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2007年12月31日

 スペイン語翻訳者になろう vol.057

 こんばんは、ピーチです。
 「年末特別号」のために、今からとんぼ返りで、雪国に住む
 アースさんのお宅に伺ってまいります。
 大晦日に押し掛けたら迷惑でしょうが、そこはメルマガ読者の
 みなさんのためだ!我慢してもらおう。
 行ってきま〜〜す。

 ・・・・ということで、第57号(年末特別号)の始まりです。

            ★  ★  ★

(ピーチ、日本国内某所のアース宅に到着。降りしきる雪をながめながら、
 対談を開始)

ピーチ(以下P):2007年もあとわずかで幕引きです。今年5月にこのメルマ
  ガを創刊して以来、ご愛読くださった皆様、本当にありがとうございまし
  た!この年末特別号では皆様への感謝をこめて、年賀状代わりに(?)、
  緊急インタビュー「アースに聞け!翻訳と家庭の幸せな関係」をお送りし
  たいと思います。
アース(以下E):・・・なんですか?そのけったいなタイトルは。
P:やる気が続かない私からみますと、常にモチベーション高止まりのアース
  さんは、人類の奇跡のように感じます。ほんとは「どうしたらやる気を保
  てるのか?」、その秘密を教えてもらいたかったのですが、それをきいて
  も「もともとそういう性格だから」といわれて終わってしまうので、ちょっ
  と(かなり?)趣向を変えて、「よい仕事をするための家庭環境作り」に
  ついて伺おうと思っています。翻訳の仕事に日々長時間を割きながら、ご
  家族(旦那さん)とも良好な関係を保っているアースさんの話は、おそら
  く沢山のひとたちの参考になると思いますので。
E:ああ、そういう意味で「翻訳と家庭の幸せな関係」というタイトルになっ
  たんですね。わかりました。私からすれば、ピーチさんの突如としてかか
  るものすごい勢いのターボエンジンが、その体のどこについているのか聞
  きたいところなんですが。
P:それはまた後日(?)。きょうはアースさんへのインタビューということ
  で。
E:ふえ〜い。

