« 2008年11月19日 | トップページ | 2008年12月3日 »

2008年11月26日

 スペイン語翻訳者になろう vol.099

 おはようございます、アースです。
 この一週間、急激に寒くなってきましたが、皆さん体調など崩して
 おられないでしょうか? わたしは風邪というわけでもないのですが、
 ずっと鼻がグズグズいっております・・。

 さて、先週のメルマガについて、おわびしなければならないことが
 2点あります。まず、原文では「千と千尋の神隠し」が
   Leon de Oro(ベネチア国際映画祭の金獅子賞)
 を受賞したとあったのですが、ほんとうは
   Oso de Oro(ベルリン国際映画祭の金熊賞)
 でした。ファンの皆さま、ごめんなさい!

 もう一点については、読者のI様からご指摘をいただきました。
 第一段落最後の para que le premieran は接続法である、と解説
 しましたが、この動詞の原形は premiar としか考えられませんから、
 接続法過去は premiaran になります(最後から2つめの母音が e では
 なく a )。I様、細かいところまで丁寧に読んでのご指摘、
 ありがとうございました。

 どちらも原文がそもそも間違っていたとは言え、とくに後者には
 気がつくべきでした。アース&ピーチ2人そろって見落としてしまい、
 反省しています・・。

 なお、仕事でこのような原文の間違いに気づいたら、責任の所在を
 はっきりさせておくためにも、訳者からのコメントとして残しましょう。

 さて、気を取り直して。今週は「練り訳」編です。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
┃            〜「崖の上のポニョ」後篇
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇本日の課題
Finalmente, Gake no Ue no Ponyo no se llevo' ningun premio en el pasado
Festival de Cine de Venecia. La pelicula del Studio Ghibli, dirigida
por Hayao Miyazaki, causo' una gran sensacion, pero no tanto como para
que le premiaran por ello.

Hay algunos factores que habran influido a la hora de no darle ningun
premio, pero para mi el mas importante es el caracter marcadamente
infantil de la cinta. Recordemos que Sen to Chihiro no kamikakushi
consiguio' premios, entre ellos el Oso de Oro y el Oscar de la
Academia, pero no era una pelicula tan infantil como parece ser Ponyo.
Seria como si le dieran el galardon a Totoro, por poner un ejemplo.

Sea como sea, lo mejor es que la pelicula gusto' y que destaco' en un
Festival con tanto prestigio como este.

【第1段落練り訳】
●案1
結局、「崖の上のポニョ」は先日のベネチア映画祭でひとつも賞を獲得できな
かった。この宮崎駿監督作品(スタジオジブリ製作)は大きな感動を与えてくれ
はしたが、受賞に至るほどではなかったということだ。

●案2
結局「崖の上のポニョ」は、今回のベネチア映画祭で無冠に終わった。宮崎駿監
督による、スタジオジブリの同作品は深い感動を呼びはしたものの、その感動は
受賞に至るほどのものではなかったようだ。

※最後の「なかったようだ」は少々「練り度が進み過ぎ」であるように映るかも
しれませんが、no tanto como para という原文がすでに「あいまい感」を漂わ
せているようにも感じられますので、これはこれでいいと思います。

【第2段落練り訳】
●案1
「崖の上のポニョ」がひとつも受賞できなかったのにはいくつかの要因がある
が、私が思うに、子供向けという感じの強い映画だったことが一番大きい。「千
と千尋の神隠し」は金熊賞やアカデミー賞など数々の賞を受賞したが、あの作品
は「ポニョ」ほど子供っぽい作品ではなかったことを思い出してほしい。「ポ
ニョ」に受賞させるのは、「となりのトトロ」に賞を与えるのと同じようなもの
ではないだろうか。

●案2
「崖の上のポニョ」が賞をことごとく逃したのには、いくつかの理由が考えられ
るが、最大の敗因は、子供向け映画の要素がきわめて強い作品であった点ではな
いだろうか。思い出していただきたい。金熊賞やアカデミー賞をはじめ数々の賞
に輝いた「千と千尋の神隠し」が、「ポニョ」ほど子供じみた作品ではなかった
ことを。「ポニョ」に賞を与えるのは、言ってみれば、「となりのトトロ」に受
賞させるようなものかもしれない。

※1文目の後半部の訳文のなかに para mi に当たる部分が見当たらないと思わ
れた方もいらっしゃるかもしれませんが、「〜ではないだろうか」と自問調を用
いることで、「他の人はどうかわからないが、私は(para mi)こう思う」とい
うニュアンスを出してみました。

【第3段落練り訳】
●案1
とはいえ、「崖の上のポニョ」が人々の人気を集め、ベネチア映画祭のような名
誉ある祭典で存在感を示したことは実に素晴らしいことだと思う。

●案2
ともあれ、「ポニョ」が人気を博し、このような名誉ある映画祭で大きな注目を
浴びたことは何より喜ばしいことであった。

◆編集後記◆
ピーチです。
今号は、なんと本メルマガの第99号!
ここまで続けてこられたのは読者の皆様の御愛読の御蔭・・であることは
もちろんなのですが、わたし個人にとっての「おかげ様度ナンバーワン」
はやはりアース嬢です。
なにしろ、やる気のあるときとないときの落差が cataratas del Iguazu
並みのピーチですから(詐欺師じゃないかとの黒い噂も・・)、勤勉実直な
アースさんが相棒でなければ、このメルマガ、とっくに休刊の憂き目に
遭っていたことでしょう。
さて、次号は記念すべき100号。
特別企画はあるんでしょうか?ないんでしょうか?
知りたいのは、実はこのあたしだ!

|
|

« 2008年11月19日 | トップページ | 2008年12月3日 »