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2007年10月

 スペイン語翻訳者になろう vol.049

 おはようございます。
 台風が来ていたというのに、気がついてみればもうすぐ11月ですね!
 このメルマガと、新たに始めたセミナー等のおかげで、今年は
 ほんとうに実り多い一年となりそうです。残りの2ヶ月も
 がんばろ〜。
 さて、前号でお知らせ致しましたように、皆さまのご要望を取り入れ、
 同時によりいっそうのパワーアップを図るために、本メルマガは
 11月から「週一回・水曜日」の発行とさせていただきます。
 次回は7日ですので、しばらく間が空きますが、忘れないで
 くださいね。

 さて、第49号。今回はひさびさの「ちょくねり」です。

  ==<もくじ>=======================
    1) 「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
    2) ピーチのメタボリック雑記
  ==============================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃1│「ちょくねりメソッド」で翻訳に挑戦しよう
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◇本日の課題
Durante lo que va de an~o las operaciones de fusion han alcanzado
en todo el mundo la cantidad record de 2,4 billones de euros.
El mercado de adquisiciones ha superado ya el record anterior,
que no por casualidad se registro' en el an~o 2000, en pleno auge
de las llamadas empresas tecnologicas de Internet. (El Pais)

【語注】
Durante lo que va de an~o:辞書には en lo que va de の形で載っています
        が、この文では en が duranteに替わっています。この例
        のように、de 以下にan~o が入ることがたいへん多いです。
        意味は「年初からこれまでに」。
operaciones de fusion:合併取引
cantidad record:このrecordは、名詞のあとで同格的に用いられる用法。
no por casualidad: por casualidad は「偶然に」。そこに no がついてい
        るので「偶然にではなく」。
en pleno auge de:この形で非常によく使われます。文脈に合わせて訳し分け
        る練習をするとよい表現です。auge は「絶頂、ピーク、頂
        点」などの意味。
mercado de adquisiciones:買収市場

【直訳】
年初から現在までに、合併取引は全世界で2兆4000億ユーロという新記録の金
額に到達した。買収市場は以前の記録をすでに上回った。その記録とは、いわ
ゆるインターネット技術企業の繁栄のただ中で、2000年に、偶然ではなく記録
されたものである。

※cantidad record は直訳すれば「新記録の金額」ですが、日本の経済記事で
 はこのような場合、「新記録」ではなく、「過去最高」ということばを使う
 ことが多いようです。

※no por casualidad は直訳すれば「偶然にではなく」ですが、練り訳ではも
 う一工夫しましょう。練り訳例では「必然的に」にしましたが、「当然のよ
 うに」などでもいいと思います。

※empresas tecnologicas de Internet を直訳ではそのまま「インターネット
 技術企業」としましたが、要は「インターネット関連企業」のことです。な
 お、「IT企業」という言葉もありますが、ITにあたるスペイン語は別に
 ありますし(tecnologia de informacionです)、ここは正確に訳したほう
 がよさそうです。

【練り訳】
今年これまでに、世界中で行われた合併取引の総額は過去最高の2兆4000億
ユーロに達した。買収市場は、いわゆるインターネット関連企業が絶頂期に
あった2000年に必然的に達成された当時の最高記録をすでに上回っている。

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┃2│ ピーチのメタボリック雑記
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最近心に残った言葉をつらつらとあげてみます(記憶にたよって書いているも
のも結構あるので、「ママ」でない部分はご容赦ください)

●電話のような顔の見えない環境でも、笑顔を作って声をだすと、笑顔が言葉
として伝わる。

↑ これを言った方は、その声を「笑声(えごえ)」と呼んでいるそうです。
たしかに、「えごえ」で応対してもらえると嬉しいですね。サービス業者には
必須マナーだと思います。

●問題に取り組むのがしんどいのは、こんな問題など無意味で下らないと思っ
ているからである。自分の仕事のほかに、こんな問題にかかずらっていること
自体、人生の大きな無駄のように見えているわけだ。

↑ あーー、耳いたっ!

●居心地の悪さに慣れていくことが大事。居心地の悪い場所は、学びが多く、
成長できる場であることが多い。

↑ 確かにそうなんですよね・・・。
これを今月後半の自分の課題にして、何度か「ザ・居心地の悪い場所 para
mi」に飛び込んでみたところ、じつは想像したほど居心地が悪くなかったです
し、「1人で1年間こつこつ努力してやっと得られるくらいの収穫」がありま
した。ときには重い腰を上げ、勇を鼓して飛び込むべきですね。

●時間管理とは「やること」を減らすこと。「やること」を減らさずに、新し
いことをしようというのが間違いのもと。「やること」ではなく「やらないこ
と」を決めて実行した場合には、確実に時間管理の効果が出る。

↑目から鱗。確かに日常「あれもしよう、これもしよう」と、「やること」ば
かりに目を向けている気がします。まずは「これとこれとこれはやらないっ!」
と決めてしまい、それによって空いたスペースに「本当にしたいこと」をぶち
こんでいくのが有効な方法なんですね。

●やる気が出ないときは「作業興奮」を利用する。

↑これは「やる気がないときでも作業を開始すると、脳の即座核という部分が
興奮してやる気がでてくる」という理論で、やる気のメカニズムとして予備校
などでも取り入れられているのだそうです。思えば自分も、無意識にこの方法
にお世話になっております(じつは今回の「ちょくねり」の第一稿もこの方法
で書いたのです・・・内情暴露)。

●アイデアが出ないと悲観する前に、まず目の前のものを見つめなおしてくだ
さい。今持っている情報を整理して把握するだけで十分対応可能なものとなる
のです。

↑人間、手持ちの駒をじっくり眺めるよりも、新しい駒を追い求めてしまいが
ちですね。アイデアに苦心しているひと(・・・わたしだよ。)は、遠くばか
りを見つめていた視線をすこし伏し目がちにして(?)、身近にある情報を
とっくり吟味してみるといいかも。さっそく自分もやってみます。

●一般の予測に反して、BOPの消費者は、高度な技術を難なく受け入れる。

↑BOPとは、「ボトム・オブ・ザ・ピラミッド」、すなわち、「所得階層を
構成する経済ピラミッドの底辺にいる貧困層」のことです。
失うものが何もないBOPの消費者は、新しい技術を貪欲に取り入れようとす
る。だから、たとえば「固定電話という強く根付いた伝統からワイヤレス機器
へと移行する」よりも、「何もないところからワイヤレス機器へ移行する」ほ
うが簡単なのだそうです。BOP市場のチャンスについて最近よく耳にします
が、その根底にはこの考え方があるのでしょう。
思い返すと、自分も、「BOP市場の消費者に高度なものを売るのは無理があ
るのではないか」のように考えていた節があります。
これこそ、凝り固まった固定観念というか偏見だったのですね。
思考の柔軟化や、対象をありのままにとらえるまっさらな視点の大切さを再認
識させられました。

では、今回はこんなところで。
皆様もいい言葉に出会って、いい一週間を送って下さいね。

◆編集後記◆
ピーチです。
突然ですが、お金を触った手で食べ物に触ることに抵抗はありませんか?
自分はとても抵抗があるので、食料品売り場の試食コーナーなどで、買い物途
中のひとたち(あきらかにお金を触りまくっている)が、パンやらお菓子を手
でつまんで食べているのを目にするたび、
「ああ、さまざまなバイ菌もいっしょに口の中へ・・」
と、「バイキンマン」の爛々とした目玉を思い浮かべながら、一人身悶えてお
りました。
しかし先日、買い物中に、あまりにおいしそうな試食品を見つけてしまい・・
言行不一致型人間のわたしがどうしたかは、ご想像にお任せします。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.048

