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2007年5月14日

 スペイン語翻訳者になろう vol.005

     ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

       スペイン語翻訳者になるのに何が必要?
         才能?コネ?学歴?留学経験?
               いいえ。
         「絶対になる!」という信念と
            的を射た努力だけ。

         現役の実務翻訳者である私たちが
        あなたの夢の実現のお手伝いをします。

     ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 5月ももう半ば!
 GWがあるせいか、5月はとくにはやく過ぎるように感じます。
 そうこうしているうちに、あっという間に今年も折り返し地点となって
 しまいそうです。

 そして、このメルマガもはや第5号!
 1号から4号までいかがだったでしょうか?
 ご感想やご要望などありましたら、いつでもお待ちしていますので
 宜しく御願い致します。

 それでは今回も張り切って参りましょう。

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  ==<もくじ>=======================
    1) Web時代の翻訳術 〜調査力を磨こう〜
    2) きょうのキーワード
    3) 実際に訳してみよう
    4) ピーチのメタボリック雑記
  ==============================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)


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┃1│ Web時代の翻訳術 〜調査力を磨こう〜
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【何を調べるの? その1】

先回このコーナーでは、「翻訳するのに調査は必須」ということを
お話しました。ではいったい、何をそんなに調べる必要がある
のでしょうか。

まずはわかりやすい例を紹介しますので、トライしてみてください。

El presidente chino, Hu Jintao, se entrevisto' en marzo de
2003 en Beijing con el primer ministro paquistani'
Zafarullah Khan Jamali.

もーっ、半分はスペイン語じゃないじゃん!と腹が立ってしまうほど
ですが、この文章には presidente chino と paquistani' という大ヒントが
隠れていますから、解決はそれほど難しくありません。

そう、Hu Jintao は中国の胡錦涛国家主席、Zafarullah Khan Jamali は
パキスタンのザファルッラー・カーン・ジャマリ首相ですね。(ただし
2003年当時。パキスタン首相はすでに交替しています)

ついでに言うと、Beijing は「北京」です。

たったこれだけの文章でも、まったく何も見ずにすらすらと訳せた人は
ほとんどいないのではないでしょうか?新聞を見るなり、ネットで
検索するなり、とにかく何らかの資料にあたったはずです。

これこそが「調査」です。

なーんだ、それならいつもやってるよ!と思われたかもしれません。
そう、これが調査の基本です。

今回の場合、
  Hu Jintao   Beijing   Zafarullah Khan Jamali
の3つは、西和辞典に載っていない言葉でした。だから仕事であっても
原文のまま納品すればいいかというと…それはもちろん許されません。

ごくまれに、原文の固有名詞はそのまま残しても良いという条件で翻訳が
できることもありますが、ほとんどの場合は漢字にせよ、カタカナにせよ、
とにかく日本語にする必要があります。

つまり、なんとかして翻訳者の側で解決せねばならないということです。
それが「調査」であり、実は翻訳プロセスのうちのかなりの部分を
占めています。

一方で、例えば日本ではその存在さえ知られていない小さな会社の
中国人社長などになると、依頼元からの情報がない限り、どうひっくり
かえっても調べようがありません。

そういうものを無理に調べようとするのは、時間の無駄。調べがつくか
つかないか、そのあたりを見分ける「嗅覚」も必要になりそうです。

人名の他にも、基礎的な調査事項はまだまだあります。
次回はそれらについてお話しします。


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┃2│きょうのキーワード 【demanda】
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受験英語で demand=「需要」とたたき込んだせいか、スペイン語の
demanda を見てもそればかり頭に浮かんでしまいますね。あるいは
「要求」が思い浮かぶ人もいるでしょうか。

確かにスペイン語でも「需要」「要求」の意味があります。
でも demanda にはもうひとつ、「提訴、訴訟」という語義もあり、
あんがいと出てきますのでぜひ覚えておきましょう。

demanda だけで「提訴状」や「申立書」を意味することもあります。


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┃3│実際に訳してみよう
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◇本日の課題

Las principales companias musicales del mundo estan preparando
una demanda contra Yahoo China por infringir los derechos de autor.

【語注】
infringir:(法律などを)侵す
derechos de autor:著作権

【直訳】
世界の主な音楽会社は、著作権を侵すことを理由に、Yahoo! China に
対する提訴を準備している。

【練り訳】
世界の主要な音楽会社は、著作権の侵害を理由に Yahoo! China を
提訴する準備を進めている。

※「練り訳」とは私たちの造語で、直訳を練って作った
 「翻訳として商品価値のある訳文」のことです。

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┃4│ピーチのメタボリック雑記
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昨今、「時間活用術」がブームのようで、関連書籍や特集を組んだ雑誌をよく
見かける。
自分もこのテーマに大変関心があるので、見かけるとついつい買ってしまい、
結果、我が家の本棚の一角は似たような背表紙の一群に占拠されている(実際
これらの本はタイトルがそっくりなことが多い。同じテーマなのだから当然で
はあるが)。

時間活用とは、「とにかく1分1秒を無駄にせず、意味のあることに使う
こと」、以前の自分はそんな風に解釈していた。

それは正しいのだろうか?

たとえば、午前9時から正午までの3時間に、あるプロジェクトのための
アイデアを出したいなあ・・と思っていたとする。

いくら考えても何も浮かばず、気分転換に・・とつけたTVで、ワイドショー
やら時代劇の再放送やらをだらだらと見ているうちに11時半になってしまった。

困ったなあ・・伸びをしながらそうつぶやいた途端、あるアイデアが天命のよ
うに舞い降りる。
いそいでメモを取り、企画書にまとめる。
ざっと書き上げて、時計を見ると、ちょうど12時。

この時間の使い方を成功と見るか、失敗と見るか。

「当初の目的がアイデアを出すことで、それをちゃんとできたのだから成功に
決まっているじゃない!」

確かにそうだ。

しかし、その時間の目的が何であったかを明確に意識できていなかったとした
らどうだろう?

「9時から11時半までにもっとがんばっていれば、アイデアをあと3つくらい
出せたかも」
「こんな大雑把な企画書だけじゃなくて、詳細なアクションプランにまで落と
し込めたかも」
「ああ、11時半までテレビを見てしまった時間がもったいなかった・・」
などと不満が残る結果になってしまわないだろうか?

目的を意識化せずに、「ただ頑張ろう」としているとき、人間は時間に支配さ
れ、どんなに頑張っても罪悪感を払拭しきれないというジレンマに陥る気がす
る。

時間活用術とは、「時間をすべて同じ密度(濃い密度)で過ごすための策」で
はなく、「時間内に所定の目的を達するための工夫」ではないのかなあ(言い
かえれば「メリハリのある時間の使い方」をすること)。

もしも「手持の時間をすべて充実させたい」と考えて、それがうまく行かない
ことに焦りを感じたりするのであれば、それは「時間活用」の呪縛にあってい
ることになるのではないだろうか。

・・・と、これは私の考え方である。
だから、「それは違うんじゃ?」と思う人がいてもいいわけで。

結局は「自分の腑に落ちるように時間を使うこと」、それが時間活用ってこと
なのでしょうね。


◆編集後記◆
アースです。どこに住んでいるかは当分秘密(永久に?)ですが、いま
ストーブ使ってます。はっきり言ってさむいです。田んぼの苗も凍えてる
みたいです。つい先日はヘビが道路の真ん中でひなたぼっこするくらい
暖かかったのに〜。体調管理がほんとに大変な今日この頃ですね。
ピーチも企画発作なんか起こしてないで、ちゃんと風邪を治しなはれ。

次号は18日です。ではまた〜。

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