切】
   2講座とも4月30日ですが、定員に達し次第、締め切りと
   させていただきます。

  【開催場所】
   東京都中央区です。具体的な場所は、参加者に直接ご連絡
   いたします。

※内容について詳しく知りたいという方は、11日にお送りした臨時号
 (http://tinyurl.com/cmannb)をご覧ください。

※24日(日)午後の上級者向けワークショップに関しましては、定員に
 達しましたので 募集を締め切らせていただきました。

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃3│ 「スペイン語翻訳解説書」製本版発売のご案内
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アース&ピーチ著のスペイン語翻訳解説書『スペイン語実務翻訳講座
〜ちょくねりメソッドで確かな翻訳力をつけよう』の製本版発売に
ついてご案内いたします。

   『スペイン語実務翻訳講座
      〜ちょくねりメソッドで確かな翻訳力をつけよう』
          ーー 簡易製本版 ーー

       ・A4サイズ・130ページ
       ・定価6000円(税・製本代・送料込)
       ・予約受付 <5月20日(水)まで>
       ・5月下旬以降に順次発送開始

上記にありますとおり、<5月20日まで>の期間限定で予約をお受けし、
5月下旬以降に発送を開始いたします。

以前、本メルマガで本教材の内容についてお知らせいたしましたが、
改めて詳細について知りたいという方は、こちら

http://espanol-traduccion.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/23/index.html
(本メルマガの第73号です)

をお読みくださいね。また

http://pie.vc/textbook/index.html

からは内容のサンプルがご覧いただけます。また御利用者のご感想も
こちらで紹介しておりますので、ご参考にしてみてください(この
アドレスでPDF版の申込み受付も引き続き行っております)。

 ■■予約方法■■

 以下のフォームにご記入のうえ、メール本文にコピー&ペーストして
 espanol_traduccion@yahoogroups.jp までお送りください(迷惑メール防止の
 ため、@を全角にしています。送信の際には半角にして送信ください) 。
 折り返し、振込先などの詳細を記したメールをお送りいたします。

--[▼申込みフォーム]----------------------------------------------

 『スペイン語実務翻訳講座〜ちょくねりメソッドで確かな翻訳力を
 つけよう』に申し込みます。

 ご氏名:
 ふりがな:
 送付先郵便番号:
 送付先ご住所:
 お電話番号:
 メールアドレス:
 ご注文冊数:

----------------------------------------------[申込みフォーム▲]--

◆編集後記◆
ピーチです。
長らくお送りしてきたセミナー告知も今回で最後となります。
最近はそうでもないのですが、以前わたしはかなりさまざまなセミナーに
参加していました。
今思い返すと、そのなかで記憶に残っているもの、出てよかったな、と
思えるものというのは、例外なく、セミナーで出会った人たち(講師や
他の受講生)と良い時間を過ごせたものでした。
(正直言えば、そういった講座の中には、セミナーの内容自体は全く
思い出せないものもあります)
そして私が現在深く付き合っている友人たちの相当数が、実はセミナーで
知り合った人たちであることにたった今気づき、びっくりしております。
5月の私たちのセミナーでも、参加者の皆様が良い出会いをされ、
数年後振り返った時に
「あのセミナーに出てよかった」
と思っていただけるといいなと思います。
・・あ、もちろん、セミナーの内容についても忘れてしまわれないことを
祈りますけれどね。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.117

 おはようございます。ピーチです。
 東京は新宿西口駅前生まれの私でも、
 「都会で生きるのはしんどいのう。。。」
 と思うことがままあります。
 先日は、電車が急ブレーキをかけた際、望まずして近くの男性の
 ほうへ倒れかかったところ、さっと身を引かれてしまい、危うく
 不様にひっくり返るところでした。

 「もし吾輩がミョウレイのビジョだったらあの御仁は身を引かなかった
  のだろうか?」
 「まさかこの街には、倒れかかってくるものからはいつなんどきも潔く
  身を引かねば不幸になる、などという都市伝説があるのではあるまいな」

 等々の発想と妄想が我が脳裏を流星の如く流れ、10秒ほどで消えて
 行きました。

 そんな東京砂漠にも、肥えた大地を持ち込めば桃の実も生る・・・
 ということで、
 「アース&ピーチの5月セミナー@東京」のお話です
 (ご、ごーいん・・)。

 御蔭様で同セミナーにはきょうまで多数のお申込みを頂いております。
 24日(日)午後の上級者向けワークショップに関しましては、定員に
 達しましたので 募集を締め切らせていただきました。

