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2008年1月5日

 スペイン語翻訳者になろう 新年特別号

 あけましておめでとうございます!ピーチです。
 今年も宜しくお願い致します。

 大晦日の年末特別号、いかがでしたか?
 感想などをお聞かせいただければ嬉しいです。

 さて、本日も通常号とは趣を変え、「3月の経済セミナー締切直前
 特別企画」として、アースが熱く語ります。

 ※3月8日開催『プロ半歩手前の人のための実戦翻訳講座〜経済〜』の
  申し込みは「1月10日」が締切です!!小テスト受験に人数制限は
  設けておりませんので、積極的なご参加をお待ちしております。

 ※セミナーの詳細はメールの最後に掲載致しましたので、ご覧ください。

  ==<もくじ>==========================
    1) プロへのはじめの一歩を踏み出そう(経済セミナーへの誘い)
    2) 調査力〜プロへのショートカット(調査術セミナーへの誘い)
  =================================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1│プロへのはじめの一歩を踏み出そう
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アースです。3月8日のセミナーでは私が講師を務めまして、「実務翻訳に
役立つインターネット調査」と「経済翻訳」というテーマでお送り致します。
このうち経済翻訳の方は5日後の10日木曜日が締切となっておりますので、
少しでも多くの皆様に参加していただきたく、きょうは経済翻訳と調査に
関して、私の経験も交えて少しお話しすることにします。

「経済=難しい」と思い込んでいる方が多いようですね。確かに、昔の
自分自身のことを考えると、思い当たるどころか、私は経済嫌いの
急先鋒(?)でした。

そんな私でも経済翻訳を続けてもうずいぶんになります。
最初は当然ながら、経済知識の「け」の字も持っていませんでしたので、
今から考えると、「よく引き受けたなあ」と思います。最初の1年は
正直言って毎回半泣き状態でしたし(ほんと)、慣れるのに時間も
かかりましたが、次第にそれらしくなっていきました。

こんな恥をさらすような話をするのは、経験者として、「経済=難しい」
からと避けるなんてもったいない!と声を大にして言いたいからです。

年末特別号でもちょっと書きましたが、せっかく力を持っているのに、
そのように考えて一歩を踏み出すことをためらっている方が相当数
おられるようです。しかし。難しかろうが簡単だろうが、とにかく
やってみなければわからん!と私は思います。

実務翻訳というのはありとあらゆる分野で発生するものですし、
特にスペイン語業界では需要が少ないぶん、ひとりの翻訳者が様々な
分野をこなす必要があります。声がかかるたびに「苦手だから」とか
「やったことがないから」などと逃げていては、仕事は永久に
やってきません。

だから、なにはともあれまず一歩。踏み出しましょう。私もその一歩を
踏み出したおかげで、いまの自分があるのだと思っています。

                   ★

とはいっても、ひとりの人間がありとあらゆる知識を身に付けておくことは
できないことも確か。つまり、自分にとって未知の分野の翻訳が降ってくる
可能性が結構高いということです。自分が知悉していると思っている
分野だって、いつもスラスラ訳せるとは限りません。それは現役翻訳者の
私とピーチが身にしみて感じていることです。

私が経済翻訳を始めた頃の経済知識といったら、いまから考えると
冷や汗が出るほどの量しか持っていませんでした。経済学部を出たわけでも
財テク(死語?)に走っていたわけでもなく、金融機関に勤めたこともない
私が、それでもなんとかこなしていけたのはなぜか。

それは「経済学の権威」になったからではなく、「諦めずにしつこく
やり続けた」からではなかったかと思います。運動でも同じですが、
「もうこれ以上は誰が何といってもだめ!」・・という一瞬を越えると、
そのあとはなんとかなっていくものです。

ただ、コトは翻訳ですので、そうした「根性」だけではさすがに無理。
もうひとつ理由があるとすれば、「経済翻訳のクセ」みたいなものを
早期につかむことができたからだと思います。経済に限らず、それぞれの
分野の翻訳にはそれなりの「クセ」があり、それを知っておくと、
よりスムーズに翻訳を行うことができるんです。

だいたい、そうでもなければ、一見して「なんなのよこれ〜!」と
叫びたくなるような「超難解な原文」+「鬼のような納期」、
でなければ「別に難しくないけどめっちゃ大量の原文」+「鬼のような納期」
に対処することは絶対ムリです!(いつもいつもそうではありません。
もちろん「すてきな原文+余裕の納期」のときもあります)

3月のセミナーでは、経済翻訳の実情と特徴(つまりクセですね)、
そしてクセを身につけるための実践的方法などについて、実際に原文に
あたりながら詳しくお話しできればと考えています。

セミナー受講をいままでためらっていた方も、そんな話はきょう初めて
聞いた!という方も、1月10日までに決心を固め、ぜひぜひお申し込み
くださいね。

 詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

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┃2│ 調査力〜プロへのショートカット(調査術セミナーへの誘い)
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

さて、上のコーナーではあえて言いませんでしたが、経済翻訳を
やるにせよ、他の翻訳をやるにせよ、絶対的に必要なのが「調査力」
です。私が初めて経済翻訳をやったときには、ひとつの短い文章を
訳すのに確か8時間くらいかかったのですが、そのうち調査に
7時間くらいかけたような気がします。正確に言うと、本当に
必要な調査というよりは「これで大丈夫」と自分が安心するための
確認の調査が大部分を占めていたと思います。なにしろ自分が訳した
経済文を納品するなんて初めてでしたから、ビクビクものでした。

