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2008年4月9日

 スペイン語翻訳者になろう vol.071

 おはようございます、ピーチです。
 後述しますが、「いまのところ愛知県在住参加者のほとんどいない
 名古屋セミナー」、引き続き参加者募集中・・・だそうです。
 愛知県の皆さん、参加すれば地の利を生かしてセミナーの
 イニシアチブをとれるかもしれませんよ。
 と、意味不明な戯言はさっさとゴミ箱に捨てるとして、名古屋って、
 個性豊かな美味しいものがあれこれありそうでいいなあ〜〜。
 参加者にはもれなく、「アースと行く、名古屋食い倒れナイト」が
 ついてくる・・らしいです。未確認情報ですけど。
 ぜひいらしてくださいね。

 さて、今回のメインは前回の続き、「会話 de 調査(後編)」です。
 アースとピーチの力作(たんに肩に力が入っているだけ?)を
 ご堪能ください。

 ==<もくじ>===========================
   1) Web時代の翻訳術 〜調査力を磨こう〜会話 de 調査(後編)〜
   2) 名古屋開催セミナーのご案内(まだまだ募集中です)
 ==================================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃1│ Web時代の翻訳術 〜調査力を磨こう〜会話 de 調査(後編)〜
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A:さて、先週は regeneracion asistida という正体不明のスペイン語の
  調査を行ったわけですが、

   1)まず、“regeneracion asistida”を検索してみる
   2)ヒット結果をざっと見てみる。
   3)すると、「大体こんなかんじの意味かな?」というイメージが
     つかめる。(regeneracion asistida の場合、「人の手を借りた
     再生」というニュアンス)
   4)英語では assisted regeneration ではないかとあたりをつけて
     検索してみる。
   5)出てきたページをざっとみると、ほぼスペイン語の regeneracion
     asistida とおなじ意味であると判断できる(決定打はFAOの
     ホームページ)

  ここまでで終わっていました。今週はいよいよ、どのような日本語を
  当てはめるかを考えていきましょう。「人の手を借りた再生」を
  日本語でどのように「それらしく」表現するか?もしかしたら、
  専門用語として存在するのかもしれませんが、少なくともネット検索
  では、assisted regeneration が日本語で何と呼ばれているのかまでは
  わかりませんでした。いろいろな日本語をいれて試してはみた
  のですけれど。
B:そうなると、訳者が「造語」するしかないわけですね。難しいなあ・・。
  たとえば、「人為的再生」とか?または、asistida を活かすなら、
  「援助再生」とか「補助再生」などの可能性もあるかもしれませんね。
  確立された表現としては存在しない言葉だとしても、文脈の中で
  読み手に意味が伝わるのであれば、この場合は及第点なのでは
  ないでしょうか?林業分野のプロではない私たち翻訳者にできることは
  それ以上ないわけですから。
A:そう思います。「専門用語としての日本語表現はなさそうだ」「造語
  するしかない」ということも立派な調査結果であると考えられます
  からね。
  あと、「漢語にしない」という選択肢もありますね。つまり「人為的
  再生」のような専門用語(定型の言い回し)っぽい表現をあてはめる
  のではなく、文章に埋め込む形でなんとなく表現する。
B:いいたいことは大体わかるのですが、具体的にはどんなふうにですか?
A:英語の、しかもあまり良い例でなくてすみませんが、例えば
  ハリケーンによって破壊された森林を復活させましょうという
  文脈のなかに出てきた以下の文章を、

    We may have to opt for assisted regeneration in some areas
    and natural regeneration in others.

    ある地域では人の手を加えることによって(森林を)再生し、
    別の地域では自然に再生させるというように、私たちが選択する
    必要があるかもしれません。

  のようにするとかですね。
B:なるほど、そういう手もありますね。ともあれ、それらしい漢語表現を
  造語するにしても、文章に埋め込むにしても、一番大事なのは、
  「その文脈に最も適した言葉を使っているか?」という点ですね。
  今回の表現のように定型の訳語が見つからないものの場合は、文脈に
  よって訳語を変えるしかないわけですから。
A:そうですね。たとえば、

   Una plantacion de enriquecimiento es la tecnica o practica
   de regeneracion asistida, consistente en plantar especies
   forestales, en bosques primarios o secundarios con el fin de
   mejorar la produccion y el valor futuro del bosque.