 ただ、23日(土)午後の初心者講座と24日(日)午前の上級者講座に
 つきましては、まだ御席に若干の余裕がありますので、引き続き
 参加者を募集しております。

 募集中の2講座においてメインで話すのはアースで、ピーチは
 要所要所で合の手を入れる係(?)という役割分担になるかと思い
 ます(・・これ、どういう講座なんでしょ)。
 アースの滑舌のよい明快な語り口と見事なプロジェクターさばき(?)は
 必聴・必見です!
 どうぞ楽しみにしていらしてくださいね。
 アースとピーチのセミナーなので「2人で漫才のような掛け合い講義を
 するのでは?」と予想されていた方、演芸会ではなく授業ですので
 それはちょっと無理です(ご期待に添えませずごめんなさい)。
 しかしWSのほうはその傾向が少なからず出てくるのでは・・と思い
 ますので、参加される方はご期待・・まではしなくていいですが
 ゆるく楽しみにしていて下さい。

 なお、お申し込みの締め切りは今月末日ですが、すでに「事前提出
 課題」の配布が始まっておりますので、できるだけ時間をかけて課題に
 取り組みたいと思われる方はなるべく早めのお申込みをお勧め致します。
 (ただし、〆切ぎりぎりに 申し込んでいただいても、課題の提出締切が
 5月11日ですので、GWに時間が取れる方にとっては問題ないものと
 思います)

 このセミナー、ちょくねりメソッドをじかに学ぶ好チャンスです!
 極力誤訳をうまない翻訳技術を習得すれば、各種検定試験にも
 役立つことは請け合いです(この技術は他言語でも役に立つと思います)。

 また日頃なかなかお目にかかれない、他のスペイン語学習者とも
 知り合えます。実際、わたしたちのセミナーの過去の参加者の中には、
 すっかり仲良くなってセミナー後も継続して連絡を取り合っている
 方たちや、一緒に勉強をされている方たちまでいらっしゃいます。

 それでは、いまこのメルマガをお読みくださっているみなさまと
 御目文字叶いますことを、アースともども心より楽しみにしております。
 (セミナーの概要は、編集後記の直前に入っていますので、ご参照
  ください)

 異様に長い前書きになってしまったので、今回のメルマガは
 この辺で〜〜!

 ・・・とならないのがこのメルマガの怖いところ。
 もとい、えらいところ!

 これから始まるのですよ、今号は!
 まだまだ続く「おくりびと」。今回はその7回目です。
 早速入ってまいりましょう。

 (現時点ですでに「読むのに疲れた」という方、これ以下は2時間位
 あいだをあけてお読みいただいてはいかがでしょう?←余計な御世話)

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┃   〜翻訳初心者さんのためのちょくねり練習講座〜
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回の課題文は、前の6号(第111〜116号)に続く文章です。それらを
ざっと見直してから、今号に取り組むことをお勧めします。

【「おくりびと」(7)】

◇本日の課題
"Estaba inseguro y preocupado sobre si lograria estrenar
la pelicula y si la gente la aceptaria", declaro' el director, que,
como muchos realizadores japoneses, empezo' su carrera con una
serie de peliculas para adultos.

【構造図】
"Estaba (1) inseguro y
      (2) preocupado
           sobre (3) si lograria estrenar la pelicula y
               (4) si la gente la aceptaria",
declaro' el director,
          que, como muchos realizadores japoneses,
            empezo' su carrera
               con una serie de peliculas para adultos.
※ (1)と(2)、(3)と(4)が並列です。

【語注】
inseguro  :確信がない
preocupado :(〜を)心配している
lograria<lograr:+不定詞で「〜することができる」
estrenar  :封切る、初上映する
realizadores:監督
carrera   :キャリア、経歴
una serie de:一連の〜、〜のシリーズ

※ si lograria estrenar la pelicula y si la gente la aceptaria の si
 は「〜かどうか」の意味です。文法的に言うと、仮定(もし〜ならば)の用
 法であれば si...の節は副詞節ですが、疑問(〜かどうか)の意味で使われ
 るときは名詞節となります。したがって直訳段階では「〜かどうかというこ
 と」と名詞節らしく訳しておくとわかりやすいでしょう。

 2つの動詞が過去未来形になっているのは、過去(まだ映画が封切られてお
 らず、「確信がなくて、心配していた」時点)から見て「映画を封切るこ
 と」と「人々が映画を受け入れること」が未来の出来事に当たるからです。

※ declaro'<declarar:受験英語でたたき込んだせいか、どうしても「宣言
 する」という訳語が頭に浮かびますね。スペイン語でももちろんその意味は
 あるのですが、このように報道文で誰かの話の内容を伝えているときには、
 単に「語った」か、せいぜい「明言した」程度のニュアンスのことが多いよ
 うです。今回の場合は「確信がない、心配だ」という曖昧な内容になってい
 ますので、「語った」などにするといいでしょう。

※ que の先行詞は当然ながら el director です(つまり empezo' の主語は
 el director)。como muchos realizadores japoneses は「挿入句」として
 入っているので、一瞬どこにかかるのか迷ってしまうかもしれませんが、
 empezo' su carrera con una serie de peliculas para adultos 全体にか
 かっています。empezo' su carrera con una serie de peliculas para
 adultos como muchos realizadores japoneses のように文末に持ってくる
 とわかりやすいでしょうか。

◇本日の課題(再録)
"Estaba inseguro y preocupado sobre si lograria estrenar
la pelicula y si la gente la aceptaria", declaro' el director, que,
como muchos realizadores japoneses, empezo' su carrera con una
serie de peliculas para adultos.

