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2008年2月

 スペイン語翻訳者になろう vol.065

 おはようございます、アースです。
 以前の「気が散る話」に書いたように、わたしの頭の中は「音」が
 最優先なので、ある音楽を聴くとその時代(とくに自分の状況)が
 さっとフラッシュバックします。故郷とはまったく違う雪景色が窓から
 見える今でも、ビリー・ジョエルの Just The Way You Are などを
 聴くと、受験勉強をしていたころが思い出されます。(トシがばれる?)
 冬の朝5時頃。
 暗く寒い部屋のなかで、ちょうど大学受験だった姉と一緒に、
 白い息を吐きながら問題集を解いている情景です。
 青春だなぁ〜。
 あのころのわたし、がんばれ〜!
 ついでに、いま大学・高校受験の生徒諸君もがんばれ〜!

 さて、現代に戻って、毒物餃子事件です(?)。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃ 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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◇本日の課題
Una intoxicacion masiva de gyozas(empanadillas) congeladas
importadas desde China ha provocado esta semana un notable descenso
de afluencia a las celebraciones del An~o Nuevo chino de Yokohama,
la ciudad que acoge el mayor chinatown de Japon.(EFE)

【語注】
intoxicacion masiva:集団中毒
empanadillas    :(小さな)エンパナーダ。ここではもちろん餃子の
           ことを指しています。
notable descenso  :著しい低下、激減
celebraciones   :複数形で「祝賀(記念)行事」の意味があります。
An~o Nuevo chino  :中国の正月、すなわち、春節(旧正月)のことです。

【直訳】
中国から輸入された冷凍餃子の集団中毒が今週、日本で最大の中華街を収容す
る街である横浜の、中国の新年祝賀行事への流入の著しい減少を引き起こした。

※afluencia の辞書の代表的な語義としては「流入」「流れ」「殺到」などが
 ありますが、少々抽象的ですね。それよりも、小学館の西和辞典にある
 「(人・ものが)沢山はいってくること[量]」という訳語が参考になりま
 す。つまり、来訪者数のことを指しているわけです。例年なら「流れ込むよ
 うに殺到」していた客足が、今年は餃子騒ぎによって激減してしまった、と
 いうことです。

※acoger を西和辞典で引くと、まず「迎える」「受け入れる」「保護する」
 などの意味が載っていますが、この場合一番近いのは、語義の一番下のほう
 に身を潜めている「収容する」でしょう。ただ、練り訳ではこの訳語をその
 まま使えませんので、ひと工夫が必要です。

【練り訳:案1】
中国製の輸入冷凍餃子による集団中毒の影響で、国内最大の中華街を擁する横
浜で今週開催された春節の祝賀行事は、客足を大きく減らした。

【練り訳:案2】
中国製の輸入冷凍餃子による集団中毒の影響で、横浜で今週開催された春節行
事への来訪者数は激減した。横浜の中華街は国内で最大の規模を誇る。

【練り訳:案3】
国内最大の中華街を擁する横浜で、今週、中国の旧正月の祝賀行事が開催され
たが、中国製の輸入冷凍餃子による集団中毒が原因で、来訪者数は激減した。

◆編集後記◆
ピーチです。
二月は逃げる月と言いますが、ほんとに短かったです。
ということで、今回の後記も二月に負けないくらい短いです(・・・)
次回お目にかかるのは、もう三月!
皆様、残り少ない二月を楽しんでくださいね。
(冬命のわたしは、二月との別れがさびしいです(;;)

