« 2007年10月8日 | トップページ | 2007年10月15日 »

2007年10月12日

 スペイン語翻訳者になろう vol.044

 おはようございます。
 なにやら急に冷えてきましたね。今年は東京の紅葉が12月になる
 かもなんて新聞に出ていましたが、このあたりはそろそろという
 感じです。あと二週間もしたら、おそらく灯油を準備しようという
 気になるでしょう。
 しかし、おととしのような豪雪も困るけれど、去年のような「一日も
 雪かきせず」という冬も不気味。「ほどほど」の冬がいいです・・・
 さて、スペイン語の勉強は「ほどほど」なんて言わずに
 ガンガン進みましょう。
 では44号です。

  ==<もくじ>=======================
    1) きょうのキーワード 【recurrir】
    2) 実際に訳してみよう
  ==============================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1│きょうのキーワード 【recurrir 】
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この動詞もいろいろな文脈でよくお目にかかる、頻出ワードの一つです。

通常、recurrir a...の形で使われ、意味は

 「〜に頼る、すがる、(手段などに)訴える」

です。

これに似た動詞に acudir a...がありますが、こちらは第一義が

 「〜に行く、駆け付ける」

になっていることからもわかるように、「〜に頼る、(手段などに)訴える」
の意味での使用頻度は、recurrir a...に比べて低いようです。

それでは実際の使用例を見てみましょう。

┏━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃2│実際に訳してみよう
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇本日の課題

Las empresas que quieren crecer deprisa y ganar rapidamente cuota
de mercado suelen recurrir a las compras de empresas o a las fusiones,
para aumentar su negocio, su taman~o y su independencia.

【語注】
cuota de mercado:市場シェア
compras de empresas:企業買収
fusiones:合併

【直訳】
急いで成長し、市場の枠をすばやく勝ち取ることを望んでいる企業というもの
は、通常、自社の事業や大きさ、独立性を増大させるために、企業買収や合併
に頼るものだ。

※直訳から練り訳へのヒント※

1)Las empresas が複数形になっているのは「総称」の意味であるため、直
訳では「諸企業は」などとせずに「企業というものは」としました。しかし、
練り訳では単に「企業は」で十分です。

2)aumentar su negocio, su taman~o の部分を、「自社の事業や大きさを増
大させる」と訳しました。これはいいかえれば、「事業の規模と企業の規模を
増大させること」です。事業規模としてはたとえば売上や輸出高など、企業規
模としては株価総額や子会社の数などをあげられるかと思います。

3)cuota de mercado を直訳では「市場の枠」としていますが、練り訳では
専門用語の「市場シェア」という用語をあてはめましょう。また「急いで成長
し、市場の枠をすばやく勝ち取ることを望んでいる」という表現を経済記事に
合うように書き換えてみましょう(なお、quieren については、無理に訳そう
とすると訳文が不自然になるようならば、訳出しなくても構いません。ニュア
ンスが伝われば十分です)

【練り訳】
成長と市場シェアの拡大を急ぐ企業は、その事業規模や企業規模、独立性の増
大を目的として、企業買収や合併をいう策をとるのが常である。

◆編集後記◆
ピーチです。
時のたつのは早いもので、本メルマガ配信人が主催する「スペイン語実務翻訳
者養成講座」(http://www.pie.vc/course/index.html)も、中盤にはいって
きました。
受講生の皆さんの真剣かつ積極的な参加姿勢のおかげで、楽しく盛り上がって
います。わずか2回の課題を経ただけで、受講している皆さんの、文章に対す
る視点が磨かれ、勘が鋭くなり、発想が豊かになってきていることに、驚きと
喜びを感じています。
全行程を終えるころには、各人がどれだけ進歩しているか、本当に楽しみです。
おっと、われわれ講師も成長しなければ!

|
|

« 2007年10月8日 | トップページ | 2007年10月15日 »