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2009年1月

 スペイン語翻訳者になろう vol.106

 おはようございます。アースです。
 都会ではインフルエンザが流行っているようですね。
 このあたりでは・・どうなんだろ。この3日間、雪に閉じこめられた
 というわけでもないですが、雪かき以外で外に出ていないので、
 世の中の流れがぜんぜんわかっていません。
 それなのに世界中のニュースに触れることができるこの不思議。
 昨日も、メキシコのカルデロン大統領が国民に向かって「共に
 難局を乗り越えよう」と呼びかけている文章を読んでいるところに
 訪問者があり、出てみると、ニコニコ顔のおじさんが「魚いらん?」。
 一瞬、異次元に入りこんだような気さえします。
 でもおかげで頭が固くならずにすんでいるのかも。おじさん感謝。
 しかし一軒一軒回ってるの?たいへんだね。
 共に難局を乗り越えましょう。

 さて、3回連続の「調査対象を見極めろ!」企画、きょうは
 最終回です。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃ Web時代の翻訳術 〜調査力を磨こう〜
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【「調査対象」を認識する(3)】

先週、先々週と、「本来ならば調査しなければならないのに、辞書の
語義だけでそれらしい訳をつけて安心してしまう」ことに気をつけなければ
ならないというお話をしてきました。今週はついに解決編。

Las reservas probadas de petroleo y gas de Petrobras en Brasil
cerraron 2006 en 10.573 millones de barriles equivalentes.
De ese total, 9.000 millones de barriles eran de crudo, segun
criterios de evaluacion aceptados por los organismos fiscalizadores
del mercado de capitales de Brasil y Estados Unidos.
Petrobras es controlada por el estado brasileno, pero sus acciones
son cotizadas en las bolsas de Brasil, Nueva York, Madrid y
Buenos Aires.

のうち、直訳しただけでは意味がまったく通じない部分、

segun criterios de evaluacion aceptados por los organismos
fiscalizadores del mercado de capitales de Brasil y Estados Unidos
(直訳)ブラジルと米国の資本市場の監督組織によって受け入れられた
    評価基準によると

を、一般の日本人に通じるような訳文にするのが目標です。

さて、この記事では mercado de capitales=「証券市場」のことでした
から、それを踏まえて少し練ると、「ブラジル証券市場と米国証券市場の
監督組織が認めている評価基準によると」くらいになるでしょうか。

「証券市場の監督組織」・・・日本で言えば「証券取引等監視委員会」の
ことかな、と思うけれど、いまひとつ自信がありません。だいいち、
証券委員会と石油埋蔵量に何の関係があるのかしらん?

そうそう、すっかり忘れていましたが、ここでは「その評価基準によると、
ブラジルの石油・天然ガスの確認埋蔵量のうち、原油は90億バレル」という
ことなのでした。

半信半疑ながら、証券委員会と石油埋蔵量の関係を調べてみましょうか。

ここはブラジルと米国の証券市場の話なので、ブラジルのほうで調べても
いいのですが、米国のほうが情報量が多そうですから、そちらで調査して
みましょう。米国の場合、日本の「証券取引等監視委員会」に当たる機関は
「SEC(証券取引委員会)」です。

検索ワードはなんでも結構ですが、たとえば

証券取引委員会 sec 基準 石油

などとして Google 検索してみます。すると上から数個めに

http://tinyurl.com/6neo62

がヒット。「米証券取引委員会(SEC)は12日、上場する石油・ガス
会社に義務付けている埋蔵量開示の基準を見直す方針を表明した」と
あります。証券取引委員会は上場会社にそういう情報の提出を求めている
ということなんですね!そして記事の後ろのほうを読んでいくと、
「埋蔵量」といってもいろいろと種類があるのだということもわかりました。

ほかにも、

http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Rres_R.html

のようなページもありました。ずっと下のほうを見ていくと、日本語で、
各国の証券市場関連組織がそれぞれ採用している資源量・埋蔵量の報告
規定の表があります。なるほど、市場ごとに基準が変わるわけですね。

だからわざわざ、「ブラジルと米国の市場で認めている基準に従うと、
原油量はこれこれだ」と言っているわけです。仮に別の国の市場が
別の基準を採用していたら、量が微妙に変わってくるのでしょう。

これで、なぜ segun criterios de evaluacion aceptados por los
organismos fiscalizadores del mercado de capitales de Brasil y
Estados Unidos などという長たらしい説明をつけていたかが
よくわかりましたね。

そして、辞書を引いて訳しただけの「資本市場の監督組織によって
受け入れられた(評価基準)」ではまったく原文の真意が表せて
いなかったということもおわかりいただけたのではないかと思います。

この手のスペイン語には、ほんとうに毎日お目にかかるといっても
過言ではありません。それに気がつくか気がつかないか。調査するか
しないか。それによって翻訳の質は大きく変わってきます。
骨惜しみせず調査するようにしたいものです。

