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2008年8月6日

 スペイン語翻訳者になろう(アンコール第3回)

  7月23日から1ヶ月にわたり、本メルマガのバックナンバーから
  記事を厳選してお届けしています。既読の方も新たな気持ちで
  読んでくださいね。また今週は「アースの気が散る話」があります。
  こちらは最新です。
                      アース&ピーチ

  ==<もくじ=======================
    1) 西和辞典は「万能選手」にあらず その1
    2) アースの気が散る話
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┃1│ 西和辞典は「万能選手」にあらず その1
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辞書をとにかく引きなさい!
知っている単語でも何度でも引いて!
辞書を引く時間と労力を惜しむな!

……はい、耳にタコができてますよね。確かにこれらのことを
実践しなければ、立派な翻訳者さんにはなれません。また、立派な
翻訳者さんは、必ずこれらを実践しています(耳いたい)。

しかし、西文和訳のレベルを過ぎ、仕事として(人に見せるため)の
翻訳が視野に入ってきたとき、「西和辞典に頼り過ぎる」のも
良くないことがあります。

具体的な文章を例に出して実際に翻訳してみないと、なかなか説明
しにくいのですが、ここでは紙面の都合上、「企業の役職名」を例として
使うことにします。(あくまでも「例」であって、企業の役職名はこう訳し
ましょうという話ではありません。念のため)

例えば、director gerente を西和辞典で見ると、「常務取締役」や
「専務取締役」と載っていることがあります。

企業の役職名というと、ふつう頭に浮かぶのは

  会長 社長 (代表)取締役 常務(取締役) 専務(取締役)…

ですから、辞書を引いて、「あった。やったね!」・・・と思うかも
しれません。でもそこで止まってしまうと、「翻訳」ではなくて
「西文和訳」になってしまいます。

ここで認識しておきたいことは、これらの日本語はあくまでも日本の
会社組織における役職名であるということ。

例えば上記のうち、日本の「会社法」で設置が義務づけられているのは
「(代表)取締役」だけであるということをご存知でしょうか。その他は、
その会社の定款などで独自に(好きに)決めている地位であるわけです。
「社長」でさえも。

「専務」が社長を補佐し、「常務」は会社の常務を執行する者、などと
いうことは、日本の会社ならばほぼ同じ「常識」と言ってもいいでしょう。
つまり日本国内で「常務」と言えば、法律で定められているわけではない
けれど、だいたい同じ内容の職務を遂行する人であるということですね。

しかしそれらと完全に同一の職務内容を持つ役職が、スペイン語圏の会社
にも存在するのでしょうか?日本の会社の常識が、世界の会社の常識
なのでしょうか?

director gerente と出てきたら、なんでもいいから「常務」や「専務」
としてしまっていいのでしょうか? その director gerente さんは、
本当に株式会社の常務や専務の役目を果たしているでしょうか?

極端な例ですが、

director gerente del Fondo Monetario Internacional, Rodrigo Rato

とあったらどうしましょうか。
 「国際通貨基金のロドリゴ・ラト常務取締役」
でいいのでしょうか。まさか!

"ロドリゴ・ラト" IMF

で Google 検索してみてください。すぐに、日本語では「専務理事」と
訳されていることがわかるはずです。
(2008年8月注記:現在のIMF専務理事は Dominique Strauss-Kahn)

IMFは国際機関ですから、おかしいことにすぐ気がつきます。
しかし会社の役職名ならば何も考えずにうっかり「常務取締役」などと
してしまいそうです。

実際、そのように訳しても良い場合もあるでしょう。その会社の director
gerente の地位が、日本の「常務取締役」と同等の職務内容であるなら、
そう訳しても問題ないかもしれません。

でも、これが例えば工場の director gerente だったら?NPOの director
gerente だったら?どれも「専務取締役」「常務取締役」ではおかしいのは
明らかですよね。

 「でもさ〜。じゃあ辞書にはウソが書いてあるわけ?」

そうですね、答えはイエスでありノーでもあります。

その謎解きは…次回にさせていただきます。お楽しみに!