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 スペイン語翻訳者になろう vol.064

 おはようございます。ピーチです。
 前にも書いたとおり、現在「カラマーゾフの兄弟」の新訳(全5冊)を
 果敢に読書中でありますが、何せ1冊あたりが分厚いのと、内容を味わう
 (・・・といえば聞こえがいいが、要は難解箇所を理解したり、ずっと
 前のほうの内容を思い出したりする)のに時間がかかるのとで、読了はまだ
 先になりそうです。
 そんななか書店に行ったら、「漫画版カラマーゾフの兄弟」なるものが
 売られていました。
 いったい何分冊なんだろう?と調べてみたところ、なんと「全1巻」だった
 ようです。
 あの内容を1冊で・・・!!?(しかも、漫画)
 どんなストーリーになっているのだろう?
 ドストエフスキー先生にこの事実を知られたら、日本に悪霊を送りこまれ
 ないだろうか?
 「故人なのだから大丈夫さ」とお考えの方、読みが甘いです。
 彼はこの瞬間にも、千の風になって日本中の書店を検閲しているのかも
 しれないのですから。

 ・・・と、tontisimaな話はここまでにして、今号も学びどころ満載です。
 さっそくスタートしましょう。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃  Web時代の翻訳術 〜調査力を磨こう〜
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【調査に使用できるサイト(その4)】

前回は、翻訳の際に「地図を使った調査がなぜ必要なのか」から、
翻訳において調査を行うことの効能についてお話ししました。きょうは
地図に話を戻し、具体的にサイトをご紹介します。

はるか昔の5月28日付け第9号「最低限必要な資料をそろえよう」では、
翻訳を行ううえで「大判の地図」があると良い、とご紹介しました。
これはもちろん、紙の地図の話です。

※第9号はこちらでご覧下さい。
http://espanol-traduccion.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/28/index.html

なんのかんの言っても紙の地図は液晶画面に比べて見やすいですし、
ページの行きつ戻りつが簡単なので、道路や川などをたどっていく際には
たいへん便利です。地図帳でなく、ぺらっと一枚の地図の場合ですと、
床に広げてその上にはいつくばって道をたどる・・ということも。
(うう、たのしい)

というわけで紙は紙なりの利点がいろいろとありますが、
きょうはネット上の地図をご紹介します。

ふつうネット上の地図というと、Yahoo! の地図や Google マップなどが
浮かぶと思います。確かに、あれらがなかったら、初めてのお店には
絶対行けな〜い。ので、使っている人も多いでしょう。

しかし Yahoo! も Google も、スペイン語圏の地図はデータがまだまだ
という感じなので、私は実際の仕事では使っていません(使えるケースも
あるでしょうけれど)。いちおうアドレスをお知らせしておきますと、

 

http://maps.google.es/maps?hl=ja&tab=wl
 http://espanol.maps.yahoo.com/

です。これで例えば Buenos Aires と検索してみると、いちおう
アルゼンチンの首都が出ては来るのですが、書いてあるのはせいぜい
幹線道だけで、とても300万都市の地図とは思えません。

さて、そこで私が愛用しているのは、multimap.com というサイトです。

http://www.multimap.com/map/places.cgi?client=M4&db=w3&width=700&height=400

左上の Town のところに Buenos Aires と入れて、"Find"してみてください。
世界地図の下に、なんと世界中の Buenos Aires が25ヶ所もリストアップ
されています。ショック!(これで Yahoo! や Google のデータが
不完全であることがわかると思います・・)

リストのひとつひとつをクリックすると、詳しい地図が出てきます。
これもかなり大ざっぱなものではありますが、お店を探すわけではないので、
これで十分役に立ちます。

私がもうひとつ愛用しているのは、「絞り込み方式」で目的地を探すサイト
Global Gazetteer です。

http://www.fallingrain.com/world/

に行きますと、ずらっと国の名前が並んでいますので、例えば Costa Rica
をクリックします。すると provincia を選べるようになっていますので、
例えば Puntarenas を選びます。すると今度は地名の頭文字を選ぶように
なっていますので、Bを選びます。このようにして次々と選択していくと、
最後には該当の地名のリストページにたどり着くのです。