当時はインターネットもPPP接続の料金従量制だったし、PCは
しょっちゅうフリーズするし、そりゃもうたいへんでした。ううう・・・

などという話はどうでもいいのでして、スペイン語の「構造」がわかり、
それを辞書を用いてなんとか日本語にできたとしても、それは横のものを
縦にしただけの西文和訳で、おそらくは何を言っているのかわからない。
そのワケノワカンナイ日本語を、ふつうの日本人にもわかる日本語に
仕上げるのが「翻訳」です。その過程でネット調査はぜったいに
外せません。例えば、

El Gobierno de Morales anuncia logros economicos tras casi dos an~os
gestion.(http://tinyurl.com/29f3hf

というボリビアに関する記事のタイトルがあったとして、辞書だけを使えば

 モラレスの政府は約2年の管理のあと、経済の達成を発表

となります。ここまでひどくはないにしても、つい同じような感じで訳して
しまう人もいると思うんです。日本語だけを改めて見てみると、いかにも
おかしいことはわかる。しかし記事の本文を読めばだいたい言いたいことは
把握できても、正解の

 モラレス政権、発足後約2年間の経済的成果を発表

に最初から行き着けるかというと、どうでしょうか。「gobierno=政府
じゃなく政権かなあ?」とか、「logros economicos=経済の達成って、
言いたいことはなんとなくわかるけど、日本語でなんていうんだっけ〜」
とか、「gestion=管理って何を管理するのさっ」とか・・・山のように
押し寄せる大小の疑問にどう対処するのかというと、ドラえもんがいない
限り、それは調査。とにかく調査で解決です。
(この場合、gestion は「政権の運営」のこと)

調査というと、ふつうは「専門用語の対訳」を思い浮かべますが、上記の
例のような「自分が思いついた日本語が一般に広く通用しているかどうか」
の調査も大いにあり得ます。実際には専門用語より、そちらのほうが多いかも
しれません。9割方自信があっても、念には念を入れて調べることが
よくあります。

スペイン語日本語を問わず、いまは大抵の事柄をネットで調べることが
できます。しかしそれを効率的に行うには、これもちょっとした「コツ」が
必要。3月の「調査」セミナーでは、基本的な検索テクニックから、
スペイン語翻訳ならではの調査まで、私の実体験も交えて貪欲に
お伝えしていきたいと考えています。

おそらく、スペイン語界で調査+PCだけを演目にしたセミナーは
これが初めてではないかと思います。しかしアース&ピーチともに、
実務翻訳においては調査が非常に重要であると確信するからこそ、
このようなセミナーを企画しました。心が動いた!というあなたは、
以下のサイトにて詳細をご覧くださいね。

 →http://www.pie.vc/course/index.html

また、あまり時間は割けないかもしれませんが、当日は「翻訳者のための
PCスキル」についてもお伝えしていくつもりです。私はPCのプロでは
ありませんが、触っている時間が長いぶん、PCをしつける(?)のが
うまい方・・ではないかと思います。

以前のメルマガでもお伝えした通り(39〜47の奇数号)、私の目標は
「事務処理にかける時間を最短にして、そのぶん本筋の翻訳に時間を
かける!」です。ソフトに振り回されて時間ばかりかかり、いつも
プンプン怒っているそこのあなた、PCを見返してやりましょう。

「調査」セミナーと「経済」セミナーは、片方だけの受講も可能です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております!

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《午前の部》
   『スペイン語翻訳者のためのネット調査術+PC講座』

  実務翻訳では必要不可欠なインターネット調査術を生で学べる講座
  です。単なる検索術にとどまらず、調査する理由や検索結果の見極
  め方まで踏み込んで解説。PCコーナーでは、翻訳者として実務を
  行ううえで役に立つコンピュータスキルの一端をご紹介します。

    開催日時: 2008年3月8日(土) 10:00 〜 12:30
    場所  : 東京都内
    申込締切: 2008年1月31日
    対象者 : インターネットを用いた翻訳調査スキルに興味がある方
          翻訳に役立つ効率的なPCスキルを知りたい方など

   詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

《午後の部》
   『プロ半歩手前の人のための実戦翻訳講座〜経済〜』

  プロ半歩前にいるが、最後の壁を乗り越えたいという方のための
  超・上級講座です。本講座では経済を取り上げます。単に経済翻
  訳をやってみたいという方も大歓迎。

   ◆本講座は一定以上のスペイン語翻訳力をお持ちの方に限定
    いたしますので、参加希望者には小テスト(無料)を受け
    ていただきます。

   開催日時: 2008年3月8日(土) 13:30 〜 16:30
   場所  : 東京都内
   申込締切: 2008年1月10日(小テストは申込締切後に発送)
   対象者 :プロレベルの翻訳テクニックを身につけたい方、経済
        翻訳に興味のある方、経済は苦手だが一度経済翻訳を
        試してみたい方など

 詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

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◆編集後記◆
再びアースです。
きょうはつい力の入った文章になってしまいましたが、最初から
最後まで私の本心です。せっかく力があるのに、進まずにじっと
している人を見ると、つい背中を押したくなるのです。私も周りに
そういう人たちがいてくれたおかげで、いまこの世界にいられるのだと
思っているので、次は私の番。余計なお世話と言えるかもしれませんが、
微力ながら皆さまのお役に立てれば・・と考えています。

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