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2007年7月6日

 スペイン語翻訳者になろう vol.019

 おはようございます。
 ただいまアース&ピーチともに、この7日と8日のセミナー準備に
 追われて、どたばたしております・・・あわあわ。

 今回はすぐに定員に達してしまいましたが、その後も何人もの方から
 「セミナーに参加したいのですが」というお問い合わせをいただきました。
 ご要望にお応えできませんでしたこと、とても申し訳なく思っております。

 しかし10月中旬以降にまたセミナー開催を予定しておりますので、
 今回ご参加いただけなかった方々はぜひ10月の土日をあけておいて
 くださいね(もちろん、今回参加してくださる方の再登場も大歓迎です)。
 詳しい日にちが決まり次第、このメルマガ上でもお知らせいたします。

 そういうわけで本日は簡略版。人気の(?)雑記コーナーも休ませて
 いただきます。でも本日のテーマは、と・て・も 大事な話ですよ。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ きちんと訳すくせをつける
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「まーたまた当たり前のことを言っちゃってぇ〜」
と、軽く言ったそこのあなた。

ほんとうに?ほんと〜にいつもきちんと訳せていると言えますか?
(朝からつめよってどうする)

実はこの「きちんと訳す」という行為、なかなかどうして、一筋縄では
いきません。普段の自分を省みると耳が痛いですが、自戒も込めて、
お話をしていきましょう。

このメルマガの vol.2 (4月30日号)「出版翻訳と実務翻訳の違い その2」
で、正確さに欠ける訳の例を紹介しました。

hoy の訳が抜けていたり、最上級なのに比較級で訳したりしていましたね。
それぞれはすごく小さなことですし、確かに大勢に影響はないのですが、
やっぱりだめなんです。

細かいところを犠牲にしても、「こなれた日本語」のほうがいいのでは、
と考える人がいるかもしれません。

しかしこの「こなれた日本語」というのが結構大きな落とし穴で、
訳文を日本語らしくしようとするあまり、だんだんと原文から離れていって
しまうことがあります。

原文から離れては本末転倒ですし、なにより「翻訳」でなく「創作」、
場合によっては「抄訳」になる可能性さえあります。
(「超訳」というのもありましたが…)

何を言っているのかわからない日本語ではさすがに困るけれども、
実務翻訳では、こなれた日本語よりもまずは正確さ。
1にも2にも正確さです。

先日は自動車のマニュアルの例を挙げましたが、他にも法律文、
契約文、公正証書、特許などの翻訳では特に、一字一句読み取って、
ただの一言も付け加えず、ただの一言も省略せず、訳す必要があります。

こうした文章を正確に訳す必要がある理由は、皆さんにもおわかりでしょう。
どこかに間違いがあると、人々の生命・権利・財産などに直接的に影響する
かもしれないからです。

例えば投資レポートでは、誰かがそれを理由に株を買って大損したり、
原発の建設法では、組み立てるうちに臨界!、法律文では戦争勃発さえ
あり得るかもしれません。(日本国憲法の創案が英語で書かれ、それを
短い時間で翻訳するうちにニュアンスが微妙に変わっていったという話は
有名ですよね)

・・・とまあこんな大事には至らないまでも、それくらいの認識を
もって、原文に忠実な訳を目指そうではありませんか。
そう、実務翻訳者は責任重大なのです!

ではどうすれば「きちんとした訳」にできるのか。これについては
次回お話しようと思います。

◆編集後記◆
アース@上京中です。
きょうのテーマの「きちんと訳す」って、ほんとうに難しい。
「訳してみよう」や「ちょくねり」コーナーの原稿を書くために
2人の4つの目で原文をにらみつけつつ訳すわけですが、あんなに
短い文章でも、何度目かの見直しで「ぬけっ!抜けている〜!」のに
気がつくことも。一度で完璧な訳ができることなど、一生に何度も
ないのかも。そう考えて見直しするしかないのでしょうね(嘆息)。
がんばろ・・・

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