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2007年4月26日

 スペイン語翻訳者になろう vol.001

     ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

       スペイン語翻訳者になるのに何が必要?
         才能?コネ?学歴?留学経験?
               いいえ。
         「絶対になる!」という信念と
            的を射た努力だけ。

         現役の実務翻訳者である私たちが
        あなたの夢の実現のお手伝いをします。

     ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 はじめまして!

 現役のスペイン語実務翻訳者にして、この2月に発売されました
 『スペイン語経済ビジネス用語辞典』編著者のアースとピーチです。
 (辞書の詳細については下のPR欄をごらんください)

 おかげさまで、いまはそれなりに翻訳の仕事を頂く身となっている
 私たちですが、最初はおっかなびっくり手探り状態で、冷や汗を
 かきながら初めの一歩を踏み出したものです。

 このメールマガジンではそんな私たちの経験をもとに、いつかは
 スペイン語翻訳者になりたいけれど、何から始めたらいいのか
 わからないという方から、最初の仕事はもらったけれど不安なこと
 だらけ…という方までを対象に、夢を実現させるために必要な
 ありとあらゆることをお伝えしていこうと思います。
 どうぞよろしくお付き合い下さい。

※このマガジンでは主に西→和翻訳を中心に扱う予定です。

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日本初!本格的なスペイン語経済辞典が誕生!
  『スペイン語経済ビジネス用語辞典』
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  ==<もくじ>=======================
    1) 出版翻訳と実務翻訳の違い その1
    2) きょうのキーワード
    3) 実際に訳してみよう
    4) アースの気が散る話
    5) ピーチのメタボリック雑記
  ==============================

  ※スペイン語の表記:このマガジンは比較的上級者を対象としている
   ことから、基本的にアクセントおよびティルデを入れていません。
   ただし動詞など重要な部分については入れることがあります。
   例)bajo → bajo'(動詞、三人称点過去の場合)


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┃1│ 出版翻訳と実務翻訳の違い その1
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「お仕事は何をなさってるんですか?」
「はあ、翻訳をちょっと」
「え〜かっこいい!英語かぁ〜かっこいいなあ」
「いやあの、スペイン語なんです…」
「えーっ!私なんか英語でもわかんないのに、スペイン語ですか〜。
 すごいなあ。どんな本を訳すんですか?」
「あの、えと、本じゃなくて、新聞記事とか契約書とか説明書とか…」
「ふうん。。。」

いきなり「ふうん」で片づけられてしまいました。

「翻訳家=小説を訳す人」と思われがちですが、そりゃちがーう!
ということを皆さんはとうにご存知でしょう。
(ついでに「英語を訳す人」でもない!)

翻訳には大きくわけて3つあります。
文芸作品や映画・ドラマなどを訳す「出版翻訳」「映像翻訳」、
そして私たちが目指す「実務翻訳」です。

実務翻訳は、契約書、各種報告書、ビジネスレター、カタログ、
企画書、マニュアル、仕様書、論文などなど、要するに
「産業界(企業)」で発生する翻訳のことを言います。

企業のあるところ翻訳ありで、政治・経済、法律、経営から、
科学技術、金融・証券、医学・薬学まで、ありとあらゆる分野に
広がっています。

企業だけでなく、官公庁からの発注も少なくありません。

出版翻訳や映像翻訳は訳者の名前が出ることが多いですし、
何より華やかな感じがしますよね。冒頭の人も、本を訳していると
言えば、興味津々で話を聞いてくれたことでしょう。

でも実務翻訳なんて〜
どれだけやっても名前が出ないらしいし〜
堅い感じがするし〜
なんかつまらなさそう。

なんて言わないで下さい。

さきほど企業のあるところ翻訳ありと言ったとおり、世界中の
企業が日本に来て、あるいは逆に日本の企業が世界中に進出して
ビジネスを進めるとき、まずは「言葉の壁」という大きな障害が
立ちはだかります。

実務翻訳者の仕事は、その壁をこつこつと崩して、壁のあっちとこっちに
いる人たちが手を結び、一緒に働けるようにしてあげること。

そう考えると、縁の下の力持ちとして、やりがいが
出てくるじゃありませんか。

と、やる気になったところで、やっと本題です。
実務翻訳と出版翻訳は、上記のような内容以外にどこが違うのか?