問題の Buenos Aires が Puntarenas 州には2つあることや(!)、それらの
緯度と経度、標高などが示されます。大きな都市の場合は、近くの都市までの
距離とか、近くの空港、晴天率や降水量なんかが出てくることもあります。
(provincia や estado がわからない場合は、国名を選んだ次のページの
下の方にあるアルファベット選択から直接選んでいくこともできます)

いかがだったでしょうか。私が好きなのは、データがいろいろ入っている
Global Gazetteer のほうですが、仕事ではそこまで言っていられないので、
この2つを場合によって使い分けています。

おそらく私が知らないだけで、地図のサイトはもっとたくさんあると
思いますので、ご自分でも探してみてくださいね。そして使えるサイトが
あったら、ぜひご報告を(笑)!

◆編集後記◆
アースです。
今年は寒いけど雪が少ないなあと言ってたら、ドカッと
やってきました。早めに確定申告しに行こうと思ったのに、
とても無理!!道路の雪が減るまで待つしかないなあ。
(役場まで20km、管轄の税務署までは30km)
雪道で車が滑り始めたらどうするのかって?きっぱり「諦める」。
というのは半分冗談ですが、無理にあがいて状況を悪化させる
よりは、おとなしく止まるのを待つほうが良いです。このあたりの
人は雪道に慣れているはずですが、毎年必ず、車が田んぼに
落ちているのを見ます。路上で一回転している車も見たことが
あります。雪道、あなどるなかれ。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.063

 おはようございます。アースです。
 ただいま、3月8日開催の「ネット調査術」および「スペイン語
 経済翻訳セミナー」の準備を進めています。
 受講生の皆さんはいまごろ、頭から湯気を出して事前課題に
 取り組んでくださっているものと思います。
 その湯気、ぜったいにムダにはなりません(ムダにはさせません)。
 がんばってくださいね!

 それでは第63号です。

  ==<もくじ>=======================
    1) Web時代の翻訳術 〜調査力を磨こう〜
    2) アースの気が散る話
  ==============================

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┃1│ Web時代の翻訳術 〜調査力を磨こう〜
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【調査に使用できるサイト(その3)】

今回ご紹介するのは「地図サイト」です。
が、使えるサイトをご紹介する前に、きょうは「なぜ翻訳するのに
地図を使った調査が必要なのか」についてお話ししておきましょう。
地図に限らず、他の調査にも通じる話になると思います。

西文和訳のレベルから「翻訳」のレベルに達するにはいろいろなハードルを
越える必要がありますけれど、なかでも大事なのが「文脈を勘案しながら訳す」
ということ。以前ご紹介したように、例えば

presidente del Estado, Hu Jintao

とあったら、胡錦涛さんは中国の人ですから、presidente del Estado は
「国家主席」と訳すべきだし、

presidente del Estado, Jose Luis Rodriguez Zapatero

だったら、サパテロさんはスペインの人ですから、「首相」になりますよね。

この場合は名前を見ただけでどう訳し分けるか決めることができましたが、
あるひとつの単語の訳を決めるために、文章全体を考慮する必要があることも
少なくありません。あるいは、その文章に2つ以上の解釈があって、どちらの
解釈にするのか文脈から決めなきゃならない、ということもあります。

例えばまったく同じ「きょうは雨が降りそうだ」という文章であっても、長い
あいだ干ばつに苦しんでいた地域と、長雨にうんざりしていた日本とでは
話がまったく違ってきますよね。その文自体の訳し方は同じになっても、
文章全体から立ち上るニュアンスを変える必要が出てくるかもしれません。

「文脈を勘案する」とはそういうことです。
しかし、それと地図とどんな関係があるのか?

例えば vuelo de Rio de Janiero a Buenos Aires というスペイン語が
あったとします。誰でも「あ、ブラジルのリオデジャネイロから
アルゼンチンのブエノスアイレスへの航空路線のことね」と思い込んで
しまうでしょう。ところがそのつもりで訳し進めていくと、どうも
話がおかしい。カリブ海がどうのこうのと言っている。リオから
ブエノスアイレスなら、海に出るとしても大西洋でしょ??