P:ではまず、日々の仕事の予定というのはどうやって立てているのですか?
  その中に「家庭」をどのように組み込んでいるのかを中心にうかがいたい
  のですが。
E:私の場合は、最近終わったちょくねり講座を含めて定期的な仕事が主な
  (つまり急な仕事が少ない)ので、一週間の予定が立てやすいんです。
  よってなるべく、家族(夫)の休みに合わせて自分も休むようにしていま
  す。
P:ほほう。でも忙しいときはそうもいかないですよね?
E:そうですね。今回の講座の多忙期とか急な翻訳が入ったときのように、ど
  うしても休めないときは、夫が休みでも、「きょうはいないと思ってくだ
  さい」と前もって宣言して、仕事に集中します。
P:ご飯なんかは?
E:外食を部分的に取り入れたりね。作ってくれればうれしいですけど、なか
  なかね。
P:あの旨い回転寿司屋も活用ですね。
E:そうそう、ここは魚が安くておいしいのよねえ。
P:いいなあ・・・。おっと、本筋に関係ないことでした。辞書を書いていた
  ころも、最後の数年はかなり大変でしたよねえ・・あのころもそんな感じ
  でしたか?
E:まさにそうでした。「いないと思え」とまでは言いませんでしたけれど。
  象徴的な例を挙げるなら、「これから1年間はお弁当つくりません」と宣
  言して、その時間を辞書の作業に充てましたね。起きたあとすぐにPCを
  つけて、朝食の支度にかかる7時までの間に、ピーチさんと用語検討メー
  ルを何通もやりとりしたりしたっけ・・(遠い目)。1年といいつつ、実
  際は1年半にわたってしまいましたが。でもその後はちゃんと復活しまし
  たよ。
P:そのちゃんと復活するところが「コツコツ型アース」だなあ。私だったら
  なし崩し的に廃止になってるところですよ。まあ、最初からお弁当なんて
  つくっていませんけれどね。日々の家事についてはどうですか?
E:「しっかりやる日」と、「おもいきり手抜きする日」をきっぱりわけてい
  ます。もっとも、しっかりやる日は、手抜きする日に比べるとものすごく
  少ないですけど。
P:なるほど。仕事しながら家族との良好な関係をも維持するうえでアースさ
  んが心がけていることはなんでしょうか?
E:「自分はこれこれで忙しいので、他のことはできません。わかってくださ
  い」というシグナルをはっきりと発信することですかね。その際、具体的
  に忙しさの度合いやいつまで忙しいのかを伝えるようにしています。
P:ああ、それは大事ですね。同じ1時間待たされるのでも、「あと何分待つ」
  ということがわかっているのといないのとでは、イライラ度がぜんぜん違
  うといいますもんね。
E:そうそう。相手に情報を与えてやれば、相手も自分なりに予定を立てるこ
  とができるし、私に振り回されないで済みますから。出勤できればかえっ
  ていいのでしょうけれど、翻訳者ってだいたいは自宅で仕事ですからねえ。
  どうしたって家族の視界に入る。だから「ほんとはいるけどいないと考え
  てね」とはっきり伝えておく。
P:要するに、コミュニケーションをしっかりはかっておくということでしょ
  うか。
E:はい。あと、余計なお世話かもしれませんが、自分の予定を伝えるときに、
  「だから私は大変だ」というサインは出さないほうがいいように思います。
  たまにそれでトラブルに陥っている夫婦がいるみたいなので・・。
P:いや、「たまに」でなく、「ものすごくしょっちゅう」いると思いますよ。
  なにしろ、この世の中、夫でも妻でも「自分は仕事で大変だ〜」サインを
  発令しまくってますから。
E:そうですね。出したい気持ちはすごくわかるし、わたしだってたまには出
  しますけどね。ただ自分がそう言われた場合を考えると、「オレはこんな
  に忙しくて大変なのに、そっちはなんだ!」・・という態度をとられたら、
  気分よくないでしょ。だからそういうサインは極力出さないように気をつ
  ける。もっとも、相手が「おもんぱかり度ゼロパーセント」の人だったら
  困りますけど(笑)。
P:平均的な神経(?)を持った人であれば、「たいへんそうだなあ」と思っ
  てくれるでしょうね。
E:そうそう。人間てひねくれ者ですよね。言われなければやることでも、言
  われると途端にやる気が失せるんですから。だから私が「大変だ」サイン
  を出さないのは、聖人のように偉いからではなく、相手の機嫌を損ねない
  ための策というわけ(笑)。
(隣の部屋にいる)アース夫:なにか言った?
E:いいえ〜なんでもございませんわ。どうぞそのまま勉強をお続けください。
P:なにか勉強してるんですか?
E:そうみたいです。何をやってるかはナイショ。さて、話を戻しましょう。
P:そうでした。自分の仕事を理解してもらうためにしていることってありま
  すか?
E:翻訳者には守秘義務があるので、家族とはいえ、内容によっては話しませ
  んけれど、おもしろかったこと、興味深かったことがあれば、差し障りの
  ない範囲でなるべく話すようにしています。私が何をしているのかさっぱ
  りわからないという状態は避けたいので。
P:それは立派ですね。
E:立派・・なのかな?これも「自分のことは知ってもらいたい」という欲望
  の表れじゃないかしら。
P:でも「相手がこちらの仕事に興味ない」というケースもありえますよね。
  その辺は何か工夫をしていますか?
E:そうですね、ただ一方的に話してもつまらないだろうから、意見を聞く形
  をとることが多いです。答えてもらっても、たぶん参考にはならないだろ
  うなと思うことでも、なるべく。
P:それはスペイン語以外の点ですよね?旦那さんはスペイン語を解されない
  方ですから。
E:はい、もちろんスペイン語以外のことについてです。日本語の言い回しと
  か。日本語について考えていると、自分がネイティブだけに、どれが自然
  か自然でないかわからなくなることってないですか?そういうときに、
  「平均的な日本人」として利用する(笑)。内容がふつうの人にも理解で
  きるもので、時間があるようなら、訳文を家族に読んでもらうのもいいで
  すよ。
P:あ、講師になってる。でもそうですよね。自分で「完璧!」と思える訳文
  でも、人に読んでもらうと「なんだこりゃ」ということが、ままあります
  ので。おっとまた脱線してしまった。「自分の仕事について家族に聞いて
  もらうときには、相手に意見を聞く形をとる」という話でした。
E:産業翻訳をしているときには、科学関係で真剣に聞いて真剣に答えてもら
  うこともあります。ときには思いがけない返事が返ってきて大いに役立つ
  こともあるんです。
P:なるほど。じゃあ、相手の仕事についても聞くんでしょうね?
E:はい、自分の仕事についての話をするのと同じくらいには、聞き出すよう
  にしています。別にひざを突き合わせて、「さ、いまからお話しください」
  という感じでやっているのではなく、あくまでもなんとなく、ですけど。
P:翻訳はコミュニケーションに携わる仕事ですが、翻訳者たるもの、家庭で
  もコミュニケーションが大事!ということですね。
E:そうですね。「自分が何をやっていても相手は関知しない」という状態は、
  少しでも自尊心のある人なら、決して気分の良いものではないから。
P:きょうは本当に参考になる(一部、ピーチには耳が痛い)お話をうかがう
  ことが出来ました。アースさん、ありがとうございました。
E:いえいえ、いつでもどうぞ。

