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2008年5月21日

 スペイン語翻訳者になろう vol.077

 おはようございます。ピーチです。
 後記でアースも同じテーマで書いていますが、エコバッグ。わたしも
 ヘビーユーザーです。
 最近ではどんなところでも販売されている感がありますが、多種多様な
 形状や図柄のエコバッグを目にするにつけ、
 「こんなにたくさんのエコバッグをつくるには、どれほどの資源を
 投入しているんだろう?売れない分も多いだろうし、
 全然エコじゃないんでは?」
 と思って悩みモードに入ってしまいます。
 物事はいろんな角度から検証してみることが必要ですね
 (翻訳の語義選びなどと同様に・・?)。

 今週はちょっと目先の変わった調査です。面白いですよ。
 さっそく始めましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃  Web時代の翻訳術 〜調査力を磨こう〜
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【企業名の由来(その1)】

先日、私がスペイン語圏諸国の経済にたいへん詳しいと勘違いをしている
あるお方から、「Repsol-YPF の Repsol の語源を知りませんか」という
質問を受けました。んなこと知りませんわ。

これにはすぐに調査してお返事したのですが、それがなかなかおもしろかった
ので、本メルマガでもとりあげることにしました。

ここで、Repsol-YPF とは何かということを知らない方も含め、まずは
ご自分で調査してみてください。先にお知らせしておきますが、
日本語で調べてもムダです(笑)。ざっと調べてみたところでは、
どこにも載っていませんでした。ではどうぞ。

調査を待っている間にいきなり余談。Repsol の語源を探しているとき、
スペインの自動車会社である SEAT の語源にもいきあたりました。

 Siempre Estamos Apretando Tornillos
 (我々はいつもネジを締めている)

だそうです・・・もちろんウソです。

SEAT のホームページには書いていなかったのでほんとうかどうか
わかりませんが、Sociedad Espanola de Automoviles Turismos との
ことでした。つまんない(そういう問題?)。

閑話休題。

さて、Repsol の語源は判明しましたか?

まずは Repsol-YPF が何かということから説明しましょう。自動車や
バイクのレースをよくご覧になる方はご存じかと思いますが、スペインの
大手石油企業です。スポンサーとしてよく広告を出していますよね。

もともとは Repsol と YPF という2つの企業で、Repsol はスペインの
国営石油産業が民営化されてできた会社です(正確には会社設立後に
民営化)。YPF ももとはアルゼンチンの石油公社で、1999年の民営化時に
Repsol が買収しました。

ここで時間のある方は、YPF が何の略であるか調べてみてください。
解答はこのコーナー最後につけておきます。

前置きが長くなりました。いよいよ Repsol の語源を調査してみましょう。

さきほど言いましたように、日本語のページでは載っていませんでしたので、
スペイン語で調べるしかなさそうです。まずはこういった際の常套手段
として、Repsol-YPF のホームページに行ってみます。

http://www.repsolypf.com/es_es/

ごちゃごちゃしたページですねぇ。だいたい企業ページには、Quienes somos
や Conocer XXX、あるいは Historia などのリンクがありますので、それを
探します。

ありました。左上の Todo sobre Repsol の下に、Conocer Repsol YPF
というのがあるので、クリックしてみましょう。

このページの左上に、

 ★ * La Compania 
   * Organizacion
 ★ * Historia
   * Presencia global
   * Actividad
   * Innovacion y tecnologia
 ★ * Marcas
   * Repsol YPF en Internet
   * Area de proveedores

と並んでいます。ひっかかるのは★マーク。とくに Marcas(商標)などは
ぷんぷん匂います。企業名が単純な略語だったりする場合は、上記の
いずれかに書いてあることが多いようです。上で述べた歴史なども、
Historia の部分にうまくまとまっていました。

しかし。Repsol の場合は求める情報がありませんでした。となれば、
Google などで地道に検索するしかありません。

と、思ったのですが、例によってここまででもかなり長くなってしまいました
ので、残りは来週にさせていただきますね。

実際の仕事で企業名の「語源」を調査することなどほとんどありませんが、
略語しか出ていない場合にフルネームを調べることはよくあります。たとえば

 Pemex
 PDVSA
 Petrobras
 ENAP

だけでは何の会社かさっぱりわかりませんが、フルネームを調べてみると
すぐに判明します。

まったく何の会社かわからずに字面だけを追って訳すのと、だいたいどんな
事業をしている会社かを念頭に置いて訳すのとでは、翻訳の仕上がりに
天と地ほどの差が出ます。これ、大げさではなく、本当の話。

上記の4社のフルネーム、よろしければ調べてみてくださいね。これを
調べるだけで、ENAP 以外はどこの国の企業かもわかります。
(解答は来週号にて)

※さて、最後に YPF の答え合わせです。YPF は Yacimientos Petroliferos
Fiscales の略で、要するに「政府財政=国によって運営されている石油鉱床」
ということですが、民営化前の YPF はふつう「(アルゼンチン)石油公社」
と訳されます。企業名等の場合、このように原語と日本語の定訳がまったく
異なることも多いので、必ず確認する必要があります。

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◆編集後記◆
アースです。
先日、あるスーパーで買ったものをマイバッグ(エルモちゃん印)に
詰めていて、ふと気がつくと、その台で同じように袋詰めをやっていた人が
全員、マイバッグを持っていました。
へえ〜けっこう普及したなあ。と思ったのもつかの間、すぐ隣にいた人が、
台に備え付けのビニール袋をちぎるちぎる・・商品をひとつずつすべて
ビニールに入れているのではないかと思われるほどでした。
そ、それじゃ意味がない・・
ちゃんとマイバッグの意味考えて使ってんのかなあ〜。
でもまあ、レジで袋をもらっていたころも同じことをしていたのなら、
1枚だけは使わなくなったってことか・・
でも、なんとも納得のいかない情景でした。

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