そこでハタと気がつくわけです。ひょっとすると、「違う国の」リオであり
ブエノスアイレスなのではないかと。

ここで、原文にひとこと「○○国のブエノスアイレス」という言葉があれば、
悩むことはありません。でも書いているのは現地の人だったりしますから、
そんなことはいちいち言ってくれない。

たぶん違う国なんだろうなあと思いつつ、でも原文だけでは
はっきりしないし、どうも自信が持てない。それに、アルゼンチンの
ブエノスアイレスでないとすると、原文は同じでも解釈が変わり、
日本語の言い回しが変わってくるかもしれない・・。

この世界には他にも Buenos Aires があるのではないか?
あるとすればどこの国のどこの州にあるのか?
そういった疑問を解決してくれるのが、地図サイトです。

航空関係や鉄道関係だけでなく、たとえばA社がどこそこに工場を作ったと
書いてあるが、それがどの州やらさっぱりわからないとか、この河は
どの都市を経由して流れているのかとか、首都から国境までの距離は
どれくらいあるのかとか、そういった疑問が地図ひとつで解決することも
しばしば。

あるお店への行き方を言葉で説明してもらってもよくわからないが、
地図で見れば簡単だった!ということがよくありますよね。地図を
ちらっと見るだけで、言葉だけでは捉えきれない情報が一発で
つかめるわけです。

翻訳者ってそこまで調べなきゃならないの?と思った人もいるでしょう。
確かにそこまで調べる必要がないこともあります。字面だけ訳して
つじつまがあっていれば、それでOKとされることもあるでしょう。

ただ、このように一歩踏み込んで調査をしておけば翻訳にも厚みが出ますし、
何より自分自身が自信を持って訳し進めることができます。(もっとも
どこまで調べられるかは、いつも時間との戦いですが・・)

また学習段階の人にとっては、調査結果と照らし合わせることで、それまで
理解できなかったスペイン語がクリアに見えてくる!というおまけも
ついてきます。もちろん、これは地図に限った話ではありません。
筋を知っている小説を原文で読むと、知らない単語や言い回しでも
なんとなくわかるものですが、これと同じ効果ですね。

地図サイトの紹介のはずが、ずいぶん脱線してしまいました。
次回は実際に使えるサイトを見ていきましょう。

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┃2│アースの気が散る話
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ウン十年前。中学校だか小学校だかの社会の授業中です(記憶不鮮明)。

先生 「GATT(ガット)とはなんのことですか?
    誰かわかる人?
    いない?アースさん、どうですか?」
アース「ええ〜わたしですかぁ〜?
    えーと、がっとがっとがっと。
    がっとと言えば?
    かんぜいとぼうえきにかんするいっぱんきょうてい」

そのときは皆が「アースちゃん、ど、どうしちゃったのっ」という
面持ちをしていましたが、実は本人が一番びっくりしていました。
「自分が知っているということを知らなかった」からです。

実際、自分で言ってみて、「かんぜい」と「ぼうえき」に関する協定
であるということくらいはわかりましたが、貿易はともかく、「関税」
のなんたるかなど、ほとんど理解していなかったと思います。

そのときの感覚をよく覚えているのですが、たとえば「うみ」ときたら
必ず次は「やま」と来るように、「音」だけが思い浮かびました。
でも内容も漢字も思い浮かばない、だから平仮名。

なぜ知っていたのか、そのときはわからなかったのですが、何十年も
経って「ニュース好きの父のせい」であることに思い当たりました。

わたしの父はとにかくニュース好き。新聞ではなく、テレビニュース。
テレビをつければニュース。やることがなければニュース。朝から
ニュース。寝る前もニュース。それもゴロゴロころがって、見ている
のかいないのかはっきりしない。感想を言うでもない。

