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2008年8月27日

 スペイン語翻訳者になろう vol.086

 おはようございます。peach です。
 昨日友人Kから、ちびまる子ちゃんの絵の「残暑見舞いハガキ」が
 届きました。締めの言葉が
 「冷たいものを食べ過ぎて、おなかをこわさないようにね。」
 でした。
 おや?この言葉、どこかで聞いたぞ・・・と思ったら、そう、まさに
 数号前のメルマガでわたしがかいた「小学生の暑中見舞いの常套句」
 ではありませんか!
 友人Kは artesana でして、スペイン語翻訳とは関係ない世界で活躍中
 なのですが、長年の amistad の証しとして(なのかな?)このメルマガを
 購読してくれています。
 そしてこんなシャレたイタズラ(?)まで・・・
 Una sorpresa muy agradable!でありました。
 ありがとう、K! 

 さて、オリンピックは終わってしまいましたが、メルマガ上は
 ムリヤリ、まだまだオリンピック一色で行かせていただきます。
 実は、今日の記事を選んだのはずいぶん前のことで、
  「フェンシングは日本ではマイナーなスポーツだから
   メルマガ読者の皆さんにとって新鮮でいいよね」
 とアースと話して決めたのです。でもそのあと、「あの快挙」があって、
 一気に知名度を上げてしまいました。
 ワレワレ、先見の明があったのでしょうか?

 それではさっそくいってみましょう!

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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◇本日の課題(フェンシング・前篇)
Quie'n lo iba a decir antes de que dieran inicio los Juegos.
Poca gente se atrevia a predecir que Espana iba a lograr su primera
medalla en esgrima en la historia de las Olimpiadas y que esta
seria la numero 100 en el medallero historico espanol.

【構造図】
Quie'n lo iba a decir antes de que dieran inicio los Juegos.

Poca gente se atrevia a predecir
  (1) que Espana iba a lograr su primera medalla en esgrima
                en la historia de las Olimpiadas y
  (2) que esta seria la numero 100 en el medallero historico espanol.

【語注】
dar inicio:「始まる」。
los Juegos:当然、los Juegos Olimpicos の略で、「オリンピック」の意味。
      後に出てくる las Olimpiadas と同じです。
atreverse a+不定詞:思い切って〜する、大胆にも〜する
medalla  :メダル
esgrima  :フェンシング
medallero :メダル獲得数

【直訳】
オリンピックが始まる前、誰がそれを言わんとしていたか?スペインがオリン
ピックの歴史の中でフェンシングにおける同国初のメダルを獲得することにな
り、それがスペインの歴史上のメダル獲得数における100番目となるだろうと
大胆に予言した人はほとんどいなかった。

※esta seria la numero 100...の esta は medalla を指しています。

※直訳では、構造を正確に把握するために、できれば文章の構造をそのまま
 そっくり日本語に移し替えたほうが良いのですが、Poca gente...を「大変
 少ない人が〜した」とすると「ほとんどの人が〜でない」というニュアンス
 がいまひとつ出ません。よってやや「練り」の域に入った訳としましたが、
 Poca gente の訳し方にすでに習熟していて、反射的に「ほとんどの人が
 〜しない」と訳せてしまう人は、直訳の段階からそうしてしまっても構いま
 せん。

【練り訳】
オリンピックの開幕前には誰がこんなことを予想しただろうか?スペインがオ
リンピック史上初めてフェンシング競技でメダルを獲得し、それが同国にとり
史上通算100個目のメダルとなるなどという大胆な予想を口にしたものはほと
んどいなかった。

※lo は通常、前に出てきた文章や語句を受けますが、ここは次の Poca gente..
 の文章の内容を指しています。よって「そのこと」ではなく「このこと
 (こんなこと)」としました。

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◆編集後記◆
アースです。
先週の体操用語の記事で、「あん馬=caballo con arcos」であると
書いたところ、一読者の方から、ある辞書に potro con aros と載って
いたとのご指摘をいただきました(Mさま、ご意見どうもありがとう
ございました!)。
いろいろと調べてみたのですが、potro con aros も確かに使用実績が
ありました。ただ、caballo con arcos のほうがはるかに多く使われて
いるのは確かなようです。potro は、どちらかというと単独で「跳馬」の
意味で使われています。確かに昔の跳馬競技は、あん馬の取っ手をとった
ような器具で行われていましたが、最近はちょっと形が変わっています
よね。
いろいろと調べていく過程で、potro con arcos という、両者を混ぜた
ような言い方も見つけました。むしろ potro con aros よりはこちら
のほうが多く使われているようです。
ともあれ、これら3つは実際に使用実績があるものですので、どれも
正しい、と言えます。
読者Mさんは、「自分の辞書は古いのか」とお書きでしたが、そうでは
なく、これは「辞書は数ある(訳)語の中のほんのごく一部を載せている
に過ぎない」ことの好例である、と思います。辞書に載ってないからと
いって間違いとは言えないし、辞書に載っているからといってそれだけが
使われているとは限らない、ということなんですね。
(ここで8月6日号、13日号の記事を読むと、実感がわきそうです。
お時間のある方は、ぜひ再読してみてくださいね)

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