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2009年4月15日

 スペイン語翻訳者になろう vol.116

 おはようございます、アースです。
 我が家のまわりのソメイヨシノがようやく満開に。同時に山桜も
 咲きはじめました。当地もやっと春本番です。
 あ〜花吹雪・・まだ散らないで〜。

 さて、先日からお知らせしております5月末の翻訳セミナー、
 引き続き募集中です。24日午後の上級ワークショップは残席僅少と
 なっておりますので、ご検討中の方はお急ぎください。

 そういうわけで、現在は他2つの講座に参加してくださる方を
 大募集!
  「翻訳初心者のためのちょくねり翻訳講座」(23日午後)
 には、翻訳初心者さんから基礎を固めたい上級者の方まで
 幅広く歓迎。そして
  「スペイン語翻訳上級講座」(24日午前)
 には「上級初心者さん(=ワークショップに参加して皆と議論する
 ほどの自信はないけれど、とりあえず初心者ではないなぁ、という方)
 から、もちろん「ベテラン上級者(?)」の方までお待ちしております。

 誤解があるといけませんので申し上げておきますと、24日の上級者向け
 セミナーは、この午前の「スペイン語翻訳上級講座」のみの参加も可能
 です。

 初級でも上級でも「セミナーなんか出たことがないので不安」と
 ぶるぶる震えて申込みのクリックができない方のためにお知らせ
 しますと、私たちアース&ピーチのセミナーの雰囲気は「とてもいい
 らしい」というもっぱらのウワサです。
 なにかの通販番組みたい?はい、確かに「効果・効能には個人差」が
 あると思いますけれど、実際、多くの方に「思い切って出て良かった!」
 という感想をいただいています。これはほんとうです。

 もちろん私たち2人とも、雰囲気的に良いだけでなく、内容的にも
 大満足していただけるようなセミナーを目指しています。現在すでに
 事前課題をこねくり回し中・・・

 セミナーの概要は以下ですが、内容についてもう少し詳しく知りたい
 という方は、11日にお送りした臨時号(http://tinyurl.com/cmannb)を
 ご覧ください。

【セミナー概要】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  ◎5月23日(土)午後
   「翻訳初心者のためのちょくねり翻訳講座」
    (13:00 〜 16:30)

  ◎5月24日(日)午前
   「スペイン語翻訳上級講座〜西文和訳から“翻訳”へ」
    (10:00 〜 12:30)

  ◎5月24日(日)午後 << 残席僅少です>>
   「スペイン語翻訳上級者向けワークショップ」
    (14:00 〜 16:30)
     *24日午前の「上級講座」にも参加される方のみ
      お申し込み可能です。

 詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

  【申込締切】
   3講座とも4月30日ですが、定員に達し次第、締め切りと
   させていただきます。

  【開催場所】
   東京都内です。具体的な場所は、参加者に直接ご連絡いたし
   ます。

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 さて、それでは本論に入りましょう。
 きょうは「おくりびと」第6回です。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┃   〜翻訳初心者さんのためのちょくねり練習講座〜
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回の課題文は、前の5号(第111〜115号)に続く文章です。それらを
ざっと見直してから、今号に取り組むことをお勧めします。

【「おくりびと」(6)】

◇本日の課題
"Los japoneses tendemos a evitar el tema de la muerte y lo tratamos
como un tabu", dijo Takita a los periodistas.

【構造図】
"Los japoneses (1) tendemos a evitar el tema de la muerte y
               (2) lo tratamos como un tabu",
dijo Takita a los periodistas.
※ (1)と(2)が並列(文法的にまったく同等の内容が並んでいること)です。

【語注】
tender   :+a で「〜する傾向がある」
evitar   :避ける
tratamos<tratar:扱う
pediodistas:新聞記者

◇本日の課題(再録)
"Los japoneses tendemos a evitar el tema de la muerte y lo tratamos
como un tabu", dijo Takita a los periodistas.