1)仕事の得やすさ。
 実のところ、日本で発生している翻訳の8〜9割は実務翻訳だと
 言われています。

 絶対量が多いわけですから、当然、出版や映像に比べ、仕事を
 得られる確率が格段に高くなります。

 また出版翻訳では多くの場合、一冊訳したら終わりですが、
 実務では単発物だけでなく、継続した(定期的に発生する)翻訳も
 多くあります。

 そういった仕事にありついて、「定期収入」を得ることも可能です。

 また出版翻訳では、何らかの「コネ」のある人が有利で、
 そうでない人が自ら出版社に売り込み、出版にまで
 こぎ着けるのは非常に難しいそうですが、
 実務では、特にコネがなくても、まったく無名の新人でも、
 「腕一本」ではい上がっていくことが十分可能です!

 もっとも、そのためには翻訳そのもののテクニックを磨くだけでなく、
 いろいろとやるべきことがあります。それらについては今後少しずつ
 お話ししていこうと思います。

2)納期。
 実務の方が圧倒的に短い。
 出版翻訳は数ヶ月以上のことが多いようですが、実務では長くても
 10日〜2週間、通常は数日〜1週間、短ければ1日、果ては2時間
 ということもあります(オニ!)。

 ですから実務翻訳では、「最低限の翻訳スピードで最低限の品質をクリア」
 する力が絶対に必要です。

 遅くて雑なのは論外ですが、遅くて良質でもだめ、速くて雑なのもだめ。
 そのあたりの「バランス感覚」が求められます。

3)報酬の支払い方法。
 出版では印税(部数に比例)が一般的ですが、
 実務では「ワード数」つまり出来高払いが普通です。

 だから例えば、ある製品のマニュアルに自分の訳した文章が掲載されて、
 その製品がバカ売れしたとしても、報酬は同じ。ぶぶ〜。

 でも逆に、その製品がちょびっとしか売れなくても、
 報酬は同じ。ほくほく。

 出来高払いなので、短時間で仕上げるほど時給が上がります。
 がんばろう。

4)訳し方。
 あたりまえではありますが、あたりまえの一言では片づけられない、
 奥深い問題を含んでいます。これについては次回改めてお話することに
 しましょう。

スペイン語というマイナー言語の翻訳を目指す私たちですが、
なせばなる。実務翻訳界の一角に食い込むべく、がんばっていきましょう。


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┃2│きょうのキーワード 【disponibilidad】
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翻訳の現場でも、しばしば訳しにくいことがあるこの語。

しかし「自由に使えること」という、根本となる意味をおさえていれば、
恐れることはありません。あとは文脈に合わせて、臨機応変に最適な訳を
当てはめれば良いだけです(形容詞形の disponible でも話は同じです)。

そんなわけで、次項の「訳してみよう」で力試ししてみましょう。

★上級者さんへ耳打ち★
とはいうものの、経済(金融など)の文脈ではそれで通用しない場合も
あります。

私たちが書いた『スペイン語経済ビジネス用語辞典』では
  1.換金性
  2.現金、現金預金
  3.自由裁量のきくこと、使用権、処分権
としており、特に1の語義はどの西和辞典にも載っていません。
経済分野にも対応できる翻訳者を目指す方は、ぜひ参照してくださいね。


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┃3│実際に訳してみよう
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◇本日の課題

La disponibilidad de PC entre los autonomos espanoles es baja,
pero su uso entre quienes disponen de el es avanzado.