わたしが子どものころは、聞いても理解できないそんなものに興味を持つ
はずもなく、単なる「BGM」として育ちました。ところがこれが非常に
役に立っている、ということに大人になって気がつきました。

英語のリスニング訓練法として「聞き流し」が流行っているようですが、
まさにこれ。

ある音を聞くと、それに続くべき音、関連する音が、ぱ〜っと頭の中に
再生されるのです。テレビニュースでは当時、必ず「ガット、関税と貿易に
関する一般協定に関する交渉で…」などと言っていたように思うので、
それがそのまま頭の中に残ったのでしょう。

この「聞き流しの効用」に気がついてからは、まじめに見るつもりは
なくても、できるだけニュースを「BGMとして」流すようにしています
(もちろん、仕事以外のときですが)。

すると、翻訳で調査が必要なとき、まるで取っ掛かりがないように
見える事柄でも、その時に最適な「検索キーワード」がなんとなく
浮かぶわけです。なんでこんな言葉を知っているのだ?と首をひねり
ながらキーワードを入力することも稀にあります(しかも意味を
理解していないという…)。

もちろんこれができるのは、わたしが経済・産業の翻訳を中心にやって
いるからで、これがニュースにはまったく出てこない分野だったり、
ごく専門的な分野だったりしたら、役には立たないかもしれませんが。

ひとつキーワードを覚えると、次にその言葉が出てきたときに、
なんとなくそのニュースを聞こう(読もう)と思うものでして、それを
繰り返していると、だんだんと相乗効果(sinergia)でいろんなことに
興味がわき、いろんなことを知りたくなります。

わたしのこの気が散る性格は、その繰り返しのなれの果てなのかも…。
だから逆に、自分の「底の浅さ」に絶望的な気分になることもあります。

翻訳者としては便利な性格かなと思いつつ、調査を始めるとあっちこっち
寄り道しちゃって、ぜんぜん進まない・・・。

◆編集後記◆
ピーチです。
駅で駆け込み乗車をするイギリス人(たぶん)の紳士を見かけました。
毎日3時にはスコーンをつまみながらアフタヌーンティーを楽しんで
いそうな雰囲気のひとだったのでちょっと違和感がありましたが、
完全に日本人化した走りっぷりとあわてぶりがほほえましくもあり、
マスクの下でクスッと笑ってしまいました。
ーー東京は、今日もあちこちに神秘と興が転がっているようです。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.062

 おはようございます、ピーチです。
 今日も元気に本題に入っていきましょう。

  ==<もくじ=======================
    1) きょうのキーワード 【vivir】
    2) 実際に訳してみよう
    3) ピーチのメタボリック雑記
  ==============================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1│ きょうのキーワード 【vivir】
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

なぜいまさらこんな基本単語を!?とびっくりされた方もいらっしゃる
ことでしょう。「生きる」「生活する」「暮らす」などの意味はどなたも
ご存知でしょうが、では、以下のような文章を、その訳語できれいに
訳せますか?

Amnistia Internacional denuncia que la libertad de expresion vive
la peor situacion de los ultimos anos.

「アムネスティ・インターナショナルは、言論の自由がここ数年で最悪の状況
を生きていると非難している」

確かにこれでも通じないことはありませんが、いかにもぎこちないですね。
たとえば、「印象を強めることを狙って、わざとこのような擬人法めいた
言い方をする」場合もあるかもしれませんが、普通はもっと自然な日本語の
ほうが読みやすいはずです。

西和辞典に載っている訳語のなかで一番合うのは、「体験する」や
「経験する」でしょう。が、経験的に、「〜にある」と訳すとぴったりな
ケースが多いように感じます。

例えば、上の例文であれば

「アムネスティ・インターナショナルは、言論の自由が近年で最悪の状況にあ
ると訴えている」

となります。それでは、さっそく課題に挑戦してみましょう。

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃2│実際に訳してみよう
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇本日の課題

Los actuales niveles de cesantia, pueden ser vistos como una
verdadera catastrofe para quien vive la situacion de no tener trabajo,
especialmente en el caso de los padres de familia, las personas
mayores de 40 an~os, los profesionales y los tecnicos.