【直訳】
「日本人は、死のテーマを避ける傾向があり、それをタブーのように扱いま
す」と滝田は新聞記者たちに語った。

※ Los japoneses は三人称なのに動詞は一人称になっていますね。これは
 Nostros, los japoneses(nosotros と japoneses が同格)の Nostros が
 省略された形と考えればよいでしょう。日本語でも「私たち翻訳者は・・」
 のような表現がありますね。

※ el tema de la muerte について。前置詞の de といえば、たとえば
 coche de mi padre(私の父の車) のような「所属・所有」を示す用法がま
 ず思い浮かびますが、他にも様々なものがあります。辞書の語義としてはか
 なり後ろのほうにあるのにじつは頻出なのが「同格」の用法です。

 この「同格」とは de の前と後ろが同じものとを指しているという意味で、
 たとえば la capital japonesa de Tokio のような場合。これは当然ながら
 「東京の日本の首都」ではなく、「東京という日本の首都」ということで
 す。el tema de la muerte も同様に、直訳は「死というテーマ」(テーマ
 =死)になります。

 ただし、日本語の助詞「の」には、「自動車の知識」のように「〜に関す
 る」の意味もあるので、今回の場合「死のテーマ」が間違いだというわけで
 はありません。それをしっかりと認識しているのであれば、「死のテーマ」
 にしても良いでしょう。

【練り訳案1】
「我々日本人は死というテーマを避けたがります。そしてそれをタブー視する
のです」と滝田監督は新聞記者に語った。

※練り訳にあたってのポイント※
1) lo は男性単数ですので el tema de la muerte を受けています。「死の
 テーマ」と訳すか「それ」と訳すか迷うところですが、くどくなったりわか
 りにくくなったりしないのであれば、どちらでも構いません。

2)原文では Takita と呼び捨てになっていますね。スペイン語や英語の報道
 文では、人の名前には presidente や director などの肩書きをつけるか、
 さもなければ呼び捨てにするのが普通です。しかし日本ではほとんどの報道
 機関が肩書きかあるいは「氏」や「さん」などの敬称をつけていますので、
 今回も「滝田監督」とするのがよいでしょう。

【練り訳案2】
滝田監督は新聞記者に対し、「私たち日本人は死という問題を避けがちで、そ
の問題をタブー扱いします」と述べた。

【練り訳案3】
滝田監督はマスコミに対し、「私たち日本人は死というテーマを回避したがり
ます。禁忌扱いするのです」と話した。

【練り訳案4】
会見の場で滝田監督は、「日本人は死という問題に正面切って向かい合うのを
嫌います。タブーのように考えてしまうのです」と語った。


◆編集後記◆
ピーチです。
わたしは根っからの冬好き人間なのですが、春になると湿度の
せいか、肌の調子がよくなるので、その点だけは嬉しいです。
冬の間乾燥しきって「ぼそぼそ」となっていた頬が「ふんわり
もちもち」に変わってくると、「冬が終わったのだなあ」と思います
(冬好きとしてはさみしくもあるのですが)。

さて、目下わたしたちは、本業の傍ら、着々とセミナー準備を進めて
おります(もしかして「セミナー準備の傍ら本業」いう表現のほうが
ふさわしいかも・・?)
先週土曜日の臨時号で、われわれのセミナーほぼ皆勤賞のSさんのご感想を
紹介しましたが、もうお一方、熱心に受講して下さっているKさんからも、
これまでのセミナーに対する感想が届きましたので以下に掲載させて
いただきます(Kさん、どうもありがとうございました!)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セミナー初参加のとき、全くの翻訳初心者でした。受講した講座は私にはやや
レベルが高い内容でしたが、翻訳の難しさ、面白さの一端を知ることができま
した。また、現役の翻訳者である先生方やプロを目指す受講生の方々と直に話
す機会が持て、翻訳への関心がより強くなりました。
現在は少しずつですが翻訳の仕事を受けるようになりました。思い切って参加
して本当によかったと思っています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Kさんはセミナー参加をきっかけに、自ら努力して仕事の道を
切り拓いていかれたということで、こういう報告を受けると
本当にうれしくなります。ついついタラタラモードになりがちな
自分にとって何よりの刺激剤です。
皆さん、ピーチのなかのタラの芽を一刀両断するためにも、
ぜひご参加ください(むむ、なんと厚顔な・・)。

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