 おはようございます。
 天高く馬も私も肥ゆる秋・・・
 空気が澄んでいて、ほんとうに天が高く感じられる
 今日この頃ですね。朝晩冷えるようになってきましたので、
 皆さまも体調にはお気をつけ下さいね。
 さて、本日の内容はちょっと変わり種です。
 3つめに皆さまへのお知らせが入っておりますので、
 ぜひお読み下さいませ。
 それでは48号です。

※まぐまぐメールの From 部分が自由に設定できるようになりましたので、
 今回から「アース&ピーチ」にしました!メールソフトでフォルダ設定
 などしている方は、どうぞご変更下さい。

  ==<もくじ>=======================
    1) 最新ワードをスペイン語で学ぼう
    2) 実例を見てみよう
    3) 皆さまへのお知らせ(本メルマガに関して)
  ==============================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1│最新ワードをスペイン語で学ぼう
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最新ワード?とはちょっと言えないかもしれませんが、今回は
意外なところで「アメリカ大リーグ」にしてみました。スペイン語圏
といえば、まずは futbol ですけれども、カリブ海からベネズエラに
かけては、知る人ぞ知る野球の国が並んでいます。

あの野茂投手も、いまは実はベネズエラのリーグで、再びの
大リーグ入りを目指しています。
http://tinyurl.com/32wr89

さて、いまの話題といえばなんといってもワールドシリーズですね。
スペイン語をやっている身からすると、カナダと米国の一部だけで
「ワールド」と呼ぶ言い方がなんとも陳腐に響くことはさておいて。

まず「大リーグ」ですが、そのまま Grandes Ligas です。
ワールドシリーズもそのまま Serie Mundial。

ルールや投手・野手などの言い方もおもしろいのですが、今回は
大リーグのチーム名を見てみたいと思います。

ヤンキース=Yanquis de Nueva York  や
ロッキーズ=Rockies de Colorado   などは

そのままですが、以下はスペイン語に律義に訳してあるもの。
単語記憶の一助になるかも??

 レッドソックス = Medias Rojas de Boston
 マリナーズ   = Marineros de Seattle
 ブルージェイズ = Azulejos de Toronto
 ジャイアンツ  = Gigantes de San Francisco
 ホワイトソックス= Medias Blancas de Chicago
 ブレーブス   = Bravos de Atlanta
 ツインズ    = Mellizos de Minnesota
 パイレーツ   = Piratas de Pittsburgh
 ブルワーズ   = Cerveceros de Milwaukee
 エンゼルス   = Serafines de Los Angeles
 レンジャース  = Vigilantes de Texas
 (地名は省略)

あ〜おもしろい。
azulejos と bluejay ってほんとに同じ鳥?
なぜ mellizos で gemelos じゃないんだろ?
なぜ serafines で angeles じゃないんだろ?
などなど疑問はつきませんが、チーム名はここまでにしておきましょう。

以下の実例は単に野球報道ということで集めてみました。

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┃2│実例を見てみよう
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◇El triunfo fue para Matsuzaka, que trabajo' cinco episodios,
permitio' seis hits, dos carreras y poncho' a tres.
勝利投手は松阪で、5回を投げてヒット6本、2失点を許した。三振は3つ。

◇El equipo "melenudo" tuvo el debut del lanzador japones Hideo Nomo,
que solo trabajo' en una entrada hasta que aparecio' la lluvia e
interrumpio' el juego durante hora y media.
日本の野茂英雄投手が「長髪」チームでデビューしたが、雨でゲームが
1時間半にわたって中断し、1回しか投げられなかった。

※melenudo:野茂投手が現在所属しているチームは Leones del Caracas
といいます。ライオンが「長髪」であるところからついた愛称ではないか
と思います。

◇El relevista Matt Herges que lanzo' dos entradas perfectas
se quedo' con el triunfo, mientras que el cerrador Manny Corpas logro'
el rescate, su segundo de la serie.
中継ぎのマット・ハージェスは2回を完璧に抑えて勝利投手となり、
クローザーのマニー・コルパスはシリーズ2度目となるセーブをあげた。


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┃3│皆さまへのお知らせ(本メルマガに関して)
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

じつは読者の皆様にお知らせしなくてならないことがあります(告白モード)。

今年4月末から、降る日も照る日も真面目に週2回配信してきた
本メルマガですが、この11月より「週1回配信」に変更すること
となりました。

「・・・・ネタ切れ?」

という言葉が皆さんの脳裏をさっと横切ったかもしれませんが(笑)、
違います。このメルマガに対する、読者の皆さまからのご感想を
勘案しての決断です。

ありがたいことに、読者の皆さまからの感想は

 「無料メルマガなのに、これだけ貴重な内容を惜しげなく
  出してくれてありがとうございます。」

 「毎回豊富な内容で、大変勉強になっています」

などおほめの言葉がほとんどなのですが(嬉しいです。ありがとう
ございます)、「量(頻度)」がネックになっていることもまた
確かなようで、

 「とてもいい内容なのですが、週2回すべての記事を読み切れず、
  ちょっとためてます」

のようなご意見も相当数いただいています。

そこで、皆さんの負担軽減のために、一回あたりの配信量を半分にする
ことも検討しましたが、一本の記事を2回に分割するとわかりづらくなる
内容が多く(一気に読んでいただいたほうが mucho mejor)、分割案は
避けたいと考えました。

その結果、唯一残された策として、配信頻度を週1回にすることを
決めたわけです(配信日は毎週水曜日を予定しております)。

週1回にスリム化することで、ますますのパワーアップを図りたいと
思っております!

また、これはマル得情報ですが、現在私たちは、これまでのコンテンツを
編集して、テーマごとに皆さんに復習していただけるようなシステムを
考案中です。具体的なことはまだ決まっていませんが、このメルマガ上
でなく、別の場所で公開する予定。

これについては準備ができ次第、メルマガにて通知いたしますので、
楽しみにしていてくださいね。

それでは、これからも メールマガジン「スペイン語翻訳者になろう」を
宜しくお願い致します!

◆編集後記◆
ピーチです。
今回のメイン記事はいかがでしたか?
わたしはサッカーにあまり関心がないので、中南米に行くと、新聞のスポーツ
欄やテレビがサッカーばかりでうんざりすることもあるのですが、じつは野球
大国もあるのですよね。
それにしても、野茂氏がベネズエラでプレーしていることまではしりませんで
した。日本人選手の大リーグ進出に先鞭をつけ、いまだ挑戦の最中にいる・・
本当に格好いいですね。見習いたいものです(いまから野球選手になるつもり
はありませんけれど)。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.047

 おはようございます。
 あるひとに梨を1ケースを送ったら、お礼状とともにその梨を見事に描いた
 水彩画が送られてきました。
 特大サイズの新高梨2つと小さな青い蜜柑が3つ、お盆に載っています。
 その梨ときたら、手にとってかじりつきたいくらいリアルで美味しそうで、
 まさに描いた人の目線が感じられるものでした(ここまで見つめてもらえる
 梨も珍しいのでは?いい家に貰われていってよかったね)

 何かを頂いても、そのお礼は電話どころかメールで済ませてしまうことの多
 いこの時代。 このような心のこもった謝意に出会うと、「ひとやものを大
 事にしながら、丁寧に生きることの尊さ」を改めて感じます。

 ということで、読者の方への感謝をも新たにしながら、47号です。

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┃1│ オフィス環境を整えよう その5
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