【直訳】
スペインの自営業者でコンピュータを自由に使えている割合は低いが、
それを持っている人々の間の利用は進んでいる。

【練り訳】
スペインの自営業者のコンピュータ利用率は低いものの、利用者は
大いに活用している。

※「練り訳」とは私たちの造語で、直訳を練って作った
 「翻訳として商品価値のある訳文」のことです。


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┃4│アースの気が散る話
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発行人のひとり「アース」です。

都会から「ど」のつく田舎に移り住んで十数年、無事に翻訳者を
続けています。というより、こっちに来てから翻訳者になりました。

十数年前というと、まだ「パソコン通信」の時代で、ファクスも
一般家庭にやっと普及し始めたころ。あのままだったらたぶん、
ここに居ては仕事はもらえなかったでしょう。

しかし。わたしのためにインターネットというすばらしいものが
登場してくれました。(ちがうだろ〜)

いまはネットのおかげで、都会の翻訳者さんとほぼ同条件で、
ときにはより好条件で、仕事ができるようになりました。
やったね!

このメルマガでは、そんなわたしの「地方の翻訳者テク」も
少しずつお話しできると思います。

都会の翻訳者さん向けには、ちゃんとピーチがおりますので、
ご安心を。

この「アースの気が散る話」コーナーでは、読んで字のごとく、
仕事中でも(仕事中だから?)世の中のおもしろいことを求めて
あっちにフラフラ〜こっちにフラフラ〜するわたしの頭のなかを
披露する予定です。

お楽しみに。


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┃5│ピーチのメタボリック雑記
┗━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

もうひとりの発行人「ピーチ」です。
この欄ではわたしのメタボリック(新陳代謝)な日々の一端を綴っていきたい
と思っています。

こつこつ型のアースに対し、自分は「発作型」です(「衝動型」ともいう)。
定期的にアイデアの発作が起こり、それをアースに持ち込んで、フィージビリ
ティ(スペイン語では factibilidad「実施可能性」の意味ですね)を調査して
もらったり、具体的な案に起こしてもらったり・・・彼女の貴重な時間を自分
の妄想で絡め取っている・・と見られても仕方がない状況です。
アースがいつまで付き合ってくれるのか、内心ドキドキしています(?)。

語学仕事人以外のわたしの顔、それは2歳児のママ(ハハ)。
ママ(ハハ)とは何か?
わたしの定義では、
「ママというほどスイートではなく、かといってハハというほど肝が据わって
いない、
生物学的分類上女の親」
といったところ。

子どもをかかえて仕事をするのは、わたしのように「超〜〜手抜き」であって
もそれなりに大変です。
しかし、わたしは「子どもアクセル>子どもブレーキ」だと考えています。

子どもは手がかかるし、大事なときに限って熱を出すし・・でブレーキ要因と
なることも少なくないですが、しかし、子どもがいることでブレーキを跳ね返
すほど強力なアクセルを踏める(生産性も処理速度も急上昇!)こともよくあ
るのです。

それは子どもに限らず、すべてのハンデ(らしき)要因に共通する話ではない
でしょうか?
たとえば、アースはド田舎(失礼・・本人の弁ですから)に住んでいることを
逆手にとって、大変重宝される翻訳者となっている、とかね。

だから、いろんなハンデ(らしきもの)を抱える皆さん、ハンデをアクセルに
して「びゅ〜〜〜〜ん!」と前進しちゃいましょう。


◆編集後記◆
【ピーチ】
第一回目ということで硬くなった部分もあるかもしれません。
今後どんどんシナヤカ化(いい加減化ともいう)していくと思いますので、
当面はお手柔らかにお願いします。

【アース】
文章を書くことは好きなのですが、実はいままでブログやメルマガの類いは
やったことがありません。そんなこんなでちょこっと不安ですけれど、
まあなんとかなるでしょう。自分でも楽しんで作っていこうと思います。

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