【直訳】
「映画を封切ることができるのかということ、また人々が映画を受け入れるの
かということについて、確信がなく、心配だった」と、監督は語った。彼は多
くの日本人監督と同様に、一連の成人映画で自身のキャリアを開始した。

【練り訳案1】
「映画を封切ることができるのか、そして観客から受け入れてもらえるのか、
確信が持てなかったし、不安でした」と滝田監督は語った。同監督は、多くの
日本人監督と同様、成人映画シリーズでキャリアをスタートさせた。

※練り訳にあたってのポイント※
今回は訳し方のテクニックの面でお伝えしたいことはとくにありませんが、訳
す順序や訳語を様々に変えて表現することが可能です。皆さんも工夫してみて
くださいね。

【練り訳案2】
「映画の封切りまでこぎつけられるのか、それに観客に受けるのか不安で、心
配でもありました」と滝田監督は語った。多くの日本人監督と同様、滝田氏の
監督としてのキャリアもアダルト映画シリーズの制作から始まっている。

【練り訳案3】
「この映画を公開できるのだろうか、お客さんに受け入れてもらえるのだろう
かと、不安でしたし、心配もしましたよ」と滝田監督は語った。日本では映画
監督としてのキャリアをアダルト映画で始める者も少なくないが、滝田監督も
そのひとりである。

なお以下に掲載した【超練り訳案】は非常に練りの進んだ訳例です。「これは
誤訳の域に入っているのでは・・」と思う方がいらっしゃるかもしれません
が、「文章の流れや訳文の雰囲気、読者層、訳文が掲載される媒体などによっ
てはここまで練ることもある」ことの一例として紹介しますので参考にしてみ
てください。

【超練り訳案】
「映画の公開の可能性や作品が受ける評価について、どうなるだろうかと不安
でした」と滝田監督は語る。彼は監督として駆け出しのころ、成人映画製作を
手掛けていた。日本人監督の中には彼と似た経歴を持つ人も多い。

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【5月セミナーの概要】

  ◎5月23日(土)午後
   「翻訳初心者のためのちょくねり翻訳講座」
    (13:00 〜 16:30)

  ◎5月24日(日)午前
   「スペイン語翻訳上級講座〜西文和訳から“翻訳”へ」
    (10:00 〜 12:30)

 詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

  【申込締切】
   2講座とも4月30日ですが、定員に達し次第、締め切りと
   させていただきます。

  【開催場所】
   東京都内です。具体的な場所は、参加者に直接ご連絡いたし
   ます。

※内容について詳しく知りたいという方は、11日にお送りした臨時号
 (http://tinyurl.com/cmannb)をご覧ください。

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◆編集後記◆
アースです。
わたしの滑舌がいいかどうかははなはだ疑問ですが、5月のアース&
ピーチ演芸会じゃなくてセミナー、初めての方も、もう何度目だっけ?
という方も、ぜひぜひご出席くださいね。
ところでセミナー騒ぎ(?)ですっかり忘れておりましたが、なんと
このメルマガ、今週号で丸2年が経過いたしました。これもそれも
みなさまのご愛読のおかげです。ありがとうございます!!!
正直、2人ともここまで長くやるとは思ってもいませんでした。
というより、長い短いに関わらず「どれくらいの期間やる」という
心積もりがまったくなく、気がついたら2年経っていた・・という
のが本音です。こんないいかげんな(?)わたしたちですが、これからも
どうぞよろしくお願いいたします!
それにしてもまあほとんど休みもせず、よくやるわ〜ワレワレ。

|

 スペイン語翻訳者になろう vol.116

 おはようございます、アースです。
 我が家のまわりのソメイヨシノがようやく満開に。同時に山桜も
 咲きはじめました。当地もやっと春本番です。
 あ〜花吹雪・・まだ散らないで〜。

 さて、先日からお知らせしております5月末の翻訳セミナー、
 引き続き募集中です。24日午後の上級ワークショップは残席僅少と
 なっておりますので、ご検討中の方はお急ぎください。

 そういうわけで、現在は他2つの講座に参加してくださる方を
 大募集!
  「翻訳初心者のためのちょくねり翻訳講座」(23日午後)
 には、翻訳初心者さんから基礎を固めたい上級者の方まで
 幅広く歓迎。そして
  「スペイン語翻訳上級講座」(24日午前)
 には「上級初心者さん(=ワークショップに参加して皆と議論する
 ほどの自信はないけれど、とりあえず初心者ではないなぁ、という方)
 から、もちろん「ベテラン上級者(?)」の方までお待ちしております。