きょうは、現代の翻訳者の商売道具の筆頭ともいうべき、パーソナル
コンピュータ(PC)についてお話します。

PCをまだ「マイコン」と呼んでいた四半世紀前(!)とは異なり、
いまは山のように選択肢がありますし、それぞれに好みというものが
ありますから、「これがいいです」とお勧めすることはできませんし、
するべきでもないでしょう。

いまは、だいたいどんなPCを買ったとしても、それなりに動きます。
ただ、効率の良い翻訳を行うために、これだけは譲れない項目というのが
あります。その中でも、メモリだけは十分に積んでいただきたい。

効率の良い翻訳を行うためには、

 ・複数のアプリケーション(ソフト)が同時に問題なく動く
 ・どのアプリケーションでも多数の書類が問題なく開く
 ・インターネット検索がスムーズに行える
 ・人間の入力スピードにPCがついていける

このような環境が是非とも必要です。入力スピードの話で「まさか」と
笑った人がいるかもしれませんが、実際、アプリケーションによっては
入力してから一拍置いて反応することがあり、ものすごい勢いでタイプ
しているときには「うきーっ!」…となることがあります(特に Word は
重いです…)。

短気な人はたぶん、毎日ウキウキ言っていることと思います。

複数のアプリケーションが問題なく動く必要がある、というのはおそらく
お分かりいただけるでしょう。例えば私(アース)の場合ですと、だいたい

 ・メールソフト(GyazMail)
 ・スパムメールフィルタ(SpamSieve)
 ・インターネットブラウザ(Firefox)
 ・テキストエディタ(Jedit)
 ・ワープロソフト(Word)
 ・表計算ソフト(Excel)
 ・データベースソフト(Filemaker)
 ・CD-ROM 辞書の閲覧ソフト(Jamming)
 ・CD-ROM 辞書閲覧の補助ソフト(JammingTextBrowser)
 ・音楽ソフト(iTunes)
 ・タイマー
 ・チャットソフト

が同時に立ち上がっています(音楽とチャットは余分?)。
これに AcrobatReader や PowerPoint が加わることもあります。

これらがぜんぶ、さくさく動いてほしい。遅れは許しません。
もちろんすべてのアプリケーションを同時に使うわけではありませんが、
書類を開くたびにいちいちプログラムを立ち上げているのでは時間が
かかります。

「多数の書類」や「ネット検索」なども、すべて同じことです。
大量に何かをしても、とにかくさくさく動いてほしい。

例えばエディタで言うと、1200万文字にも及ぶ過去の翻訳データから
一括検索・結果を一括表示!・・などということはめったにしませんが、
仮にそういう命令を出しても止まらないでね、と言いたいのです。

「短気だなあ」と思われるかもしれませんが、実際、これらを同時に
使ったくらいでいちいち考え込んだりフリーズされたりしていては仕事に
なりません。フリーズしても内容を保存しておいてくれればいいのですが、
だいたいの場合、ファイルはおしゃか、もしくはまったく保存されていない
状態で……輸血が必要なくらい、頭から血の気が引いていきます。心臓や
胃にもぜったいよくありません(まじ)。

しかし我々翻訳者の場合は、画像を扱うことはほとんどありませんから、
ちょっと奮発してメモリを足すだけで、ほとんどの問題は解決できます。

メモリは、昔は目が飛び出るほど高かったものですが、最近は1ギガ
(1000メガ)積んでも大したことはありません。ときどき「まだ256メガで
がんばっている」という人がいてびっくりしてしまうのですが、それは
原付バイクで時速60キロ出しているのと同じで、トラブルの元になるだけ。
なるべく早く積み増しましょう。

我が家では画像ソフトも使うので、デスクトップは2ギガ。ノートPCには
1.25ギガ積んでいます。これで、ほぼ問題はゼロになりました。
実に快適です。ピーチ宅のPCも1ギガ以上積んでいるそうですよ。

確かにお金はかかりますが、自分の実力ではないところで引っ掛かって
いては、いかにももったいないですよね。PCの能力も、資料と同じで
「お金で買える実力」のうちだと思います。ただし必要な資金は段違い
ですから、吟味に吟味を重ねて、自分にあったPCをご購入ください。

いつのまにかこんなに長くなってしまいました。ともあれ、翻訳者の
健康を守るためにも(?)、十分なメモリが是が非でも必要です!!
というお話でした。

(ただし、Windows95 レベルのPCにいくら積んでも限界がありますので…)

◆編集後記◆
アースです。
きょうの記事の内容でバレてしまったかもしれませんが、我が家の
PCは Macintosh です。翻訳者としては不利な点も多々ありますが、
そうした点すべてと引き換えにしても、「ウイルス対策をほとんどし
なくてよい」快適さをとっています。ウィンドウズユーザーさんから
見れば、びっくりするほどの能天気ぶりだと思います。ただ、翻訳者
として仕事を支障なく進めるために、マック上でウィンドウズを走ら
せるとか、そういうバカバカしいことをせざるをえず(理由の詳細は
省略しますが)、費用もバカになりません。それでもなおかつやめら
れない。だって、ウィンドウズってかわいくないし〜。一日の大半は
コンピュータの前にいるのだから、少しは楽しまねば。
え、ただのオタク?まあそうも言えるか…。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.046

 おはようございます。
 今日はなぜかどうしてもこれ以上の挨拶が思い浮かばないので、
 唐突ですが、さっそく本題に入っていきましょう。

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┃ トライアルを受けてみよう その2
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このテーマでは、「その1」と「番外編」を書きましたが、ちょっと
「その1」のおさらいをしてみましょう。

・ある程度の翻訳力がついたと思ったら、力試しのつもりでトライアルを
 受けてみよう。「完璧な力」がつくときなど、いくら待ってもこないもの。

・検定などの資格試験のための勉強もいいが、そればかりでは永遠に「学習者」
 を抜け出せない。仕事につなげたいと思ったら、別アプローチが必要(その
 一つがトライアル受験)

・「有資格者=翻訳者として有能」の公式は成り立たない。

・トライアル情報は、某翻訳ジャーナルのような雑誌や、翻訳会社のHP
 などで簡単に得ることができる。行動あるのみ。

と、こんなようなことを書きました。
つまり、「受ける前のあれこれ」についてでしたね。

今回お伝えするのは、「受けるとき」と「受けた後」についてです。

【受けるとき】

1)できるだけ、まとまった時間がとれるときに受けるようにしましょう。

せっかくトライアル問題を送ってもらっても、

 「仕事で毎日午前様で、あと1週間は手をつけられない。
  出せるのは10日後になるかな〜〜」

などという状態であれば、本当にやる気があるのかと思われても
仕方がありません。

ちゃんと時間がとれそうなときを見計らって、受験の打診をしたほうが
いいでしょう。

ただし、トライアル問題をすぐに送ってもらえるとは限りませんので、
送られてきた頃には自分が忙しくなっている・・・ということもあり得ます。
その場合は、「何日後には出せます」ということをはっきり伝えましょう。
(ただ、「申請した時は時間があったのですが、しばらくお返事いただけ
なかったので・・・」など、間接的に相手の非を咎めるようなことは
書かないほうがいいです。たとえそれが真実であっても)

2)当たり前ですが、全力で受けましょう。

このメルマガでも何度も書いてきたように、「必要な調査」はすべて行い、
文章も日本語表現も何度も推敲し(「ちょくねり」をするといいですね)、
自己ベスト答案をめざしましょう。
通常、翻訳会社のトライアル課題は、量がそれほど多くありません。
(「その分量で、翻訳者としての力量を測れるのか?」という大疑問は
残りますが、それはまた別の話なので、ここではこれ以上追究せずに
おきます)