さて、最後に上記文章の訳例をつけておきます。これはあくまでも
「例」であって、この通りにせねばならぬということではありません。
皆さんそれぞれに工夫してみてくださいね。

【試訳】
ペトロブラス社のブラジルにおける石油・天然ガスの確認埋蔵量は、2006年末
時点で石油換算105億7300万バレルで、ブラジルと米国の証券規制当局が採用
している評価基準によると、このうち90億バレルが原油であった。ペトロブラ
ス社は国営企業だが、ブラジル、ニューヨーク、マドリード、ブエノスアイレ
スの証券市場に上場している。

※問題の organismos fiscalizadores del mercado de capitales は、ブラジ
 ルはCVM(証券委員会)、米国はSEC(証券取引委員会)にそれぞれ当
 たりますので、そのまま「ブラジルのCVMおよび米国のSECが採用して
 いる・・」などとしてもいいでしょう。上記試訳では2つをまとめ、より原
 文に近い形にしてみました。

※なお、実際にペトロブラス社が米国のSECに提出した埋蔵量報告書なども
 ネットから探し出せますので、しつこく確認したい方はやってみてくださ
 い。(もはやこれは趣味の範囲ですが)

◆編集後記◆
ピーチです。
最近新聞を広げると、まず目に飛び込んでくるのは
「減産」「リストラ」「赤字」「マイナス成長」etc...
景気の悪い話ばかりです。
先行きの見えない時代でごわす・・と誰もが異口同音に唱える中、
先日の日経新聞の紙面で、某老舗旅館の社長のこんな御言葉を見つけました。
「経営者には先見性が必要というけれど、経験から言えるのは
『先の見える経営はあり得ない』ということ。あるのは社長としての
決断と、それが正解となるように努力を続けることです」
むむむ・・・なるほどなぁ〜と唸っちまいましたわ、ワタクシ。
これをムリヤリ本メルマガバージョンになおすと、
「翻訳者としての先行き(なれるのかなれないのか、
たべていけるのかいけないのか etc...)をあれこれ憂える必要はない。
『翻訳者としてやっていく』ときめたら、あとは実現するまで
当を得た努力を続けるのみである」
とでもなるでしょうか?
・・・ァァ、良薬は口に苦し。
もちろん私にとっても、まだまだ先は長く険しいのであります。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.105

 おはようございます。ピーチです。
 前号で第一回目をお送りした3回連続の骨太企画、
 無事ついてきていただけていますでしょうか?
 しんどいぞ〜と思われる方もいらっしゃるだろうとは存じますが、
 この視点を持って訳しているか否かで、成果品としての訳文の質に
 お〜っきな差がつくことになると思いますので、訳者を目指す方は
 頑張って読んでくださいね。

 では早速始めましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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【「調査対象」を認識する(2)】

先週は「本来ならば調査しなければならないのに、辞書の語義だけで
それらしい訳をつけて安心してしまう」ことに気をつけなければならない、
というお話をしました。調査の宿題を出しましたが、皆さん、調べて
いただけたでしょうか?

課題は以下でした。

Las reservas probadas de petroleo y gas de Petrobras en Brasil
cerraron 2006 en 10.573 millones de barriles equivalentes.
De ese total, 9.000 millones de barriles eran de crudo, segun
criterios de evaluacion aceptados por los organismos fiscalizadores
del mercado de capitales de Brasil y Estados Unidos.
Petrobras es controlada por el estado brasileno, pero sus acciones
son cotizadas en las bolsas de Brasil, Nueva York, Madrid y
Buenos Aires.

石油・天然ガス産業関連の文章をあまり読んだことがない人であれば、
まずは

 reservas probadas   ×立証された埋蔵量  ○確認埋蔵量
 gas          ×ガス        ○天然ガス
 Petrobras       ○ペトロブラス(ブラジル石油公社)
 barriles equivalentes ×同等バレル     ○石油換算で〜バレル

このあたりに引っかかる可能性がありそうです。×としたのはもちろん、
辞書を引いただけで訳した場合です(正解は○の訳)。

でも、この程度の言葉であれば、ふだんから新聞を読んでいれば
なんとなくわかるかもしれません。少なくとも×の訳ではまずい、
ということはわかると思います。したがって、調査の必要性を
感じる人は多いでしょう。

前から訳していくと、「ペトロブラス社のブラジルにおける石油・天然
ガスの確認埋蔵量は、2006年末時点で石油換算105億7300万バレルである。
そのうち90億バレルが原油である」。ここまではいいと思います。
(「石油換算」がわからなければ、調べてみてください)

問題はそのあとの segun criterios de evaluacion aceptados por
los organismos fiscalizadores del mercado de capitales の部分です。