 誤解があるといけませんので申し上げておきますと、24日の上級者向け
 セミナーは、この午前の「スペイン語翻訳上級講座」のみの参加も可能
 です。

 初級でも上級でも「セミナーなんか出たことがないので不安」と
 ぶるぶる震えて申込みのクリックができない方のためにお知らせ
 しますと、私たちアース&ピーチのセミナーの雰囲気は「とてもいい
 らしい」というもっぱらのウワサです。
 なにかの通販番組みたい?はい、確かに「効果・効能には個人差」が
 あると思いますけれど、実際、多くの方に「思い切って出て良かった!」
 という感想をいただいています。これはほんとうです。

 もちろん私たち2人とも、雰囲気的に良いだけでなく、内容的にも
 大満足していただけるようなセミナーを目指しています。現在すでに
 事前課題をこねくり回し中・・・

 セミナーの概要は以下ですが、内容についてもう少し詳しく知りたい
 という方は、11日にお送りした臨時号(http://tinyurl.com/cmannb)を
 ご覧ください。

【セミナー概要】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  ◎5月23日(土)午後
   「翻訳初心者のためのちょくねり翻訳講座」
    (13:00 〜 16:30)

  ◎5月24日(日)午前
   「スペイン語翻訳上級講座〜西文和訳から“翻訳”へ」
    (10:00 〜 12:30)

  ◎5月24日(日)午後 << 残席僅少です>>
   「スペイン語翻訳上級者向けワークショップ」
    (14:00 〜 16:30)
     *24日午前の「上級講座」にも参加される方のみ
      お申し込み可能です。

 詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

  【申込締切】
   3講座とも4月30日ですが、定員に達し次第、締め切りと
   させていただきます。

  【開催場所】
   東京都内です。具体的な場所は、参加者に直接ご連絡いたし
   ます。

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 さて、それでは本論に入りましょう。
 きょうは「おくりびと」第6回です。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┃   〜翻訳初心者さんのためのちょくねり練習講座〜
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回の課題文は、前の5号(第111〜115号)に続く文章です。それらを
ざっと見直してから、今号に取り組むことをお勧めします。

【「おくりびと」(6)】

◇本日の課題
"Los japoneses tendemos a evitar el tema de la muerte y lo tratamos
como un tabu", dijo Takita a los periodistas.

【構造図】
"Los japoneses (1) tendemos a evitar el tema de la muerte y
               (2) lo tratamos como un tabu",
dijo Takita a los periodistas.
※ (1)と(2)が並列(文法的にまったく同等の内容が並んでいること)です。

【語注】
tender   :+a で「〜する傾向がある」
evitar   :避ける
tratamos<tratar:扱う
pediodistas:新聞記者

◇本日の課題(再録)
"Los japoneses tendemos a evitar el tema de la muerte y lo tratamos
como un tabu", dijo Takita a los periodistas.

【直訳】
「日本人は、死のテーマを避ける傾向があり、それをタブーのように扱いま
す」と滝田は新聞記者たちに語った。

※ Los japoneses は三人称なのに動詞は一人称になっていますね。これは
 Nostros, los japoneses(nosotros と japoneses が同格)の Nostros が
 省略された形と考えればよいでしょう。日本語でも「私たち翻訳者は・・」
 のような表現がありますね。

※ el tema de la muerte について。前置詞の de といえば、たとえば
 coche de mi padre(私の父の車) のような「所属・所有」を示す用法がま
 ず思い浮かびますが、他にも様々なものがあります。辞書の語義としてはか
 なり後ろのほうにあるのにじつは頻出なのが「同格」の用法です。

 この「同格」とは de の前と後ろが同じものとを指しているという意味で、
 たとえば la capital japonesa de Tokio のような場合。これは当然ながら
 「東京の日本の首都」ではなく、「東京という日本の首都」ということで
 す。el tema de la muerte も同様に、直訳は「死というテーマ」(テーマ
 =死)になります。

 ただし、日本語の助詞「の」には、「自動車の知識」のように「〜に関す
 る」の意味もあるので、今回の場合「死のテーマ」が間違いだというわけで
 はありません。それをしっかりと認識しているのであれば、「死のテーマ」
 にしても良いでしょう。

【練り訳案1】
「我々日本人は死というテーマを避けたがります。そしてそれをタブー視する
のです」と滝田監督は新聞記者に語った。

※練り訳にあたってのポイント※
1) lo は男性単数ですので el tema de la muerte を受けています。「死の
 テーマ」と訳すか「それ」と訳すか迷うところですが、くどくなったりわか
 りにくくなったりしないのであれば、どちらでも構いません。

2)原文では Takita と呼び捨てになっていますね。スペイン語や英語の報道
 文では、人の名前には presidente や director などの肩書きをつけるか、
 さもなければ呼び捨てにするのが普通です。しかし日本ではほとんどの報道
 機関が肩書きかあるいは「氏」や「さん」などの敬称をつけていますので、
 今回も「滝田監督」とするのがよいでしょう。