少ない分量でありながら、誤字脱字やケアレスミスを連発したとなれば、
それは「難解な読解の誤訳」よりずっとヤバい致命傷。
細心の注意を払いましょう。

また、余談ですが、「トライアルの出来が、契約時の翻訳料に影響する
場合もある」ときいたことがあります。
一度決まった翻訳料を上方に変えてもらうのは難しいらしいので、「最初から
いい条件を頂けるように」という意味でも、トライアルは全力を尽くしましょう
(なお、この点は会社にもよるでしょうから、一般論ではありません)。

【受けた後】

1)落ちたら理由を聞く。

 「え〜〜、そんなの恥ずかしい!」

と思いますか?
そう思っていたら進歩はありません。
予備校の模擬試験などでも同じですが、受験後の振り返りは、受験以上に
大きな意味を持つことがあるものです。

 「教えてくれるわけないじゃん」

そう思いますか?
確かに教えてくれないところもありますが、何らかの返答をしてくれる
良心的な会社もあるのです。ダメモトできいてみましょう。

以前の私の経験ですが、ある会社のトライアルに落ち、恥を忍んで
理由を聞きました。
そして、数ヶ月後再チャレンジさせてもらった際、前回の不合格理由を
強烈に意識しながら臨んだところ、合格をいただけ、「理由を聞いて
おいてよかった」と思いました。

(その理由はなんだったのかって?それは、恥ずかしながら、「ケアレス
ミス」です・・・。そう、上で述べた「細心の注意を!」というアドバイスは、
皆さんにわたしの轍を踏んでもらわないようにという思いからの言葉でした)

 「落ちても、数ヶ月後に再挑戦」

これもお勧めです。
拒まれることはまずないとおもいますが、なにか理由をつけたければ、
「前回の受験から今までに、私はこれだけ努力した」
というアピール材料を示すのもいいと思います(例:どこどこの翻訳講座を
受けた、検定試験2級に合格した、プロの翻訳者の下訳手伝いをした・・など。
要は何でもいいのです)

2)落ちても落ちこまない。

これは大変重要な点ですが、翻訳会社のトライアルは

 「その会社の仕事をうまくこなしてくれそうな訳者」

を見つけるためのものです。

 「世間的な基準から見た、翻訳力のある人」

を獲得するためのものではありません(もちろん実力はないとだめですが、
それが一番大事なポイントではないという意味)。

したがって、相当できる人であっても、その会社の求める基準に
合わないようであれば、落とされることはよくあります。
「落ちた=力不足→自分はだめだ」と安直に思わないこと。

そのためにも、その会社がおもに取り扱っている分野を研究し(通常、
HPに書いてあります)、そこに自分の得意分野(もしくは、対応可能な
分野)が入っているところを選ぶのもいいでしょう。

英語とは違って、スペイン語の場合、1人の訳者がいろいろな分野の翻訳に
対応できることを求められるのは事実ですが、そうであっても、最初から
「自分にはてんで無理」な分野ばかりをカバーしている会社を避けるくらいの
機転はきかせたいものです。

3)受かっても待っているだけでは仕事は来ない。

「トライアルに受かった=即仕事」と勘違いしている方もいるかもしれません
が、
多くの翻訳会社では、「登録してもなしのつぶて」であることが多いです。
(その種の嘆きをよく耳にしますし、私自身も何度も経験済みです)

本当に仕事がほしいのであれば、自分からどんどんアプローチすること。
「いま相当時間的な余裕があるのですが、仕事ありますか?」でもいいですし、
「最近、こんな資格取りましたので、この分野も対応できます」でもいいです。

とにかく、「やる気あります!」というところを見せることです。

「その2」はこんなところです。
「その3」があるのかは、筆者にもわかりませんが、今日はここまで。

「行動あるのみ!」を合言葉に、ともにゼンシン(前進&漸進)して
いきましょう。

◆編集後記◆
アースです。
いつもジムの帰りに寄る比較的大きなスーパーの横に、何やら
大きな建物(一階建てですが)が建設中です。数週間前から
建て始めて、そろそろ完成というところ。
なにかな?ついに大規模書店進出か?(ないって)
それともユニクロとか?(もっとない)
まあ、せいぜいレンタルビデオ屋かなぁ〜それでもいいや。
などと想像をたくましくしていたところ、きょうその正体が
わかりました。答えは・・・パチンコ屋でした。
ううう・・・ジムで疲れた体がさらに疲れた出来事でした。
(かんべんしてよ〜)

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 スペイン語翻訳者になろう vol.045

 おはようございます。
 現在、本メルマガの発行人アース&ピーチは、自らが主催する
 「スペイン語実務翻訳者養成講座」セミナー(11月開催)の内容
 について、あーだこーだ議論を続けております。
 どうしたら受講生の皆さんを楽しく苦しめられるのか?
 「得たものは多い」と感じて帰ってもらうにはどうしたら良いのか?
 そうした議論の過程が、私たちにとっても非常に良い勉強に
 なっています。
 このメルマガも同じです。そろそろ発行開始から半年になりますが、
 惰性に陥らぬよう、常に気をつけていきたいと考えています。
 そんなこんなで45号です。

  ==<もくじ>=======================
    1) オフィス環境を整えよう その4
    2) アースの気が散る話
  ==============================

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1│ オフィス環境を整えよう その4
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

これまでに、机と椅子、モニター、マウスのお話をしました。
今回はマウスパッドから。

マウスパッドも、普通のものでなく、いまは手首を軽く浮かせる感じで
使えるように工夫されているものなどがありますから、いろいろ試して
みましょう。私(アース)も使っていますが、かなり違います。

ボール式でなく、オプティカルマウス(光学式マウス)をお使いの方は、
残念ですが、つまんないパッド(絵や写真の入っていない、光学式専用
のもの)を使いましょう。でないとうまく動作しません。

それから、これは余計なお世話かもしれませんが、マウスとマウスパッド
は定期的にお掃除しましょう。特にボール式のものは、ゴミが大量に挟まっ
ているとうまく動作しなくなります。ストレスの元です。ときどき、
げげげ…というようなマウスにお目にかかることがあります。台所の掃除
より、まずはマウスの掃除をしましょう(?)。

次はキーボードです。

キーボードそのものも、PCに最初からついているものでなく、特殊な
拡張キーボードを使うという選択肢があります。最近は人間工学に
基づいた設計のキーボードが多数売られており、機能も満載ですから、
よければ使ってみてください。お化けみたいな形のものがたくさん
あります。

マウスの替わりにキーボードにトラックボールがついているものも
ありますね。「頭の中で危うい感じで文章が組み上がっているときに、
キーボードからマウスに手を動かすだけで、それが崩れそうな感じが
して怖い」と、どこかの翻訳者さん(作家さんだったかな?)が
書いておられました。そういう人が使うキーボードなのかも(笑)。
私はそこまでではありませんが、言いたいことはわかります。

ところで、本当のところはキーボードにはカバーをつけるべき。
翻訳者の必須アイテム(?)であるお茶をうっかりこぼしても
大丈夫なように…です。

何年も前に、私もノートPCにコーヒーをぶっかけられ、その後
何をどうやっても立ち上がらなくなって、頭の中が真っ白になった
ことがあります。そのときはもう夕方でしたが、あわてて2時間
かけて大きな町まで出て、新しいのを買い、また2時間かけて帰って、
あわててセットアップしました。