P:いまはやりの「ワークライフバランス」を自然体で実現しているアースさ
  んにじかに話を聞きたい方は、ぜひ3月のセミナーにいらしてくださいね。
E:そういう話をする時間はないかとは思いますが、聞かれれば何でもお答え
  します。たぶん。
P:では、皆様、ご家族・ご親戚とのコミュニケーションを大切にしながら、
  いいお正月をお過ごしくださいね。もし腹にすえかねることがあったら、
  そのときは「コミュニケーションは翻訳者になるための修行」と心の中で
  念仏のように唱えて乗り切りましょう。
E:なんですか、それは(笑)。

            ★  ★  ★

E:じゃあね〜また来年もよろしくね〜。ご家族にもよろしくお伝えください
  ね〜!・・・ピーチは東京のお宅へ帰っていきました。

  さてここからは雰囲気をがらっとかえまして、アース&ピーチ企画による
  3月8日のセミナーについて、アースよりお知らせです(セミナーの詳細
  はメールの最後に掲載致しましたので、ご覧ください)

  このセミナー、開催時期は3月ではありますが、特に経済セミナーのほう
  は小テストを行う関係上、締切が1月10日とかなり早くなっております
  (調査セミナーは1月31日が締切)。あと10日ですので、迷っている方は
  お早めのご検討をお願い致します。

  難しそうだからと受講をためらっている方が多いようなのですが、テスト
  はどなたでも受けていただけますので、まずはトライしてみてください。

  それから少々誤解している方もいらっしゃるようなのでここでお断りして
  おきますが、「経済知識」は一切問いません。初めてであれば、知識がな
  くて当たりまえ。堂々とチャレンジしてください。

  「調査」セミナーと「経済」セミナーは、片方だけの受講も可能です。
  ぜひご参加くださいね!

  さてそれでは、アースはここで退出いたします。みなさま、5月からの
  ご愛読本当にありがとうございました。来年もピーチとともに、ますます
  内容を充実させたメルマガをお届けしていきたいと思っていますので、
  よろしくおつきあいくださいませ。一部のみなさまとは3月に直にお会い
  できることを楽しみにしております。それではよいお年を!

  ※セミナーの日程その他の詳細は以下をご覧ください。
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《午前の部》
   『スペイン語翻訳者のためのネット調査術+PC講座』

  実務翻訳では必要不可欠なインターネット調査術を生で学べる講座
  です。単なる検索術にとどまらず、調査する理由や検索結果の見極
  め方まで踏み込んで解説。PCコーナーでは、翻訳者として実務を
  行ううえで役に立つコンピュータスキルの一端をご紹介します。

    開催日時: 2008年3月8日(土) 10:00 〜 12:30
    場所  : 東京都内
    申込締切: 2008年1月31日
    対象者 : インターネットを用いた翻訳調査スキルに興味がある方
          翻訳に役立つ効率的なPCスキルを知りたい方など

   詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

《午後の部》
   『プロ半歩手前の人のための実戦翻訳講座〜経済〜』

  プロ半歩前にいるが、最後の壁を乗り越えたいという方のための
  超・上級講座です。本講座では経済を取り上げます。単に経済翻
  訳をやってみたいという方も大歓迎。

   ◆本講座は一定以上のスペイン語翻訳力をお持ちの方に限定
    いたしますので、参加希望者には小テスト(無料)を受け
    ていただきます。

   開催日時: 2008年3月8日(土) 13:30 〜 16:30
   場所  : 東京都内
   申込締切: 2008年1月10日(小テストは申込締切後に発送)
   対象者 :プロレベルの翻訳テクニックを身につけたい方、経済
        翻訳に興味のある方、経済は苦手だが一度経済翻訳を
        試してみたい方など

 詳細・お申し込みはこちら→http://www.pie.vc/course/index.html

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P(ピーチ):無事、自宅に戻ってまいりました。
  年末特別号、いかがだったでしょうか?
  2008年も、皆様がご健康で佳い一年を過ごされますよう祈っております。
  来年もどうぞ宜しくお願い致します。
  ・・・さて、これから大掃除だ(ほんと?)

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