【練り訳案2】
滝田監督は新聞記者に対し、「私たち日本人は死という問題を避けがちで、そ
の問題をタブー扱いします」と述べた。

【練り訳案3】
滝田監督はマスコミに対し、「私たち日本人は死というテーマを回避したがり
ます。禁忌扱いするのです」と話した。

【練り訳案4】
会見の場で滝田監督は、「日本人は死という問題に正面切って向かい合うのを
嫌います。タブーのように考えてしまうのです」と語った。


◆編集後記◆
ピーチです。
わたしは根っからの冬好き人間なのですが、春になると湿度の
せいか、肌の調子がよくなるので、その点だけは嬉しいです。
冬の間乾燥しきって「ぼそぼそ」となっていた頬が「ふんわり
もちもち」に変わってくると、「冬が終わったのだなあ」と思います
(冬好きとしてはさみしくもあるのですが)。

さて、目下わたしたちは、本業の傍ら、着々とセミナー準備を進めて
おります(もしかして「セミナー準備の傍ら本業」いう表現のほうが
ふさわしいかも・・?)
先週土曜日の臨時号で、われわれのセミナーほぼ皆勤賞のSさんのご感想を
紹介しましたが、もうお一方、熱心に受講して下さっているKさんからも、
これまでのセミナーに対する感想が届きましたので以下に掲載させて
いただきます(Kさん、どうもありがとうございました!)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セミナー初参加のとき、全くの翻訳初心者でした。受講した講座は私にはやや
レベルが高い内容でしたが、翻訳の難しさ、面白さの一端を知ることができま
した。また、現役の翻訳者である先生方やプロを目指す受講生の方々と直に話
す機会が持て、翻訳への関心がより強くなりました。
現在は少しずつですが翻訳の仕事を受けるようになりました。思い切って参加
して本当によかったと思っています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Kさんはセミナー参加をきっかけに、自ら努力して仕事の道を
切り拓いていかれたということで、こういう報告を受けると
本当にうれしくなります。ついついタラタラモードになりがちな
自分にとって何よりの刺激剤です。
皆さん、ピーチのなかのタラの芽を一刀両断するためにも、
ぜひご参加ください(むむ、なんと厚顔な・・)。

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スペイン語翻訳者になろう 臨時号

 こんにちは、アース&ピーチです。きょうは臨時号。

 今回は、一昨日の特別号で告知した5月23日・24日の初心者向け・
 上級者向け翻訳セミナーについて、内容や特色をもう少し詳しく
 ご紹介します!
 (私たちのこれまでのセミナーにほぼ皆勤で参加されている、
  現役翻訳者Sさんからこのたび特別にお寄せいただいた感想も
  掲載しました。ぜひ参考にしてみてくださいね)

 先日の特別号配信後にすでに続々お申し込みをいただいておりまして、
 上級者向け講座のうち、ワークショップのほうは早くも残席わずかに
 なっています。希望される方はお早めにお申し込みください!

 日時、場所等の基本情報は今号の最後に載せていますが、詳しくは
 こちらをご覧ください。
  → http://www.pie.vc/course/index.html
   (お申し込みも同じページ内からしていただけます)

 それでは、3つのセミナーの内容を紹介して参りましょう。

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■■「翻訳初心者のためのちょくねり翻訳講座」■■

本メルマガでは現在、「翻訳初心者さんのためのちょくねり練習講座」
をお送りしていますが、これをさらにパワーアップした内容です。

初心者さん向けとはいえ、「学習者向けに体裁を整えた教材」は
使いません。あくまでも「実際に使われているスペイン語文」の中から
選びます。もちろん、初めての方でも気楽に取り組めるよう、短い
ものを幾つか使用する予定です。

スペイン語の基本的読解はもちろんのこと、訳語の選定から直訳、
そして練り訳に至るまでのすべてのプロセスを丁寧にたどって
いきます。

メルマガと違うのは、疑問があったらすぐにアース&ピーチに
聞けること!以前このメルマガでも言いましたように、「バカな
質問」というものはありません。迷っているヒマがあったら
どんどん聞いて、セミナーの場を最大限に活用してください。

どのような疑問にも私たち2人が優しく(?)丁寧にお答えします。

 詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html


■■「スペイン語翻訳上級講座〜西文和訳から“翻訳”へ」■■

メインの課題はEFE通信社の報道文から。単なる西文和訳から
抜け出し、人の目にさらしても大丈夫な「商品」として通用する
翻訳に仕上げる「プロの技」を学んでください。

「そもそも西文和訳と翻訳の違いがよくわからない」方、そして
「要するに“こなれた日本語”にすればいいのかな?」と思って
いる方。いえいえ、モノゴトそう簡単にはいきません。翻訳とは
単なる「言語の置き換え」ではないからです。