つい最近もコーヒーを持って歩いていてうっかりこぼし、あわてたことが
ありました。大事には至りませんでしたが。

ところでキーボードカバー。確かにゴミも入らなくなるし、キーボードを
守るという点では優れ物なのですが、キータッチがどうも気に入らない。
使い始めはまだしも、数日も使えばもうぼこぼこ。薄皮どころか厚皮を
通してタイプしているようなもので、反応がおそ〜い。結局、長く使った
ためしがありません。

メーカーの方がこれを読んでおられましたら、

 ・どれだけ高速でびしばし打っても負けない
 ・これ、カバーしてあるの?というくらい薄い

カバーの開発をぜひお願いします。

何の話でしょうか。私の好き嫌いではなく、翻訳に最適なオフィス環境の話
なのでした。

そう、キーボード。ひとつだけ言うとすれば、「テンキー」がついている
ものにしましょう。通常のアルファベットキーの横に計算機のような数字キー
がついているやつですね。最近はたいていこのテンキーつきが標準装備のよう
ですが、ときどきついていないものもあります。

アルファベットの上の数字キーを押すのに比べて、数字の入力が段違いに速い
ですから、やはりあったほうがいいでしょう。(もっとも全角入力は
できませんが)

「オフィス環境を整えよう」シリーズ、コンピュータ以外はこんなところで
しょうか。皆さんももう気がつかれたことでしょう。目指すオフィス環境は
「とにかく速く」「とにかく快適に」です。

このメルマガをある程度読んでいただいている方はご存知の通り、この私
アースは相当忍耐力がある方ですが、業務の本筋とは違うところで時間が
かかったりストレスを感じたりするのは大嫌い。「知らないで損をする」
のも嫌なので、最新機器には常に目を光らせています(要するに新しい
物好きというだけ?)。システムの改善だけで直せるものは、とっとと
直し、常に最適の環境で仕事をしたいものです。

インテリジェントビルに住んでいるわけでなし、お金が無限にあるわけ
でもなし、確かに限界はあります。でも蛍の光のもと、紙と鉛筆で
シコシコと翻訳を進める…という時代じゃございません。
どうせやるなら、最先端の翻訳者を目指しましょう。

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┃2│アースの気が散る話
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我が家では新聞を2紙とっています。1紙は日経新聞で、その理由の
ひとつはもちろん、経済関係の翻訳が多いからです。

そしてもうひとつの理由が…「当日届くから」。

ここに引っ越してくるまでは、生まれてから(?)ずっと全国紙の
A紙を読んでいました。引っ越してきた当時はまだ経済の翻訳をやって
いなかったので、地元のことを知るためにもひとつは地元B紙、
ひとつはA紙をとるつもりでした。

しかしながら。

全国紙なのだから当然、全国で読めるものと思うのが都会モノの浅はかさ。
いちばん近い販売店は20キロ以上も離れた隣町にあります。いくら戸数が
少ないといっても、常識的に考えて、半径20キロの範囲の配達をひとつの
販売店がこなせるはずもありません。

 アース「じゃあ配達してもらえないってことですか?」
 販売店「どうしてもということなら、郵便になります」

???
新聞を郵便で?
国際衛星版が当日読めるこの時代に?

 販売店「郵便代はうちとおたくと、A紙本社で三等分です」

そ、そんなバカなことがありますか!
一日遅れで来るのに、ふつうの購読料よりさらに高いなんて!
しかも郵便だから、土日のぶんは月曜にまとめて着く。
月曜が祝日だったら、土日月のぶんが火曜日にまとめて着く。

そんな理不尽な!!!!

・・・と一瞬思ったのですが、よく考えてみれば、当然なのでした。

たとえばこの地域にはセブンイレブンの店舗がないのに、無理に品物を
送ってもらっているようなものですから、遅れて、しかも値段が高いのは
あたりまえ。資本主義とはそういうものなのですね。需要がなければ
供給もない。供給がなければ需要のしようがない。

B紙は地元紙ですから、もちろん朝刊はその日の朝に届きます。
でも夕刊は、なんと翌日の朝刊と一緒に届きます。だからほとんど
誰もとっていないそうです。

もちろん販売店はたくさんあるけれど、印刷所からの距離が遠すぎて、
夕刊を配るのが夜になってしまうそうです。

日経は販売店は構えていませんが、地元B紙の販売店に配達を委託して
います。それでも当日届く体制になっていてよかった・・・さすが経済紙。

そうそう、A紙も日経も夕刊はなし、です(配達してもらうかもらわないか
の選択さえできない)。

これも、中央と地方の格差と言えるのかな。都会にいるとあたりまえの
ように受けられると思っているサービスが、田舎にいると「あたりまえの
ように」受けられません。新聞は象徴的とも言える例。それをみな、
所与のものとして受け容れ、慣れてしまっているような気がします。

わたしも最初は赤くなったり青くなったりじたばたしましたが、
いまは自分なりに工夫もし、諦めもして、それなりに暮らしています。

実際、騒いだってどうなるものでもないのです。人口比で言えば
議席数が少ないのはあたりまえだし、多数の意見が通るのが民主主義と
いうもの。

しかし…同じ日本という国の中で、こんなに差があっていいものかなあ?
そもそもこれって同じ日本と言えるの…? と、根本的なところで
疑問に思うのでした。

◆編集後記◆
ピーチです。
自分は「食べた次の瞬間にもうおなかがすいている」という特異体質(?)
であります。
その点をいつかこどもにつっこまれる日が来るのだろうなあと、遠い未来の
ことのように考えていたところ、ついさきほど、
「いまたべたばかりでしょー!」
と言われてしまいました・・・。
こども2歳。
この日がこんなに早くやってくるとは・・。
幼児の成長を侮ってはいかんですね。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.044

 おはようございます。
 なにやら急に冷えてきましたね。今年は東京の紅葉が12月になる
 かもなんて新聞に出ていましたが、このあたりはそろそろという
 感じです。あと二週間もしたら、おそらく灯油を準備しようという
 気になるでしょう。
 しかし、おととしのような豪雪も困るけれど、去年のような「一日も
 雪かきせず」という冬も不気味。「ほどほど」の冬がいいです・・・
 さて、スペイン語の勉強は「ほどほど」なんて言わずに
 ガンガン進みましょう。
 では44号です。

  ==<もくじ>=======================
    1) きょうのキーワード 【recurrir】
    2) 実際に訳してみよう
  ==============================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃1│きょうのキーワード 【recurrir 】
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この動詞もいろいろな文脈でよくお目にかかる、頻出ワードの一つです。

通常、recurrir a...の形で使われ、意味は

 「〜に頼る、すがる、(手段などに)訴える」

です。

これに似た動詞に acudir a...がありますが、こちらは第一義が

 「〜に行く、駆け付ける」

になっていることからもわかるように、「〜に頼る、(手段などに)訴える」
の意味での使用頻度は、recurrir a...に比べて低いようです。

それでは実際の使用例を見てみましょう。

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┃2│実際に訳してみよう
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◇本日の課題

Las empresas que quieren crecer deprisa y ganar rapidamente cuota
de mercado suelen recurrir a las compras de empresas o a las fusiones,
para aumentar su negocio, su taman~o y su independencia.

