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2009年3月18日

 スペイン語翻訳者になろう vol.113

 おはようございます。ピーチです。
 世間はWBCで盛り上がっている↑↑ようですが、わたしは
 「軽度の満身創痍(・・って何?)」で盛り下がってます↓↓。
 元気に投げたり走ったりしている選手たちを眺めながら
 傷口に薬を塗ったり、体のあちこちに貼られた湿布やばんそうこうを
 交換したりしております。かなり空しいです。

 さて、「編集後記」の前のあたりでお知らせしています通り、
 大好評の無料レポートを最近更新致しました。
 勉強の一助に、是非ご利用くださいね。
 それでは「翻訳初心者さんのためのちょくねり練習講座」の第三回、
 早速始めましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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今回の課題文は、前の2号(第111号と第112号)に続く文章です。
前の2号をざっと見直してから、今号に取り組むことをお勧めします。

【「おくりびと」(3)】

◇本日の課題
Su victoria desconcerto', ya que el documental animado israeli
"Waltz with Bashir" era el gran favorito. Una segunda pelicula
japonesa se llevo' el Oscar al mejor corto animado.

※単純な構造ですので、いつもの構造図は省略します。

【語注】
ya que...:〜なので、〜であるから
favorito :本命、優勝候補
se llevo'<llevarse:獲得する
Oscar  :オスカー、アカデミー賞
mejor corto animado:最優秀短編アニメ(賞)

※ desconcerto'<desconcertar:「(〜を)困惑させる」の意の他動詞なの
 で、本来は目的語が必要です。ここでは a la gente(人々を)などが省略
 されていると考えられます。

※ documental animado の訳語としては「ドキュメンタリー・アニメ」と
 「アニメ・ドキュメンタリー」の両方の使用例があるようです。このように
 訳語の候補が複数ありそうな場合は、「自分の常識が世間の常識」という考
 えに陥ることなく、ネット検索などで一般的な使われ方を調べるようにしま
 しょう。

 ただし、ネット上には公的機関のページから企業や個人のページ、果ては犯
 罪に使われているであろうものまで、ありとあらゆる文章があふれていま
 す。それらの中から、「最も使用される頻度が高い言葉」を探すだけでな
 く、「訳文が掲載される媒体にふさわしい言い方かどうか(今回の場合は報
 道文としてふさわしいか)」などを見極める必要があります。

◇本日の課題(再録)
Su victoria desconcerto', ya que el documental animado israeli
"Waltz with Bashir" era el gran favorito. Una segunda pelicula
japonesa se llevo' el Oscar al mejor corto animado.

【直訳】
その勝利は、イスラエルのドキュメンタリー・アニメ「戦場でワルツを」が大
本命だったため、困惑させた。日本の2つめの映画はアカデミー賞の最優秀短
編アニメ賞を獲得した。

※ el Oscar al mejor corto animado については、el Oscar al mejor...で
 「アカデミー賞の最優秀〜賞」という定型表現となっているようですので、
 このまま覚えてしまうのがよいでしょう。

【練り訳案1】
外国語映画賞の大本命はイスラエルのドキュメンタリー・アニメ「戦場でワル
ツを」であったため、「おくりびと」の受賞は驚きを呼んだ。また、もう一本
の日本映画は短編アニメ賞を受賞した。

※練り訳にあたってのポイント※
1)直訳・練り訳案1ともに ya que...の節を先に訳していますが、うまくま
 とまるのであれば後ろにもってきてもOKです(案2参照)。

2)Una segunda pelicula japonesa の segunda をそのまま「2番目の」と
 すると、「何の2番目?」という疑問が出てきてしまいますので、案1のよ
 うに「もう一本の」などとするのがよいでしょう。なお、言うまでもなくこ
 の segunda は「ノミネートされていた2本の日本映画のうちの2本目」
 (1本目はいうまでもなく「おくりびと」)のことですので、案2・案3の
 ように若干の補足を加えて訳す方法もあると思います。

3)原文では2つの文章のあいだに接続詞がありませんが、2文目では話が
 「つみきのいえ」のことに移っていますので、そのままでは少々つながりが
 悪い感じがします。したがって「また」「一方」などの接続詞を入れるのも
 一案です。この程度の(読みやすくするための)追加や補足は「翻訳」にお
 いてはよくあることで、誤訳扱いされることはまずありません(「西文和
 訳」ならばNGかもしれませんが)。

 同じように、原文の2文目(Una segunda pelicula japonesa...)には
 tambien に相当する語が入っていませんが、日本語としては「〜も」とした
 方が自然ですので、案2と案3では「も」をいれて訳してみました。どちら
 の場合も音読してみると「つながりの良さ」が感じられると思います。

【練り訳案2】
「おくりびと」の快挙は驚きをもって迎えられた。イスラエルのアニメ・ド
キュメンタリー「戦場でワルツを」の受賞が最有力視されていたからだ。一
方、ノミネートされていたもう一本の日本作品も最優秀短編アニメ賞を獲得し
た。

【練り訳案3】
外国語映画賞の最有力候補はイスラエルのドキュメンタリー・アニメ「戦場で
ワルツを」であったため、「おくりびと」の栄冠はまさにサプライズだった。
また、候補となっていたもう一本の日本映画も短編アニメ賞に輝いた。

【練り訳案4】
外国語映画賞にいちばん近いと見られていたのはイスラエルのドキュメンタ
リー・アニメ「戦場でワルツを」だったため、「おくりびと」の受賞に人々は
驚いた。もうひとつの日本映画は短編アニメ賞を勝ち取った。

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◆編集後記◆
アースです。
先日買ったホームベーカリー、たいへん重宝しています。
ふつうの食パンを焼くのはもちろん、いままでにレーズンパンと
全粒粉入りのパンも焼いてみました。やっぱり焼き立てはおいしいです。
うどんもできるというので、まずはマニュアル通りにやってみたら、
「まあこれが何かと言われたら“うどん”と答えるしかないだろうなぁ」
という程度のシロモノができあがりました。
でもカレーうどんにして食べたら・・これまさに給食のカレー麺!!
(「ソフト麺」といっていた地域もあるようですね)
まったくコシのないべたべたしたゆる〜い麺。
妙になつかしい気分になってしまいました。
でも、こんどはちょっと手でコネを加えてみようと思います・・。


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