それでは翻訳とは何なのか?それを説明するのは非常に難しいですし、
最終的には翻訳者一人一人が自分で考え出さなければならないもの
なのでしょう。それでも本講座を通じ、ほんの小さな糸口でも
見いだして帰っていただければと思います。

本講座では、報道文の他に「法律文」も一部取り上げる予定です。
「堅くて難しそう!」という大合唱が聞こえてくるようですが、
実際に仕事として需要のある分野ですので、このさい食わず嫌いを
克服してください。ただ、今回は「だいたいどんなものか」を知る
程度とするつもりですので、気楽に取り組んでくださいね。

 詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html


■■「スペイン語翻訳上級者向けワークショップ」<< 空席わずか >>■■

「スペイン語翻訳上級講座」と同じ課題(報道文)を使用します。
午前に学んだ内容を参考にしながら、訳文をこれでもかと練りまくる
2時間半。

少人数でのグループワークになりますので、皆さんの積極的な
参加が成功の鍵です。

ここではアース&ピーチも「翻訳者」のひとりとなって、様々な
アイデアを提案していきたいと思っています。

 詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

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【翻訳者Sさんからの特別寄稿】

両先生の講座を受講するまでは、翻訳指導ってどうせ受けても応用
が利かない、その割に値段は高いし・・・と思い込んでいましたが、
その考えは見事に覆されました。

実際に事前課題をこなしたり、当日他の受講生と議論を交わしなが
ら訳文を仕上げ、先生方の指導を受けることで「ちょくねり」を自
ら実践していく自信が少しずつついてきます。いままで受けた講座
は、どれも非常に内容の濃いものでした。

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Sさん、ご感想をどうもありがとうございました。
これをお読みの皆様にも、第二第三・・のSさん体験を
していただけば嬉しいです。

【セミナー基本情報】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  ◎5月23日(土)午後
   「翻訳初心者のためのちょくねり翻訳講座」
    (13:00 〜 16:30)

  ◎5月24日(日)午前
   「スペイン語翻訳上級講座〜西文和訳から“翻訳”へ」
    (10:00 〜 12:30)

  ◎5月24日(日)午後 << 残席わずかです! >>
   「スペイン語翻訳上級者向けワークショップ」
    (14:00 〜 16:30)
     *24日午前の「上級講座」にも参加される方のみ
      お申し込み可能です。

 詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

  【申込締切】
   3講座とも4月30日ですが、定員に達し次第、締め切りと
   させていただきます。

  【開催場所】
   東京都内です。具体的な場所は、参加者に直接ご連絡いたし
   ます。

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それでは、皆さんのご参加を楽しみにお待ちしております!!

                  アース&ピーチ


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 スペイン語翻訳者になろう 特別号

 アース&ピーチです。

 前号で予告しましたように、5月23日・24日の2日間にわたり、
 翻訳セミナーを開催することとなりました。
 本日から申し込み受付を開始致します。

 日時、場所等の簡単な情報は以下の通りですが、詳しくは
 こちらをご覧ください。

  →http://www.pie.vc/course/index.html
   (お申し込みも同じページ内からしていただけます)

【セミナー概要】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  ◎5月23日(土)午後
   「翻訳初心者のためのちょくねり翻訳講座」
    (13:00 〜 16:30)

  ◎5月24日(日)午前
   「スペイン語翻訳上級講座〜西文和訳から“翻訳”へ」
    (10:00 〜 12:30)

  ◎5月24日(日)午後
   「スペイン語翻訳上級者向けワークショップ」
    (14:00 〜 16:30)
     *24日午前の「上級講座」にも参加される方のみ
      お申し込み可能です。

 詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

  【申込締切】
   3講座とも4月30日ですが、定員に達し次第、締め切りと
   させていただきます。とくに「ワークショップ」は少人数で
   の開催を予定しておりますので、お申し込みはお早めにお願
   いします。

  【開催場所】
   東京都内です。具体的な場所は、参加者に直接ご連絡いたし
   ます。
  (以前、セミナー開催地についてのご希望をメルマガ上で聴取
   致しました際、東京周辺を希望する方が多数派でしたので、
   今回も東京で開催することとなりました。他の場所を希望さ
   れていた皆さま、ごめんなさい!)

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アースとピーチそろってのセミナーは1年半ぶりで、次は何年後に
なるか分かりません。

その前に一度アースとピーチの顔を拝んでみたい・・という方は
ぜひ参加を御検討ください(我々の顔自体には残念ながら何の御利益も
ありませんが、セミナーによって翻訳力は確実に強化できるものと
思います)。

できるだけ多くの方に参加を御検討いただけるよう、今回は
これまでに比べて受講料を低めに設定してあります。こんな時代
だからこそ、将来に向けて自己投資してみるというのはいかが
でしょうか?