まず fiscalizadores は「詮索好きな」などと辞書に載っていますけれども、
それではさすがにおかしいので、語幹が同じ言葉を探してみると、

 fiscalizar=監督する、監視する、見張る
 fiscalizacion=監督、検察、監査、査察

などが見つかります。fiscalizador は形容詞ですから、文脈から考えて
「監督の、監査の、査察の」などの候補が考えられます。

segun criterios de evaluacion は「評価基準によると」でいいでしょう。

ここまでをまとめると、たとえば「資本市場の監督組織によって受け入れ
られた(評価基準)」になります。これではちょっと稚拙な感じがする
ので、「資本市場の監督組織が認めている(評価基準)」などとしても
いいでしょう。

フム、なかなかそれっぽい?じゃあこのままでOK?

しかし。「資本市場の監督組織」って、いったいなんでしょうか?

 「資本市場を監督する組織のことでしょ」

・・確かにそうですが、具体的にはなんのこと? この文章は極めて
具体的に話が進んでいますから、ここだけいきなり抽象的になることは
ありえません。実際には、何か具体的な組織のことを指しているはずです。

とはいえ、原文では確かにそう表現しているのですから、忠実に
そう訳したくなる気持ちもわかります。しかし日本語にしてしまうと、
まるで「東京検察庁」を「東京の検察事務の管掌官庁」、「警察」を
「犯罪の捜査組織」と言っているがごとくです。

文学の翻訳であれば、そのまま訳した方がいいことも多いでしょう。
しかし実務翻訳では、そのスペイン語の雰囲気や言い回しの妙などを
気にするよりも、まずは原文の内容を正確に伝えねばなりません。
日本語では警察のことを「犯罪の捜査を行う組織」とか「治安を守る
国家組織」などと表現することはほとんどないのですから、ずばり
「警察」と訳すべきなのです。

なにしろスペイン語は言い換えが大好きな言語ですので、「見るからに
言い換え」ではなくとも、ちょっとでも変だなと思ったら、立ち止まって
「実際には何を指しているのか」を考えてみる癖をつけるといいでしょう。

さてそういうわけで今回は、この記事が表現するところの「資本市場を
監督する組織」とはなんぞやということが調査の対象になります。

さて、ここで少し脇道にそれます。

この調査では「資本市場」という言葉がもうひとつのネックになっている
のですが、これは残念ながら調査では解決しにくいかもしれません。

実はこの mercado de capitales、いわゆる経済学で言う「資本市場」の
意味では使われていません。

  ※資本市場=通常は期間1年超の資金の供給・調達が行われる市場
        (『スペイン語経済ビジネス用語辞典』より)

原文の次の文章「ペトロブラス社は国営企業だが、ブラジルやニューヨーク
などの株式市場にその株式が上場されている」がヒントになるのですが、
ここでは企業にとっての資本(=株式)が取引される場所、つまり単なる
「証券(株式)市場」の意味で使われています。

これまたスペイン語の「言い換え」癖。ここまで見事にすぱっと
言い換えられると、さすがに調査のしようがありません。ここは辞書の
語義では使ってないな、たぶん○○の意味だろうなあ・・と感じられる
ところまで経験を積むしか仕方がないようです。

さて、またもや結論に達する前に終了時間に・・来週こそ解決しますので、
お楽しみに!

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◆編集後記◆
アースです。
きょうの内容はいかがでしたか?
ほんとうに、実務翻訳者は「スペイン語の言い換え癖」に
日々悩まされているといっても過言ではありません。
つい昨日も、メキシコの鉱工業輸出に関する統計記事を
読んでいたら、Pais del Sol Naciente という表現が
出てきました。
そりゃ「日本=日出ずる国」ですし、スペイン語でも
Pais del Sol Naciente がその対訳であることは確かですが、
だからといって、よりによって鉱工業の統計記事で
この言葉を使うかなあ〜。
もう長いことスペイン語を読み続けていますが、その言い換えが
何を指しているかはわかっても、なぜ「わざわざそこで」
言い換えたがるのか、その感覚はいまだにわかりません・・。

|

 スペイン語翻訳者になろう vol.104

 あけましておめでとうございます。
 少し遅くなってしまいましたが、本メルマガも本日から始動です。
 なんとこのメルマガ、ことしで3年目に突入します!
 いちばん信じられないのは発行者である私たち2人かも・・?
 それもこれも、読者の皆様が暖かく支えてくださったおかげです。
 これからもますます充実した内容となるよう、アース&ピーチ
 ともに努力して参ります。

 さて、新年第一号は、久しぶりに調査力に関する記事をお送りします。
 調査は調査でも、単なる訳語探しではなく、多くの人にとって
 鬼門となる「スペイン語の言い換え癖」のからんだ厄介なケースを
 取り上げました。手前みそですが、こういった微妙な点をここまで
 説明してくれる講座はなかなかな〜い。と思います。3週連続で
 お送りしますので、しっかり読んでくださいね。