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┃2│アースの気が散る話
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海洋哺乳類に対する興味の尽きないきょうこのごろ。

興味が高じて、ついに先日、バンドウイルカさんと泳いできました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、バンドウイルカやオキゴンドウ
クジラと一緒に泳げるプログラムをやっている水族館があり、それに
参加したのです。ほんとのとこ、海でできれば最高なのですが、なかなか
その機会もないので、とりあえずは水族館へ。

プログラムは、トレーナーのように陸上から指示を出したり餌をやったり
するものと、ウェットスーツを着て深さ4メートルのプールに入り、
一緒に泳ぐものの2つ。

実はわたしは、歩いたり走ったりするよりも泳ぐ方が楽なのでして
(いやほんと)、当然ながら泳ぐプログラムに参加しました。

でもウェットスーツを着るのは初めてで・・く、首が苦しい。でも水温は
20度だというし、着ないとたいへんよね(屋外プールでは水温が22度
くらいにならないとふつうは入りません)。それにその日は気温がうなぎ
登りでしたので、気持ち良いくらいでした。

さて、いよいよバンドウイルカさんとご対面。わ〜い。
近くで見ると身体の大きいこと!

顔を触られるのは嫌いだとのことなので、背中やお腹をなでなで。手触りは、
先日、別の水族館で触らせてもらったカマイルカのほうがずっといい感じ
でしたが、その暖かさやなめらかさはやはり感動的でした。

なでると気持ち良いのか、目をうっとりと閉じるんですよ。やっぱり哺乳類
だなあ。それに息継ぎの音がけっこう人間に似てたりして。ぶは!って。
もっとも、人間と違って口ではなく、頭の上にある鼻孔で息をしている
のですが。

「プールの中央で待っていれば、イルカが迎えに行きますので、背びれに
つかまって戻ってきてください」というトレーナーさんの指示に従い、
プール中央でプカプカ立ち泳ぎしながら待ちます。

イルカさん、こちらにやってきます。手を伸ばすけど〜届かない!
Otra vez!

ん〜こんどは周りをくるくる回るだけだぁ〜。ふざけてるな、こいつ。
Otra vez!

うむう、こんどはこっちに来たけど、浮いてるだけで戻ってくれない・・。
Basta ya!

「その子、ちょっと飽きっぽいので、こちらの子でいきます!」
あ、そうですか(^^;)。

もう一頭のイルカさんはすぐにやってきてくれ、背びれがうまくわたしの
手に当たるようにしてくれました。それにつかまって、びゅい〜ん!と
プールの端まで戻ります。うおー速い!やったね。

イルカといっても、性格がいろいろなんだなぁ〜ということが
よくわかる事件(?)でした。

あとで聞いた話では、集中力が続くのは20分くらいで、それを過ぎると
「エサ」でつらないとなかなか動いてくれないとのことでした。

エサは、アジやサバやホッケ。ううむ、見るからにうまそうだ(?)。

「海のトリトン」みたいに背びれの先につかまって乗ることは
できないのかと考える人がいるかもしれませんが、近くによってみると、
現実には無理、ということがわかります。

背びれが案外と小さいこともありますし、背びれの上のほうはぐにゃぐにゃで、
下手に触ると痛いのだそうです。だから乗るならクジラ!(オキゴンドウも
バンドウイルカもカマイルカも、すべて同じマイルカ科で、大きさが違う
だけなんですけどね)

ということで、こんどはオキゴンドウと泳ぐプログラムに
参加することにします。

マイルカ科程度がマイブームのうちはいいけど、シロナガスクジラに興味が
向かったらどうしよう。同時並行でここ何年も恐竜がマイブームだけれど、
あれは骨しか残ってないから・・。シロナガスクジラと一緒に泳ぐのは、
たいへんだろうなあ。困ったなあ。(あほ)

◆編集後記◆
アースです。
ここ半年ほど、頭について離れないメロディーがあります。音階は、
ミ〜レラレミ〜レラレミ〜レラレミ〜レラ〜ソラ〜
ラ♭ソ〜ファドファソ〜・・・
(キーはめちゃめちゃです)
という感じで、「レラ〜ソラ〜」の部分に Too soon, too soon かなにかの
歌詞が重なります。たぶんアメリカのオールディーズだと思うのですが、
このサビの部分しか思い出せないのです。うきーっ!
歌っていたのは女性です。
どなたか、ピンときたら110番。じゃなくてぜひともアースまで
ご連絡を!!(粗品さしあげません)

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