【語注】
cesantia :失業。とくに中南米で使われます。スペインでは paro です。
catastrofe:大惨事、大災害。

【直訳】
現在の失業水準は、仕事のない状況にある者にとって本当の大惨事として見ら
れうる。とくに、一家の父親たち、40歳以上の人々、専門職者や技術者の場合
においては。

【練り訳:案1】
現在の失業水準は、無職者、なかでも、家族を養う父親たちや40歳以上の人々、
専門職や技術職に従事する者たちから見れば、まぎれもない大惨事に映るかも
しれない。

【練り訳:案2】
現在の失業水準は、無職の人々、なかでも一家の父親や40歳以上の人々、専門
職や技術職に従事する人々から見れば、真に悲劇的な状況と映るかもしれない。

【練り訳:案3】
目下の失業水準は、家庭を持つ親たち、40歳以上の人々、専門職者や技術職者
のなかで、現在仕事のない者にとっては、まさに破滅的状況のように思えるか
もしれない。

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃3│ ピーチのメタボリック雑記
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「モチベーション」という言葉が近年もてはやされているようです。

試しに、本屋に行かれたときにでも書籍や雑誌をチェックしてみてください。
あちらこちらで、そのカタカナが踊っていますから。

それだけ「モチベーションを上げたい!」という人が多いようですね。

わたしもその1人でした。
なかなか上がらない「マイ・モチ」にやきもきした経験も数知れず。

・・・と、過去形でかいてますが、今も変わらずそうかもしれません。

でも、幾多のトライアル&エラーを経て、
「モチベーションって、無理して引き上げても仕方ないんじゃない
だろうか?」
という結論に至らんとしていたある日のこと、書道家の武田双雲さんの
ことばが耳に飛び込んできました。

「ぼくはモチベーションは上げる必要がないと思うんです。
というか、上げないほうがいいと思う。上げれば必ず下がるから」

(曖昧な記憶に頼って書いてますので、「ママ」ではないとおもいます。双雲さん、ごめんなさい)

ほんとだ・・・。
ほんとにそうなんですよね。

自然に備わったものならともかく、人為的な力を加えて上げた
モチベーションは、時間がたてば必ず下がる。

そして、下がると苦しい。
かなり苦しい。
(とてつもなく苦しいときさえある)

元の高さに戻そうとすれば、精神的に(ときに肉体的にも)、相当の労苦を
背負いこまねばならない。

そんなにまでして上げたり下げたりして、いったい何になるのか?

ならば、もともとあったマイ・モチの高さを「低〜〜い」などと思わずに、
「これが自分にとって一番いい高さなのだ」
と受け止め、その範囲でできることをする。

そのほうが心身ともに健やかに過ごせる上に、最終的に得られる成果も
より大きくなると思います。

スペイン語学習にしても同様。

メルマガなどを読んで、「やるぞ〜〜!寝る時間を削ってでも!」みたいに
激しく奮起していただくのも vida にメリハリがついて(?)良いのですが、
それよりも「よし、勉強をやめないぞ」程度に受け止めていただくのが、
長い目で見て一番効くのではないかな、と考えております。

◆編集後記◆
アースです。
さむいです。一昨年のようなドカ雪ではないのですが、いちおう
雪かきが必要な程度には降っています。
我が家の場合、家のすぐ前まで除雪車が入ってくれるので、それほど
雪かきの苦労はありません。でも除雪車のショベルからこぼれ落ちた
雪は、この世のものとは思えないほど重い!
直径30センチほどもある雪玉は、持ち上げることはおろか、転がす
こともまったく不可能です。しょうがないのでスコップで少しずつ
削っては運び、削っては運びするのでした。ああ、毎年のことながら、
時間と体力のムダ・・

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