わたしたちはこれまで5回ほどセミナーを行なってまいりました。
おかげさまでいずれの回も御好評をいただいたのですが、2人とも
サービス精神旺盛なせいか、
「少しでも多くのことを学んでいただきたい、そのために
 あれもこれもお伝えしたい」
と、盛り込む内容を欲張りすぎた感もありました。(もしかしたら
消化不良に陥っていた方もいらしたかも知れません)

そこで、今回は焦点をしぼって、できるだけシンプルに、力強く
参ります!!!

・・・すくなくともそのつもりで準備しております(ちょっとトーン
ダウン。実際は、抜いても抜いても生えてくる「よくばり草」の芽と
格闘中です)

なお、今回の講座は「翻訳初心者向け」と「上級者向け」の2つで、
「中級者向け」と銘打ったものはありませんが、「自称中級(?)」の
皆様にもきっとご満足いただけるものになると思います。

こちらのページ(http://www.pie.vc/course/index.html)内に
「初心者講座」と「上級者講座」それぞれのレベルの目安となる例文を
掲載しておりますので、レベルを見定める際の参考にしてみてください。

「これを見ても、実力的にどちらの講座が合っているのか分からない」
という方のためには、
「初心者向け講座の例文を訳してお送りいただければ、
 当方で適切な講座を判断のうえお知らせする」
というサービスも行なっております。是非ご活用いただければと
思います(詳細は上記HPをご参照ください)。

また、実力ではなく、目的に沿って選んでいただく方法もあると思います。
「高度なプロの世界を覗いてみたい」というのであれば、少々力不足で
あっても上級に挑戦していただくことは構いませんし、「翻訳経験はある
けれど、さらにしっかり基礎を固めたい」とのお望みをお持ちであれば
初心者向け講座を受講されるのもよいでしょう。

どちらも捨てがたいなあ、と思われる方は・・・もちろん、両日の参加も
可能です。

皆様のご参加を、楽しみにお待ちしております!!!

  詳細・お申し込みはこちら→ http://www.pie.vc/course/index.html

◎講師2人からのメッセージ◎

アース:なににつけ「付け焼き刃」を好まないわたしとしては、きょう
覚えて明日忘れる小手先の技術を学ぶ場ではなく、あのセミナーが私の
翻訳人生の転機になった!と思っていただけるような講義・・・という
のはちょっと大げさですが、できるだけ翻訳というものの楽しさ・難し
さをわかっていただけるような内容にしたいと思っています。いつもは
メルマガを読むだけで満足している方から、自分で手と頭を動かしたく
てウズウズしている方まで、ぜひぜひご参加くださいね。

ピーチ:何をやらせても大抵人並み以下、超ド級の不器用ぶりを逆手に
とって開き直りの境地で生きる私にとって、翻訳とは、唯一「ひとより
多少はうまくできること」です。そのたった一つのささやかな得意分野
で培ってきた技を惜しげなく開示!・・なんていう大盤振る舞いをして
しまって、この先私の人生大丈夫なんでしょうか?どなたか、責任とっ
てくださいます?責任取れないなら、セミナーに来てくださいます?そ
んな冗談はさておき(え!冗談?)、わかばの季節に皆様とじかにお目
にかかれますことを心待ちにしております。


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 スペイン語翻訳者になろう vol.115

 おはようございます、ピーチです。
 英会話学校やカルチャースクール等の宣伝文に
 「春の訪れとともに何か新しいことをしたくなりませんか?」
 という趣旨の言葉が踊る季節となりました(毎年必ず目にするんです
 けれど・・あれってすでに時候の挨拶?)
 その流れに乗じようというわけではありませんが、私たちも5月に
 翻訳セミナーを開催することと致しました(開催地は東京です)。
 アースとピーチ2人そろってのセミナーは実に1年半ぶりです。

 詳細は次号の本メルマガ上でお知らせ致しますが、「参加して
 みようかなあ」とお考えの方は、5月23日(土)、24日(日)を
 今から空けておいてくださいね。

 なお今回は、これまでたびたび実施してきた「上級者向け」以外に、
 初の「翻訳初心者向け」も開催の予定です。
 奇しくもいま、本メルマガでも「翻訳初心者さんのためのちょくねり
 練習講座」をお送りしているところですが、このシリーズを読んで
 翻訳に対する関心をお持ちになった方にも是非参加していただきたい
 なあと思っています。

 5月23日(土)が翻訳初心者向け、24日(日)が上級者向けの予定です。
 「あれ?翻訳中級者は?蚊帳の外?」と思われた方。大丈夫です、
 そんな意地悪は致しません。
 中級の方にも、「初心者向け」と「上級者向け」のどちらがご自分に
 より適しているか見定めていただくための例題をホームページに
 掲載する予定ですのでご安心ください。
 では、来週の告知を楽しみにしていて下さいね〜。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┃   〜翻訳初心者さんのためのちょくねり練習講座〜
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回の課題文は、前の4号(第111〜114号)に続く文章です。それらを
ざっと見直してから、今号に取り組むことをお勧めします。