【語注】
cuota de mercado:市場シェア
compras de empresas:企業買収
fusiones:合併

【直訳】
急いで成長し、市場の枠をすばやく勝ち取ることを望んでいる企業というもの
は、通常、自社の事業や大きさ、独立性を増大させるために、企業買収や合併
に頼るものだ。

※直訳から練り訳へのヒント※

1)Las empresas が複数形になっているのは「総称」の意味であるため、直
訳では「諸企業は」などとせずに「企業というものは」としました。しかし、
練り訳では単に「企業は」で十分です。

2)aumentar su negocio, su taman~o の部分を、「自社の事業や大きさを増
大させる」と訳しました。これはいいかえれば、「事業の規模と企業の規模を
増大させること」です。事業規模としてはたとえば売上や輸出高など、企業規
模としては株価総額や子会社の数などをあげられるかと思います。

3)cuota de mercado を直訳では「市場の枠」としていますが、練り訳では
専門用語の「市場シェア」という用語をあてはめましょう。また「急いで成長
し、市場の枠をすばやく勝ち取ることを望んでいる」という表現を経済記事に
合うように書き換えてみましょう(なお、quieren については、無理に訳そう
とすると訳文が不自然になるようならば、訳出しなくても構いません。ニュア
ンスが伝われば十分です)

【練り訳】
成長と市場シェアの拡大を急ぐ企業は、その事業規模や企業規模、独立性の増
大を目的として、企業買収や合併をいう策をとるのが常である。

◆編集後記◆
ピーチです。
時のたつのは早いもので、本メルマガ配信人が主催する「スペイン語実務翻訳
者養成講座」(http://www.pie.vc/course/index.html)も、中盤にはいって
きました。
受講生の皆さんの真剣かつ積極的な参加姿勢のおかげで、楽しく盛り上がって
います。わずか2回の課題を経ただけで、受講している皆さんの、文章に対す
る視点が磨かれ、勘が鋭くなり、発想が豊かになってきていることに、驚きと
喜びを感じています。
全行程を終えるころには、各人がどれだけ進歩しているか、本当に楽しみです。
おっと、われわれ講師も成長しなければ!

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 スペイン語翻訳者になろう vol.043

 おはようございます。
 「3連休シリーズ当面最後」の朝ですね。
 会社員の皆さんはがっくりかもしれませんが、自由業者はホッとしています。
 とくにちいさなこどもがいると、保育園なり学校なりが休みというのは「イ
 コール働けない」ということですから・・・。
 連休中ほど、保育園のありがたさを感じるときはありません。
 ということで、保育士さんたちに感謝をささげつつ、43号です。

  ==<もくじ>=======================
    1) オフィス環境を整えよう その3
    2) ピーチのメタボリック雑記
  ==============================

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1│ オフィス環境を整えよう その3
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3回目の今回はマウスについて。

マウスはPCを買えばついてくるものですが、ある程度操作に慣れてきたら、
「マイ・マウス」を使ってみましょう。最近はそりゃもうありとあらゆる
種類のマウスが売られていますね。ワイヤレスのものも多いようですが、
まだ反応がいまひとつなので、私(アース)は有線のものを使っています。

なぜマイ・マウスをわざわざ選ぶのかといえば、手にしっくりくるものを
使いたいから、という理由がまずは挙げられます。その意味ではトラック
ボールも選択肢に入ってきます。日がな一日かちかちずるずるやっている
わけですから、手に合わないものを使っていると、指や手首が痛くなり、
はては腱鞘炎になってしまいます。

マウスをわざわざ買う最大の理由は、「ボタンがいっぱいあるから」。
最近はホイールがついているものが標準になりつつありますけれども、
私が使っているマウスには、加えてボタンが6つついています。

ボタンが6つも要るの!?なんで!?と突っ込まれそうですね。
はい、ごもっともな疑問です。

まずホイールは、わかっていただけるでしょう。ネットで調査をすることが
多い我々翻訳者には、必須の機能です。なが〜いページを上から下まで
スムーズにスクロールするには、ホイールが欠かせませんね。

最近はチルトといって、左右のスクロールができるものもあります。
私も一度使ってみたのですが、要らないときにうっかり動かしてしまって、
かえってイライラするのでやめました。画面が大きければ、左右の移動は
あまりやらなくて済みますし。

さて、ふつうの2つのボタン(クリックと右クリック)ではない他の
ボタンには、「一連のタイピング操作」を設定しておくことができます。

例えばふだんから頻繁に使う「コピー」のコマンドは、Windows ですと
control+C、Macintosh ですと command+Cですが、これをあるボタンに
覚えさせるのです。そうすると、マウスでそのボタンをクリックするだけで
「コピー」してくれるわけです。つまり、いちいちマウスから手を
離さなくても、メニューから選んだり、そのコマンドをタイプしたのと
同じことができるというわけ。

私の場合ですと、

 ・delete
 ・return (enter)
 ・page up
 ・page down
 ・command+G(次を検索)

を各ボタンに設定しています。見ればお分かりと思いますけれども、
どれもふだんから頻繁に使う命令ばかりです。スクロールホイールが
あるのに page up と page down はなんで?という問いが出てくることは
承知していますが、説明し出すと長いので、ここではご勘弁ください。

これすべて、効率アップのためです。例えばワード上で、ツールバーの
「編集」を選び、次いで「コピー」を選ぶという作業よりは、クリック
ひとつのほうが早いのは当たり前ですよね。視線も動かさずに済み、
目にも良いです。

そんなに違うもの?と思われるかもしれませんが、「ぜんぜん違います」。
塵も積もればなんとやら、です。時間を短縮できるところはなるべく短縮し、
本道の翻訳に時間をかけたいものです。

なんと、マウスだけで1回分使ってしまいました。本日はここまで。

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┃2│ピーチのメタボリック雑記
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食に関する報道や情報を見聞きするにつけ、食の安全や将来的な安定供給に不
安を感じることの多い今日この頃です。

とくに食の安全については、知識不足からくる不安以外にも、情報過多による
迷いや、既存の基準に対する不信感などいろいろな要因が混ざり合い、ますま
す「どうしていいのか分からない状態」に陥っている気も・・・。

最近は「国産品は安全、外国産は危ない」という見方が一部で定着しつつある
ようですが、ことはそう単純ではないようです。
先日の日経新聞のある記事には、
「日本人は誤解しているようだが、日本の安全基準は世界的に見て極めて甘い」
という、食品加工会社の経営者の言葉が載っていました。
また同じ記事の中には、ある日本の食品会社の「ASEANに進出したものの、
EU準拠の審査に合格できずに悩んでいる。日本には輸出できても、欧州市場
では、EU基準に鍛えられたアジア企業に歯が立たない」というコメントもあ
りました。
どうやら、日本の「食の安全神話」は崩れてきているようです。

食品の安全性確保を考える際、まず「安全なものを買う」ことをどうしても考
えてしまいがちですが、そうすると、身動きが取れなくなってしまうケースが
多いのではないでしょうか(常に安全なものばかりを買うことは、さまざまな
理由により困難だからです)
最近読んだ本のなかに、身近にある食品で安全な食生活を送る工夫を紹介して
いるものがありました。
この分野に不案内な自分にとりましては、目から鱗な情報が沢山ありましたの
で、皆様にも参考になることがあればと思い、同書の「加工食品」に関する章
の中から、ほんの一部ですが紹介致します。

・ハムには添加物が多いが、使う前に50度くらいの湯に10秒ほどつけて振るだ
 けで、添加物がお湯に溶け出し解毒できる(ベーコンも同様に15秒ほど)。
 またハムはキャベツと一緒に食べれば、添加物の害の吸収が防げる。
・ウインナも、表裏合わせて6本以上の切れ目を入れてお湯に1分ほどくぐらせ
 ればOK。
・とうふは買ってきたらすぐにパックから出して水につけることが安心のテク
 ニック。
・市販の総菜(添加物が多い)は、みそ汁を一緒にとることで解毒作用が働く。
・かまぼこはさっと湯にくぐらせるだけで添加物が溶け出し、味も良くなる。
・市販の漬物は漬け汁(ここに添加物が沢山溶け出している)を捨て、できれ
 ばさっと一度水洗いすると添加物を減らせる。
・干物と市販の漬物をいっしょにたべるのは禁物(干物に多いジメチルアミン
 と漬物に含まれる亜硝酸塩が体内で一緒になると、発がん物質を作る不安が
 あるため)
・缶詰は環境ホルモンが溶け出す心配があるので、消費期限に関係なくできる
 だけ新しいうちに食べる(とくにツナ缶のような油の多いもの)。
・冷凍食品は二度揚げすれば完璧に殺菌できる。また「このまま(別皿に移し
 替えなくても)レンジで温めて食べられます」というものであっても、環境
 ホルモンが溶け出す容器を使っている恐れもあるので、必ず別容器に移し替
 える。

