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2007年9月7日

 スペイン語翻訳者になろう vol.034

 おはようございます。
 関東では今、地域をあげて台風さんを接待中。あばれんぼうな客に翻弄され
 ています。
 皆さんのご無事を祈ります。

 今日はとくに役に立つ(・・と思う)内容です。
 早速入りましょう。

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)

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┃1│ Web時代の翻訳術 〜調査力を磨こう〜
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【実際に調べてみよう〜台湾の企業名・人名】

今回は実際の報道文を使って調査の練習をしましょう。まずは以下の
記事を読んで下さい。

Formosa Plastics evalua multimillonaria inversion en Guatemala

という記事の途中の段落です。

El fundador de Formosa Plastics, Wang Yung-ching, ordeno'
la evaluacion de proyecto de inversion, tras recibir la propuesta en
un desayuno con el presidente de Guatemala, Oscar Berger, y con el
presidente taiwanes, Chen Shui-bian, el 22 de junio, senalaron las
mismas fuentes.--Taipei, 5 jul (EFECOM)

まさに一行ごとに引っ掛かってしまいますね。きょうは一行目について
解決しましょう。

Formosa Plastics は、同じ記事の中に empresa petroquimica taiwanesa
という説明がありましたので、台湾の石油化学企業であるということが
わかりました。いろいろな調査経路がありますが、

  a)「フォルモサ プラスチック」で Google 検索
  b)"Formosa Plastics"を日本語で検索

などが挙げられます。

a)でも b)でも、すぐに「台湾プラスチックグループ(FPG)」と、
「台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチック)」という2つの答えが
出てきます。FPGは4社からなるグループで、その1つが「台湾塑膠工業」
ということのようです。

どちらが本当なのか、原文の Formosa Plastics だけでは分かりません。
実際、名称(略称)が似ている場合、グループの親会社のことなのか、
その傘下の会社のことなのかがわからなくて、他のソースを求めて
ネット上を右往左往することがあります。(当然ですが、勝手に判断
するのはNG)

でもここは fundador de Formosa Plastics, Wang Yung-ching という
大ヒントがありますから、大丈夫。

  c)"Wang Yung-ching"を日本語で検索

してみましょう。すぐに「王永慶、台湾プラスチックグループ」と
出てきます。ただし今回の場合、ヒットページが極端に少ないので、
必ず他のサイトで裏を取りましょう。

日本語ページで例えば

  d)「台湾 "王永慶"」

と検索して、本当に"王永慶"氏がFPGの fundador か否かを確認します。

ふむ、大丈夫のようですね。なるほど、台湾の松下幸之助ですか。
わお、90歳で現役ですと。やるなぁ。

この人の役職名としては、会長だの代表だの董事長(社長のこと)だのと
ネットにはありますけれど、今回は原文通り「創始者」「創設者」で
いいでしょう。

※これを機会に、Formosa が台湾島の別名であることを覚えておかれると
いいと思います。最初から「台湾プラスチックス」などと見当をつけて
検索できますので。

◆編集後記◆
アースです。
毎週木曜日は生協の配達なのですが、先週木曜日、ごく小さな
段ボールに入った何かが届きました。箱には何も書いてありません。
それをちらとでも開けようとしなかったのがまずかった。
「もう来年のチューリップ頼んだの?」「うん」「はや〜」
チューリップを植えるのは秋ですから、その箱を窓際に置いたまま、
一週間。今週もまた、それと似たような段ボールの箱が…。
「あれっ、またチューリップ来てるよ?」「え、頼んでないよ」
「でもほら、チューリップって書いてあるし」「あ、これ注文した
翌々週くるやつだったんだ」「じゃあ先週来た段ボールはなにっ?」
……おそるおそる先週の段ボールを開けてみると…真っ赤に熟した
トマトが入っていました!!!そりゃもうおいしそうな。あと少し
気がつかなかったら、ぐじゅぐじゅになったか、干からびたか??
ともあれ、思い込みは禁物、まずは疑ってかかれ!という、
翻訳にも通ずる教訓でした(こじつけ?)。
それにしてもトマトでよかった・・・(それより、頼んだものを
覚えておきなさいよ)

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