 では始めましょう。

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   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
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【「調査対象」を認識する(1)】

これまでこのコーナーでは、翻訳に必要なさまざまな調査の方法や
注意点についてお話ししてきました。たとえば人名や機関名などの
固有名詞、企業の役職名、工業製品名。parasistema など辞書に載って
いない単語などを取り上げたこともありましたね。

こういった言葉を正確・迅速に調査する能力は、現代の実務翻訳者に
とっては必須といえます。それはこのメルマガを丁寧に読んでくださって
いる皆さんにはすでにおわかりのことと思います。日々調査力を磨く
ための努力をしている人もいらっしゃることでしょう。

ただ、どんなに素晴らしい調査能力があっても、ある重要なことを
クリアしていなければ宝の持ち腐れになりかねません。それが、本日の
テーマ「調査対象を調査対象として認識する」ことです。

「またあたりまえのことを」と言われそうですが、これが案外と難しい。

もちろん、以下のような文章ばかりなら(調査はたいへんですが)
話は簡単です。

Los compuestos nitro aromaticos son sintetizados por la accion de
una mezcla de acidos sulfurico y nitrico sobre la molecula organica
correspondiente. Algunos ejemplos de este tipo de compuestos son
el 2,4,6-trinitrofenol (acido picrico), el 2,4,6-trinitrotolueno
(TNT) y el 2,4,6-trinitroresorcinol (acido estifnico).

はい、ほとんどの人にとっては辞書や持ち前の知識だけでは到底訳せそうに
なく、調査することだらけでクラクラしてしまいますよね。でもこれは
「何を調べればいいか」がはっきりしているので、実はけっこうありがたい
文章なのです。

固有名詞や、上記のような見るからに理解不能!な言葉たちは、しぶしぶ
ながらも調査しなければ一歩も先へは進めません。

でも翻訳の現場では、見るからに「調べてぇ〜」オーラを発していない
言葉たちにもしばしば出会います。むしろそちらのほうが多いかもしれません。

実のところ、調査に関していちばん気をつけなければならないのは、
こういった「本来ならば調査しなければならないのに、辞書の語義だけで
それらしい訳をつけて安心してしまう」ことなのです。

たとえば本メルマガの70・71号で調査した林業関係の用語 regeneracion
asistida。regeneracion も asistida も単語としてはさほど変わったもの
ではありませんが、調査をしなければ(著者の意図していた)本来の意味に
たどり着かなかったという点で、まさに「調査必須オーラは発していないが、
実際には調査が必要であった」ものの好例でした。

ただ regeneracion asistida の場合は、辞書の語義を使って「助けられた
再生」としてみても、まったく意味をなしません。それだけに、「実は
自分の知らない専門的な意味があるのではないか」と気がつきやすい
言葉でもありました。

しかし。世の中そんなに甘くはありません。とくにスペイン語の場合は、
「いかにもふつう」の仮面をかぶっていながら、実はあっと驚くような
意味を包含している言い回しがそこかしこに隠れています。

たとえば、以下のEFE通信社の文章を読んで訳してみてください。

Las reservas probadas de petroleo y gas de Petrobras en Brasil
cerraron 2006 en 10.573 millones de barriles equivalentes.
De ese total, 9.000 millones de barriles eran de crudo, segun
criterios de evaluacion aceptados por los organismos fiscalizadores
del mercado de capitales de Brasil y Estados Unidos.
Petrobras es controlada por el estado brasileno, pero sus acciones
son cotizadas en las bolsas de Brasil, Nueva York, Madrid y
Buenos Aires.

この中だけでも、調査しないで済ませてしまいそうなものがいくつか
目に付きます。

きょうは長くなってしまいましたので、ここまでとしますが、来週までに
できれば調査が必要な部分をピックアップして、調査まで行なってみて
ください。さらに余力のある方は、全文を翻訳して、「商品」として
翻訳会社に納品できる形にまで仕上げてみてくださいね。

◆編集後記◆
ピーチです。
新年いかがお過ごしですか?
先日、凧あげ大会に参加してきました。
冷気で冴え渡った青空に高くのんびり凧を泳がせる・・想像しただけで
気持ちの良い光景じゃありませんか。
これで日頃のストレスも解消だ!・・と意気揚々と会場に行ってみたら、
なんとまあ、「通常ありえね・・」と思うほどの強風。
凧は回転しまくり、他人の凧とぶつかりまくり、ひもは絶望的なほど
からまり、それをほどく時間のほうがあげている時間より
はるかに長く・・・挙句の果てには、とびきりの強風で地面に
叩きつけられみごとに破損。
思い切りストレスのたまる凧揚げ大会でありました。
(これが今年一年のわたしの行く末を暗示するものでは
ありませんように!)

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