まだまだありますが、紙面の関係でここまでとします。
上で取り上げたのは加工食品関係ですが、この本には他にも「調味料」「主食
類」「お菓子」「飲み物」「野菜」「果物」「魚介」「肉」「卵」の安全な食
べ方も書かれていますので、食の安全が気になる方はぜひどうぞ(『危ない食
品をたべてませんか』増尾清・著 三笠書房)

と、今回は翻訳メルマガの記事とは思えない(どちらかというとシュフ向き
の?)内容でしたが、まあこのコーナーはいつも翻訳とは関係のない題材が多
いですので・・・。
それに、健康でないと翻訳だってできませんからね(これは、ちょっと苦しい
こじつけ)

◆編集後記◆
アースです。
きょうはマウスの話でしたが、私の友人に驚異の人物がいます。
その彼女、いちばん最初にマウスを使ったときに、「上下さかさ」
にして使ってしまい、それに慣れてしまったそうです。マックの
マウスで、ボタンがひとつなのでそんな芸当ができるのでしょう
けれど(つまり手の腹でクリック)、それにしたってマウスを右に
動かせば左に、手前に動かせば上に動くわけで…上下はまだわかる
としても、左右はどうして混乱しないのか、いつも不思議です。
ま、上下逆さに見えるメガネをずっとかけていると、あるとき
突然、脳が映像を逆に見せるようになるそうで、人間には驚く
ほど柔軟性があるのだなあ・・・でも友人H,あんたはやっぱり
柔軟すぎ!!

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 スペイン語翻訳者になろう vol.042

 おはようございます。
 今年もラストクオーターに入りましたね。自分はいくつか野望を
 たてました。いくつ達成できるか、楽しみです。
 さて、今回は本メルマガにしては珍しく、国際政治ネタ(?)です。
 ミャンマーの平和を祈りつつ、読み進めて参りましょう。

  ==<もくじ>=======================
    1) 最新ワードをスペイン語で学ぼう
    2) 実例を見てみよう
  ==============================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1│最新ワードをスペイン語で学ぼう
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

きょうは「ミャンマー(ビルマ)」に関する言葉を見てみましょう。

まず「ミャンマー」という表記についてですが、皆さんご存知の通り、
以前は「ビルマ」と呼ばれていました。1989年に今の軍事政権が国の名称を
変更し、これを日本政府が認めたことから、現在の日本のマスコミでは
ほとんど右へならえで「ミャンマー」にしています。翻訳でどちらを使うか、
併記するのかは、その翻訳が掲載される媒体によって決めます。
(次のコーナーでは原文に従いました)

あちこち調べてみましたが、スペイン語圏でも表記はバラバラでした。
「ミャンマー」だけ、あるいは「ビルマ」だけを使っているところもあれば、
併記しているところもありました。国によってというよりは、その新聞が
政府系かそうでないか、右翼系か左翼系かなどで違っているような気が
しました(すべてを見たわけではないので、確言はできませんが)。

さて、それではキーワードを見てみましょう。まず国名について。

 ミャンマー  Mianmar, Myanmar
 ミャンマーの de Mianmar, de Myanmar(つまり形容詞形はない)
 ビルマ    Birmania
 ビルマの   birmano(a)

Mianmar と Myanmar は、やや前者の方が多いようです。mya という音が
スペイン語にないからでしょう。

次に報道でよく出てくる「軍事政権」という言葉。実は現在のミャンマー
(ビルマ)を支配しているのは、

 State Peace and Development Council(SPDC)
 =国家平和開発評議会
 =Consejo de Estado para la Paz y el Desarrollo(ほか多数の訳あり)

なのですが、日本語のニュースでは通常、単に「軍事政権」と
呼んでいますね。スペイン語でも同様のようで、めったに
SPDCという名称は出てきません。

いくつか調べたところ、お馴染の言い方として、

 gobierno militar

がありました。しかしその10倍くらい多いのが

 junta militar (Junta Militar の場合もあり)

です。このスペイン語を辞書通りに「軍事評議会」と訳すのはNG。
上で正式名称として挙げたSPDCとは別物になってしまうからです。

さて、それでは実際の用例を見てみましょう。

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┃2│実例を見てみよう
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◇Al menos diez parlamentarios de la Liga Nacional por la Democracia
 y 137 miembros de ese partido, la principal formacion opositora de
 Birmania, han sido detenidos por las protestas contra la Junta
 Militar.
 ビルマの主要野党である国民民主連盟の議員が少なくとも10人と同党の党員
 137人が、軍事政権に対する抗議を行ったとして逮捕された。

◇Las conexiones via internet con Birmania se han cortado debido
 a la rotura de un cable segun la junta militar que gobierna el pais.
 ビルマを統治する軍事政権によると、インターネット・ケーブルが破損
 したため、同国とのネット接続が切断された。

◇El presidente estadounidense George W. Bush anuncio' el martes
 nuevas sanciones contra la dictadura militar en Mianmar.
 米国のブッシュ大統領は火曜日に、ミャンマーの軍事独裁政権に対する
 新たな制裁を発表した。

◇El enviado especial de la ONU se reunio' con la dirigente opositora
 Aung San Suu Kyi por segunda ocasion en su visita a Myanmar,
 luego de entrevistarse con el lider de la junta militar para que
 esta cese la represion del movimiento prodemocratico.
 国連特使は、軍事政権に民主化運動への弾圧をやめさせるため政権トップと
 会談した後、ミャンマー訪問中2度目となる野党党首アウン・サン・スー・
 チー氏との面会を行った。

※ついでに辞書に載っていない prodemocratico を覚えておきましょう。
 pro+democratico という構造になっていますね。pro-は「〜のための」の
 意味がありますので、prodemocratico は「民主主義のための」になります。
 ただし、pro democratico(スペースあり)や、pro-democratico(ハイフン
 入り)と表記されることもあります。

◆編集後記◆
アースです。
「ミャンマー」から日本に留学に来ていた高校生の女の子に会った
ことがあります。父親が現政権でなんらかの高職についているらし
く(だからこそ日本に留学できるような身分なのでしょうけれど)、
彼女は「軍事政権」というものに何の疑いも持っていませんでした。
性格はまさに「天真爛漫」で、自分の未来に何の不安も感じていな
い、といった様子でした。会った当時は15歳でしたが、そろそろ20
歳くらいになっているかもしれません。いまの彼女が自分の国の状
況をどう捉えているのか、聞いてみたいような気がします。

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 スペイン語翻訳者になろう vol.041

 おはようございます。今年も残り3ヶ月ですね。
 心残りのないよう、がんばろう。

 ところで、第40号の編集をしたのは私アースだったのですが、
 せっかくの「キリ番」だったのに、やってしまいました。。。
 最後まで読んだ方はとうにお気づきだと思いますが、以前の
 編集後記を入れたままにしてしまったのでした。ゴメンナサイ。
 こういうとき、「見直し」の大切さが身にしみます。
 見直せば絶対に気がつくところを、なぜ人は(私は)見逃して
 しまうのか?永遠の課題です。
 といいつつ、きょうのテーマは「まず形から」第2弾です。
 では始めましょう。

  ==<もくじ>=======================
    1) オフィス環境を整えよう その2
    2) アースの気が散る話
  ==============================

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1│ オフィス環境を整えよう その2
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「翻訳をするうえで必須のオフィス環境」その2です。

前回の記事を読んで、「いまのうちの状態では大きな机なんて絶対無理!
プンプン!」と叫んだ方がいらっしゃるかもしれませんが、無理に揃える
必要はないんです。環境を整え、翻訳で稼いでちょっとずつ大きな家に
引っ越し、ちょっとずつ揃えていきましょう。きゃー!たたかないで!