【「おくりびと」(5)】

◇本日の課題
Respondiendo a un misterioso anuncio de trabajo para "ayudar en
viajes", acaba en un puesto de aprendiz en una funeraria.
※主語は前文の el personaje de Motoki です。

【構造】
この文章は「現在分詞構文(現在分詞から始まる副詞句が文章全体を修飾す
る)」になっています。分詞構文には
 ・時間(〜したときに)
 ・理由(〜なので)
 ・付帯状況(〜しながら)
など様々な意味がありますので、文脈によって判断しなければなりません。今
回の場合は接続詞 y(そして)と同じような意味を表す、ごく一般的な用法で
す。つまり、Responde a un misterioso anuncio... y acaba en un puesto
de aprendiz...に近いと考えていいでしょう。

【語注】
Respondiendo<responder:+a で「〜にこたえる、応じる」
anuncio de trabajo:求人広告
acaba  :+en で「〜で終わる、(最後は)〜になる」
puesto  :職、地位
aprendiz :見習い
funeraria:葬儀社

◇本日の課題(再録)
Respondiendo a un misterioso anuncio de trabajo para "ayudar en
viajes", acaba en un puesto de aprendiz en una funeraria.

【直訳】
「旅のお手伝い」のための不思議な求人広告に応じて、本木が演じる人物は結
局ある葬儀社の見習いの地位になる。

※原文では主語が省略されていますが、文意を正確につかむために直訳段階で
 は入れておくようにしましょう。ここでは「本木の登場人物(el personaje
 de Motoki)」が主語の直訳ですが、先週号の「おくりびと(4)」で「本
 木が演じる人物」などの訳をあてましたので、それを使いました。

※ "ayudar en viajes"は、映画のなかで使われているものと思われる表現で
 したので、実際にどういう言葉が使われているか調査したところ、「旅のお
 手伝い」であることがわかりました。このように日本語で決まった言い方が
 ある(ことが推測できる)場合、勝手な訳語をつけるのではなく(ここの例
 で言えば「旅行の手助け」などとするのではなく)、必ず調査をして正しい
 日本語をあてはめるようにしましょう。

【練り訳案1】
「旅のお手伝い」という不思議な求人広告に応募した本木扮する主人公は、結
局、ある葬儀社の見習いの職に就くことになる。

※練り訳にあたってのポイント※
1) Respondiendo a...が訳しにくいですね。responder は「応じる」「対応
 する」などの意味ですから、直訳は「求人広告に応じて」などになります
 が、日本語としては少し変ですよね。それに、映画のストーリーを説明する
 この文章で「応じる」は少々堅い感じもします。そこで練り訳では「広告に
 応じる」→「求人(広告)に応募」と発想を転換しました。また実際の映画
 では、「求人広告をみて面接に行った」ということのようですので、案4で
 はそのようにしてみました。

2) acaba en un puesto de aprendiz は「(結果として)見習いをすること
 になる」ということですが、実際の映画では、「旅行関係の仕事だと思って
 応募したのに、なぜか葬儀関係の職に就くことになってしまった」というこ
 とのようですので、思い切って「なんと〜してしまう」などとしてもいいと
 思います(案3参照)。実はわたしたちは2人とも「おくりびと」を観てお
 りませんので、筋の解釈などに間違いがあるかもしれません。その場合はど
 うぞこっそりご指摘くださいね。

【練り訳案2】
「旅のお手伝い」という奇妙な求人に応募した主人公は、葬儀社の見習いをす
ることになる。

【練り訳案3】
本木演じる主人公が「旅のお手伝い」という謎めいた求人広告に応募したとこ
ろ、なんと、ある葬儀社に見習いとして入ることになってしまった。

【練り訳案4】
「旅のお手伝い」という得体のしれない求人広告を見て面接に行った主人公
は、ある葬儀社で見習い社員として働くこととなる。

◆編集後記◆
アースです。
ピーチが前書きで言いましたとおり、久々のセミナーを企画中です。
わたしにとってもちょうど1年ぶりで、しかも今回は初の初心者さん
向けの講座もあって、とても楽しみです。
自分が初心者のころは・・いかん、むかしすぎて思い出せない。
そうそう、いまと違ってインターネットがなかったので、そもそも
「原文」を手に入れるのがたいへんだった時代でした。
都市部に住んでいたとはいえ、頼れる洋書店は丸善一軒しかなくて、
しかもスペイン語の本なんて棚一列分くらいしか置いてなかったように
記憶しています。仕方ないので国際郵便で El Pais Internacional を
取り寄せて、すみっこのごく短い記事を読んだだけで満足していた
ころもあったっけ。あ〜あれは高い買い物だった。
5月のセミナーに出ていただければ、そういう思い出話が聞ける
かもしれませんので、ぜひご参加くださいね(そんなことより
翻訳の勉強がしたい?はい、ごもっとも・・)。


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