  だったら「人為的再生」でよさそうだけれど、他の文脈だったら
  それは合わないかもしれない。その辺は手抜きせずにきちんと
  検討しなくてはなりません。
B:最後に、今回の調査手順をまとめてみますと、

   1)まず、“regeneracion asistida”を検索してみる
   2)めぼしいものをざっと見てみる。
   3)すると、「大体こんなかんじの意味かな?」というイメージが
     つかめる
   4)英語ではassisted regenerationではないかとあたりをつけて
     検索してみる
   5)出てきたページをざっとみると、ほぼスペイン語の regeneracion
     asistida とおなじ意味であると判断できる(決定打はFAOの
     ホームページ)
   6)日本語で何と表現するか、個々のケースで判断する

A:はい、そんなところでしょう。
B:これらのプロセスを全部踏むのは本当に大変ですが、どれも必要な
  ステップですので、省略しないようにしたいですね。
A:そうですね。それに、そういった過程でたくさんのスペイン語を読む
  (読まされる)ことになりますから、その意味でも勉強になりますね。
B:「調査は楽しいけれど、たくさん読むのはいやだ」という人も
  結構いそうですが。
A:う〜む、その気持ち、大変よくわかります(笑)。が、それをしなくては
  ただの「趣味的調査」の域を出ないことになりますね。
B:「たくさん読まねばならない」とはいっても、「すべて精読せよ」
  というのではなく、ポイントだけ抑えればいいわけですから、
  慣れればそれほど苦痛ではなくなると思います。
A:そうですね。慣れるためにも、ぜひ今回の調査を復習してみてくださいね。

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┃2│ 名古屋開催セミナーのご案内(まだまだ募集中です)
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先日からお知らせしております名古屋開催の翻訳セミナーは
引き続き募集中です。まだお悩みの方も、そろそろ決心して
お申し込みをしてくださいね。締切は4月20日です。

「セミナーに出たことがないので不安」との声をちらほら
聞くのですが、誰しも「最初」はあります。やる気さえあれば
大丈夫です!なにより、同じ「スペイン語翻訳を学ぶ仲間」に
出会うチャンスですよ〜。

ところで。

名古屋での開催ですのに、なんと、これまでにお申し込みを
いただいた方の中に、名古屋市民・愛知県民がほとんど
いらっしゃらないというオドロキの展開になっております。

それでいいのか愛知県!
どなたか、ぜひ名乗りをあげてください(ってちがう?)。

もちろん愛知県外の方も大歓迎です(^^)。セミナーで頭を
使い尽くしたあとは、ひつまぶしと小倉トーストとみそ煮込み
うどんを食べて帰りましょう〜。(ちがうってば)

 ※詳細はこちら
     →http://www.pie.vc/course/index.html

          ★☆ セミナー概要 ☆★

   『 ス ペ イ ン 語 翻 訳 力 UP セ ミ ナ ー in Nagoya 』

  実務翻訳では必要不可欠な「インターネット調査術」と、正確で読み
  やすい「商品としての訳文」を作るための翻訳術を学ぶセミナーです。
  実際にネットに接続しての「検索実演」や、事前課題を用いた訳文の
  細かい検討など、生の講義ならではの体験を存分にしてください。

  これまでのアース&ピーチ企画のセミナーに出席していただいた方か
  らは、「こんなに充実した講座は初めて」「実践的で非常に役に立っ
  た」から、「時間が短すぎる」との苦情(?)まで、大好評をいただい
  ています。「現場で通用する翻訳力」を鍛えるというただその一点に
  注力した私たちの講座に、あなたも参加してみませんか?

   開催日時: 2008年5月31日(土) 13:30 〜 16:30
   場所  : 名古屋国際センター(名古屋駅から徒歩約7分・
         地下鉄桜通線「国際センター」駅すぐ)
   申込締切: 2008年4月20日
   対象者 : 実務翻訳者を目指している方、インターネットを用いた
         翻訳調査スキルを極めたい方、自然な訳文が作れるよう
         になりたい方など。

     ◆当日のセミナーに加え、事前提出課題があります。
     ◆定員を超える場合は、先着順とさせていただきます。

   詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

   ※これまでのセミナーの様子はこちらでご覧になれます。
     →http://www.pie.vc/report/course_report01.html(7月)
     →http://www.pie.vc/report/course_report02.html(11月)

◆編集後記◆
「名古屋食い倒れナイト」案内人のアースです。
暖かくなってきて、我が家の周辺では、久しく見なかった(?)人間が
わらわら出てきて、田おこしの作業が始まりました。田植えは
ゴールデンウィークの頃だから、もうすぐだなあ。
でも家の近くの桜は、ようやくほんのりとピンク色になったところ。
春はこれからです。フキノトウもそこらじゅうでボコボコと顔を
出しています。つくしもポコポコと。そして・・
除草剤を絶対に使わない我が家では、スギナとの戦いが
今年も始まるのでした。

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