とまあこれは冗談ですが、まじめな話、ある程度の先行投資は必要と
思います。机でなくても、どこからでもいいのです。自分にとって最も
重要と思われるところから揃えていきましょう。

前回は机についてお話しました。今回は椅子とモニターについて。

椅子もかなり大事です。納得のいく良いものを買うことをお勧めします。
何しろお布団よりも長時間のつきあいになる可能性があるわけですから…。
椅子のせいで腰を痛めては目も当てられません。高いものはそれなりに
いいでしょうけれど、高い安いよりは自分に合うか合わないか。もっとも、
ある程度使ってみなければわからないのがつらいところですが…。

うっかり腰を痛めてしまったが、「締切が迫っていたので、仕方なく
寝そべってノートPCで訳した」とか(なんだか腰には悪そうですが)、
「高いところにPCを置いて、立ったままやった」という翻訳者さんの
話を聞いたことがあります。ううう、涙がちょちょぎれる・・・。

昔は立ち上がって本棚に行き、資料を取ってくる…という作業があり、
これがけっこう体をほぐすのに役立っていたのですが、いまはもう文字通り
「机に(PC画面に)べったり」状態が延々と続きます。「あれ、きょうの
午後って、一回でも立ったっけ?」ということもあります。(トイレに
行きなさ〜い!)

椅子から立たないということは、モニターから目を離さないということ。
疲れ目はつらいものですよね。

だからモニターもそれなりのものを購入しましょう。電器屋さんでずらっと
並んでいるモニターをよくみれば、たぶんお好みのものがあると思います。
コントラストが強くて疲れそうとか、映り込みが大きくて疲れそうとか、
そんなようなところをチェックしましょう。ネット上の口コミも役に
立ちます。中には寿命がびっくりするほど短いものもあるようですから、
そのあたりも口コミでチェック。

翻訳をやるにあたって、ヒマワリの花の色が自然に出るかどうか
なんてことはどうでもいいのでして、一にも二にも、疲れにくいもの。
これを選びましょう。

これは私たちの経験から言うのですが、モニターの質に関しては、
残念ながらかなり値段に比例します。高いモニターは、確かに
疲れにくいです。

モニターの質とは別に、大きさも問題です。あまりに小さいモニターは
作業効率が悪くなりますので、避けた方がいいでしょう。

アース&ピーチ宅は、いずれもデュアルモニターにしてあります。つまり
1つのPCに2台のモニターがつないであるのです。右のモニターから
カーソルをつつつつーと左へ移せば、左のモニターへ移動します。つまり、
いつもの倍の数の書類が開けるということです。

ちょっとぜいたくかもしれませんが、原文、訳文、CD-ROM辞書の画面、
ネット検索画面…などなど、ありとあらゆるものを同時に見る作業が
多いですから、2つあっても決して無駄ではありません。例えばワード書類
2つ、エクセル書類1つ、エディタ書類1つ、ブラウザの画面が2つ…
といった具合です。これを15インチのモニターでやろうとしても、
それは無理というものです。

場所と資金に余裕のある方は、ぜひ試してみてください。使い出すと
やめられません。(最近は、2つのモニターを1つにしたような
超巨大モニターも売られているようですね)

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃2│アースの気が散る話
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最近、『築地』という本を読んでいます。
 →http://tinyurl.com/32qv3x
(変なアドレスですが、ちゃんとアマゾン書店に行きます)

アメリカの人類学者テオドル・ベスター氏が、1989年から17年にわたって
「築地市場」で行ったフィールドワークに関する本です。

まだ半分くらいしか読んでいませんが、人類学というだけあって、
主観まるだしの日本論ともただのエッセイとも異なるようで、最後まで
興味深く読み通すことができそうです。

『進化と人間行動』の次は築地。わたしの気は相変わらず散っている。
でも「人間行動」という点では同じかも。(しかーし。この次は
『ワープする宇宙』の予定・・・)

ところで、東京に住んでいる人でも案外、築地市場に足を踏み入れたことの
ある方は少ないのではないでしょうか。この本を読んでいると、一般観光客が
足を踏み入れられる場所を回るだけでも、間違いなく楽しそうに思えます。
築地が豊洲に引っ越す前に、ぜひとも見に行かねば。

市場を見に行くといえば、経済辞書の制作を終えたころ、上京中に
ぽっかりと時間があいたので、「そうだ、東証にいこう」と突然思いつき、
東京証券取引所に行ったことがありました。7年間も朝から晩まで365日
お付き合いした「経済」の、日本における中心地を見に行こうと。
(金融・証券用語には特に苦労しましたし)

兜町のあたりを歩いてみたかったので、茅場町のジャスダックを過ぎて
から北上。さすがに銀行や証券会社ばっかりだなあ、と感じつつ、
東京証券取引所へ入りました。

なるほど、金属探知器か。考えてみれば当然よね。見学者用の名札を
もらって、「東証アローズ」の見学を開始。(無料です)

東証アローズは、部屋の高いところにある環状の電光掲示板に株価が
映し出され、それがくるくる回っているあの場所のことです。テレビに
よく映りますよね。

あそこの周囲の高いところに見学コースが準備されていて、どの角度からも
あの部屋が見下ろせるのですが…それだけ。

そりゃあさ。「場立ち」がなくなったのだから、人いきれでむんむん、
紙がそこらじゅうに散らばって、誰もが手を突き上げて大声を出しているとは
思わなかったけどさ。

下の部屋では、なんだかヒマそうにコンピュータ画面を眺めている人が
数人いるだけで(ヒマでなかったらごめんなさい。ただそう見えました)、
カスとも音がするわけじゃない。

あの電光掲示板の表示は、取引が活発になると速く回転するそうですし、
何かあると(新規上場だったかな?)音が鳴るそうなのですが、わたしが
いた間はなにもなし。ちょっとつまんない。

でも、日本中、世界中にいる市場参加者(participantes en el mercado)が、
いまこの瞬間にここを仲介して取引を行っている、そう考えると、軽い感動を
覚えました。これはテレビや新聞では味わえないものでした。「場立ち」で
実際に取引している人がいない今の状態だから、余計に想像力が
膨らんだのかもしれません。

そういう意味では、築地は人とモノがなけりゃ始まらない、市場の原点。
やっぱり見に行かねば。そしてその次はNYSE(ニューヨーク証券取引所)
に行って、にやにや笑いながら取引開始の鐘を鳴らすのが夢です。(うそ)

◆編集後記◆
ピーチです。
今日から10月!
思わず周囲にキツネがいないか、木の葉の1枚も落ちていないか探して
しまいそうです(何かに化かされている気がして)。
とはいえ、3か月あればいろんなことができます(多分、翻訳者にだって
なれます)から、1つでも多くの達成感を持って2007年をおさめたいもの
です。

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